164 / 387
7月15日 涼音の誕生日編
涼音の誕生日の帰り道にて
しおりを挟む
少しみんなで話をした後、涼音のバースデーサプライズ☆はお開きとなり、今は涼香と涼音は二人で帰っている途中だった。
三つのプレゼント全てが入る大きな紙袋に入れてもらい、それを二人で持って歩いている。
「ねえ先輩」
「なにかしら?」
「ありがとうございます」
ジリジリと身を焦がす夏の暑さを和らげる優しい風が頬を撫でる。
「まだ終わりではないわよ」
「それはそうなんですけど……、あんなに沢山の人にお祝いされるとは思ってませんでしたから」
言われなくても、涼香が提案をしてあのサプライズ☆をやってくれたというのはなんとなく分かる。
涼香にだけお祝いをされればそれでいいと涼音は常々思っていたが、涼香以外にお祝いされるのも悪く無かった。
気にしないでと言われたがまた今度なんらかの形でお返しをしよう。
「なかなかいいものでしょう?」
「はい」
「ちなみに私には経験がないわ!」
「先輩の誕生日、八月ですもんね」
「そうなのよ、これは由々しき事態だわ」
確かにこのまま放っておくと涼香はなにをしでかすか分からない。
涼音は三年生の夏休みってみんな受験で大変かな? と思いながらどうしようかと考える。
そしてすぐに、誰かに相談してみようか、という結論を出すのだった。
三つのプレゼント全てが入る大きな紙袋に入れてもらい、それを二人で持って歩いている。
「ねえ先輩」
「なにかしら?」
「ありがとうございます」
ジリジリと身を焦がす夏の暑さを和らげる優しい風が頬を撫でる。
「まだ終わりではないわよ」
「それはそうなんですけど……、あんなに沢山の人にお祝いされるとは思ってませんでしたから」
言われなくても、涼香が提案をしてあのサプライズ☆をやってくれたというのはなんとなく分かる。
涼香にだけお祝いをされればそれでいいと涼音は常々思っていたが、涼香以外にお祝いされるのも悪く無かった。
気にしないでと言われたがまた今度なんらかの形でお返しをしよう。
「なかなかいいものでしょう?」
「はい」
「ちなみに私には経験がないわ!」
「先輩の誕生日、八月ですもんね」
「そうなのよ、これは由々しき事態だわ」
確かにこのまま放っておくと涼香はなにをしでかすか分からない。
涼音は三年生の夏休みってみんな受験で大変かな? と思いながらどうしようかと考える。
そしてすぐに、誰かに相談してみようか、という結論を出すのだった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
連れ子が中学生に成長して胸が膨らむ・・・1人での快感にも目覚て恥ずかしそうにベッドの上で寝る
マッキーの世界
大衆娯楽
連れ子が成長し、中学生になった。
思春期ということもあり、反抗的な態度をとられる。
だが、そんな反抗的な表情も妙に俺の心を捉えて離さない。
「ああ、抱きたい・・・」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる