不思議な巡り合わせ2

わけわからない恋愛

ひとみは毎日、彼のことを考え占う状況から、なんとか抜け出そうといろいろやってみた。
しかしなかなか難しかった、そんな中、ある有名アバターゲームをやり始めた。
　
かなり作り込まれていて面白く、中毒性が高くこれにハマることで、ボロボロだった精神状態がよくなった。
積極的なひとみは女の子の友達がどんどんできた、しかもなんとひとみを「大切にしたい、ひとみは特別な人」というような男性があらわれた。

その子はあきらかに学生のようで、「課題があるから！」と言っていた。
年齢差もあるし、その子が
「どんなゲームも続かない」
と言っていたり、いろいろと引っ掛かったが、恋人気分でその子とメッセージのやりとりをしたりしていた。

ひとみはいろんな男性をいまいちだと断ってきた、しかしいまは彼からなにもしてくれないので、恋愛としての心の支えが必要で受け入れてしまった。

やがてその子は、
「成績が下がったからもうやめる、私のことは忘れてほしい」
と言い出したので、ひとみは
「いや！」
と言っていたが、
「ごめん、どうしてもやめる」
という、Twitter(X)などの連絡先をきいても絶対答えてくれなかった。
「最後はふたりきりではなさせてほしい」
とひとみはお願いしたが、その子は最終的に女の子だとわかった。
　
そのゲームは女性率の高いゲームで、男装する女性が多いらしい、そして彼女はいつのまにかいなくなっていた。
まあ別にいいけど自分勝手なやつ！とひとみはイラついたが他の友達は、
「前からそういうこと言っていたし、仕方ないんじゃない？」
と言っていた。

こうしてわけわからない彼女は去っていき、ひとみはそのゲームをやめたのだった。

結局は彼への絶望的な気分からは晴れたので、よかったのかもしれない、とひとみは傷つけられたと思ったが、一生懸命切り替えた。