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二章 龍王と王配の二年目
23.志龍王国への帰還
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ラバン王国での滞在は充実していた。
魔術騎士の中には何人も今回の帰還で結婚したものがいたし、そのものたちには町で家を持たせて家族が暮らせるようにしてやらなければいけなかった。
魔術師と魔術師の間に生まれる子どもは強い魔力を持っていることが多い。志龍王国で生まれる魔術騎士の子どもたちが次代の魔術騎士を担ってくれるのではないかと思うと、それくらいの投資は当然のことだった。
北のラバン王国から帰ると志龍王国はすっかりと夏らしくなっていた。
真っ青な空に積乱雲が浮かんでいる。
雨が降らないのは龍王がきっちりと管理しているからだった。
志龍王国に戻ると龍王はヨシュアの手を引いて寝台の上に押し倒そうとする。
口付けながら胸を押して手を引いても、ヨシュアはびくともしない。
「ヨシュア、どうして……」
「汗をかいているし、まだ日も高い。夜になってからゆっくり、な」
「汗をかいていてもヨシュアはいい匂いです。夜まで待てません。これまでどれだけ待ったと思うんですか」
強引にヨシュアを寝台に連れ込もうとするが、ヨシュアの方が力が強いのでままならない。
寝台の前で二人で突っ立っていると、ネイサンがそっと近付いてくる。
「湯殿の準備が整いました」
「ネイサン、お前は誰の味方なんだ?」
「わたくしは龍王陛下と王配陛下にお仕えしております」
助け舟が出たのでネイサンに視線で礼を言い、龍王はヨシュアの手を引いて湯殿に向かう。
ヨシュアももう抵抗しなかった。
湯殿で自分で体も髪も洗おうとする龍王に、ヨシュアが手を貸してくれる。
「髪を洗ってあげるよ」
「いいんですか?」
自分で髪を洗えるようになっていたがヨシュアに洗ってもらうのは気持ちいいのでできるならばしてほしい。甘えるとヨシュアが龍王の髪を洗って一つに括ってくれた。
湯船に浸かると熱くて汗が噴き出る。
手早く済ませて大理石の湯殿から出たら、ネイサンとデボラが龍王の寝間着を着るのを手伝ってくれた。
ヨシュアは手早く自分で体を拭いて寝間着を着ている。
ここまで来て嫌がられはしないと思ったのだが、昼餉の時刻になっていることに気付いて、先にそれを済ませることにした。
昼餉は冷水でしめた麺に具を乗せてたれをかけたものや、蒸し鶏にたれをかけたものや、冷たいクラゲの酢の物に胡瓜の細切りが添えられたものなど、暑くても食欲をそそるようにしてあった。
お腹が満たされるまで食べて、残りは使用人たちに下げ渡されると分かっているので、残ったものは気にせずに下げさせる。
食後のお茶を飲んでから、龍王は改めてヨシュアを誘った。
「いいでしょう? 今抱きたいのです」
「イザークとシオンを呼ぶ」
断られずに護衛の魔術騎士が呼ばれて、ヨシュアと龍王は寝台に移動して幕を下ろした。
幕の中で結界を張るヨシュアに、待ちきれずその唇を吸うと、後頭部に手を差し入れて髪を撫でられる。
舌を絡めて口付けを続けながら寝間着を脱がせていくと、協力的に腕や足を上げてくれて無事にヨシュアを一糸まとわぬ姿にすることができた。
香油の瓶を手に取って、ヨシュアの後ろに垂らそうとすると、体勢を入れ替えられた。
ヨシュアが龍王の細い腰の上に跨るようにして、龍王の手から香油の瓶を奪う。
とろとろと自分の手の平の上に香油を垂らしていくヨシュアの姿があまりに艶やかで龍王はこくりと喉を鳴らした。
ヨシュアが自分の後ろに指を這わせてくちくちと濡れた音をさせながら隘路を開いていく。
「ヨシュア……きれいです。ものすごく、そそる」
髪の毛も金色で色素が薄いせいかもしれないが、ヨシュアは体毛が薄いような気がする。龍王も体毛は濃い方ではないが、髭は毎日剃っていたし、色が濃いので下の毛も目立ってしまう。
ヨシュアの方は毎日髭を剃っている様子がないし、下の毛も薄く感じられる。その分肌の手触りが直に伝わってきて、しっとりとしてすべすべで心地よいのだが。
自ら後ろを開いてくれているヨシュアの胸に吸い付くと、甘い声が上がる。
「んっ……あぁっ……」
「ヨシュア、ここ、悦いんですか?」
「星宇が触るから……」
片方の胸の飾りに舌を這わせて、もう片方を指で摘まむとびくびくとヨシュアの体が震える。感じてくれているのだと思うと嬉しくて、胸全体を揉み、手の平で胸の飾りを押しつぶすようにすると、ヨシュアが長く息を吐いて汗に濡れた金色の髪を掻き上げた。
「星宇、そういうことをすると、どうなるか教えてやろうか?」
「ヨシュア?」
後ろから指を抜いたヨシュアが舌なめずりするように吸われて赤くなった唇を潤す。すっかりと勃ち上がって先端から雫を零していた龍王の中心を寝間着をさっさと脱がせて片手で軽く扱くと、ヨシュアが腰を落としてくる。
きつい締め付けと熱い内壁の襞に搾り取られるようにして、龍王が声を上げる。
「あぁぁ!? ヨシュア、そんな、急に!?」
「おれを煽ったのはそっちだからな?」
「ひっ……くっ! あぁっ!」
奥まで飲み込まれただけで達してしまいそうになるのを必死に耐える龍王の腰の上で、ヨシュアが腰を使って龍王を追い詰めていく。
「夜まで待てないって言ったのは星宇だからな? 起きれなくなっても仕方ないよな」
「あっ!? ひんっ! ひぁっ! ヨシュア! はやいっ! まって!」
「星宇、気持ちいいよ。星宇は?」
「あぁっ!? 悦いっ! 悦いからっ!」
どくどくとヨシュアの中に飛沫を散らした龍王だったがそれだけでは許されず、結局で亡くなるまで搾り取られたのだった。
お互いの体液でどろどろになった龍王とヨシュア。
龍王は疲労感からもうほとんど眠りに落ちそうになっていたが、ヨシュアに濡れた布を渡されて緩慢な動作で体を拭いていく。
暑い中交わっていたのでお互い汗だくにもなっている。
「湯殿に行こう、星宇」
「んー……」
「抱き上げるぞ?」
「……はい」
体に力が入らなくて寝間着を着せられるとそのまま抱き上げられて湯殿まで運ばれる。
ヨシュアの腕に抱き上げられているのが心地よくてそのまま眠ってしまいたかったが、湯殿で体を流されて湯船に浸けられると、熱さに目が開いてくる。
「ヨシュア……」
「おれの中にたくさん出して。ほら、こんなに溢れてくる」
洗い場でヨシュアが後ろに指を入れて中の精を掻き出しているのに、龍王はものすごくそそられるのだが、これ以上出る気がしないし、ヨシュアを抱くだけの体力もない。
むしろあれだけ激しく交わっておきながらヨシュアの方が余裕があるのが信じられないくらいだ。
「ヨシュア、熱い……喉が渇いた」
「星宇がたくさん出したから、奥までいっぱいで、掻き出すのが大変なんだ」
「ごめんなさい……」
「別に嫌だったわけじゃないよ。気持ちよかったよ?」
奥まで指を入れて龍王の吐精したものを掻き出しているヨシュアの姿に、龍王は体力の限界が来て湯船に倒れ込んで溺れかけた。
ヨシュアに助けられて、ネイサンとデボラに寝間着を着せてもらって、再びヨシュアの部屋に戻ると、ヨシュアが龍王を椅子に座らせてくれる。
ネイサンがすかさず冷たいレモネードを出してくれて、それを飲んだ龍王は、飲み終わると寝台に倒れ込んで眠ってしまった。
そのまま翌日まで起きなかった龍王は、夕餉を食べ損ねて空腹で夜明け前に目を覚ましたのだった。
夜明け前に起き出した龍王に、ヨシュアも起きてきて二人で水の加護の祈りを捧げる。
ラバン王国にいたときも水の加護の祈りは捧げていたが、志龍王国に戻ってきてからは初めてだった。
しとしとと気温を下げるように外は雨が降り出していた。
雨音を聞きながら龍王はヨシュアの脚の間に入り込んで座って、ヨシュアの胸に体を預けてゆったりと寛いでいた。
朝餉の時間までもう少し。
魔術騎士の中には何人も今回の帰還で結婚したものがいたし、そのものたちには町で家を持たせて家族が暮らせるようにしてやらなければいけなかった。
魔術師と魔術師の間に生まれる子どもは強い魔力を持っていることが多い。志龍王国で生まれる魔術騎士の子どもたちが次代の魔術騎士を担ってくれるのではないかと思うと、それくらいの投資は当然のことだった。
北のラバン王国から帰ると志龍王国はすっかりと夏らしくなっていた。
真っ青な空に積乱雲が浮かんでいる。
雨が降らないのは龍王がきっちりと管理しているからだった。
志龍王国に戻ると龍王はヨシュアの手を引いて寝台の上に押し倒そうとする。
口付けながら胸を押して手を引いても、ヨシュアはびくともしない。
「ヨシュア、どうして……」
「汗をかいているし、まだ日も高い。夜になってからゆっくり、な」
「汗をかいていてもヨシュアはいい匂いです。夜まで待てません。これまでどれだけ待ったと思うんですか」
強引にヨシュアを寝台に連れ込もうとするが、ヨシュアの方が力が強いのでままならない。
寝台の前で二人で突っ立っていると、ネイサンがそっと近付いてくる。
「湯殿の準備が整いました」
「ネイサン、お前は誰の味方なんだ?」
「わたくしは龍王陛下と王配陛下にお仕えしております」
助け舟が出たのでネイサンに視線で礼を言い、龍王はヨシュアの手を引いて湯殿に向かう。
ヨシュアももう抵抗しなかった。
湯殿で自分で体も髪も洗おうとする龍王に、ヨシュアが手を貸してくれる。
「髪を洗ってあげるよ」
「いいんですか?」
自分で髪を洗えるようになっていたがヨシュアに洗ってもらうのは気持ちいいのでできるならばしてほしい。甘えるとヨシュアが龍王の髪を洗って一つに括ってくれた。
湯船に浸かると熱くて汗が噴き出る。
手早く済ませて大理石の湯殿から出たら、ネイサンとデボラが龍王の寝間着を着るのを手伝ってくれた。
ヨシュアは手早く自分で体を拭いて寝間着を着ている。
ここまで来て嫌がられはしないと思ったのだが、昼餉の時刻になっていることに気付いて、先にそれを済ませることにした。
昼餉は冷水でしめた麺に具を乗せてたれをかけたものや、蒸し鶏にたれをかけたものや、冷たいクラゲの酢の物に胡瓜の細切りが添えられたものなど、暑くても食欲をそそるようにしてあった。
お腹が満たされるまで食べて、残りは使用人たちに下げ渡されると分かっているので、残ったものは気にせずに下げさせる。
食後のお茶を飲んでから、龍王は改めてヨシュアを誘った。
「いいでしょう? 今抱きたいのです」
「イザークとシオンを呼ぶ」
断られずに護衛の魔術騎士が呼ばれて、ヨシュアと龍王は寝台に移動して幕を下ろした。
幕の中で結界を張るヨシュアに、待ちきれずその唇を吸うと、後頭部に手を差し入れて髪を撫でられる。
舌を絡めて口付けを続けながら寝間着を脱がせていくと、協力的に腕や足を上げてくれて無事にヨシュアを一糸まとわぬ姿にすることができた。
香油の瓶を手に取って、ヨシュアの後ろに垂らそうとすると、体勢を入れ替えられた。
ヨシュアが龍王の細い腰の上に跨るようにして、龍王の手から香油の瓶を奪う。
とろとろと自分の手の平の上に香油を垂らしていくヨシュアの姿があまりに艶やかで龍王はこくりと喉を鳴らした。
ヨシュアが自分の後ろに指を這わせてくちくちと濡れた音をさせながら隘路を開いていく。
「ヨシュア……きれいです。ものすごく、そそる」
髪の毛も金色で色素が薄いせいかもしれないが、ヨシュアは体毛が薄いような気がする。龍王も体毛は濃い方ではないが、髭は毎日剃っていたし、色が濃いので下の毛も目立ってしまう。
ヨシュアの方は毎日髭を剃っている様子がないし、下の毛も薄く感じられる。その分肌の手触りが直に伝わってきて、しっとりとしてすべすべで心地よいのだが。
自ら後ろを開いてくれているヨシュアの胸に吸い付くと、甘い声が上がる。
「んっ……あぁっ……」
「ヨシュア、ここ、悦いんですか?」
「星宇が触るから……」
片方の胸の飾りに舌を這わせて、もう片方を指で摘まむとびくびくとヨシュアの体が震える。感じてくれているのだと思うと嬉しくて、胸全体を揉み、手の平で胸の飾りを押しつぶすようにすると、ヨシュアが長く息を吐いて汗に濡れた金色の髪を掻き上げた。
「星宇、そういうことをすると、どうなるか教えてやろうか?」
「ヨシュア?」
後ろから指を抜いたヨシュアが舌なめずりするように吸われて赤くなった唇を潤す。すっかりと勃ち上がって先端から雫を零していた龍王の中心を寝間着をさっさと脱がせて片手で軽く扱くと、ヨシュアが腰を落としてくる。
きつい締め付けと熱い内壁の襞に搾り取られるようにして、龍王が声を上げる。
「あぁぁ!? ヨシュア、そんな、急に!?」
「おれを煽ったのはそっちだからな?」
「ひっ……くっ! あぁっ!」
奥まで飲み込まれただけで達してしまいそうになるのを必死に耐える龍王の腰の上で、ヨシュアが腰を使って龍王を追い詰めていく。
「夜まで待てないって言ったのは星宇だからな? 起きれなくなっても仕方ないよな」
「あっ!? ひんっ! ひぁっ! ヨシュア! はやいっ! まって!」
「星宇、気持ちいいよ。星宇は?」
「あぁっ!? 悦いっ! 悦いからっ!」
どくどくとヨシュアの中に飛沫を散らした龍王だったがそれだけでは許されず、結局で亡くなるまで搾り取られたのだった。
お互いの体液でどろどろになった龍王とヨシュア。
龍王は疲労感からもうほとんど眠りに落ちそうになっていたが、ヨシュアに濡れた布を渡されて緩慢な動作で体を拭いていく。
暑い中交わっていたのでお互い汗だくにもなっている。
「湯殿に行こう、星宇」
「んー……」
「抱き上げるぞ?」
「……はい」
体に力が入らなくて寝間着を着せられるとそのまま抱き上げられて湯殿まで運ばれる。
ヨシュアの腕に抱き上げられているのが心地よくてそのまま眠ってしまいたかったが、湯殿で体を流されて湯船に浸けられると、熱さに目が開いてくる。
「ヨシュア……」
「おれの中にたくさん出して。ほら、こんなに溢れてくる」
洗い場でヨシュアが後ろに指を入れて中の精を掻き出しているのに、龍王はものすごくそそられるのだが、これ以上出る気がしないし、ヨシュアを抱くだけの体力もない。
むしろあれだけ激しく交わっておきながらヨシュアの方が余裕があるのが信じられないくらいだ。
「ヨシュア、熱い……喉が渇いた」
「星宇がたくさん出したから、奥までいっぱいで、掻き出すのが大変なんだ」
「ごめんなさい……」
「別に嫌だったわけじゃないよ。気持ちよかったよ?」
奥まで指を入れて龍王の吐精したものを掻き出しているヨシュアの姿に、龍王は体力の限界が来て湯船に倒れ込んで溺れかけた。
ヨシュアに助けられて、ネイサンとデボラに寝間着を着せてもらって、再びヨシュアの部屋に戻ると、ヨシュアが龍王を椅子に座らせてくれる。
ネイサンがすかさず冷たいレモネードを出してくれて、それを飲んだ龍王は、飲み終わると寝台に倒れ込んで眠ってしまった。
そのまま翌日まで起きなかった龍王は、夕餉を食べ損ねて空腹で夜明け前に目を覚ましたのだった。
夜明け前に起き出した龍王に、ヨシュアも起きてきて二人で水の加護の祈りを捧げる。
ラバン王国にいたときも水の加護の祈りは捧げていたが、志龍王国に戻ってきてからは初めてだった。
しとしとと気温を下げるように外は雨が降り出していた。
雨音を聞きながら龍王はヨシュアの脚の間に入り込んで座って、ヨシュアの胸に体を預けてゆったりと寛いでいた。
朝餉の時間までもう少し。
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