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ループ、30

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 怒涛どとうの展開だった。
 何?王家の子作りラッシュ?
 いやいや。冗談は置いといて。

 元王弟の多角関係の暴露により、私を襲わせた理由が有耶無耶になった。
 元第2王子に私を襲わせ既成事実を作り、父親代わり的な立ち位置で玉座を狙ってたのはわかった。
 けど、ユーリとの関係は知らなかったっぽい。
 そこから計画が破綻はたんしたのかな?
 黒幕もいそうで居なかったっぽいし、案外雑な計画だったんだね。

 だから王位に就けなかったんだよ。

 ループの原因の元第2王子が舞台から去って、残りはユーリのみだけど、彼も元第2王子との婚姻が決定してる。
 第1王子がバンザイしてたのが笑えた。
 凄くウザかったらしいからね。

 休学していた学業を再開し、登校。
 一日で、ことの経緯がほぼ全学年に知れ渡っていた。
 あれ?確か、箝口かんこう令出てたよね?






 もう、月一でなくなったお茶会。
 なぜか、当然の様に領地から帰ってきた母様が仕事中の父様を捕まえて参加。
 王子も参加して小規模から中規模へと変わってしまった。

「リオンと二人だけの癒し時間が・・・」

「私達が居ては、癒されないと?」

「癒されるはずないだろう・・・。少しは遠慮しろ」

「フレンは参加許可が出ていて、私は駄目なのですか?」

 笑顔なのに目が笑ってません、母様。

「それに、私達に言いたい事があるのでは?」

 母様の一言で国王の顔が真面目になる。
 その目は私を捉えていた。

 え?何?

「リオン」

「え?はい」

「今回、一番の被害者はリオンだ。父として兄として謝罪する」

「あ、いえ・・・」

 そうですとも違いますとも言えない。国王が悪い訳ではないから。
 でも、監督不行き届きな部分はある。
 ユーリと関係をもう少し管理していれば、少なくても王子位は剥奪されずに済んだ。
 元王弟は、知らん。

「そこで・・・」  

 ん?

「リオンに婚約者が居ないのも問題ありだと三人で話し合った」

「勿論、私達だよ?」

 王子以外がウンウン頷いている。

「リオン」

「はい」

「私の妻になって欲しい」

 ・・・。

 ・・・。

 ・・・はい?

「え?は?」

「私の・・・」

「ちょっと待って下さい‼︎」

 は?こういう場合って、王子との婚約話じゃないの?
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