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5月 体育祭編
障害物競走にて
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間もなくスタートする競技は障害物競走。
コースはトラック四分の三周。スタートして、まずは限界まで伸ばされたハードルの下をくぐる。次は地面に張られた長いネットをくぐり抜け、平均台を渡り再びネットをくぐった後、麻袋を履いてゴールまでぴょんぴょん飛ぶ。そして最後の障害として簡単なクイズがある。
「くぐる障害が多すぎないかしら?」
待機している涼音の写真を撮りながら、涼香は眉をひそめる。
「それにしても……やっぱり涼音は可愛いわね。レアよレア、体操服姿の涼音なんて」
障害物競走よりも大切なのは涼音だ。なぜかくぐる系が多い障害のことなんてすぐにどうでもよくなった。
「めっちゃ撮るじゃん……」
呆れたクラスメイトが言う。
「ちょっと、暇ならゴール付近で涼音の写真を撮りなさいよ」
「普通に応援するわ」
「応援なら仕方ないわね」
そう言った涼香は一人写真を撮り続けるのだった。
コースはトラック四分の三周。スタートして、まずは限界まで伸ばされたハードルの下をくぐる。次は地面に張られた長いネットをくぐり抜け、平均台を渡り再びネットをくぐった後、麻袋を履いてゴールまでぴょんぴょん飛ぶ。そして最後の障害として簡単なクイズがある。
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