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【よるの画像あり】太陽と月の姫
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『おどろきました。ときどき「月の子」や、ほかの子たちの声がほんのすこし聞こえてくることはありましたが、こんなにハッキリと耳にとどいたのは久しぶりですね、うふふ』
キレイな、はじめて聞く声。
キラキラのお歌みたいな、やさしい声。
だけど。
「お姉さん、だあれ?」
だけど……。
「お姉さんはどうして……笑うの? よるの夢なのに、ミゼさんってこわいひとがかってなことをして、ひぐれやゴートさん、わんちゃんがわたしのせいでケガしたのに、何で笑ってるの?」
『えっ? それに、夢?』
今だって、今だって!!
「よる、大好きなひぐれとやさしいゴートさんとわんちゃんが痛いのヤなのに……うう、ぐすっ……よるの夢なのに、何でよるはみんなをまもってあげれないの? 弱いものいじめをするひとを、えい、ってできないの?」
『ああ、あなたを笑ったわけではないのです。グランディアの子とお話したのはほんとうにひさしぶりなのでうれしくなってしまったの、ごめんなさいね。こちらですこしお話をしましょうか』
え?
森の中じゃなくなってる!
銀色のひかりがいっぱい。
何にもないけど、気持ちがぽかぽかする。
『こちらです』
うひゃあ!
うしろから声がしたあ!
『おどろかせてしまいましたね。こんばんは』
長い髪の毛がまっすぐでサラサラのお姉さん。
ニコニコしてやさしそう。
お母さんににてるかも。
でも、お母さんじゃなくってお姉さんな感じ。
『わたしの名前は、アメーリアといいます。あなたは、よる、さんでいいでしょうか?』
「たかなしよるっていうの! よるでいいよ!」
『うふふ、ありがとうございます。では、よる。あなたのいた場所をまずは見てみましょう。今はあなたをこちらに呼んだので、あなたを中心にグランディアの時間をとめていますので安心してください』
「時間をとめたの?! すっごい! お姉さんは時間の神さまなの?!」
時間ってとめられるんだ!
アニメみたい!
それとも、お姉さんは魔法つかいなのかも?
『そうですね。時間の神さまでもあります。今から、あなたたちのいる世界で何がおきているか、少し前の時間から大地の記憶を見てみましょう…………ああ、これはひどい』
みんながケガしないならよかった。
よる、すぐもどるからね。
『命に上下など、あるはずがないのです。それなのに、この国の人間は魔人をうみだしてまで魔族にひどいことをしているとは……弱い神も力を貸している、これはいけません。よる、今おきていることがわかりました。わたしがあなたに力を貸しましょう』
ほんと?!
やったあ!
でも。
「よるもお手伝いしたい! よるの夢だもん、みんなが楽しくて、幸せな夢にしたいの!」
『夢……そうですね。それでは今、夢の世界にいるということでよるに頑張ってもらいましょう』
「うん!」
『なんてまっすぐで可愛らしいのでしょう。では、あなたの得意な属性を調べてみましょう……え? 大陽と月の属性を持ってて、まだそだっていない属性がこんなに? これならわたしの、どの力も使えますね。私の小さいころにそっくりです』
「じゃあ、よるも戦えて、まもれるの?! どうしたらいいの? よる、頑張るよ!」
ひぐれとゴートさん、わんちゃんといっしょに戦うよ!
『じゃあ、こうしましょう。よるは、この夢がどんなふうになったら楽しいか。大好きな人たちと何をしたいか、たくさん考えてください』
「……それだけ? 魔法のじゅもんは教えてくれないの?」
『大切なことですよ? よるのイメージで、祈りの効果がふえたりへったりします。だからしんけんにお願いしますね?』
たいへん!
ちゃんと考えないと!
えっとね、ミゼさんは弱いものいじめをするひとだから、おうちに帰ってもらうの。
で、頑張ったわんちゃんをホメてなでなでしてあげて、ひぐれにはごほうびにカツオブシをいっぱいあげて、ひぐれは「にゃにゃーん」ってよろこぶの。
ゴートさんにはありがとうって言って……あ、ゴートさんのお姫さまが目をさまして、ゴートさんにぎゅうって抱きついたらゼッタイうれしいよ!
で、キラキラになった森の中にお父さんとお母さんが来てくれて、三人で手をつなぎながらみんなと森を冒険すると、わんちゃんを心配してた女神さまが来て……。
『太陽の勇者、和樹くんと月の子のファルルのむすめだったのですね。なんてまっすぐでやさしい、まさに太陽と月のお姫さま。そう、その調子ですよ。きっとよいことがおきるでしょう。では……【はじまりの女神 アメーリアの名において次ぐ! 言の葉たちよ、太陽と月の姫の力となりなさい!】……これでよし。あとは時間を動かして……』
●
「よるさま、お気をたしかに! 我らはよるさまのおかげでケガはありません!」
「あーはっは! こわくて動けなくなっちまったのかい? いいねえ、もっとこわがりな!」
くぅん。
くぅーん。
『よる! どこか痛いのかい?! 僕らは平気だよ! だからしっかり……えっ? よる?!』
「よ、よるさまのおすがたが大人になっていく?! ひぐれ、どういうことだ!」
『わ、わかんないよ! ファルル、カズキ! よるにどれだけ魔法をおしえたんだよ!』
キレイな、はじめて聞く声。
キラキラのお歌みたいな、やさしい声。
だけど。
「お姉さん、だあれ?」
だけど……。
「お姉さんはどうして……笑うの? よるの夢なのに、ミゼさんってこわいひとがかってなことをして、ひぐれやゴートさん、わんちゃんがわたしのせいでケガしたのに、何で笑ってるの?」
『えっ? それに、夢?』
今だって、今だって!!
「よる、大好きなひぐれとやさしいゴートさんとわんちゃんが痛いのヤなのに……うう、ぐすっ……よるの夢なのに、何でよるはみんなをまもってあげれないの? 弱いものいじめをするひとを、えい、ってできないの?」
『ああ、あなたを笑ったわけではないのです。グランディアの子とお話したのはほんとうにひさしぶりなのでうれしくなってしまったの、ごめんなさいね。こちらですこしお話をしましょうか』
え?
森の中じゃなくなってる!
銀色のひかりがいっぱい。
何にもないけど、気持ちがぽかぽかする。
『こちらです』
うひゃあ!
うしろから声がしたあ!
『おどろかせてしまいましたね。こんばんは』
長い髪の毛がまっすぐでサラサラのお姉さん。
ニコニコしてやさしそう。
お母さんににてるかも。
でも、お母さんじゃなくってお姉さんな感じ。
『わたしの名前は、アメーリアといいます。あなたは、よる、さんでいいでしょうか?』
「たかなしよるっていうの! よるでいいよ!」
『うふふ、ありがとうございます。では、よる。あなたのいた場所をまずは見てみましょう。今はあなたをこちらに呼んだので、あなたを中心にグランディアの時間をとめていますので安心してください』
「時間をとめたの?! すっごい! お姉さんは時間の神さまなの?!」
時間ってとめられるんだ!
アニメみたい!
それとも、お姉さんは魔法つかいなのかも?
『そうですね。時間の神さまでもあります。今から、あなたたちのいる世界で何がおきているか、少し前の時間から大地の記憶を見てみましょう…………ああ、これはひどい』
みんながケガしないならよかった。
よる、すぐもどるからね。
『命に上下など、あるはずがないのです。それなのに、この国の人間は魔人をうみだしてまで魔族にひどいことをしているとは……弱い神も力を貸している、これはいけません。よる、今おきていることがわかりました。わたしがあなたに力を貸しましょう』
ほんと?!
やったあ!
でも。
「よるもお手伝いしたい! よるの夢だもん、みんなが楽しくて、幸せな夢にしたいの!」
『夢……そうですね。それでは今、夢の世界にいるということでよるに頑張ってもらいましょう』
「うん!」
『なんてまっすぐで可愛らしいのでしょう。では、あなたの得意な属性を調べてみましょう……え? 大陽と月の属性を持ってて、まだそだっていない属性がこんなに? これならわたしの、どの力も使えますね。私の小さいころにそっくりです』
「じゃあ、よるも戦えて、まもれるの?! どうしたらいいの? よる、頑張るよ!」
ひぐれとゴートさん、わんちゃんといっしょに戦うよ!
『じゃあ、こうしましょう。よるは、この夢がどんなふうになったら楽しいか。大好きな人たちと何をしたいか、たくさん考えてください』
「……それだけ? 魔法のじゅもんは教えてくれないの?」
『大切なことですよ? よるのイメージで、祈りの効果がふえたりへったりします。だからしんけんにお願いしますね?』
たいへん!
ちゃんと考えないと!
えっとね、ミゼさんは弱いものいじめをするひとだから、おうちに帰ってもらうの。
で、頑張ったわんちゃんをホメてなでなでしてあげて、ひぐれにはごほうびにカツオブシをいっぱいあげて、ひぐれは「にゃにゃーん」ってよろこぶの。
ゴートさんにはありがとうって言って……あ、ゴートさんのお姫さまが目をさまして、ゴートさんにぎゅうって抱きついたらゼッタイうれしいよ!
で、キラキラになった森の中にお父さんとお母さんが来てくれて、三人で手をつなぎながらみんなと森を冒険すると、わんちゃんを心配してた女神さまが来て……。
『太陽の勇者、和樹くんと月の子のファルルのむすめだったのですね。なんてまっすぐでやさしい、まさに太陽と月のお姫さま。そう、その調子ですよ。きっとよいことがおきるでしょう。では……【はじまりの女神 アメーリアの名において次ぐ! 言の葉たちよ、太陽と月の姫の力となりなさい!】……これでよし。あとは時間を動かして……』
●
「よるさま、お気をたしかに! 我らはよるさまのおかげでケガはありません!」
「あーはっは! こわくて動けなくなっちまったのかい? いいねえ、もっとこわがりな!」
くぅん。
くぅーん。
『よる! どこか痛いのかい?! 僕らは平気だよ! だからしっかり……えっ? よる?!』
「よ、よるさまのおすがたが大人になっていく?! ひぐれ、どういうことだ!」
『わ、わかんないよ! ファルル、カズキ! よるにどれだけ魔法をおしえたんだよ!』
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