234 / 387
夏休み編 7月
夏休みにて 7
しおりを挟む
実行は先でも、計画を立てるのは早めの方がいいものである。
涼音は夏休み前から考えていたことを涼香に提案する。
「水族館行きま――「行くわ!」
食い気味で答えた涼香に、涼音は引き気味に言う。
「わあ即答」
しかしそんな涼音の声など聞いていない涼香は、目にも止まらぬ早さで電話をかけていた。
「ねえ菜々美、車を出してくれるかしら? 水族館に行くのよ。……え? 大丈夫よ、水族館は暗くてあまり周囲の人から見られないわよ。知らないけど。……ええ……そうね……大丈夫よ、水槽が大きいからみんな魚に夢中よ。知らないけど。日にちはまた伝えるわ、ここねにもよろしくね。また連絡するわ、それでは。――涼音、いつ行くの?」
「……柏木先輩達の都合のいい日でお願いします」
「分かったわ!」
しゅばばっと文字を打ち込み菜々美へ送信する。
当たり前のように菜々美を足に使う涼香であった。
涼音は夏休み前から考えていたことを涼香に提案する。
「水族館行きま――「行くわ!」
食い気味で答えた涼香に、涼音は引き気味に言う。
「わあ即答」
しかしそんな涼音の声など聞いていない涼香は、目にも止まらぬ早さで電話をかけていた。
「ねえ菜々美、車を出してくれるかしら? 水族館に行くのよ。……え? 大丈夫よ、水族館は暗くてあまり周囲の人から見られないわよ。知らないけど。……ええ……そうね……大丈夫よ、水槽が大きいからみんな魚に夢中よ。知らないけど。日にちはまた伝えるわ、ここねにもよろしくね。また連絡するわ、それでは。――涼音、いつ行くの?」
「……柏木先輩達の都合のいい日でお願いします」
「分かったわ!」
しゅばばっと文字を打ち込み菜々美へ送信する。
当たり前のように菜々美を足に使う涼香であった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
連れ子が中学生に成長して胸が膨らむ・・・1人での快感にも目覚て恥ずかしそうにベッドの上で寝る
マッキーの世界
大衆娯楽
連れ子が成長し、中学生になった。
思春期ということもあり、反抗的な態度をとられる。
だが、そんな反抗的な表情も妙に俺の心を捉えて離さない。
「ああ、抱きたい・・・」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる