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異世界へ
#15 森の住人
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俺は魔素の流れを見ることが出来るようになった。
魔素感知器……語呂が悪いな。魔力観測器? 何でもいいが兎に角、精霊が見えるようになったわけだ。この機能は一言で言って、俺に驚愕の事実を齎した。何とこの世界には大気中の八割を魔素で占めていることが分かったのだ。
地球は、窒素が八割、酸素が二割、残りの僅かな部分を二酸化炭素や、その他の分子が占めていたがこれは一体――。大気成分がすべて違うわけではない。寧ろ、違うのは窒素と魔素だけである。
勝手な推測でしかないが、人間の魔素的適性の低さは、人間という種族が異世界から来たからではないだろうか。元々、魔法のない世界で暮らしていたから魔素的適性が低いのではないだろうか。そして、魔族や精霊といった生物は元々この世界に住んでいた生物なのではないだろうか。だから、魔族こそがこの世界の住人であり、人間は異世界からの侵略者と言えるのではないか。
この推測がどこまで当たっているかはわからない。
『しかし、強ち外れでもないでしょう。人間が異世界人だという仮説は概ね正しいかと……。事実人間の魔素の体内保有量を体重から見ると、明らかに少なすぎます。加えて、エリシャ様の構成物質を調べました所、窒素が検出されました。マスターの隣にある木々も検査したところ、人間よりも多い魔素保有量が検出され、窒素が検出されませんでした』
おいおい、その辺の木よりも魔素が少ないとは人間が異質すぎるだろう。これで決まりだな。人間は異世界人だ。だから魔法を使えない。だが、どうして魔術として魔法を使える?
『それは恐らく年月が関係してるものかと――。例えばの話ですが放射性物質が人体に溜まることはご存知かと思います。それと同じように、この世界で暮らすことによって、僅かではありますが魔素を取り込めるように進化したものかと推測します。一世代目の人間が体内に溜め込んだ魔素は、へその緒を通して二世代目の人間に僅かに遺伝し……それが重なっているのではないでしょうか』
ということはつまり、これから時間が経てば経つほど人間の魔素保有量が増えるということになる。これが生物の進化か――。中々感慨深いものだなあ。
俺はエリシャを見た。彼女は檻を見つめ、目を離さない。檻に何かあるという訳ではない。優しい彼女のことなので、俺が殺したインプを憐れんでいるのだろう。
檻の形が崩れていく。役割を終えた檻は元の姿に戻ろうとしていた。俺はエリシャの胸元から飛び出し、檻を吸収する。新たな機能が集めた情報とリンクし、詳しい内容を精査する。それらの作業は一瞬で終わった。
「インプって美味しいの?」
「いや、美味しくはない。温かい空気を食べている感じだ」
「私も食べてみようかしら」
エリシャはとぼけて言っているのであろうが、それは止めた方がいい。人間が異世界の住人で魔素を僅かしか取り込めない体であるのならば、魔素を取り込むという行為そのものが人体に悪影響を与えるということだろう。であるからして、インプという魔素の塊を食べる行為は自殺に等しい。まさしく放射線を浴びることと等しいわけだ。
ということは、人間という種族は恐ろしく弱いことになる。恐らく、大量の魔素を浴びるだけで死んでしまう。それだけではない。寿命も短く、病気にも罹りやすいだろう。難儀な世界に来てしまったようだ。俺は機械の体であるから影響は受けないのであろうが、油断は出来ない。現状大量の魔素を取り込んでいる今は要観察だ。
「冗談よ。魔素の塊何て食べてしまったら死んじゃうわ」
「だろうな」
魔素を感知できるようになり、言わば新たな目を手に入れて、俺はこの生き物たちを見ることが出来るようになった。
どこからかふわふわと精霊たちが集まってきた。
純粋な魔素で形作られる生き物たちは、宙に漂い、浮かび、揺蕩う。また綿毛のように軽やかで、花火のように鮮やかだった。
俺が暗い森だと思っていた場所はちっとも暗くなかった。寧ろ、眩いまでの魔素を纏った生き物が灯籠宜しく道を標している。
「こんな綺麗な生き物は初めて見たよ。触っても平気か?」
「……駄目!」
エリシャが唐突に俺を抱き抱えた。彼女は震えていた。血の通った唇が見る間に青くなっていく。彼女は、俺たちの周りを浮遊する沢山の魔獣たちを避けるようにして、大木の根本にナノマシンの豹を走らせた。そして、根元に着くと大きな木の空に体を捩じ込み、一枚のスクロールを取り出すと、それから光の球が出てきた。照明だ。
空の中は思いの外広い。大きな生き物が塒に使っていてもおかしくないくらいだ。いや、これは塒に使っているな。色々な場所に引っ掻いたような大きな傷がある。
「どうした?」
「どうしたもないわ! 精霊たちは絶対に触ったら駄目なの!」
「」
「……呆れたわ」
エリシャは俺を空の中に下ろし、頭を抱える。
「何だ? 精霊は危険な生き物なのか? 俺にはとてもそうは見えなかったが……確かに、木の裏から覗いていたじいさんは一目で危険そうだと思ったが……」
「もっと危機感を持てー!」
エリシャが俺を叩いた。彼女が叩くなど初めてのことだったので、俺は放心してしまう。
「精霊はとっても危険な生き物なんだよ!? それこそ、人間なんて餌なんだよ! 私の隣にいた精霊なんて、死体に集まることで有名な精霊だったんだからね!」
「あの綺麗な生き物が? 死体に? でもどうしてだ? 死体何て何処にも……」
あった。死体はあった。俺が殺したインプだ。
『恐らくインプの持つ魔素に反応して集まってきたのでしょう』
機巧核の解説に頷き、俺は頬を掻いた。実際には出来なかったが……。
「すまない。俺のいた世界では精霊なんていなかったから……その常識に囚われていた」
「……まあ、謝ってくれ、とは言わないわ。けど、私はとっても怖い思いをしたんだからね。それだけはわかって」
「そうだな。次からは気を付ける……だが、そんなに危険ならどうして俺たちは襲われなかったんだ?」
「多分……ネモに魔力を感じなかったからだと思う。今はインプの魔素を取り込んでいるから普通だけど、精霊は魔素を取り込んだ生き物から発せられる魔力に引かれる性質があるの……生きているのに魔力を感じないネモに驚いていたんじゃないかしら?」
「……だったら今のうちに抜ければ良いんじゃないか?」
「それは、ネモが森の恐ろしさを知らないから言えることよ……」
森が恐ろしいところ……ねえ。
科学技術の進んだ現代ではその恐怖、神性は失われて久しいものとなっているが、今でも遭難すれば助かる見込みは決して高くはない。
「具体的にどう恐ろしい?」
「まずはワイバーンね。森の統治者とも呼ばれているわ。滅多に会うことはないけれど、会ったら最期、生きて帰ってこれないわね」
「ドラゴンとは違う?」
「ドラゴンはそれこそお伽噺よ。神話ではよく出てくるけれど、本物を見た人はいないわ。ワイバーンとドラゴンの違いは、単純よ。魔力の強さを見ればすぐにわかると伝えられているわ。ワイバーンも相当な魔力を持っているけれど、それと比にならないくらい違うものらしいの」
「ワイバーンなら人間が倒したことはあるのか?」
「どうだろう……そんな話聞いたことないわね。倒せなかった話ならいくつかあるけど」
わかった? と、つけ足してエリシャは腰に手を当てた。
「他に危険な精霊はいる?」
「マンティコアに人食いランタンね。あいつらには絶対に近づかないこと。近付いたらもう死んだものと思いなさい」
「了解した」
こうなれば、精霊のいないルートをサーチしながら進んでいく方法が賢明かもしれない。ナノマシンは精霊も探知できるようになり、利便性も数段上がった。何にも会わずに進むことも可能だろう。
「じゃあ、俺がサーチしながら道を決めていく。エリシャは俺の中に入って、大人しくしていて」
「えっ! ネモの中に入るの? えーと……私的にはさっきの猛獣の背中に乗って行きたいかなぁ……何てね……」
「危険なんだろう?」
「そうだけど! そうなんだけど……何故かネモの中に入るのは抵抗があって……何か、全身をまさぐられるような感触がするのよね……」
「…………」
俺は知らんぞー。俺は何もしていないからなー。別に傷を治す名目で全身をまさぐってなんてしていないからなー。
『何か心当たりが?』
しらばっくれんな! お前も共犯者だ!
「じゃあ、俺の背中に乗ろう、そうしよう。エリシャは俺の背中に乗るということで決定」
「……? どうしたの?」
「何でもないよ。気にしないで」
俺は空から出る前に、ナノマシンで周囲をサーチすることにした。出待ちされていたら目も当てられないかである。
結果としては出待はされていなかった。というか、俺たちの周りには精霊一匹すらいなかった。俺の背中に冷たい水が一筋垂れる。
どうして何もいない? 魔素の感知が出来なくなったのか? 俺は慌てて、エリシャの灯している照明のスクロールの魔素を見る。すると、しっかりと魔素の流れが確認できた。
「おかしい。エリシャ、周りに精霊が一匹もいない。探索範囲を広げてもこの辺り一帯には何もいないんだ」
「いいことじゃない。いないなら早く行きましょうよ」
「それはそうなんだけど……何か嫌な予感がするんだよなあ」
俺の嫌な予感は大体当たる。これは俺の体がナノマシンになっても健在だった。今日も一回的中させている。原理は不明だが、これが虫の知らせというやつなのだろう。ロボットになっても有効とは驚きだ。
俺は空から出た。そして、何気なく空を仰ぎ見た。
そこには十メートルは優に越える大きさのワイバーンがいた。
魔素感知器……語呂が悪いな。魔力観測器? 何でもいいが兎に角、精霊が見えるようになったわけだ。この機能は一言で言って、俺に驚愕の事実を齎した。何とこの世界には大気中の八割を魔素で占めていることが分かったのだ。
地球は、窒素が八割、酸素が二割、残りの僅かな部分を二酸化炭素や、その他の分子が占めていたがこれは一体――。大気成分がすべて違うわけではない。寧ろ、違うのは窒素と魔素だけである。
勝手な推測でしかないが、人間の魔素的適性の低さは、人間という種族が異世界から来たからではないだろうか。元々、魔法のない世界で暮らしていたから魔素的適性が低いのではないだろうか。そして、魔族や精霊といった生物は元々この世界に住んでいた生物なのではないだろうか。だから、魔族こそがこの世界の住人であり、人間は異世界からの侵略者と言えるのではないか。
この推測がどこまで当たっているかはわからない。
『しかし、強ち外れでもないでしょう。人間が異世界人だという仮説は概ね正しいかと……。事実人間の魔素の体内保有量を体重から見ると、明らかに少なすぎます。加えて、エリシャ様の構成物質を調べました所、窒素が検出されました。マスターの隣にある木々も検査したところ、人間よりも多い魔素保有量が検出され、窒素が検出されませんでした』
おいおい、その辺の木よりも魔素が少ないとは人間が異質すぎるだろう。これで決まりだな。人間は異世界人だ。だから魔法を使えない。だが、どうして魔術として魔法を使える?
『それは恐らく年月が関係してるものかと――。例えばの話ですが放射性物質が人体に溜まることはご存知かと思います。それと同じように、この世界で暮らすことによって、僅かではありますが魔素を取り込めるように進化したものかと推測します。一世代目の人間が体内に溜め込んだ魔素は、へその緒を通して二世代目の人間に僅かに遺伝し……それが重なっているのではないでしょうか』
ということはつまり、これから時間が経てば経つほど人間の魔素保有量が増えるということになる。これが生物の進化か――。中々感慨深いものだなあ。
俺はエリシャを見た。彼女は檻を見つめ、目を離さない。檻に何かあるという訳ではない。優しい彼女のことなので、俺が殺したインプを憐れんでいるのだろう。
檻の形が崩れていく。役割を終えた檻は元の姿に戻ろうとしていた。俺はエリシャの胸元から飛び出し、檻を吸収する。新たな機能が集めた情報とリンクし、詳しい内容を精査する。それらの作業は一瞬で終わった。
「インプって美味しいの?」
「いや、美味しくはない。温かい空気を食べている感じだ」
「私も食べてみようかしら」
エリシャはとぼけて言っているのであろうが、それは止めた方がいい。人間が異世界の住人で魔素を僅かしか取り込めない体であるのならば、魔素を取り込むという行為そのものが人体に悪影響を与えるということだろう。であるからして、インプという魔素の塊を食べる行為は自殺に等しい。まさしく放射線を浴びることと等しいわけだ。
ということは、人間という種族は恐ろしく弱いことになる。恐らく、大量の魔素を浴びるだけで死んでしまう。それだけではない。寿命も短く、病気にも罹りやすいだろう。難儀な世界に来てしまったようだ。俺は機械の体であるから影響は受けないのであろうが、油断は出来ない。現状大量の魔素を取り込んでいる今は要観察だ。
「冗談よ。魔素の塊何て食べてしまったら死んじゃうわ」
「だろうな」
魔素を感知できるようになり、言わば新たな目を手に入れて、俺はこの生き物たちを見ることが出来るようになった。
どこからかふわふわと精霊たちが集まってきた。
純粋な魔素で形作られる生き物たちは、宙に漂い、浮かび、揺蕩う。また綿毛のように軽やかで、花火のように鮮やかだった。
俺が暗い森だと思っていた場所はちっとも暗くなかった。寧ろ、眩いまでの魔素を纏った生き物が灯籠宜しく道を標している。
「こんな綺麗な生き物は初めて見たよ。触っても平気か?」
「……駄目!」
エリシャが唐突に俺を抱き抱えた。彼女は震えていた。血の通った唇が見る間に青くなっていく。彼女は、俺たちの周りを浮遊する沢山の魔獣たちを避けるようにして、大木の根本にナノマシンの豹を走らせた。そして、根元に着くと大きな木の空に体を捩じ込み、一枚のスクロールを取り出すと、それから光の球が出てきた。照明だ。
空の中は思いの外広い。大きな生き物が塒に使っていてもおかしくないくらいだ。いや、これは塒に使っているな。色々な場所に引っ掻いたような大きな傷がある。
「どうした?」
「どうしたもないわ! 精霊たちは絶対に触ったら駄目なの!」
「」
「……呆れたわ」
エリシャは俺を空の中に下ろし、頭を抱える。
「何だ? 精霊は危険な生き物なのか? 俺にはとてもそうは見えなかったが……確かに、木の裏から覗いていたじいさんは一目で危険そうだと思ったが……」
「もっと危機感を持てー!」
エリシャが俺を叩いた。彼女が叩くなど初めてのことだったので、俺は放心してしまう。
「精霊はとっても危険な生き物なんだよ!? それこそ、人間なんて餌なんだよ! 私の隣にいた精霊なんて、死体に集まることで有名な精霊だったんだからね!」
「あの綺麗な生き物が? 死体に? でもどうしてだ? 死体何て何処にも……」
あった。死体はあった。俺が殺したインプだ。
『恐らくインプの持つ魔素に反応して集まってきたのでしょう』
機巧核の解説に頷き、俺は頬を掻いた。実際には出来なかったが……。
「すまない。俺のいた世界では精霊なんていなかったから……その常識に囚われていた」
「……まあ、謝ってくれ、とは言わないわ。けど、私はとっても怖い思いをしたんだからね。それだけはわかって」
「そうだな。次からは気を付ける……だが、そんなに危険ならどうして俺たちは襲われなかったんだ?」
「多分……ネモに魔力を感じなかったからだと思う。今はインプの魔素を取り込んでいるから普通だけど、精霊は魔素を取り込んだ生き物から発せられる魔力に引かれる性質があるの……生きているのに魔力を感じないネモに驚いていたんじゃないかしら?」
「……だったら今のうちに抜ければ良いんじゃないか?」
「それは、ネモが森の恐ろしさを知らないから言えることよ……」
森が恐ろしいところ……ねえ。
科学技術の進んだ現代ではその恐怖、神性は失われて久しいものとなっているが、今でも遭難すれば助かる見込みは決して高くはない。
「具体的にどう恐ろしい?」
「まずはワイバーンね。森の統治者とも呼ばれているわ。滅多に会うことはないけれど、会ったら最期、生きて帰ってこれないわね」
「ドラゴンとは違う?」
「ドラゴンはそれこそお伽噺よ。神話ではよく出てくるけれど、本物を見た人はいないわ。ワイバーンとドラゴンの違いは、単純よ。魔力の強さを見ればすぐにわかると伝えられているわ。ワイバーンも相当な魔力を持っているけれど、それと比にならないくらい違うものらしいの」
「ワイバーンなら人間が倒したことはあるのか?」
「どうだろう……そんな話聞いたことないわね。倒せなかった話ならいくつかあるけど」
わかった? と、つけ足してエリシャは腰に手を当てた。
「他に危険な精霊はいる?」
「マンティコアに人食いランタンね。あいつらには絶対に近づかないこと。近付いたらもう死んだものと思いなさい」
「了解した」
こうなれば、精霊のいないルートをサーチしながら進んでいく方法が賢明かもしれない。ナノマシンは精霊も探知できるようになり、利便性も数段上がった。何にも会わずに進むことも可能だろう。
「じゃあ、俺がサーチしながら道を決めていく。エリシャは俺の中に入って、大人しくしていて」
「えっ! ネモの中に入るの? えーと……私的にはさっきの猛獣の背中に乗って行きたいかなぁ……何てね……」
「危険なんだろう?」
「そうだけど! そうなんだけど……何故かネモの中に入るのは抵抗があって……何か、全身をまさぐられるような感触がするのよね……」
「…………」
俺は知らんぞー。俺は何もしていないからなー。別に傷を治す名目で全身をまさぐってなんてしていないからなー。
『何か心当たりが?』
しらばっくれんな! お前も共犯者だ!
「じゃあ、俺の背中に乗ろう、そうしよう。エリシャは俺の背中に乗るということで決定」
「……? どうしたの?」
「何でもないよ。気にしないで」
俺は空から出る前に、ナノマシンで周囲をサーチすることにした。出待ちされていたら目も当てられないかである。
結果としては出待はされていなかった。というか、俺たちの周りには精霊一匹すらいなかった。俺の背中に冷たい水が一筋垂れる。
どうして何もいない? 魔素の感知が出来なくなったのか? 俺は慌てて、エリシャの灯している照明のスクロールの魔素を見る。すると、しっかりと魔素の流れが確認できた。
「おかしい。エリシャ、周りに精霊が一匹もいない。探索範囲を広げてもこの辺り一帯には何もいないんだ」
「いいことじゃない。いないなら早く行きましょうよ」
「それはそうなんだけど……何か嫌な予感がするんだよなあ」
俺の嫌な予感は大体当たる。これは俺の体がナノマシンになっても健在だった。今日も一回的中させている。原理は不明だが、これが虫の知らせというやつなのだろう。ロボットになっても有効とは驚きだ。
俺は空から出た。そして、何気なく空を仰ぎ見た。
そこには十メートルは優に越える大きさのワイバーンがいた。
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