不思議な巡り合わせ2

病む

「執着をすてなさい」
YouTubeの占い動画でかなり何十、何百回といわれた、そうだ、いつもとおりになにか違うことに集中すればいいのだ。

(なにか違う)
と思った。いつも頭に彼がいるのがふつうなので、そうじゃない考えになるというのが難しかった。

猫の保護施設に遊びにいく、バーにいく、いろんなところに昼はでかければよかった。
フリーランスのひとみには可能だった。しかし夜出歩くのが苦手で、あまりできない。
昼に誰かとあっていたりすれば楽しくて夢中になれた。しかし夜に一人で家にいるとどうあがいても考えてしまう。

とにかく必死に頑張ってみた、絵を描いたり、マンガを読んだり平日は仕事をしてみたり、考えないようにしようとしても、
「心の支え」
を考えていないと、どんどん、うつ状態になるのだ。

ありていにいうと、死にたくなってくる。
なぜかそこまで追い詰められるのだ。
ひとみにもよくわからなかった。
彼のことを考えるのは生きる活力のひとつになっているのは、間違いなかった。
それが執着といわれようが依存といわれようと、無理だとかんじた。

夜一人で考えこんでいると、いつの間にか携帯画面には、「しにたい」とよく打つようになっていたので、自殺防止ダイヤルが画面に出るようになっていた。

精神科にいっても明るく元気でいるし、そのことをあまりはなせなくて問題ないといわれていたが、ひとみ自信は、自分は絶対ヤバいと思っていた。
少なくとも以前診断された鬱ではないかと思った。