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十二章 研究院入学と辺境伯領再建
30.ハンネス様のお誕生日のお買い物
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わたくしも興味がないわけではなかった。
弟のクリスティアンは昔から聡明ないい子で、フェンリルと分かったのだがその当時は狼だと思っていた立派な獣の本性があって、この子がラント領の次期領主になるのだと生まれたときから決まっていた。
獣の本性がないことをわたくしの両親が気にせずにわたくしを愛してくれていたとしても、次期領主になるにはやはり相応しくはない。そのことはわたくしも小さな頃から感じていた。獣の本性がないわたくしに対して、周囲は公爵家の娘であるにも関わらず、陰口を叩いたり、馬鹿にしたり、軽んじたりするようなことがたくさんあった。両親は純粋にわたくしに苦労をさせたくないがために、わたくしをクリスティアンの補佐として、クリスティアンを次期領主として育てることに決めたのだと思う。
わたくしにとってクリスティアンは羨ましいくらいに完璧な存在だった。
「母上は、知っていたのですか?」
こっそりと通信で母上に問いかけてみると、重々しい雰囲気で答えが返って来た。
『知っていましたよ。私がどれだけ苦労をしたことか……』
母上はクリスティアンのことを知っていた。
『興味のある本や文献を与えて、そっちの方には目が向かないように、私が買い揃えるようにしていたのですよ』
「そうだったのですね……」
『いずれ、アイラやミルヴァ様にもお話しなければいけないことだと思っていましたが、アイラが知ってしまったということは、クリスティアンは……』
「いいえ、大丈夫です。カールロ様とマウリ様が上手に処理してくださいました」
『それは本当によかった』
母上の心底安心した声から、母上がどれだけこのことを気にかけていたかがよく分かる。わたくしも事実が発覚してからずっとそのことを誰かに打ち明けたくてたまらなかった。
「今年は、わたくしが止めてみせます!」
『アイラ、頼みますよ』
秘密の通信を終えて、わたくしは硬く決意をしたのだった。
ハンネス様はもう20歳。自分の服は去年から王都で買いに行っている。去年のことが余程楽しかったのか、ハンネス様はわたくしにお誕生日にお願いをしたのだ。
「クリスティアン様とまた私服を選びに行きたいんですよね。アイラ様、クリスティアン様を連れて来てくださることはできますか?」
「え……か、買い物に、行くということ、ですか?」
「はい。去年クリスティアン様と買い物ができてとても楽しかったので、今年も王都で買い物がしたいのです。……やはり、贅沢だと思いますか?」
わたくしが躊躇っている原因をハンネス様は誤解してしまっているようだった。
「日常着る服が最低限あれば満足するべきですよね。私は贅沢だったかもしれません」
「い、いいえ! そんなことはありません! ハンネス様はヴァンニ家の次期当主となられるお方です。新しい服を買ってもいいと思います」
思うのだが、わたくしはハンネス様のセンスを知っていた。わたくしが必死になる理由を知っているフローラ様がすっと椅子から立ち上がる。
「ハンネス様、婚約者の服はわたくし、選びたいわ」
「フローラも一緒に来てくれるのですか?」
「わたくしも、クリス様とお買い物がしたいわですわ」
動揺しているのかミルヴァ様の喋り方がおかしくなっているが、ハンネス様はそれに気付いていないようだった。
「わ、私も行きます。兄上のお誕生日の買い物だからね」
「わたくしも、マウリ様とお買い物したいです」
これだけの人数がいればハンネス様とクリスティアンの暴走を止められるだろう。フローラ様とミルヴァ様とマウリ様とわたくしがいて、止められないような暴走ならば、もう諦めるしかない。
カールロ様とスティーナ様とサロモン先生とヨハンナ様に許可をもらってわたくしたちは買い物に行くことになった。
「アイラ様……ハンネスのこと……」
「分かっております。必ず、お守りいたします」
迫真の様子でカールロ様が告げるのに、わたくしは深く頷いた。
王都の男性用の服が売っている店は、夏休みなので賑わっていた。わたくしたちははぐれないように一塊になって行動する。買い物用の籠を持っているのは、ハンネス様だった。
「マウリも欲しいものがあったら、入れていいですからね」
「は、はい、兄上」
「あ、これはいいですね」
「ハンネス様、そのジャケット、僕も気になっていました」
最初にハンネス様が手に取ったのは、太った紫色のカバが右半身に大きく刺繍されたジャケットだった。サイズを合わせてみて、ハンネス様とクリスティアンがそれぞれ籠に入れようとする。
「あ、あ、あ、あの、わたくし、素敵なものを見付けちゃったですわ」
ミルヴァ様の言動がおかしい気がするが、ハンネス様もクリスティアンも気付いていない。ミルヴァ様は素早くカバの刺繍されたジャケットを元に戻して、キャメルのジャケットをクリスティアンに差し出した。
「ほ、ほら、クリス様は髪色が濃いから、明るい色のジャケットが似合うと思いますのよですわ」
「ミルヴァ様はこういうジャケットが好きですか?」
「えぇ! とても!」
ものすごく力の入っているミルヴァ様に押されるようにして、クリスティアンがキャメルのジャケットに方向転換したのを、わたくしは胸を撫で下ろしながら見ていた。
「ハンネス様、クリス様と色違いのグレーのジャケットはどうかしら? とてもお似合いよ」
「このジャケットですか。ちょっと地味な気もしますが、フローラが選んでくれたのならば、これにしましょうか」
フローラ様の素晴らしい働きで、ハンネス様もカバのジャケットを買わずに済んだ。続いて赤い薔薇に絡み付く二匹の蛇の描かれたシャツを手に取ろうとするクリスティアンに、ハンネス様がにこやかに言う。
「それ、いいですね。色違いがありますか?」
「えーっと……店員さんにサイズも見てもらいましょうか」
これはものすごいピンチだ。素早くミルヴァ様がクリスティアンの手からそのシャツを取り上げて、爽やかなストライプのシャツを渡す。
「さっきのジャケットとこれは絶対に似合います。絶対に! 間違いなく!」
「え、はい。ミルヴァ様がそう言うならこっちにしましょうか」
「ハンネス様も、このシャツの色違いにしましょう! クリス様とお揃いよ!」
「そうですね。これの色違いがあるか聞いてみましょう」
なんとか上手にミルヴァ様とフローラ様が切り抜けているのを見て、わたくしはお二人の強さを改めて感じていた。
「いざとなったら、私がこっそり棚に戻して来ようと思ってたけど、みーとフローラ、本当によく頑張ってる」
「ミルヴァ様とフローラ様がいらっしゃったら、クリスティアンとハンネス様は安心ですね」
マウリ様と話している間にも、ピンクのヒョウ柄の靴を選んだハンネス様とクリスティアンに、ミルヴァ様とフローラ様がウイングチップの靴を差し出している。
わたくしの非の打ちどころのない弟はこんなにもセンスが酷かったのかと頭を抱えたくなったが、それも事実なので受け入れるほかなかった。
買い物が終わる頃にはミルヴァ様とフローラ様は疲れ切っていた。お店の近くにある喫茶店に入ってお茶をすることになった。
「こういうお店に入るのは初めてです」
「私も初めて。外食ってしないからね」
わたくしとマウリ様が話していると、ハンネス様とクリスティアンも仲良く話している。
「一度、こういうお店に入ってみたかったんですよね」
「分かります。気軽に外出もできない身分ですからね」
「何を頼みますか?」
「何があるんですかね」
楽しそうなハンネス様とクリスティアンに反して、ミルヴァ様とフローラ様は疲れ切っている。
「何か飲みたいわ……喉がからから」
「姉上、わたくしたち、頑張ったわよね?」
「えぇ、頑張ったわ、フローラ」
お互いを労い合うミルヴァ様とフローラ様は過酷な戦いを乗り越えて来た闘士のような風情だった。
店内のテーブル席に座ってわたくしとマウリ様とミルヴァ様とフローラ様は紅茶を頼んだ。ハンネス様とクリスティアンはコーヒーを頼んでみている。
「コーヒー、すごくいい香りですね」
「苦いのは、ミルクを入れたらなんとかなるでしょうか」
「初めて飲みました」
「僕もです」
ミルヴァ様とフローラ様には相当負担がかかってしまったが、お誕生日のお出かけをハンネス様はクリスティアンと一緒にとても楽しんだようである。
帰ってからぐったりとしているミルヴァ様を見て、カールロ様がとても優しかったのは、ハンネス様とクリスティアンの秘密を知っているからに違いなかった。
弟のクリスティアンは昔から聡明ないい子で、フェンリルと分かったのだがその当時は狼だと思っていた立派な獣の本性があって、この子がラント領の次期領主になるのだと生まれたときから決まっていた。
獣の本性がないことをわたくしの両親が気にせずにわたくしを愛してくれていたとしても、次期領主になるにはやはり相応しくはない。そのことはわたくしも小さな頃から感じていた。獣の本性がないわたくしに対して、周囲は公爵家の娘であるにも関わらず、陰口を叩いたり、馬鹿にしたり、軽んじたりするようなことがたくさんあった。両親は純粋にわたくしに苦労をさせたくないがために、わたくしをクリスティアンの補佐として、クリスティアンを次期領主として育てることに決めたのだと思う。
わたくしにとってクリスティアンは羨ましいくらいに完璧な存在だった。
「母上は、知っていたのですか?」
こっそりと通信で母上に問いかけてみると、重々しい雰囲気で答えが返って来た。
『知っていましたよ。私がどれだけ苦労をしたことか……』
母上はクリスティアンのことを知っていた。
『興味のある本や文献を与えて、そっちの方には目が向かないように、私が買い揃えるようにしていたのですよ』
「そうだったのですね……」
『いずれ、アイラやミルヴァ様にもお話しなければいけないことだと思っていましたが、アイラが知ってしまったということは、クリスティアンは……』
「いいえ、大丈夫です。カールロ様とマウリ様が上手に処理してくださいました」
『それは本当によかった』
母上の心底安心した声から、母上がどれだけこのことを気にかけていたかがよく分かる。わたくしも事実が発覚してからずっとそのことを誰かに打ち明けたくてたまらなかった。
「今年は、わたくしが止めてみせます!」
『アイラ、頼みますよ』
秘密の通信を終えて、わたくしは硬く決意をしたのだった。
ハンネス様はもう20歳。自分の服は去年から王都で買いに行っている。去年のことが余程楽しかったのか、ハンネス様はわたくしにお誕生日にお願いをしたのだ。
「クリスティアン様とまた私服を選びに行きたいんですよね。アイラ様、クリスティアン様を連れて来てくださることはできますか?」
「え……か、買い物に、行くということ、ですか?」
「はい。去年クリスティアン様と買い物ができてとても楽しかったので、今年も王都で買い物がしたいのです。……やはり、贅沢だと思いますか?」
わたくしが躊躇っている原因をハンネス様は誤解してしまっているようだった。
「日常着る服が最低限あれば満足するべきですよね。私は贅沢だったかもしれません」
「い、いいえ! そんなことはありません! ハンネス様はヴァンニ家の次期当主となられるお方です。新しい服を買ってもいいと思います」
思うのだが、わたくしはハンネス様のセンスを知っていた。わたくしが必死になる理由を知っているフローラ様がすっと椅子から立ち上がる。
「ハンネス様、婚約者の服はわたくし、選びたいわ」
「フローラも一緒に来てくれるのですか?」
「わたくしも、クリス様とお買い物がしたいわですわ」
動揺しているのかミルヴァ様の喋り方がおかしくなっているが、ハンネス様はそれに気付いていないようだった。
「わ、私も行きます。兄上のお誕生日の買い物だからね」
「わたくしも、マウリ様とお買い物したいです」
これだけの人数がいればハンネス様とクリスティアンの暴走を止められるだろう。フローラ様とミルヴァ様とマウリ様とわたくしがいて、止められないような暴走ならば、もう諦めるしかない。
カールロ様とスティーナ様とサロモン先生とヨハンナ様に許可をもらってわたくしたちは買い物に行くことになった。
「アイラ様……ハンネスのこと……」
「分かっております。必ず、お守りいたします」
迫真の様子でカールロ様が告げるのに、わたくしは深く頷いた。
王都の男性用の服が売っている店は、夏休みなので賑わっていた。わたくしたちははぐれないように一塊になって行動する。買い物用の籠を持っているのは、ハンネス様だった。
「マウリも欲しいものがあったら、入れていいですからね」
「は、はい、兄上」
「あ、これはいいですね」
「ハンネス様、そのジャケット、僕も気になっていました」
最初にハンネス様が手に取ったのは、太った紫色のカバが右半身に大きく刺繍されたジャケットだった。サイズを合わせてみて、ハンネス様とクリスティアンがそれぞれ籠に入れようとする。
「あ、あ、あ、あの、わたくし、素敵なものを見付けちゃったですわ」
ミルヴァ様の言動がおかしい気がするが、ハンネス様もクリスティアンも気付いていない。ミルヴァ様は素早くカバの刺繍されたジャケットを元に戻して、キャメルのジャケットをクリスティアンに差し出した。
「ほ、ほら、クリス様は髪色が濃いから、明るい色のジャケットが似合うと思いますのよですわ」
「ミルヴァ様はこういうジャケットが好きですか?」
「えぇ! とても!」
ものすごく力の入っているミルヴァ様に押されるようにして、クリスティアンがキャメルのジャケットに方向転換したのを、わたくしは胸を撫で下ろしながら見ていた。
「ハンネス様、クリス様と色違いのグレーのジャケットはどうかしら? とてもお似合いよ」
「このジャケットですか。ちょっと地味な気もしますが、フローラが選んでくれたのならば、これにしましょうか」
フローラ様の素晴らしい働きで、ハンネス様もカバのジャケットを買わずに済んだ。続いて赤い薔薇に絡み付く二匹の蛇の描かれたシャツを手に取ろうとするクリスティアンに、ハンネス様がにこやかに言う。
「それ、いいですね。色違いがありますか?」
「えーっと……店員さんにサイズも見てもらいましょうか」
これはものすごいピンチだ。素早くミルヴァ様がクリスティアンの手からそのシャツを取り上げて、爽やかなストライプのシャツを渡す。
「さっきのジャケットとこれは絶対に似合います。絶対に! 間違いなく!」
「え、はい。ミルヴァ様がそう言うならこっちにしましょうか」
「ハンネス様も、このシャツの色違いにしましょう! クリス様とお揃いよ!」
「そうですね。これの色違いがあるか聞いてみましょう」
なんとか上手にミルヴァ様とフローラ様が切り抜けているのを見て、わたくしはお二人の強さを改めて感じていた。
「いざとなったら、私がこっそり棚に戻して来ようと思ってたけど、みーとフローラ、本当によく頑張ってる」
「ミルヴァ様とフローラ様がいらっしゃったら、クリスティアンとハンネス様は安心ですね」
マウリ様と話している間にも、ピンクのヒョウ柄の靴を選んだハンネス様とクリスティアンに、ミルヴァ様とフローラ様がウイングチップの靴を差し出している。
わたくしの非の打ちどころのない弟はこんなにもセンスが酷かったのかと頭を抱えたくなったが、それも事実なので受け入れるほかなかった。
買い物が終わる頃にはミルヴァ様とフローラ様は疲れ切っていた。お店の近くにある喫茶店に入ってお茶をすることになった。
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「私も初めて。外食ってしないからね」
わたくしとマウリ様が話していると、ハンネス様とクリスティアンも仲良く話している。
「一度、こういうお店に入ってみたかったんですよね」
「分かります。気軽に外出もできない身分ですからね」
「何を頼みますか?」
「何があるんですかね」
楽しそうなハンネス様とクリスティアンに反して、ミルヴァ様とフローラ様は疲れ切っている。
「何か飲みたいわ……喉がからから」
「姉上、わたくしたち、頑張ったわよね?」
「えぇ、頑張ったわ、フローラ」
お互いを労い合うミルヴァ様とフローラ様は過酷な戦いを乗り越えて来た闘士のような風情だった。
店内のテーブル席に座ってわたくしとマウリ様とミルヴァ様とフローラ様は紅茶を頼んだ。ハンネス様とクリスティアンはコーヒーを頼んでみている。
「コーヒー、すごくいい香りですね」
「苦いのは、ミルクを入れたらなんとかなるでしょうか」
「初めて飲みました」
「僕もです」
ミルヴァ様とフローラ様には相当負担がかかってしまったが、お誕生日のお出かけをハンネス様はクリスティアンと一緒にとても楽しんだようである。
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