10 / 48
大好きな幼なじみに牙をむき始める姉妹。がおがお☆
九話目 ほのか、おっきくなったんだよ! ~お兄ちゃんもおっきくなったぁ?~
しおりを挟むもう一度言おう。
どうして、こうなった。
というか……僕、どうなっちゃうのかな。
この溢れそうなパトス問題も控えてる。
聞いてみよう。
私めをどうなさるおつもりでござるか、お姫様。
「ねえ、ほのか。何で僕は拘束されてるのかな?」
「さっきの続きだよ?」
「あのさ、嫌な思いをさせたからお願いを聞いたけど……だからって、ほのかをそういう目で見たくないっていうのは変わらないからな?」
首を必死で傾けて、釘を刺す。
「だいじょぶだいじょぶ~♪サークル女子を想像するより、幼なじみのほのかのぉ!おっきいおっぱいとグッズでぴゅるぴゅるさせてあげたいだけだですからっ!」
「全然大丈夫じゃない!それに投げた球は受け止めようか!」
「きゃあ☆お兄ちゃんのえっち!もちろん、ほのかがいっぱいいっぱい受け止めるに決まってるでしょ?」
ダメだ。
都合のいい所だけ聞いて言いたい事を言ってるだけだ。
ん?んん?
あれれ?
『大きいおっぱい』?
これ、フォローしておいた方がいいかな?
ほのか、安心してくれ。
お兄ちゃんはどんなほのかでも可愛い妹なんだから。
「ほのかも葛も勘違いしてるようだけど、世の中の男子が全員巨乳好きって訳じゃないぞ?小振りの方がいいって男子も多いし、気にする必要なんてない!」
これだけ可愛くて、巨乳だったらヤバすぎるわ!
「ほ?あれ?……あ!最近は家でしか外してないからわかんないのか!……むふふー。いっか!ねえねえ、お兄ちゃん!ほのか、おっきくなったんだよ!」
「うんうん!そうだな!大きいな!」
「むー?!その言い方!びっくりする程信じてない!……ならばならば、かくなる上はっ!」
いや、ブラのサイズなんてよくわからないけど、大きいって程ではないよね。むしろ控えめだったような……。
一昨年、プールにみんなで行った時は目立ってなかった。
だが、安心してくれ。
大切な妹分に変わりは……っていうか、何してるんだ?
シャツの中に手を入れて、ゴソゴソし始めた。
横を向いて、床に座ってよいしょ、よいしょ、と頑張っているんだが……何をするつもりだ?
な、何か体育前の女子の着替えのような……ま、まさか!
「ほのか!見せようとしてないよな?それだけ可愛いんだし、ほのかはそのままでいいじゃないか!おっぱいが大きくなくたって、人間は大きくなれるんだ!それに、僕に見せたって大きくならないからな?!」
ほのか!
無理して虚勢を張らなくてもいいんだぞ?!
何気に明言を吐いてしまった。
またいつか、使ってみたいものだ。
「可愛いって言われちゃった!嬉しい!……でも、でも、ですね?お兄ちゃんにまともに裸見られるの久しぶりだから、ドキドキしてきたかもー。お兄ちゃんのおっぱいを隠す為に!おっきく見えないブラあああ!でした!」
「何それ」
僕から身体を横に向けて、ちらりちらりとこちらを見ていたほのかが、シャツの裾に手を掛けた。
「ほ、ほのか!待て!ストップ!」
それでも。
先ほどの涙を思い出すと、目を逸らせない、止めれない。
可愛らしいほのかから、目が離せない。
ほのかがシャツの裾を一気に肩までめくり上げた。
見た目通りの華奢な肩と薄い腰。
そして。
ぶるぶるっぽよん。
「きゃー!!や、やっぱりまだ、見ちゃだめえ!!」
「………………」
初めて見た、ほのかの生の巨乳は。
ラノベで見る様な、ぼいんぼいーん!ではなく。
アニメの様に、たゆんたゆん、などと動くこともなく。
弾力に満ちあふれていそうなそこは、一瞬だけ可憐に揺れた。
その質量の三分の一も隠せていない腕と手のひらに覆われて、ぎゅぎゅう!とへしゃげるばかりだ。
え?ええええええええ?!
「お!お前!どこでそんな大きいおっぱいを拾ってきたんだよ!早く返してきなさい!」
「ほのかのだもーん!お兄ちゃんもおっきくなったぁ?いろいろと!にししー☆」
相変わらず僕の視線から横を向き、前屈みをしている。
白く薄い背中を通る、背筋が美しい。
必死で胸を隠し始めたほのかの、赤い顔が愛しい。
そして。
押せば押す程跳ね返ってきそうな、ハリのある胸。
一瞬だけ見えた、お椀のような形をした胸に。
空に向かっておはようしていた肌色ぽっち二つ。
「ほのかぁ!一生のお願いだ!帰ってくれ!お兄ちゃんに、お慈悲をくれぇ!もう、何をされてもされなくても無理だ持たない!!ぶっちゃける!一人で出させてくれ!」
「山を超えて谷を超えて、先っちょからシワのとこまで何往復もっ!はむはむちゅくちゅくしてあげる!ほのかに任せてっ!」
「ピンポイントすぎませんか?!」
ほのかの可愛い瞳が、キラリと光った。
僕の傍まで近寄り、先っちょのみを指で隠したおっぱいを、むに!ぽよん、むにむに!ぽよ、と見せつける。
さっきはもしかして僕、この胸を舐め回したのか?!
弾力たっぷりの胸で!
いやいや、あの時はからかっていた、というのも否めない。
でも、今や見てるだけで……痛たたぁ!!
「後生だ!だったらズボンを履かせてくれ!上は裸でいいから!ほ、ほのかあ!」
「むむむ!昔より更におっき、あっ……?!おっ、こほんこほんっ。おっきな私のおまめさん~♪よしっ!」
「よし、じゃないから!昔って言っちゃってるじゃんか!語るに落ちてんだよ!それに、おまめとか言うな!」
「だって今、すっごく大きくなってるんだもん……」
「ぐはっ……!」
ほのかの追撃に、これ以上にないくらいに腫れ上がる。
幼なじみのおっぱいで。
僕がカチカチに大きくなりました、ってオチだったのかよ!
「いっぱいオシオキしちゃうんだから!お兄ちゃんはほのかのどこに、ぴゅるぴゅるしてみたい?二番は?三番は?いっそ、お兄ちゃんがM字開脚とかしてみちゃう?」
「妹の前でエロいポーズなんて、するかー!!」
「じゃ、お兄ちゃんの身体に聞いちゃおっーと!さあ、アツい心を吐き出すのでーす。私、パンツ脱いでおまめさんのこりこり実況中継してあげよっか?」
「あほかああああ!!」
も、もう聞いてるだけで無理……。
ほのかに嫌われる、叩かれる、避けられる……。
挟まれる、舐められる、含まれる……違うわー!!
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
お兄ちゃんは今日からいもうと!
沼米 さくら
ライト文芸
大倉京介、十八歳、高卒。女子小学生始めました。
親の再婚で新しくできた妹。けれど、彼女のせいで僕は、体はそのまま、他者から「女子小学生」と認識されるようになってしまった。
トイレに行けないからおもらししちゃったり、おむつをさせられたり、友達を作ったり。
身の回りで少しずつ不可思議な出来事が巻き起こっていくなか、僕は少女に染まっていく。
果たして男に戻る日はやってくるのだろうか。
強制女児女装万歳。
毎週木曜と日曜更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる