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第一章
躓いたスタート
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入社して半年が過ぎた頃、新入社員を対象とした異動希望のアンケートが取られることになった。
自分の適材適所を見極め、本当に自分に合った部署で大いに力を発揮できるように、と考えられたものである。
正直なところ、依舞稀は今のフロント業務は自分に合っていると思っている。
ゆくゆくはコンシェルジュになりたいという気持ちもあったのだ。
しかし今の状況を考えると、そうも言ってられなくなったというのが現状だ。
日勤だけならいいのだが、夜勤が増えるとクラブへの出勤日数が減ってしまうのだ。
そうなってしまうと返せるものも返せなくなってしまう。
早く借金を返済して元の生活に戻るためには、夜勤のない部署への移動を希望しなければならなかった。
「不本意だけど今はこれしかないわ」
フロントの基本業務はきっちりこなせるようになったことだし、この機会に違う課に移動するのにもスキルアップに繋がっていいのかもしれない。
プラスに考えることにした依舞稀は、悩んだ末に営業企画事業部に移動願を出すことにした。
ここならば夜勤も殆どないし、クラブの勤務も増やせそうだ。
それに以前からイベント企画にも興味はあった。
お客様の笑顔をプランニングできるというのも一興ではないか。
前向きに考えると、その道もいいのではないかと素直に思えるようになった。
幸い移動が認められ、依舞稀は無事に営業企画事業部に配属されることになったのだ。
自分の適材適所を見極め、本当に自分に合った部署で大いに力を発揮できるように、と考えられたものである。
正直なところ、依舞稀は今のフロント業務は自分に合っていると思っている。
ゆくゆくはコンシェルジュになりたいという気持ちもあったのだ。
しかし今の状況を考えると、そうも言ってられなくなったというのが現状だ。
日勤だけならいいのだが、夜勤が増えるとクラブへの出勤日数が減ってしまうのだ。
そうなってしまうと返せるものも返せなくなってしまう。
早く借金を返済して元の生活に戻るためには、夜勤のない部署への移動を希望しなければならなかった。
「不本意だけど今はこれしかないわ」
フロントの基本業務はきっちりこなせるようになったことだし、この機会に違う課に移動するのにもスキルアップに繋がっていいのかもしれない。
プラスに考えることにした依舞稀は、悩んだ末に営業企画事業部に移動願を出すことにした。
ここならば夜勤も殆どないし、クラブの勤務も増やせそうだ。
それに以前からイベント企画にも興味はあった。
お客様の笑顔をプランニングできるというのも一興ではないか。
前向きに考えると、その道もいいのではないかと素直に思えるようになった。
幸い移動が認められ、依舞稀は無事に営業企画事業部に配属されることになったのだ。
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