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22 淫紋
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片手で軽々と弟の腰をあげ、細い脚を掴み上げると、それを手がかりのようにしてぐいっと最奥まで無理やり押し入った。
弟の喉がひゅーっと鳴り、完全に自分の中の魔物に呑まれたレヴィアタンは、血のように赤い瞳を見開いて容赦ない注挿をはじめる。
途中で目を覚ましたオリヴィエが喉を引くつかせながらひっきりなしに喘ぎ声を上げ始めた。
粘膜が破れ血の匂いが立ち込めるたびにその場所を癒し、爪を出し引き裂いてしまった弟の胸の傷を足を組み替えて乳首ごと舐めまわす。
弟があげる声が悲鳴なのか嬌声なのかもわからぬまま、ついには牙も角も翼までもが飛び出し完全に悪魔の姿を現した。
獲物とみなした弟の身体の中で、みしみしとまたレヴィアタンの怒張が薄い弟の腹を内側から押し上げているのが見えるほど、凶悪な悪魔のそれに質量を変える。
オリヴィエが涙を流しながら苦しみもがいてその杭を抜こうと抗い、最早声すら出ない。
身動きをしたら弟の腹を食い破るかもしれぬと僅かに残ったレヴィアタンの理性が魔物の首に着けた鎖を押し引いた。弟のものに手をかけ乍ら胸を甘く啜り、柔らかな頸の肉を食み、傷ができるたびに必死で癒しながら弟を絶頂へと導いていく。
「レヴィ、オリヴィエ、愛してる。全部俺のものだ」
「あ、ああっ!」
オリヴィエが全身を震わせて繋がった部分を強烈な力で締め上げていった時、レヴィアタンも己のものを弟の最奥へ吐き出すことができた。
弟の中を穢すその瞬間に下腹部に自らの牙で引き裂いた掌を載せ、力と祈りを込めて魔力を送り込むと、日頃言葉にせぬ古代の魔族の言語を使い、弟との契約を交わす。
『生涯俺に侍れ、オリヴィエ。その命を俺に差し出せ』
オリヴィエの全身が一度レヴィアタンの血から膨れ燃えあがった紅蓮の炎に巻かれ、そしてまたすぐに消え去る。現れたオリヴィエの身体は清められたように真っ白な細い肢体の中にぽってりと膨らんだ桃色の胸飾りが目立ちあまりに淫猥だ。絶頂した身体がまだぴくぴくと無意識に震え、同色の分身から雫をぷしぷしと零し続けている。
もちろん柔らかな下腹には刻まれたばかりの赤い紋。幾何学模様の中に牙、爪、翼を表すレヴィアタンの使い魔たる印がはっきりと刻まれている。
レヴィアタンは再び硬さを取り戻してきた陽物をくわえこんだまま、艶めかしい声で身悶える弟の媚態と淫紋が息するたびに上下する艶めかしいさまを見て、満足げに牙を光らせにたりと嗤ったのだった。
※※※
赤い砂嵐の期間の間、二人は秘密の恋人同士となり、夜ごとレヴィアタンの寝室で肌を重ね続けた。淫紋には毎日精を注がずとも良いらしいのだが、抱き合った後の艶美なオリヴィエの顔があまりにも美しくて、過剰なほどに彼を求めてしまう。
「ふふ。兄さまの紋はやっぱり日の光の下で見ると林檎みたいに真っ赤なんだね」
砂嵐が去り、久しぶりに眩い日差しが窓から差し込む中。
オリヴィエは寝台の上で、惜しげもなく真っ白な肢体を晒している。少し伸びた前髪をかき上げ、自らの下腹部に刻まれた兄の複雑な幾何学模様に似た紋をうれしそうにすりすりと摩っている。
忌々しい奴隷の刻印のようなものなのに、その仕草はまるで宝物を扱う時の手つきに似ていて、レヴィアタンは弟の健気さに無性に泣きたい気分になってきた。
「おいで」
光の中からこちらをにこやかに見下ろすオリヴィエをレヴィアタンは腕の中へと引き戻すと弟と同じような手つきで刻印を撫ぜてやった。
「注いでいる時は金色に光っている」
「ふふ。なんか、いやらしいんだあ」
弟の喉がひゅーっと鳴り、完全に自分の中の魔物に呑まれたレヴィアタンは、血のように赤い瞳を見開いて容赦ない注挿をはじめる。
途中で目を覚ましたオリヴィエが喉を引くつかせながらひっきりなしに喘ぎ声を上げ始めた。
粘膜が破れ血の匂いが立ち込めるたびにその場所を癒し、爪を出し引き裂いてしまった弟の胸の傷を足を組み替えて乳首ごと舐めまわす。
弟があげる声が悲鳴なのか嬌声なのかもわからぬまま、ついには牙も角も翼までもが飛び出し完全に悪魔の姿を現した。
獲物とみなした弟の身体の中で、みしみしとまたレヴィアタンの怒張が薄い弟の腹を内側から押し上げているのが見えるほど、凶悪な悪魔のそれに質量を変える。
オリヴィエが涙を流しながら苦しみもがいてその杭を抜こうと抗い、最早声すら出ない。
身動きをしたら弟の腹を食い破るかもしれぬと僅かに残ったレヴィアタンの理性が魔物の首に着けた鎖を押し引いた。弟のものに手をかけ乍ら胸を甘く啜り、柔らかな頸の肉を食み、傷ができるたびに必死で癒しながら弟を絶頂へと導いていく。
「レヴィ、オリヴィエ、愛してる。全部俺のものだ」
「あ、ああっ!」
オリヴィエが全身を震わせて繋がった部分を強烈な力で締め上げていった時、レヴィアタンも己のものを弟の最奥へ吐き出すことができた。
弟の中を穢すその瞬間に下腹部に自らの牙で引き裂いた掌を載せ、力と祈りを込めて魔力を送り込むと、日頃言葉にせぬ古代の魔族の言語を使い、弟との契約を交わす。
『生涯俺に侍れ、オリヴィエ。その命を俺に差し出せ』
オリヴィエの全身が一度レヴィアタンの血から膨れ燃えあがった紅蓮の炎に巻かれ、そしてまたすぐに消え去る。現れたオリヴィエの身体は清められたように真っ白な細い肢体の中にぽってりと膨らんだ桃色の胸飾りが目立ちあまりに淫猥だ。絶頂した身体がまだぴくぴくと無意識に震え、同色の分身から雫をぷしぷしと零し続けている。
もちろん柔らかな下腹には刻まれたばかりの赤い紋。幾何学模様の中に牙、爪、翼を表すレヴィアタンの使い魔たる印がはっきりと刻まれている。
レヴィアタンは再び硬さを取り戻してきた陽物をくわえこんだまま、艶めかしい声で身悶える弟の媚態と淫紋が息するたびに上下する艶めかしいさまを見て、満足げに牙を光らせにたりと嗤ったのだった。
※※※
赤い砂嵐の期間の間、二人は秘密の恋人同士となり、夜ごとレヴィアタンの寝室で肌を重ね続けた。淫紋には毎日精を注がずとも良いらしいのだが、抱き合った後の艶美なオリヴィエの顔があまりにも美しくて、過剰なほどに彼を求めてしまう。
「ふふ。兄さまの紋はやっぱり日の光の下で見ると林檎みたいに真っ赤なんだね」
砂嵐が去り、久しぶりに眩い日差しが窓から差し込む中。
オリヴィエは寝台の上で、惜しげもなく真っ白な肢体を晒している。少し伸びた前髪をかき上げ、自らの下腹部に刻まれた兄の複雑な幾何学模様に似た紋をうれしそうにすりすりと摩っている。
忌々しい奴隷の刻印のようなものなのに、その仕草はまるで宝物を扱う時の手つきに似ていて、レヴィアタンは弟の健気さに無性に泣きたい気分になってきた。
「おいで」
光の中からこちらをにこやかに見下ろすオリヴィエをレヴィアタンは腕の中へと引き戻すと弟と同じような手つきで刻印を撫ぜてやった。
「注いでいる時は金色に光っている」
「ふふ。なんか、いやらしいんだあ」
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