17 / 64
偽りの運命 ~運命だと嘘をついた~
運命だと嘘をついた 7
しおりを挟む
緑萌える五月、理人は4歳になった。約束通りにケーキ屋に連れて行かれて、選んだのは、ラクランの誕生日に食べたのと全く同じケーキだった。
「リヒトは、このケーキがきにいったんだね」
「前と同じのだけどいいの?」
エルドレッドとラクランに挟まれて、理人はショーケースの中のケーキを小さな手で指差す。
「らんしゃんとおそろいや。らんしゃん、こえがすちなんやろ? りーも、こえがすちや」
拙い喋りで好意を伝えてくる理人は可愛い。
日本に肉親がいると分かった後で、ヘイミッシュとスコットは理人の祖父母に連絡を取って、理人を自分たちの元で育てることを告げていた。どこにも理人が行かなくて済むことには安心したが、婚約者という言葉が重くラクランにのし掛かる。このままでは、ますます理人は勘違いを深めそうだし、将来間違っていたことに気付いたら取り返しがつかないかもしれない。
落ち込むラクランをヘイミッシュが慰めてくれた。
「もしも運命でなくても、私たちは家族だわ。日本であれ、イギリスであれ、理人が家族の中で育てられることには変わりないのよ。見くびらないで、ラクラン。私もスコットも、理人を我が子のように愛しているわ」
情に流されるスコットと違う冷静なヘイミッシュは、客観的にこの状況を見ていてくれる。14歳のラクランの悩みなどお見通しのようで、聡いヘイミッシュにラクランは感謝した。
理人の誕生日プレゼントはかなり悩んだが、ラクランは可愛い幼児用の長靴を用意した。赤茶色の髪の毛に似合う赤い長靴を、理人は抱き締めて感激していた。
「うれちい! はいたらよごれるんやないやろか……らんしゃんからもらった、だいじなながぐちゅ」
「汚れても洗えばいいわ。水を弾くから、水で綺麗に洗えるのよ」
「しゅごい! らんしゃんがりーに、ながぐちゅくれた!」
こんなに喜ぶのならばもっと早くに買ってやれば良かったと、冬の間雪遊びに使えなかったのを悔やむが、小柄で成長不良の理人には合うサイズの長靴がなかなか見つからなかった。
長靴で水たまりに飛び込んできゃっきゃと楽しそうに遊ぶ理人は、年相応の可愛い幼児だった。
しくしくとラクランのお腹が痛み始めたのは、理人の誕生日から少ししてからで、心配事があったから胃を傷めたのではないかとラクランはそのままにしていた。以前に絡んできた同級生から、謝罪を込めてお茶会に誘われたのは、お腹の痛みが治まらない頃だった。断ろうかとも考えたが、理人も一緒で、同級生の家で妹と両親も一緒だというから、ラクランへの謝罪というよりも、『ハワード家の長男』への謝罪なのだろうと、理人を抱っこして同級生の家を訪ねた。
同級生は納得していない表情だが、両親から謝罪を受ける。
「ドルフが失礼をして本当に申し訳なかった」
「ご挨拶が遅くなってしまってごめんなさいね」
「いいえ、気にしていませんから」
庭でのお茶会で、サンドイッチとスコーンを摘みながら、紅茶をいただく。あまり食べることに興味のない理人は、膝から降りて足元で石を拾って遊んでいた。同級生の妹も一緒に石を探している。
微笑ましい光景に、理人の将来を思い浮かべる。
誕生日を迎えて、ようやくエルドレッド以外の子どもとも遊べるようになった理人。その世界はこれから広がっていくだろう。今は狭い世界でラクランだけを頼りにしているような状態だが、自由に誰とでも仲良くなれるようになれば、ラクランの手を離れて、好きな相手もできるかもしれない。
ずきずきとお腹が痛んで、帰ろうと挨拶をしてスコットに連絡をして車を待っているときに、同級生が声をかけてきた。
「そのチビと婚約なんて、嘘なんだろう?」
「どうかしらね」
「俺、の方が、ラクランを大事にできる」
言われていることの意味が分からず、お腹の痛みもあって反応できずにいたラクランの顎を掴んで、同級生が乱暴に口付けてくる。油断をしてはいけないとあれだけヘイミッシュに言われたのに、身長でも体格でもラクランの方が優っているという驕りがあったのかもしれない。
「やめて! アタシ、アナタのこと、なんとも思ってないわ」
「これから考えてくれたら良い。妙なこと言って悪かった。ラクランが好きなんだ」
「ちょっと、やめて」
もう一度口付けられそうになって、同級生の胸を押して抵抗するのに、お腹の痛みで力が入らない。唇が重なって、舌を入れられそうになって、ラクランは必死に逃れようとしたが、そのときにはお腹の痛みで倒れそうになっていた。
意識が遠くなる中、胸を弄る手の感触に、ラクランは吐き気を覚える。
「らんしゃんー! やめてっていうてるやないか! らんしゃんがヤなこと、したら、あかんー!」
少し離れたところで遊んでいた理人が、弾丸のように走ってきて同級生の手に噛み付いて、振り払われてごちんっと音を立てて道に頭をぶつけてひっくり返った。お陰でラクランは同級生の腕から逃げ出せる。そのまま座り込んでしまったラクランに、駆け付けたヘイミッシュがラクランを担ぎ上げ、後頭部を押さえて涙を堪えている理人も小脇に抱える。
「何があったのか、後で聞かせてもらうけど、今はラクランの調子が悪いみたいだから失礼するわ」
車に乗せられて、病院に連れて行かれたときには、ラクランの意識はなかった。ラクランは虫垂炎と診断されたらしい。
「もう少し遅かったら、切らなきゃいけなかったんですって。痛いところがあったら、ちゃんと教えて、ラクラン」
「薬で散らせる範囲で良かったけど」
「にいさん、いたくない?」
意識が戻ったときには、虫垂炎は薬で処置されていて、ラクランはヘイミッシュとスコットとエルドレッドに覗き込まれていた。ベッドの傍では、泣き腫らした目の理人が眠っている。
「理人さんは、平気?」
頭を打っていたようなので心配になって問えば、瘤ができたけれど平気だったという。それよりも、一晩ラクランがいなくて、泣いて泣いて寝なくて、お見舞いに来たらラクランの脇に潜り込んで寝てしまったようだ。
「アタシのこと、助けてくれたのよ。すごくカッコ良かった」
指を吸って眠る理人のふわふわの赤茶色の髪を撫でると、眠りながらふにゃっと笑う。唇の奪われたのは不快だったが、あのままだったらもっと先までされていたかもしれない。
同級生にされたことを話せば、ヘイミッシュとスコットは彼と二人きりで会わないようにラクランに言い聞かせ、同級生の両親にも話をしてくれると言ってくれた。
病院から家に戻って自室のベッドに入ると、理人もベッドに入り込む。
「まだ眠いの?」
「らんしゃん、おらんくて、ねむれんやった……らんしゃん、もう、いたくない?」
「えぇ、平気よ」
「だっこちて」
抱き締めると無意識なのか小さな理人の手がラクランの胸を揉む。口付けも、近くに寄られるのも、同級生なら嫌悪感しか感じなかったのに、理人には胸に触れられても嫌ではない。
「リヒトって、ドイツ語で光のことなのよ」
「りー、ひかり? ぴかぴかちてう?」
「そう。日本語ではどういう意味か分からないけど、理人さんは光よ。アタシを助けて照らしてくれるの」
「りー、らんしゃんをたしゅけられた?」
「すごく助かったわ。……あんなことされると思ってなかったし、びっくりして、少し怖かったの」
ありがとうとつむじにキスを落とすと、理人が頬を染める。
運命の相手ではないとしても、理人はラクランにとって大事な家族で、光だった。
「リヒトは、このケーキがきにいったんだね」
「前と同じのだけどいいの?」
エルドレッドとラクランに挟まれて、理人はショーケースの中のケーキを小さな手で指差す。
「らんしゃんとおそろいや。らんしゃん、こえがすちなんやろ? りーも、こえがすちや」
拙い喋りで好意を伝えてくる理人は可愛い。
日本に肉親がいると分かった後で、ヘイミッシュとスコットは理人の祖父母に連絡を取って、理人を自分たちの元で育てることを告げていた。どこにも理人が行かなくて済むことには安心したが、婚約者という言葉が重くラクランにのし掛かる。このままでは、ますます理人は勘違いを深めそうだし、将来間違っていたことに気付いたら取り返しがつかないかもしれない。
落ち込むラクランをヘイミッシュが慰めてくれた。
「もしも運命でなくても、私たちは家族だわ。日本であれ、イギリスであれ、理人が家族の中で育てられることには変わりないのよ。見くびらないで、ラクラン。私もスコットも、理人を我が子のように愛しているわ」
情に流されるスコットと違う冷静なヘイミッシュは、客観的にこの状況を見ていてくれる。14歳のラクランの悩みなどお見通しのようで、聡いヘイミッシュにラクランは感謝した。
理人の誕生日プレゼントはかなり悩んだが、ラクランは可愛い幼児用の長靴を用意した。赤茶色の髪の毛に似合う赤い長靴を、理人は抱き締めて感激していた。
「うれちい! はいたらよごれるんやないやろか……らんしゃんからもらった、だいじなながぐちゅ」
「汚れても洗えばいいわ。水を弾くから、水で綺麗に洗えるのよ」
「しゅごい! らんしゃんがりーに、ながぐちゅくれた!」
こんなに喜ぶのならばもっと早くに買ってやれば良かったと、冬の間雪遊びに使えなかったのを悔やむが、小柄で成長不良の理人には合うサイズの長靴がなかなか見つからなかった。
長靴で水たまりに飛び込んできゃっきゃと楽しそうに遊ぶ理人は、年相応の可愛い幼児だった。
しくしくとラクランのお腹が痛み始めたのは、理人の誕生日から少ししてからで、心配事があったから胃を傷めたのではないかとラクランはそのままにしていた。以前に絡んできた同級生から、謝罪を込めてお茶会に誘われたのは、お腹の痛みが治まらない頃だった。断ろうかとも考えたが、理人も一緒で、同級生の家で妹と両親も一緒だというから、ラクランへの謝罪というよりも、『ハワード家の長男』への謝罪なのだろうと、理人を抱っこして同級生の家を訪ねた。
同級生は納得していない表情だが、両親から謝罪を受ける。
「ドルフが失礼をして本当に申し訳なかった」
「ご挨拶が遅くなってしまってごめんなさいね」
「いいえ、気にしていませんから」
庭でのお茶会で、サンドイッチとスコーンを摘みながら、紅茶をいただく。あまり食べることに興味のない理人は、膝から降りて足元で石を拾って遊んでいた。同級生の妹も一緒に石を探している。
微笑ましい光景に、理人の将来を思い浮かべる。
誕生日を迎えて、ようやくエルドレッド以外の子どもとも遊べるようになった理人。その世界はこれから広がっていくだろう。今は狭い世界でラクランだけを頼りにしているような状態だが、自由に誰とでも仲良くなれるようになれば、ラクランの手を離れて、好きな相手もできるかもしれない。
ずきずきとお腹が痛んで、帰ろうと挨拶をしてスコットに連絡をして車を待っているときに、同級生が声をかけてきた。
「そのチビと婚約なんて、嘘なんだろう?」
「どうかしらね」
「俺、の方が、ラクランを大事にできる」
言われていることの意味が分からず、お腹の痛みもあって反応できずにいたラクランの顎を掴んで、同級生が乱暴に口付けてくる。油断をしてはいけないとあれだけヘイミッシュに言われたのに、身長でも体格でもラクランの方が優っているという驕りがあったのかもしれない。
「やめて! アタシ、アナタのこと、なんとも思ってないわ」
「これから考えてくれたら良い。妙なこと言って悪かった。ラクランが好きなんだ」
「ちょっと、やめて」
もう一度口付けられそうになって、同級生の胸を押して抵抗するのに、お腹の痛みで力が入らない。唇が重なって、舌を入れられそうになって、ラクランは必死に逃れようとしたが、そのときにはお腹の痛みで倒れそうになっていた。
意識が遠くなる中、胸を弄る手の感触に、ラクランは吐き気を覚える。
「らんしゃんー! やめてっていうてるやないか! らんしゃんがヤなこと、したら、あかんー!」
少し離れたところで遊んでいた理人が、弾丸のように走ってきて同級生の手に噛み付いて、振り払われてごちんっと音を立てて道に頭をぶつけてひっくり返った。お陰でラクランは同級生の腕から逃げ出せる。そのまま座り込んでしまったラクランに、駆け付けたヘイミッシュがラクランを担ぎ上げ、後頭部を押さえて涙を堪えている理人も小脇に抱える。
「何があったのか、後で聞かせてもらうけど、今はラクランの調子が悪いみたいだから失礼するわ」
車に乗せられて、病院に連れて行かれたときには、ラクランの意識はなかった。ラクランは虫垂炎と診断されたらしい。
「もう少し遅かったら、切らなきゃいけなかったんですって。痛いところがあったら、ちゃんと教えて、ラクラン」
「薬で散らせる範囲で良かったけど」
「にいさん、いたくない?」
意識が戻ったときには、虫垂炎は薬で処置されていて、ラクランはヘイミッシュとスコットとエルドレッドに覗き込まれていた。ベッドの傍では、泣き腫らした目の理人が眠っている。
「理人さんは、平気?」
頭を打っていたようなので心配になって問えば、瘤ができたけれど平気だったという。それよりも、一晩ラクランがいなくて、泣いて泣いて寝なくて、お見舞いに来たらラクランの脇に潜り込んで寝てしまったようだ。
「アタシのこと、助けてくれたのよ。すごくカッコ良かった」
指を吸って眠る理人のふわふわの赤茶色の髪を撫でると、眠りながらふにゃっと笑う。唇の奪われたのは不快だったが、あのままだったらもっと先までされていたかもしれない。
同級生にされたことを話せば、ヘイミッシュとスコットは彼と二人きりで会わないようにラクランに言い聞かせ、同級生の両親にも話をしてくれると言ってくれた。
病院から家に戻って自室のベッドに入ると、理人もベッドに入り込む。
「まだ眠いの?」
「らんしゃん、おらんくて、ねむれんやった……らんしゃん、もう、いたくない?」
「えぇ、平気よ」
「だっこちて」
抱き締めると無意識なのか小さな理人の手がラクランの胸を揉む。口付けも、近くに寄られるのも、同級生なら嫌悪感しか感じなかったのに、理人には胸に触れられても嫌ではない。
「リヒトって、ドイツ語で光のことなのよ」
「りー、ひかり? ぴかぴかちてう?」
「そう。日本語ではどういう意味か分からないけど、理人さんは光よ。アタシを助けて照らしてくれるの」
「りー、らんしゃんをたしゅけられた?」
「すごく助かったわ。……あんなことされると思ってなかったし、びっくりして、少し怖かったの」
ありがとうとつむじにキスを落とすと、理人が頬を染める。
運命の相手ではないとしても、理人はラクランにとって大事な家族で、光だった。
0
お気に入りに追加
86
あなたにおすすめの小説
僕のために、忘れていて
ことわ子
BL
男子高校生のリュージは事故に遭い、最近の記憶を無くしてしまった。しかし、無くしたのは最近の記憶で家族や友人のことは覚えており、別段困ることは無いと思っていた。ある一点、全く記憶にない人物、黒咲アキが自分の恋人だと訪ねてくるまでは────
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
アメジストの呪いに恋い焦がれ~きみに恋した本当の理由~
一色姫凛
BL
警備隊長マーリナスは取り締まりに赴いた地下街で偶然にも、ある少年を保護することになる。
少年の名はアレク。
見目麗しく謎の多い少年だったが、彼には大きな問題があった。
目が合ったとたん他者を魅了し操る禁術、『バレリアの呪い』を体に宿していたのである。
マーリナスはひとまずアレクの素性を隠し、自身との同居をすすめるのだが……
立て続けに起きる事件の中で唯一無二の知己や大悪党などが次々と魅了されてしまい!?
魅了によって恋焦がれるもの、それとは関係なく好意をもつもの。多くの人間関係がめざましく交錯していくことになる。
*ハッピーエンドです。
*性的描写はなし。
*この作品の見所のひとつは、自分の推しで色んなcpを妄想して楽しめるところだと思っています。ぜひ自分の推しをみつけて小説ならではの楽しみを見つけて下さい。
*もし気に入って頂けたら「お気に入り」登録よろしくお願いします!
夢見がちオメガ姫の理想のアルファ王子
葉薊【ハアザミ】
BL
四方木 聖(よもぎ ひじり)はちょっぴり夢見がちな乙女男子。
幼少の頃は父母のような理想の家庭を築くのが夢だったが、自分が理想のオメガから程遠いと知って断念する。
一方で、かつてはオメガだと信じて疑わなかった幼馴染の嘉瀬 冬治(かせ とうじ)は聖理想のアルファへと成長を遂げていた。
やがて冬治への恋心を自覚する聖だが、理想のオメガからは程遠い自分ではふさわしくないという思い込みに苛まれる。
※ちょっぴりサブカプあり。全てアルファ×オメガです。
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
壊れた番の直し方
おはぎのあんこ
BL
Ωである栗栖灯(くりす あかり)は訳もわからず、山の中の邸宅の檻に入れられ、複数のαと性行為をする。
顔に火傷をしたΩの男の指示のままに……
やがて、灯は真実を知る。
火傷のΩの男の正体は、2年前に死んだはずの元番だったのだ。
番が解消されたのは響一郎が死んだからではなく、Ωの体に変わっていたからだった。
ある理由でαからΩになった元番の男、上天神響一郎(かみてんじん きょういちろう)と灯は暮らし始める。
しかし、2年前とは色々なことが違っている。
そのため、灯と険悪な雰囲気になることも…
それでも、2人はαとΩとは違う、2人の関係を深めていく。
発情期のときには、お互いに慰め合う。
灯は響一郎を抱くことで、見たことのない一面を知る。
日本にいれば、2人は敵対者に追われる運命…
2人は安住の地を探す。
☆前半はホラー風味、中盤〜後半は壊れた番である2人の関係修復メインの地味な話になります。
注意点
①序盤、主人公が元番ではないαたちとセックスします。元番の男も、別の女とセックスします
②レイプ、近親相姦の描写があります
③リバ描写があります
④独自解釈ありのオメガバースです。薬でα→Ωの性転換ができる世界観です。
表紙のイラストは、なと様(@tatatatawawawaw)に描いていただきました。
当たって砕けていたら彼氏ができました
ちとせあき
BL
毎月24日は覚悟の日だ。
学校で少し浮いてる三倉莉緒は王子様のような同級生、寺田紘に恋をしている。
教室で意図せず公開告白をしてしまって以来、欠かさずしている月に1度の告白だが、19回目の告白でやっと心が砕けた。
諦めようとする莉緒に突っかかってくるのはあれ程告白を拒否してきた紘で…。
寺田絋
自分と同じくらいモテる莉緒がムカついたのでちょっかいをかけたら好かれた残念男子
×
三倉莉緒
クールイケメン男子と思われているただの陰キャ
そういうシーンはありませんが一応R15にしておきました。
お気に入り登録ありがとうございます。なんだか嬉しいので載せるか迷った紘視点を追加で投稿します。ただ紘は残念な子過ぎるので莉緒視点と印象が変わると思います。ご注意ください。
お気に入り登録100ありがとうございます。お付き合いに浮かれている二人の小話投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる