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「はぁ~…酷い目にあったぜ……」
「いやホント厳彦アホよね」
「お前が言い始めた事だろうが」
「んな事由々に言われましても~困るんだニャ!☆」
「寝れないなぁ~」
「無視すんにゃー!」
と、まぁ快眠用の音源を流していたらイヤホンが耳にくい込んで起きてしまった厳彦は先程と同様、寝れる方法を探していた。
「はぁ~…どうすんだよこれ…最悪寝坊するぞ?」
「んな事由々に言われましても~?厳彦のじんせいですしぃ~?私は関係ないですしぃ~?」
「この野郎…」
と、額に青筋を浮かべた途端に思いついた。
深夜アニメと言うものが始まっているだろうこの時間。階段をおりて1階のリビングへと向かう。電気は付けず、親を起こす訳にも行かないので、足音を潜めて向かう。
「厳彦ォ~?なんでそんな忍び足なん?」
「親に見つかると面倒だろうよ」
「ふ~ん、じゃあお約束の『あ!手が滑ったぁ~てへ☆』やっちゃう?」
「やったら、退魔師とか霊媒師とかそういう類のお方をごまんと連れてきてお前を除霊してもらうけどいいか?」
「じょっ、ジョーダンだにゃー!」
由々は幽霊(?)なので、この手の話に弱い。
さて、目的の1階につくと、厳彦は紅茶のパックを取り出し、カップにお湯を注ぎ始めた。
「さてと…」
「え、厳彦なにしてんの…今からお茶会?」
「アホか、温かいもの飲んで落ち着くのが良いとか聞いた事があるから試すんだよ」
紅茶を飲む、少し熱いがまぁ一気飲みなんてしなければ火傷はしないだろう。
「ねぇねぇ厳彦ォ~」
「なんだよ」
由々は宙に浮いた状態で寝るような姿勢になりながら厳彦を見る。
「由々が飲ませてあげよ~か?」
「は?お前幽霊なのにもの触れるのかよ」
「触れますぅ~!ほら!」
と言うと由々は人差し指でピッとカップを指さすとカップが中にふわふわ浮かび始めた。
「あ、なんだ本当に持てるのかよ。え、お前本当に幽霊なん?」
「んな事はどうでもいいんだにゃー。ほらほらーご主人様ァ?アーンは?」
こいつにご主人様とか言われるとものすごい嫌な予感しかしないんだが……まぁ、根は良い奴だし…素直に従うか…
「んじゃ、はい、あー…」
「あっ…」
ものすごい聞きたくなかった言葉を聞いた途端、フラグ回収かぁ…と走馬灯が見えた。開けた口に熱湯に近い紅茶がなだれ込んで来る。
「アッッッツ!?はぁ!?お前ふざけんなよ!信じてたのに!」
「いや、めんごめんご。よく考えたら液体入ったもの動かしたことなかったにゃー」
「ふっざけんなよお前!アッチぃぃぃぃ!」
と、ここでリビングの横の襖が開いた。母親が寝ている部屋だ。
母と目が合う………………なんか宇宙見えてきた。
「いつまで起きてんの!!!!明日入学式でしょうが!さっさと寝なさい!」
と、まぁ逃げるように自室に戻った厳彦だったがここでさらに由々から追い打ちが。
「あ、そうそう厳彦。紅茶ってカフェイン入ってるからあんまり効果的じゃ無いみたいだにゃ~?」
その言葉を聞いた途端、厳彦は自分のベットで死んだようにうつ伏せになった。
「……じゃあ何…俺火傷しただけ?」
「まぁそうなるにゃ~」
「シクシクシクシクシク……」
部屋の時計は1時半をさしていた。
起床予定時刻まであと5時間30分
「いやホント厳彦アホよね」
「お前が言い始めた事だろうが」
「んな事由々に言われましても~困るんだニャ!☆」
「寝れないなぁ~」
「無視すんにゃー!」
と、まぁ快眠用の音源を流していたらイヤホンが耳にくい込んで起きてしまった厳彦は先程と同様、寝れる方法を探していた。
「はぁ~…どうすんだよこれ…最悪寝坊するぞ?」
「んな事由々に言われましても~?厳彦のじんせいですしぃ~?私は関係ないですしぃ~?」
「この野郎…」
と、額に青筋を浮かべた途端に思いついた。
深夜アニメと言うものが始まっているだろうこの時間。階段をおりて1階のリビングへと向かう。電気は付けず、親を起こす訳にも行かないので、足音を潜めて向かう。
「厳彦ォ~?なんでそんな忍び足なん?」
「親に見つかると面倒だろうよ」
「ふ~ん、じゃあお約束の『あ!手が滑ったぁ~てへ☆』やっちゃう?」
「やったら、退魔師とか霊媒師とかそういう類のお方をごまんと連れてきてお前を除霊してもらうけどいいか?」
「じょっ、ジョーダンだにゃー!」
由々は幽霊(?)なので、この手の話に弱い。
さて、目的の1階につくと、厳彦は紅茶のパックを取り出し、カップにお湯を注ぎ始めた。
「さてと…」
「え、厳彦なにしてんの…今からお茶会?」
「アホか、温かいもの飲んで落ち着くのが良いとか聞いた事があるから試すんだよ」
紅茶を飲む、少し熱いがまぁ一気飲みなんてしなければ火傷はしないだろう。
「ねぇねぇ厳彦ォ~」
「なんだよ」
由々は宙に浮いた状態で寝るような姿勢になりながら厳彦を見る。
「由々が飲ませてあげよ~か?」
「は?お前幽霊なのにもの触れるのかよ」
「触れますぅ~!ほら!」
と言うと由々は人差し指でピッとカップを指さすとカップが中にふわふわ浮かび始めた。
「あ、なんだ本当に持てるのかよ。え、お前本当に幽霊なん?」
「んな事はどうでもいいんだにゃー。ほらほらーご主人様ァ?アーンは?」
こいつにご主人様とか言われるとものすごい嫌な予感しかしないんだが……まぁ、根は良い奴だし…素直に従うか…
「んじゃ、はい、あー…」
「あっ…」
ものすごい聞きたくなかった言葉を聞いた途端、フラグ回収かぁ…と走馬灯が見えた。開けた口に熱湯に近い紅茶がなだれ込んで来る。
「アッッッツ!?はぁ!?お前ふざけんなよ!信じてたのに!」
「いや、めんごめんご。よく考えたら液体入ったもの動かしたことなかったにゃー」
「ふっざけんなよお前!アッチぃぃぃぃ!」
と、ここでリビングの横の襖が開いた。母親が寝ている部屋だ。
母と目が合う………………なんか宇宙見えてきた。
「いつまで起きてんの!!!!明日入学式でしょうが!さっさと寝なさい!」
と、まぁ逃げるように自室に戻った厳彦だったがここでさらに由々から追い打ちが。
「あ、そうそう厳彦。紅茶ってカフェイン入ってるからあんまり効果的じゃ無いみたいだにゃ~?」
その言葉を聞いた途端、厳彦は自分のベットで死んだようにうつ伏せになった。
「……じゃあ何…俺火傷しただけ?」
「まぁそうなるにゃ~」
「シクシクシクシクシク……」
部屋の時計は1時半をさしていた。
起床予定時刻まであと5時間30分
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