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始まりのバレンタイン
コンビニって唐突に行きたくなるよね?
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ゴリラの人の名前はニックさんでした。
普通に会話することができました。
彼はいわゆる大工さんとのことでした。
あの巨体で、細かい作業もそつなくこなしていました。とってもすごかったです。
「──作文!」
「急にどうしたのよ……」
「ああ、ニックさんの感想をな。作文ふうにしてみた。すごかったからな、ニックさん!」
「そう……」
隣を歩いていたお姫様はスススッと、俺との距離を取る。なんだろう。ついこないだも同じようなことがあったような気がする。
しかし、多少は大目に見てほしいな。城下町が異世界すぎるんだ。『何ここ? 異世界なの?』って思うくらいだ。いや、最初から異世界でした!
これまでの異世界要素が、城の中とおっさんたちくらいだっただけに、急に増えた異世界要素に驚き過ぎて、俺は日曜日のお姫様のようになっている。
珍しいもの……じゃない。城下町は珍しい人たちばかりなのだ。羽根がある人とか、足が蛇の人とかいるんだ。あと、ニックさんしかりな。
ザ・異世界! ザ・多種族! これぞ異世界! って感じだ。これなら異世界転生してもいいかも、とか考えてしまうほどだ。
そんな異世界要素が溢れているわけだが、何より俺は、ある感情を抑えきれなくなりつつある。その感情に支配されてきている。
さっきから俺は、『ケモミミサワリタイ。シッポモフモフシタイ』という感情に襲われている。
どうなってんのあれ!? さ、触ってみたい……。
如何わしくはない! と思う。
決して、いやらしい意味ではないんだ。
純粋な興味なんだ。まあ、野郎はお断りだが。
「ねぇ、お姫様。プロデューサーの地位を利用して、ケモ耳を触ってもいいかな?」
「……ケモミミ?」
「──あれだよ! あーゆうの! お姉さんたちの、あの動物っぽい耳を触りたいんだ。できれば尻尾も触りたい!」
「あたしに本気でぶん殴られてもいいならいいわよ」
……俺の周りにはこんな女しかいないのだろうか。お姫様にしろ。幼馴染大明神様にしろだ。
なんですぐに手が出るの? 暴力はいけないんだよ? もっとこう、女の子らしい女の子はいないのでしょうか。
「はぁ……」
「なんのため息よ」
「は……あ?」
服屋を捜索中の城下町。その町の一部である、そこを通り過ぎるところで、思わず立ち止まってしまった。
見間違えかとも思って、何度も目をパチパチしてみたが、消えないしある。見間違えではないようだ。
「なっ──」
「どうしたのよ。立ち止まって?」
どう考えてもおかしいその建造物。
異世界の人からしたら、変な建物くらいに思うのかもしれないが、日常的に見ている俺からしたら違和感しかない。
お姫様も知っているはずだ。この建造物を。
「これを見て何も気づかないのか?」
「なにを? 変な形だけど、何かの店でしょ?」
「こないだ寄っただろう。思い出せ!」
デパートの帰りに立ち寄って、チョコレートをしこたま買い込んだではないか。ここは。これは──
「──コンビニじゃねーか!? フランチャイズどうなってんの。異世界にもコンビニってあるの?!」
異世界にもコンビニがありました。って、ありましたじゃねーよ! おかしいだろ!
建物の形もだが、駐車場も看板も、見間違えのあるコンビニだ。なんで異世界にコンビニが……。
「コンビニ。言われてみればこんな建物だったわね。 ……確かにこれはおかしいわ。偶然とは思えない作りだし」
「入ってみよう」
「存在がおかしいと思う建物に入るのはどうなの!? 二クスに連絡取って、誰が建てたのかを調べさせてからにしなさいよ!」
「昨日出た週刊誌を立ち読みしてない」
「──もう歩いていってるし!」
異世界にあるコンビニ。なんでしょう、すごくワクワクします!
そういえば小腹が空いたし、中華まん食べたい。
◇◇◇
コンビニに近づくごとに分かる。やはり、異世界にコンビニはどう考えてもおかしいと。
だが、好奇心には勝てずに、一歩ずつ足はコンビニに向かって進んで行く。ついに店内まで最後の一歩。押して入るドアの前まで来た。
……絵だよね?
遠目からはガラスの中もあるように見えたが、近くまで寄ってみれば精巧に描かれた絵だと分かる。それが貼られている。
「やっぱりやめよう。これはコンビニではなかった」
「ここまで来たのに? 今更やめるの」
「だって、中どうなってんのか分かんないぜ?」
見た目はコンビニ。中身はブラックボックス。
その実態は、異世界の中でもかーなりおかしなものであることが分かりました。
「変な建物ではあるけど、許可だって出てるはずだから、あたしが言うのもあれだけど大丈夫だと思うわよ」
「そういうことなら、権力者の俺もいるし大丈夫かな。今の俺はプロデューサーだし。権力を持っているし」
「……やっぱり取り上げようかしら。すぐ調子に乗るし。さっきもアレだったし……」
いかん。お姫様の一存で、せっかくの役職を解任されてはたまらない。中に入ってしまおう。そしてうやむやにしよう。
この格好で歩いていると、みんな崇めてくれるのだ。ボクは大変気に入りました。ありがとう王様。
「──ガサ入れだ! 動かないで。全員テーブルの上に手を置いて!」
そう言いながらコンビニに踏み込む。中は暗いし、こいつは違法な匂いがプンプンするぜ!
「えーーーーっ!? も、もうバレるなんて……。ど、ど、どうしよう!?」
「……嘘。本当に違法なお店なの」
コンビニの中には誰かがいるし違法らしい。
だがコンビニの中は薄暗くて、明るいところから暗いところへ入った俺は、相手がどこにいるのかすぐに把握できない。
──今の声のやつはどこだ?
「王の使いである私に、大人しく逮捕されなさい!」
「あわわわ、本物の使いだ。に、逃げなきゃ……」
「逃げたら罪は重くなりますよ? 今なら軽い罪ですみます。投降なさい!」
入り口付近ではない。レジの方でもない。トイレのある方でもない。声がするのは最も奥の方からだ。
積まれてるダンボールが邪魔で、相手のシルエットすら見えない。というか、異世界にダンボールもおかしくね?
「投降したら本当に軽い罪で済むんですか? それは実は嘘で、『やっぱり死罪です』とか言わない?」
「えっ、そんな違法な事してんの。コンビニで?」
「あれっ? 何でコンビニだって知って……」
俺と違法コンビニ経営者は、お互いに『あれっ?』っとなる。
実は最初から気づいてたけど、声のやつは女の子だよね? コンビニで本当に何をしていたのか。
「その声。もしかしてミルク?」
踏み込んでから今まで、黙っていたお姫様がそう言った。ミルクというのは、この女の子の名前だろうか?
お姫様の知り合いなの? 違法コンビニの店主らしい女の子が?
「えっ、姫さま? 何でこんなところに……。やっぱり私を逮捕しに……。けど、捕まるわけにはいかないんです。 ──姫さまごめんなさい!」
ミルクと呼ばれた女の子は、まさかの正面突破で逃走することにしたようだ。
俺たちの位置は声で把握していんだろう。
ダンボールの陰から飛び出し、一気に開いている入り口を目指す。
しかし。悲しいかな……遅い。
俺でもふつーに、首根っこ掴むことができた。よくこれで正面突破しようと思ったな。と思うほどだ。
この時には暗いところに目が慣れていて、捕まえた女の子のある部分が、メロンくらいあると気づく。
お姫様とは比べるべくもない。彼女の圧勝である。
もちろん、そんなことを口にすれば命は無い。従ってゴクリと喉を鳴らす。
キミたちは『変態!』って俺のことを思ったかもしれないが、俺が反応したのはメロンにではなく、その頭。念願のケモ耳がそこにあったからだ。
普通に会話することができました。
彼はいわゆる大工さんとのことでした。
あの巨体で、細かい作業もそつなくこなしていました。とってもすごかったです。
「──作文!」
「急にどうしたのよ……」
「ああ、ニックさんの感想をな。作文ふうにしてみた。すごかったからな、ニックさん!」
「そう……」
隣を歩いていたお姫様はスススッと、俺との距離を取る。なんだろう。ついこないだも同じようなことがあったような気がする。
しかし、多少は大目に見てほしいな。城下町が異世界すぎるんだ。『何ここ? 異世界なの?』って思うくらいだ。いや、最初から異世界でした!
これまでの異世界要素が、城の中とおっさんたちくらいだっただけに、急に増えた異世界要素に驚き過ぎて、俺は日曜日のお姫様のようになっている。
珍しいもの……じゃない。城下町は珍しい人たちばかりなのだ。羽根がある人とか、足が蛇の人とかいるんだ。あと、ニックさんしかりな。
ザ・異世界! ザ・多種族! これぞ異世界! って感じだ。これなら異世界転生してもいいかも、とか考えてしまうほどだ。
そんな異世界要素が溢れているわけだが、何より俺は、ある感情を抑えきれなくなりつつある。その感情に支配されてきている。
さっきから俺は、『ケモミミサワリタイ。シッポモフモフシタイ』という感情に襲われている。
どうなってんのあれ!? さ、触ってみたい……。
如何わしくはない! と思う。
決して、いやらしい意味ではないんだ。
純粋な興味なんだ。まあ、野郎はお断りだが。
「ねぇ、お姫様。プロデューサーの地位を利用して、ケモ耳を触ってもいいかな?」
「……ケモミミ?」
「──あれだよ! あーゆうの! お姉さんたちの、あの動物っぽい耳を触りたいんだ。できれば尻尾も触りたい!」
「あたしに本気でぶん殴られてもいいならいいわよ」
……俺の周りにはこんな女しかいないのだろうか。お姫様にしろ。幼馴染大明神様にしろだ。
なんですぐに手が出るの? 暴力はいけないんだよ? もっとこう、女の子らしい女の子はいないのでしょうか。
「はぁ……」
「なんのため息よ」
「は……あ?」
服屋を捜索中の城下町。その町の一部である、そこを通り過ぎるところで、思わず立ち止まってしまった。
見間違えかとも思って、何度も目をパチパチしてみたが、消えないしある。見間違えではないようだ。
「なっ──」
「どうしたのよ。立ち止まって?」
どう考えてもおかしいその建造物。
異世界の人からしたら、変な建物くらいに思うのかもしれないが、日常的に見ている俺からしたら違和感しかない。
お姫様も知っているはずだ。この建造物を。
「これを見て何も気づかないのか?」
「なにを? 変な形だけど、何かの店でしょ?」
「こないだ寄っただろう。思い出せ!」
デパートの帰りに立ち寄って、チョコレートをしこたま買い込んだではないか。ここは。これは──
「──コンビニじゃねーか!? フランチャイズどうなってんの。異世界にもコンビニってあるの?!」
異世界にもコンビニがありました。って、ありましたじゃねーよ! おかしいだろ!
建物の形もだが、駐車場も看板も、見間違えのあるコンビニだ。なんで異世界にコンビニが……。
「コンビニ。言われてみればこんな建物だったわね。 ……確かにこれはおかしいわ。偶然とは思えない作りだし」
「入ってみよう」
「存在がおかしいと思う建物に入るのはどうなの!? 二クスに連絡取って、誰が建てたのかを調べさせてからにしなさいよ!」
「昨日出た週刊誌を立ち読みしてない」
「──もう歩いていってるし!」
異世界にあるコンビニ。なんでしょう、すごくワクワクします!
そういえば小腹が空いたし、中華まん食べたい。
◇◇◇
コンビニに近づくごとに分かる。やはり、異世界にコンビニはどう考えてもおかしいと。
だが、好奇心には勝てずに、一歩ずつ足はコンビニに向かって進んで行く。ついに店内まで最後の一歩。押して入るドアの前まで来た。
……絵だよね?
遠目からはガラスの中もあるように見えたが、近くまで寄ってみれば精巧に描かれた絵だと分かる。それが貼られている。
「やっぱりやめよう。これはコンビニではなかった」
「ここまで来たのに? 今更やめるの」
「だって、中どうなってんのか分かんないぜ?」
見た目はコンビニ。中身はブラックボックス。
その実態は、異世界の中でもかーなりおかしなものであることが分かりました。
「変な建物ではあるけど、許可だって出てるはずだから、あたしが言うのもあれだけど大丈夫だと思うわよ」
「そういうことなら、権力者の俺もいるし大丈夫かな。今の俺はプロデューサーだし。権力を持っているし」
「……やっぱり取り上げようかしら。すぐ調子に乗るし。さっきもアレだったし……」
いかん。お姫様の一存で、せっかくの役職を解任されてはたまらない。中に入ってしまおう。そしてうやむやにしよう。
この格好で歩いていると、みんな崇めてくれるのだ。ボクは大変気に入りました。ありがとう王様。
「──ガサ入れだ! 動かないで。全員テーブルの上に手を置いて!」
そう言いながらコンビニに踏み込む。中は暗いし、こいつは違法な匂いがプンプンするぜ!
「えーーーーっ!? も、もうバレるなんて……。ど、ど、どうしよう!?」
「……嘘。本当に違法なお店なの」
コンビニの中には誰かがいるし違法らしい。
だがコンビニの中は薄暗くて、明るいところから暗いところへ入った俺は、相手がどこにいるのかすぐに把握できない。
──今の声のやつはどこだ?
「王の使いである私に、大人しく逮捕されなさい!」
「あわわわ、本物の使いだ。に、逃げなきゃ……」
「逃げたら罪は重くなりますよ? 今なら軽い罪ですみます。投降なさい!」
入り口付近ではない。レジの方でもない。トイレのある方でもない。声がするのは最も奥の方からだ。
積まれてるダンボールが邪魔で、相手のシルエットすら見えない。というか、異世界にダンボールもおかしくね?
「投降したら本当に軽い罪で済むんですか? それは実は嘘で、『やっぱり死罪です』とか言わない?」
「えっ、そんな違法な事してんの。コンビニで?」
「あれっ? 何でコンビニだって知って……」
俺と違法コンビニ経営者は、お互いに『あれっ?』っとなる。
実は最初から気づいてたけど、声のやつは女の子だよね? コンビニで本当に何をしていたのか。
「その声。もしかしてミルク?」
踏み込んでから今まで、黙っていたお姫様がそう言った。ミルクというのは、この女の子の名前だろうか?
お姫様の知り合いなの? 違法コンビニの店主らしい女の子が?
「えっ、姫さま? 何でこんなところに……。やっぱり私を逮捕しに……。けど、捕まるわけにはいかないんです。 ──姫さまごめんなさい!」
ミルクと呼ばれた女の子は、まさかの正面突破で逃走することにしたようだ。
俺たちの位置は声で把握していんだろう。
ダンボールの陰から飛び出し、一気に開いている入り口を目指す。
しかし。悲しいかな……遅い。
俺でもふつーに、首根っこ掴むことができた。よくこれで正面突破しようと思ったな。と思うほどだ。
この時には暗いところに目が慣れていて、捕まえた女の子のある部分が、メロンくらいあると気づく。
お姫様とは比べるべくもない。彼女の圧勝である。
もちろん、そんなことを口にすれば命は無い。従ってゴクリと喉を鳴らす。
キミたちは『変態!』って俺のことを思ったかもしれないが、俺が反応したのはメロンにではなく、その頭。念願のケモ耳がそこにあったからだ。
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