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6.万里生の初旅行とファビアンの不在
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初めての旅行に万里生は相当緊張していた。
強がってしまったが、ファビアンは万里生よりもかなり体格がいい。同じ部屋で万里生をどうにかしようとすれば、どうにでもできてしまうに違いないのだ。
温泉で見たファビアンの中心は規格外の大きさだった。
あんなものが万里生の体の中に入るわけがない。何よりも、入れる場所は出すところであって本来は入れるところではない。
豪勢な刺身の盛り合わせと和牛のすき焼きの夕食にテンションが上がっていたが、ファビアンのブツを見てから万里生は本気でどうやって逃げ出そうかずっと考えていた。
部屋に戻ると、二つの布団がくっ付けて並べてあって、万里生は確信する。
ファビアンは万里生を騙したのだ。
甘い言葉と美味しい料理、温泉という豪華な旅行で誘っておいて、その気にさせて無理矢理に抱いてしまうつもりだった。
「やっぱり、俺を油断させて、抱くつもりだったんだな!?」
これだから金持ちは油断できないのだ。
部屋の玄関から動かない万里生に、部屋に入ったファビアンが二つ並んだ布団をあっさりと離してしまう。
「これでいいかな?」
「へ? お、おう?」
「明日もあるし、今日は早く寝るね。テレビ見たかったら遠慮しなくていいからね」
そのまま本当に寝てしまったファビアンに、万里生は戸惑っていた。
抱かれるのだと警戒していたし、ファビアンはそのつもりなのだとばかり思っていた。抱かれたら被害者ぶってファビアンから大量の金をせびろうとは思っていたが、ファビアンのブツを見てしまったら怖くて仕方がなくなった。
ファビアンのブツを後ろに捩じ込まれるのも、妊娠するのも、出産するのも、怖くてたまらない。
妊娠したら自分がどんな状況になるのか分からない。妊娠は母体をものすごく消耗するものだと聞いている。妊娠して出産した体は重体と言えるくらいボロボロになるのだという。その上、万里生は男性だから子どもを生む場所がないので、出産は必ず帝王切開だ。
お腹を切るなんて怖すぎる。
泣きそうになっている万里生の前で、ファビアンは寝息を立てて眠っている。
そのファビアンがいつむくりと起きて自分を襲うか分からなくて、万里生は全然眠れなかった。
翌朝のビュッフェは万里生には魅力的すぎた。
眠っていなかったせいで体力を使ったこともあり、お腹はものすごく減っていた。
料理に興味のある万里生。
大学も管理栄養士の資格が取れる学科を選んでいる。
どの料理も食べてみたくて、皿に取っていたらいつの間にかものすごい量になってしまった。
初めてのビュッフェだったので加減を知らずに取り過ぎてしまったことを後悔した時には遅かった。
取ってしまったものは食べなければ廃棄されるだけだ。そんなこと万里生には我慢できない。
全部食べるとお腹がはち切れそうになってしまって、気持ち悪くて部屋に帰ると布団に倒れ込む。心配してくれるファビアンが万里生の背中を撫でてくれた。
「最初は分からないよね。僕が注意しておけばよかった」
「うるせぇ」
「気分が悪いんだから無理に喋らなくていいよ。ゆっくり休んでいいからね」
優しく背中を撫でられて、昨夜寝ていないこともあって万里生はそのまま眠ってしまった。
目が覚めたのは夕方だった。
お腹はすっきりとしていたし、長時間寝ていたので喉が渇いていた。
「起きた? 晩ご飯は食べられそう?」
部屋の冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出したファビアンが枕元に置いて、聞いてくる。
「食べる……」
情けない姿を見せたので恥ずかしい気持ちはあったが、豪華な夕食は食べたかったので、万里生は素直に言って、ミネラルウォーターのペットボトルを開けて中身を半分くらい飲み干した。
夕食は刺身の盛り合わせに地鶏鍋という豪華さだった。地鶏鍋は締めに雑炊になって、美味しいスープを最後まで味わえて万里生はお腹がいっぱいになった。
温泉に入って部屋に戻ると、布団が敷き直されている。
今回は二つの布団がくっ付いているようなことはなかったが、今度こそファビアンが襲ってくるかもしれないと万里生は警戒していた。
布団に入ってすやすやと眠っているファビアンがいつ起き出して万里生を襲ってもおかしくはない。警戒して眠れなかった分、万里生は翌日の帰りの車の中で眠ってしまった。
「俺の部屋、鍵がかけられるようにしてくれよ」
「マリオが望むなら、業者さんに入ってもらおうかな。明日から僕は一週間ドイツに帰るから、その間に工事してもらうね」
ファビアンがドイツから来ていたのは知っていた。
けれどこんなに急にいなくなるなんて考えてもおらず、万里生は動揺してしまう。
「ドイツに行くのか?」
「両親から帰っておいでとは言われてるし、会社の経営がどうなっているかを報告しなきゃいけないから、里帰り兼仕事かな」
ファビアンには帰る場所がある。
そのことが万里生の胸に刺さった。
万里生はファビアンの部屋を出ていけばどこにも帰る場所などない。
ファビアンは万里生が運命の相手だから部屋に置いてくれているが、今後も冷たい対応をしてファビアンに本格的に嫌われてしまえば、万里生は行く場所がなくなるのではないか。
ファビアンは帰る場所があるからどこにでも行けるが、万里生は帰る場所がないからどこにも行けない。
ファビアンの部屋を出て一人暮らしをする計画を立てていたが、一人で万里生は生きられるのだろうか。
物心ついてから十八歳まで施設で集団で暮らしていた。施設を出なければいけないタイミングでファビアンの運命の相手ということが発覚してファビアンと暮らせることになった。
料理もファビアンにしてもらっているし、お弁当も作ってもらっているし、家事も全部ファビアンがしている。
料理はしようと思えばできなくはないのだが、自分のためにするのはどうしても面倒臭さが先に立つ。家事も自分のためにすると思うとやる気が失せる。
利用するだけ利用して捨ててやろうと思っているファビアンに、帰る場所があったということに気付かずにいたことも万里生の落ち度だが、それに存外動揺してしまっている自分に万里生は戸惑っていた。
ファビアンがドイツに帰っている間も、万里生の生活は続く。
一人になって部屋に鍵をつけてもらっても全く意味がない。
食事も作るのが面倒になってコンビニで買って済ませていたら、かなりの出費になっていた。食費も入れていない。水光熱費も家賃も払っていない。学費まで出してもらっている生活に、万里生は慣れ過ぎたのかもしれない。
たった一週間なのに、汚くなったトイレにバスルーム。シンクには食器が積み重なり、部屋は埃っぽくなった。
ゴミ袋にはコンビニ弁当の空いた容器やペットボトルが入っている。
ゴミの分別もできない万里生に帰ってきたファビアンはなんと言うのだろうか。
出ていけと言われるかもしれない。
そのときはどうすればいいのだろう。
逃げることばかり考えていたのに、いざファビアンがいなくなると、万里生は怖くなっていた。
ファビアンは万里生の人生に大きく食い込んできているのだ。
「ただいま、マリオ。寂しかったよ」
大きなスーツケースを持って帰って来たファビアンは、部屋に入ると万里生の体を抱きしめた。抱きしめられて万里生は内心ほっとしたが、それを見せたくがないために抵抗する。
「触るな! 金とるぞ!」
「ちゃんと食べてた? 美味しいもの食べてなかったんじゃない? ちょっと待っててね」
帰って来たばかりなのに、汚れたトイレもバスルームも綺麗に掃除して、シンクに積み上がった食器は食洗機に入れて、部屋に掃除機をかけて、スーパーに買い物に行ったファビアンが夕食を作ってくれる。
「コンビニのお弁当じゃ、野菜が食べられなかったでしょう。今日のメニューは野菜たっぷりだよ」
蒸し野菜と手作り肉まんの夕食に、万里生は目を輝かせる。
部屋を綺麗に維持できなかったことも、食生活が乱れてしまったことも、ひと言もファビアンは責めなかった。何も言わずに全てを元通りにしてくれた。
ファビアンにいい顔をしていれば、この状態を一生続けられるのではないか。
頭をよぎった考えに、万里生はそれを打ち消す。
そのためにはファビアンに抱かれて妊娠して子どもを産まなければいけない。
そんなことは万里生には無理だった。
居心地のいい場所をいつかは捨てて一人で暮らさなければいけない。
そのことが万里生には不安でもあった。
強がってしまったが、ファビアンは万里生よりもかなり体格がいい。同じ部屋で万里生をどうにかしようとすれば、どうにでもできてしまうに違いないのだ。
温泉で見たファビアンの中心は規格外の大きさだった。
あんなものが万里生の体の中に入るわけがない。何よりも、入れる場所は出すところであって本来は入れるところではない。
豪勢な刺身の盛り合わせと和牛のすき焼きの夕食にテンションが上がっていたが、ファビアンのブツを見てから万里生は本気でどうやって逃げ出そうかずっと考えていた。
部屋に戻ると、二つの布団がくっ付けて並べてあって、万里生は確信する。
ファビアンは万里生を騙したのだ。
甘い言葉と美味しい料理、温泉という豪華な旅行で誘っておいて、その気にさせて無理矢理に抱いてしまうつもりだった。
「やっぱり、俺を油断させて、抱くつもりだったんだな!?」
これだから金持ちは油断できないのだ。
部屋の玄関から動かない万里生に、部屋に入ったファビアンが二つ並んだ布団をあっさりと離してしまう。
「これでいいかな?」
「へ? お、おう?」
「明日もあるし、今日は早く寝るね。テレビ見たかったら遠慮しなくていいからね」
そのまま本当に寝てしまったファビアンに、万里生は戸惑っていた。
抱かれるのだと警戒していたし、ファビアンはそのつもりなのだとばかり思っていた。抱かれたら被害者ぶってファビアンから大量の金をせびろうとは思っていたが、ファビアンのブツを見てしまったら怖くて仕方がなくなった。
ファビアンのブツを後ろに捩じ込まれるのも、妊娠するのも、出産するのも、怖くてたまらない。
妊娠したら自分がどんな状況になるのか分からない。妊娠は母体をものすごく消耗するものだと聞いている。妊娠して出産した体は重体と言えるくらいボロボロになるのだという。その上、万里生は男性だから子どもを生む場所がないので、出産は必ず帝王切開だ。
お腹を切るなんて怖すぎる。
泣きそうになっている万里生の前で、ファビアンは寝息を立てて眠っている。
そのファビアンがいつむくりと起きて自分を襲うか分からなくて、万里生は全然眠れなかった。
翌朝のビュッフェは万里生には魅力的すぎた。
眠っていなかったせいで体力を使ったこともあり、お腹はものすごく減っていた。
料理に興味のある万里生。
大学も管理栄養士の資格が取れる学科を選んでいる。
どの料理も食べてみたくて、皿に取っていたらいつの間にかものすごい量になってしまった。
初めてのビュッフェだったので加減を知らずに取り過ぎてしまったことを後悔した時には遅かった。
取ってしまったものは食べなければ廃棄されるだけだ。そんなこと万里生には我慢できない。
全部食べるとお腹がはち切れそうになってしまって、気持ち悪くて部屋に帰ると布団に倒れ込む。心配してくれるファビアンが万里生の背中を撫でてくれた。
「最初は分からないよね。僕が注意しておけばよかった」
「うるせぇ」
「気分が悪いんだから無理に喋らなくていいよ。ゆっくり休んでいいからね」
優しく背中を撫でられて、昨夜寝ていないこともあって万里生はそのまま眠ってしまった。
目が覚めたのは夕方だった。
お腹はすっきりとしていたし、長時間寝ていたので喉が渇いていた。
「起きた? 晩ご飯は食べられそう?」
部屋の冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出したファビアンが枕元に置いて、聞いてくる。
「食べる……」
情けない姿を見せたので恥ずかしい気持ちはあったが、豪華な夕食は食べたかったので、万里生は素直に言って、ミネラルウォーターのペットボトルを開けて中身を半分くらい飲み干した。
夕食は刺身の盛り合わせに地鶏鍋という豪華さだった。地鶏鍋は締めに雑炊になって、美味しいスープを最後まで味わえて万里生はお腹がいっぱいになった。
温泉に入って部屋に戻ると、布団が敷き直されている。
今回は二つの布団がくっ付いているようなことはなかったが、今度こそファビアンが襲ってくるかもしれないと万里生は警戒していた。
布団に入ってすやすやと眠っているファビアンがいつ起き出して万里生を襲ってもおかしくはない。警戒して眠れなかった分、万里生は翌日の帰りの車の中で眠ってしまった。
「俺の部屋、鍵がかけられるようにしてくれよ」
「マリオが望むなら、業者さんに入ってもらおうかな。明日から僕は一週間ドイツに帰るから、その間に工事してもらうね」
ファビアンがドイツから来ていたのは知っていた。
けれどこんなに急にいなくなるなんて考えてもおらず、万里生は動揺してしまう。
「ドイツに行くのか?」
「両親から帰っておいでとは言われてるし、会社の経営がどうなっているかを報告しなきゃいけないから、里帰り兼仕事かな」
ファビアンには帰る場所がある。
そのことが万里生の胸に刺さった。
万里生はファビアンの部屋を出ていけばどこにも帰る場所などない。
ファビアンは万里生が運命の相手だから部屋に置いてくれているが、今後も冷たい対応をしてファビアンに本格的に嫌われてしまえば、万里生は行く場所がなくなるのではないか。
ファビアンは帰る場所があるからどこにでも行けるが、万里生は帰る場所がないからどこにも行けない。
ファビアンの部屋を出て一人暮らしをする計画を立てていたが、一人で万里生は生きられるのだろうか。
物心ついてから十八歳まで施設で集団で暮らしていた。施設を出なければいけないタイミングでファビアンの運命の相手ということが発覚してファビアンと暮らせることになった。
料理もファビアンにしてもらっているし、お弁当も作ってもらっているし、家事も全部ファビアンがしている。
料理はしようと思えばできなくはないのだが、自分のためにするのはどうしても面倒臭さが先に立つ。家事も自分のためにすると思うとやる気が失せる。
利用するだけ利用して捨ててやろうと思っているファビアンに、帰る場所があったということに気付かずにいたことも万里生の落ち度だが、それに存外動揺してしまっている自分に万里生は戸惑っていた。
ファビアンがドイツに帰っている間も、万里生の生活は続く。
一人になって部屋に鍵をつけてもらっても全く意味がない。
食事も作るのが面倒になってコンビニで買って済ませていたら、かなりの出費になっていた。食費も入れていない。水光熱費も家賃も払っていない。学費まで出してもらっている生活に、万里生は慣れ過ぎたのかもしれない。
たった一週間なのに、汚くなったトイレにバスルーム。シンクには食器が積み重なり、部屋は埃っぽくなった。
ゴミ袋にはコンビニ弁当の空いた容器やペットボトルが入っている。
ゴミの分別もできない万里生に帰ってきたファビアンはなんと言うのだろうか。
出ていけと言われるかもしれない。
そのときはどうすればいいのだろう。
逃げることばかり考えていたのに、いざファビアンがいなくなると、万里生は怖くなっていた。
ファビアンは万里生の人生に大きく食い込んできているのだ。
「ただいま、マリオ。寂しかったよ」
大きなスーツケースを持って帰って来たファビアンは、部屋に入ると万里生の体を抱きしめた。抱きしめられて万里生は内心ほっとしたが、それを見せたくがないために抵抗する。
「触るな! 金とるぞ!」
「ちゃんと食べてた? 美味しいもの食べてなかったんじゃない? ちょっと待っててね」
帰って来たばかりなのに、汚れたトイレもバスルームも綺麗に掃除して、シンクに積み上がった食器は食洗機に入れて、部屋に掃除機をかけて、スーパーに買い物に行ったファビアンが夕食を作ってくれる。
「コンビニのお弁当じゃ、野菜が食べられなかったでしょう。今日のメニューは野菜たっぷりだよ」
蒸し野菜と手作り肉まんの夕食に、万里生は目を輝かせる。
部屋を綺麗に維持できなかったことも、食生活が乱れてしまったことも、ひと言もファビアンは責めなかった。何も言わずに全てを元通りにしてくれた。
ファビアンにいい顔をしていれば、この状態を一生続けられるのではないか。
頭をよぎった考えに、万里生はそれを打ち消す。
そのためにはファビアンに抱かれて妊娠して子どもを産まなければいけない。
そんなことは万里生には無理だった。
居心地のいい場所をいつかは捨てて一人で暮らさなければいけない。
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