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一章「ラビリンスゲーム」
休憩室での出来事
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どう言う事だ……理解が追いつかん……確かに怪我は治り切ってないが、こんな事はもう慣れている。だから地べたに座っていれば俺は大丈夫だったんだが……
「あの、やっぱ2人だと狭くないですか?」
「いーや、狭いって言ったら紅谷君、じゃあ俺地べたで寝ますとか言うでしょ!ダメです!それにほら、こうすれば狭くないでしょ?」
白石さんは両手を背中から腹部に回し、俺にくっついた状態になった。待て待て!これじゃあ傍から見たら俺が抱きしめられてるみたいじゃないか!
「いやあの、白石さん、これちょっと…体勢に問題が……」
「んー?別に私は問題ないから大丈夫だよー」
白石さんの声が耳元で吐息と混ざって鼓膜をくすぐる。後ろからハグされているような体勢なので顔が必然的に近くなる。いや、寝る事に集中しよう…落ち着け、冷静になるんだ…冷静に……
……無理!!!!何か髪の毛からめっちゃいい香りするし、背中辺りに何か柔らかい感触があるし!寝れるか!こんな状況で!!!!
白石さんには申し訳ないが俺は地べたで寝る事にしよう。あの状況だと色々ヤバい。こんな場所で寝不足なんてなったら致命的だ。
「あの、白石さん。すいません、やっぱり俺は床で寝ま……」
言いかけて、辞めた。既に白石さんは夢の中だった。寝るの早くないか!?………いや、疲れてたんだろうな、無理もないか。
……待て、この状況、どうやったら白石さんから抜け出せるんだ?寝ている所を俺が動いて起こす訳には行かない、しかし動かないとこの状況からは抜け出せない、しかし俺は今がっしり白石さんに掴まれている………詰んでね?
とりあえず、腕を解こうとしたが余計に強い力で掴まれてしまった。やべぇどうしよ。
(いや、冷静になるんだ。白石さんは眠りが深いのかもしれない、もしかしたら俺が多少動いても起きないかもしれない)
少しずつ下に動いてみることにした。すると案外上手くすり抜けられそうだった。白石さんは起きない。予想通り眠りが深い人なのだろう。
あと少しで完全に抜け出せそうなところまできた。腕を解く方が簡単な気もしたが、それでまた強く掴まれたら元も子もない。こっちの方法で正解だったな。
しかし、安心したのも束の間だった。
「うぅん…もう食べられないですぅ……」
起きてしまったのかとビビったが白石さんが寝言を言っただけのようだった。どんな夢見てるんだ??
しかし、寝言だけでは終わらなかった。白石さんは寝返りをうって、俺の上に乗っかるような姿勢になってしまった。あ、詰んだわ、コレ。
白石さんの顔はすぐ真横。スースーと寝息を立てて穏やかに寝ている。
(助けてくれ~~妹~~~!!!!)
俺は心の中で叫んだ
「無理ーーー」
「?どうしたんだい?いきなり?」
「んー?いやー何か今兄の声が聞こえたような気がしたのですー」
「本当かい?しかし、家に帰ってきてないから不安だね」
おじさんは兄が家に帰って来なくなった事を心配してくれています。あれから私とおじさんはそーさくとどけーを出したんですが、年頃の男子という事もあってか、あまり真面目に取り合ってはくれませんでした。
そーさくとどけを出してもあまり意味がないように思えますのです。
「うーん、兄はお友達の家に泊まってるんでしょーかね」
「それだと良いんだけどね。僕も探せたら良いんだけど、仕事が忙しくてね。無事でいてくれる事を願うしか…」
おじさんはお仕事を教えてくれないのですが、毎日すごい忙しそうにしてるのです。家に帰ってくるのはだいたい深夜か早朝。むしろ家にいる時の時間の方が短いかもなのです。
「兄は多分大丈夫なのですー」
「どうしてわかるんだい?」
「何か今凄いマヌケな事に巻き込まれているような気がしますねー。何となくですが」
「うーん、兄弟の絆なのかな?ところでマヌケな事って例えばどんなだい?」
「うーん、若い女性と止むを得ず一緒に寝ているけど、冷静さを保てなくなり脱出を試みるも失敗。見たいな?」
「?どんな状況だい?それ?」
「何となくなので、あてにはならないのですー」
本当に何となくですが、今、そんな気がしたのです。何故脳裏にこんな事がよぎったかは分かりませんけど、まぁ多分私は無事だと思うのです。
「あぁ、そうだ。コレ渡しておくよ」
おじさんはいつもお金の入った封筒をくれます。いつもは生活リズムが合わないのでテーブルに置いてあるのですが、今日は兄の事もあって、アレコレしていたので久々に直接あったのです。
封筒を手に取るといつもより重たかった。
「んー?何かいつもより分厚くないですかー?」
いつもの倍額ぐらい入っている。いや、それ以上かもしれないです。
「あぁ、お兄さんの分も入れてあるよ。僕はこの後仕事があるから、もし帰って来たら渡してあげて?」
「なるほど、そういう事ですかー。わかりました。私が責任を持って渡しておくのです。帰って来ればですけど」
「ありがとうね。じゃあ僕は行くよ。いつまた会えるか分からないけど、久々に会えて嬉しかったよ」
おじさんはそういうと、またスタスタと家を出て行きました。
いつか過労死しないか心配なのです。というか今、夜の10時半なんですけど…
「とりあえず、兄が帰って来たらおせっきょーですね。あ、あとこれも渡さなくては」
おじさんから貰った封筒を握りしめる。
全く、いつまで出歩いているのやら。早く帰ってきて下さいー。でないと私のテスト期間が終わってしまうのですー。
結論、抜け出す事は無理だった。別に女性1人ぐらいの重量があっても重いとは感じないが、ただ色々ヤバい。俺も一応高校生なんだから。
「うぅん?…おいししょーな…おまんじゅーれふねぇ…ふぇ?食べていいんれふかぁ?」
また寝言か…にしても白石さんは本当にどんな夢を見てるんだろう……何か寝ぼけてて呂律も回ってないし…可愛いけどさ…
この時俺は油断していた。本当に油断していたんだ。だって誰も思わないでしょ…自分の耳が饅頭と間違えられて食べられるなんて。
「ッ!!!!ちょっ!白石さん!?それ俺の耳です!耳!痛い痛い痛い!ちょ!……ッ!!」
噛まれた。結構な声量で叫んだが起きない。これ普通に動いても起きないんじゃ…?
「はれぇ?べにやくん?どしたの?」
あ、起きたかな?とりあえず、耳を食べるのはやめてもらおう。
「いや、あの白石さん、それ俺の耳です。食べないで下さ……」
「むにゃむにゃ……スピー…」
(なんで話してる途中で寝るの!?)
最後まで聞いてくれなかったが、とりあえずモグモグは終わったので助かった。上に乗っかられたままだけど。
結局、一睡も出来なずかなりの時間がたった。この部屋に時計はないので正確な時間は分からないが。
「うぅーん…あ、おはよう紅谷君!ってあれ?眠そうだね?よく寝れなかった?」
白石さんはスッキリしたような顔で俺に話しかけてきた。
「えぇ、まぁ…やはり寝ている途中で襲われないか心配で気を張っていたら寝れなくて…」
自分のせいで寝れなかったとは思わせたくない。咄嗟に出た嘘だが上々だろう。
「なので、すいません。少し休みます。適当に時間が経ったら教えてください」
俺は床に座り片方の膝を立てて、壁と鉄塊刀に寄りかかりながら休んだ。目を閉じると、すぐに眠気がさし、そのまま眠りに着いた。
「……スー…」
…紅谷君は凄いなぁ、私なんか夢を見れるぐらい寝てたのに、そんな時も警戒をしてたんだもんね。紅谷君は頼りなるけど、まだ高校生だし、ここは年上の私もしっかりしなきゃいけないなぁ。
紅谷君は適当な時間って言ってたけど、この部屋時計がないのよね。まぁ、体内時計に頼りましょう!
…にしても……
「紅谷君、今気付いたけどかなりイケメンよね…」
冷静さと言い、判断力と言い、とても高校生とは思えないんだよなぁ…寝顔は可愛いけど。
紅谷君を見てたら、おでこに巻いていた包帯がするりと落ちてしまった。緩んでいたのかな?
改めて傷を見てみると、血は止まっている。私が目が覚めた既にもうボロボロだったからつい手当しちゃったけど。
その時気付いた、紅谷君のおでこに切り傷がある事に。
「これ、何だろう?新しい傷ではないみたいだけど、ここから出血してたんだよね」
手当していた時は既に血まみれで肌までは見えなかった。自分から喧嘩を売るような子ではないと思うけど、なにかあったのかな…?
彼は正義感が強そうだから、友達を庇ってついた傷とかだったりして。
とりあえず、紅谷君が起きたら包帯をつけ直してあげよう。あ、あと下の名前も聞いてみよう。そろそろ気になるし。
あ、お腹もすいたなぁ…保存食でも食べて待ってようかな。
イスに座って紅谷君の寝顔を伺いながら私は保存食を口にした。
「あの、やっぱ2人だと狭くないですか?」
「いーや、狭いって言ったら紅谷君、じゃあ俺地べたで寝ますとか言うでしょ!ダメです!それにほら、こうすれば狭くないでしょ?」
白石さんは両手を背中から腹部に回し、俺にくっついた状態になった。待て待て!これじゃあ傍から見たら俺が抱きしめられてるみたいじゃないか!
「いやあの、白石さん、これちょっと…体勢に問題が……」
「んー?別に私は問題ないから大丈夫だよー」
白石さんの声が耳元で吐息と混ざって鼓膜をくすぐる。後ろからハグされているような体勢なので顔が必然的に近くなる。いや、寝る事に集中しよう…落ち着け、冷静になるんだ…冷静に……
……無理!!!!何か髪の毛からめっちゃいい香りするし、背中辺りに何か柔らかい感触があるし!寝れるか!こんな状況で!!!!
白石さんには申し訳ないが俺は地べたで寝る事にしよう。あの状況だと色々ヤバい。こんな場所で寝不足なんてなったら致命的だ。
「あの、白石さん。すいません、やっぱり俺は床で寝ま……」
言いかけて、辞めた。既に白石さんは夢の中だった。寝るの早くないか!?………いや、疲れてたんだろうな、無理もないか。
……待て、この状況、どうやったら白石さんから抜け出せるんだ?寝ている所を俺が動いて起こす訳には行かない、しかし動かないとこの状況からは抜け出せない、しかし俺は今がっしり白石さんに掴まれている………詰んでね?
とりあえず、腕を解こうとしたが余計に強い力で掴まれてしまった。やべぇどうしよ。
(いや、冷静になるんだ。白石さんは眠りが深いのかもしれない、もしかしたら俺が多少動いても起きないかもしれない)
少しずつ下に動いてみることにした。すると案外上手くすり抜けられそうだった。白石さんは起きない。予想通り眠りが深い人なのだろう。
あと少しで完全に抜け出せそうなところまできた。腕を解く方が簡単な気もしたが、それでまた強く掴まれたら元も子もない。こっちの方法で正解だったな。
しかし、安心したのも束の間だった。
「うぅん…もう食べられないですぅ……」
起きてしまったのかとビビったが白石さんが寝言を言っただけのようだった。どんな夢見てるんだ??
しかし、寝言だけでは終わらなかった。白石さんは寝返りをうって、俺の上に乗っかるような姿勢になってしまった。あ、詰んだわ、コレ。
白石さんの顔はすぐ真横。スースーと寝息を立てて穏やかに寝ている。
(助けてくれ~~妹~~~!!!!)
俺は心の中で叫んだ
「無理ーーー」
「?どうしたんだい?いきなり?」
「んー?いやー何か今兄の声が聞こえたような気がしたのですー」
「本当かい?しかし、家に帰ってきてないから不安だね」
おじさんは兄が家に帰って来なくなった事を心配してくれています。あれから私とおじさんはそーさくとどけーを出したんですが、年頃の男子という事もあってか、あまり真面目に取り合ってはくれませんでした。
そーさくとどけを出してもあまり意味がないように思えますのです。
「うーん、兄はお友達の家に泊まってるんでしょーかね」
「それだと良いんだけどね。僕も探せたら良いんだけど、仕事が忙しくてね。無事でいてくれる事を願うしか…」
おじさんはお仕事を教えてくれないのですが、毎日すごい忙しそうにしてるのです。家に帰ってくるのはだいたい深夜か早朝。むしろ家にいる時の時間の方が短いかもなのです。
「兄は多分大丈夫なのですー」
「どうしてわかるんだい?」
「何か今凄いマヌケな事に巻き込まれているような気がしますねー。何となくですが」
「うーん、兄弟の絆なのかな?ところでマヌケな事って例えばどんなだい?」
「うーん、若い女性と止むを得ず一緒に寝ているけど、冷静さを保てなくなり脱出を試みるも失敗。見たいな?」
「?どんな状況だい?それ?」
「何となくなので、あてにはならないのですー」
本当に何となくですが、今、そんな気がしたのです。何故脳裏にこんな事がよぎったかは分かりませんけど、まぁ多分私は無事だと思うのです。
「あぁ、そうだ。コレ渡しておくよ」
おじさんはいつもお金の入った封筒をくれます。いつもは生活リズムが合わないのでテーブルに置いてあるのですが、今日は兄の事もあって、アレコレしていたので久々に直接あったのです。
封筒を手に取るといつもより重たかった。
「んー?何かいつもより分厚くないですかー?」
いつもの倍額ぐらい入っている。いや、それ以上かもしれないです。
「あぁ、お兄さんの分も入れてあるよ。僕はこの後仕事があるから、もし帰って来たら渡してあげて?」
「なるほど、そういう事ですかー。わかりました。私が責任を持って渡しておくのです。帰って来ればですけど」
「ありがとうね。じゃあ僕は行くよ。いつまた会えるか分からないけど、久々に会えて嬉しかったよ」
おじさんはそういうと、またスタスタと家を出て行きました。
いつか過労死しないか心配なのです。というか今、夜の10時半なんですけど…
「とりあえず、兄が帰って来たらおせっきょーですね。あ、あとこれも渡さなくては」
おじさんから貰った封筒を握りしめる。
全く、いつまで出歩いているのやら。早く帰ってきて下さいー。でないと私のテスト期間が終わってしまうのですー。
結論、抜け出す事は無理だった。別に女性1人ぐらいの重量があっても重いとは感じないが、ただ色々ヤバい。俺も一応高校生なんだから。
「うぅん?…おいししょーな…おまんじゅーれふねぇ…ふぇ?食べていいんれふかぁ?」
また寝言か…にしても白石さんは本当にどんな夢を見てるんだろう……何か寝ぼけてて呂律も回ってないし…可愛いけどさ…
この時俺は油断していた。本当に油断していたんだ。だって誰も思わないでしょ…自分の耳が饅頭と間違えられて食べられるなんて。
「ッ!!!!ちょっ!白石さん!?それ俺の耳です!耳!痛い痛い痛い!ちょ!……ッ!!」
噛まれた。結構な声量で叫んだが起きない。これ普通に動いても起きないんじゃ…?
「はれぇ?べにやくん?どしたの?」
あ、起きたかな?とりあえず、耳を食べるのはやめてもらおう。
「いや、あの白石さん、それ俺の耳です。食べないで下さ……」
「むにゃむにゃ……スピー…」
(なんで話してる途中で寝るの!?)
最後まで聞いてくれなかったが、とりあえずモグモグは終わったので助かった。上に乗っかられたままだけど。
結局、一睡も出来なずかなりの時間がたった。この部屋に時計はないので正確な時間は分からないが。
「うぅーん…あ、おはよう紅谷君!ってあれ?眠そうだね?よく寝れなかった?」
白石さんはスッキリしたような顔で俺に話しかけてきた。
「えぇ、まぁ…やはり寝ている途中で襲われないか心配で気を張っていたら寝れなくて…」
自分のせいで寝れなかったとは思わせたくない。咄嗟に出た嘘だが上々だろう。
「なので、すいません。少し休みます。適当に時間が経ったら教えてください」
俺は床に座り片方の膝を立てて、壁と鉄塊刀に寄りかかりながら休んだ。目を閉じると、すぐに眠気がさし、そのまま眠りに着いた。
「……スー…」
…紅谷君は凄いなぁ、私なんか夢を見れるぐらい寝てたのに、そんな時も警戒をしてたんだもんね。紅谷君は頼りなるけど、まだ高校生だし、ここは年上の私もしっかりしなきゃいけないなぁ。
紅谷君は適当な時間って言ってたけど、この部屋時計がないのよね。まぁ、体内時計に頼りましょう!
…にしても……
「紅谷君、今気付いたけどかなりイケメンよね…」
冷静さと言い、判断力と言い、とても高校生とは思えないんだよなぁ…寝顔は可愛いけど。
紅谷君を見てたら、おでこに巻いていた包帯がするりと落ちてしまった。緩んでいたのかな?
改めて傷を見てみると、血は止まっている。私が目が覚めた既にもうボロボロだったからつい手当しちゃったけど。
その時気付いた、紅谷君のおでこに切り傷がある事に。
「これ、何だろう?新しい傷ではないみたいだけど、ここから出血してたんだよね」
手当していた時は既に血まみれで肌までは見えなかった。自分から喧嘩を売るような子ではないと思うけど、なにかあったのかな…?
彼は正義感が強そうだから、友達を庇ってついた傷とかだったりして。
とりあえず、紅谷君が起きたら包帯をつけ直してあげよう。あ、あと下の名前も聞いてみよう。そろそろ気になるし。
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