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十章 ふーちゃんとまーちゃんの婚約
12.ハインリヒ殿下の昼食会
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ハインリヒ殿下のお誕生日の晩餐会まで終わると、わたくしとクリスタちゃんは疲れて部屋でぐっすりと眠ってしまった。
翌日まで学園は休みだったので、両親とふーちゃんとまーちゃんは朝食を食べるとディッペル公爵領に帰ったが、わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんとエクムント様はハインリヒ殿下に昼食会に招かれていた。
昼食会ではハインリヒ殿下のお誕生日の昼食会で出たメニューが出された。
わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんとエクムント様とハインリヒ殿下とノルベルト殿下とノエル殿下でその料理をいただく。
「エリザベート嬢とレーニ嬢とエクムント殿は昨日と同じ料理で申し訳ないのですが、クリスタ嬢も、私も、ノルベルト兄上もノエル殿下も、昨日の昼食会の料理はほとんど手を付けないままにお皿を下げられてしまったので」
「ハインリヒ殿下、嬉しいです。ありがとうございます」
鶏肉団子入りのチキンコンソメスープと、マスの葡萄酒煮、ウズラのパイ包み、デザートは桃のタルトだった。
わたくしとレーニちゃんとエクムント様は昨日と同じものを食べているが、とても美味しく作られているので飽きることはない。
クリスタちゃんは美味しそうに全部の料理を食べていた。
ノエル殿下とノルベルト殿下とハインリヒ殿下も、完璧なマナーで料理を食べていた。
食べ終わると紅茶に焼き菓子を摘まみながら話をする。
「今回の誕生日も無事に過ぎましたね」
「僕たちは自分の誕生日なのに国の公式な式典になっていて、祝われている気がしないからね」
「ノルベルト兄上と別々に誕生日が祝いたいと思っていた幼い頃が懐かしいです。今では、一緒に祝っていいので、一度で終わらせたいですね」
「そういうわけにはいかないよ。ハインリヒは皇太子なのだからね」
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下の会話に、わたくしの頭を何かが過る。
『ノルベルト兄上は何も理解してくださらない! ノルベルト兄上こそ、次期国王に相応しいと言っているのに!』
『ハインリヒ、僕はハインリヒが羨ましかった! 父上に愛されて、母上もいて。僕は庶子で母がいない。それだけ恵まれた境遇なのに、何が不満なんだ!』
『ノルベルト兄上が皇太子ではないことですよ!』
『皇太子は楽な身分ではないから、僕に押し付けようというのか!?』
『どうして理解してくださらないのですか!』
すれ違う悲しい二人の皇子の台詞。
これは原作の『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』の中に出て来る会話だ。
確かハインリヒ殿下が十五歳、ノルベルト殿下が十六歳のお誕生日の式典の後で二人が話しているところを、クリスタちゃんが目撃するのではなかっただろうか。
ちょうど時期が重なったので思い出したが、目の前で繰り広げられている会話はそんな拗れたものではない。
ハインリヒ殿下はノルベルト殿下と笑い合って和やかに話している。
「エリザベート嬢、どうしましたか? 気分が悪くなられましたか?」
「いえ、ちょっと考え事をしていただけです。えーっと、紅茶にミルクがあったら嬉しいとか」
「ミルクをもらいましょうか?」
「お願いします」
一瞬意識が離れてしまったのにエクムント様は気付かれたようだ。わたくしの変化をよく見ていてくださると少し驚きつつも、心配してくださる優しい気持ちに感謝する。
ミルクポッドが運ばれてきて、わたくしは紅茶に牛乳をたっぷりと入れた。
「お姉様もミルクティーにしたかったのですね。わたくしもミルクティーでないと満足できなくて」
「それならば遠慮なく言ってください、クリスタ嬢」
「こんなに素晴らしい昼食会を開いていただいたのに、更に我が儘を言うだなんて気が引けたのです」
「ミルクが欲しいくらいは我が儘ではありませんよ」
運ばれて来たミルクポッドを手に取って、クリスタちゃんが紅茶に牛乳を入れている。美味しそうにミルクティーを飲むクリスタちゃんのためにも、わたくしはミルクを頼めてよかったと思っていた。
「ハインリヒおにいさま、ノルベルトおにいさま、わたくしもごいっしょしたかったです」
食堂の扉を開けて飛び込んできたのはユリアーナ殿下だった。ユリアーナ殿下のために椅子が用意されて、ユリアーナ殿下はハインリヒ殿下とノルベルト殿下の間に座る。
「ユリアーナも一緒に昼食会に出たかったのか。気付かなくてすまない」
「ユリアーナも誘えばよかったね。ごめん、ユリアーナ」
「わかればいいのです。エリザベートじょう、クリスタじょう、レーニじょう、エクムントどの、こんにちは」
「ご挨拶をありがとうございます、ユリアーナ殿下」
「ユリアーナ殿下はお幾つになられましたか?」
「ユリアーナ殿下、同席できて光栄です」
「ユリアーナ殿下、こんにちは」
わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんとエクムント様が挨拶をすると、ユリアーナ殿下は焼き菓子を自分のお皿に取り分けてから、返事をしてくださった。
「わたくし、よっつになりました。あきにはいつつになりますわ。らいねんのあきには、おちゃかいにさんかさせていただきます」
ユリアーナ殿下もそんな年になるのか。
出産予定日を超えてもなかなか生まれなかったユリアーナ殿下は、国王陛下も王妃殿下も心配させた。
お腹の中で死んでいるのではないかという噂すら立ったくらいなのだ。
お腹の中で動いているのを感じている王妃殿下ですら、なかなか生まれないことを心配してパウリーネ先生に相談していたようだ。
今は立派な四歳児になっているユリアーナ殿下にわたくしは感慨深く当時のことを思い出す。
「わたくし、おちゃかいにさんかできるようになったら、ディッペルけのおちゃかいも、リリエンタールけのおちゃかいも、へんきょうはくけのおちゃかいもさんかしたいとおもっております」
「ユリアーナ、辺境伯領にまで行けるの?」
「ハインリヒおにいさまと、ノルベルトおにいさまがいたら、おとうさまもおかあさまもはんたいしないとおもいます」
「辺境伯領も独立派が一掃されて安全になっているから行けないこともないかな」
「ノルベルトおにいさま、おねがいします」
「僕とハインリヒで父上と王妃殿下にお願いしてみよう」
ディッペル家とリリエンタール家は中央にあるので、お茶会に参加する分には問題ないし、公爵家なのでユリアーナ殿下をお招きできる身分ではある。だが辺境伯領となると、馬車と列車を乗り継いでかなり時間がかかるし、オルヒデー帝国の南の端になる。
ユリアーナ殿下を連れて行くのが不安なハインリヒ殿下の気持ちも分かる。
ノルベルト殿下は国王陛下と王妃殿下に掛け合って、ユリアーナ殿下を辺境伯領に連れて行く算段をしているようだ。
「わたくし、へんきょうはくりょうがどんなところかみたいのです。へんきょうはくりょうのかたは、エクムントどののように、かっしょくのはだをしているのでしょう?」
「そうですね。私は父が中央の生まれで、白い肌をしているので、若干肌の色は薄いですが、辺境伯領の民の中には肌の色が薄いものも、濃いものもいます」
「おうとではあまりそのようなかたはみかけません」
「辺境伯領の貴族はあまり王都には出てこないのですよ」
ユリアーナ殿下にエクムント様が説明している件に関しても、わたくしは少し考えるところがあった。
辺境伯領の貴族がもっと中央に出て来て、中央の貴族がもっと辺境伯領に気軽に来られる方法はないのか。
お互いに招き合う最初の一歩がない気がするのだ。
辺境伯領と中央の交流はこれからの課題になってくる気がしていた。
翌日まで学園は休みだったので、両親とふーちゃんとまーちゃんは朝食を食べるとディッペル公爵領に帰ったが、わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんとエクムント様はハインリヒ殿下に昼食会に招かれていた。
昼食会ではハインリヒ殿下のお誕生日の昼食会で出たメニューが出された。
わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんとエクムント様とハインリヒ殿下とノルベルト殿下とノエル殿下でその料理をいただく。
「エリザベート嬢とレーニ嬢とエクムント殿は昨日と同じ料理で申し訳ないのですが、クリスタ嬢も、私も、ノルベルト兄上もノエル殿下も、昨日の昼食会の料理はほとんど手を付けないままにお皿を下げられてしまったので」
「ハインリヒ殿下、嬉しいです。ありがとうございます」
鶏肉団子入りのチキンコンソメスープと、マスの葡萄酒煮、ウズラのパイ包み、デザートは桃のタルトだった。
わたくしとレーニちゃんとエクムント様は昨日と同じものを食べているが、とても美味しく作られているので飽きることはない。
クリスタちゃんは美味しそうに全部の料理を食べていた。
ノエル殿下とノルベルト殿下とハインリヒ殿下も、完璧なマナーで料理を食べていた。
食べ終わると紅茶に焼き菓子を摘まみながら話をする。
「今回の誕生日も無事に過ぎましたね」
「僕たちは自分の誕生日なのに国の公式な式典になっていて、祝われている気がしないからね」
「ノルベルト兄上と別々に誕生日が祝いたいと思っていた幼い頃が懐かしいです。今では、一緒に祝っていいので、一度で終わらせたいですね」
「そういうわけにはいかないよ。ハインリヒは皇太子なのだからね」
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下の会話に、わたくしの頭を何かが過る。
『ノルベルト兄上は何も理解してくださらない! ノルベルト兄上こそ、次期国王に相応しいと言っているのに!』
『ハインリヒ、僕はハインリヒが羨ましかった! 父上に愛されて、母上もいて。僕は庶子で母がいない。それだけ恵まれた境遇なのに、何が不満なんだ!』
『ノルベルト兄上が皇太子ではないことですよ!』
『皇太子は楽な身分ではないから、僕に押し付けようというのか!?』
『どうして理解してくださらないのですか!』
すれ違う悲しい二人の皇子の台詞。
これは原作の『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』の中に出て来る会話だ。
確かハインリヒ殿下が十五歳、ノルベルト殿下が十六歳のお誕生日の式典の後で二人が話しているところを、クリスタちゃんが目撃するのではなかっただろうか。
ちょうど時期が重なったので思い出したが、目の前で繰り広げられている会話はそんな拗れたものではない。
ハインリヒ殿下はノルベルト殿下と笑い合って和やかに話している。
「エリザベート嬢、どうしましたか? 気分が悪くなられましたか?」
「いえ、ちょっと考え事をしていただけです。えーっと、紅茶にミルクがあったら嬉しいとか」
「ミルクをもらいましょうか?」
「お願いします」
一瞬意識が離れてしまったのにエクムント様は気付かれたようだ。わたくしの変化をよく見ていてくださると少し驚きつつも、心配してくださる優しい気持ちに感謝する。
ミルクポッドが運ばれてきて、わたくしは紅茶に牛乳をたっぷりと入れた。
「お姉様もミルクティーにしたかったのですね。わたくしもミルクティーでないと満足できなくて」
「それならば遠慮なく言ってください、クリスタ嬢」
「こんなに素晴らしい昼食会を開いていただいたのに、更に我が儘を言うだなんて気が引けたのです」
「ミルクが欲しいくらいは我が儘ではありませんよ」
運ばれて来たミルクポッドを手に取って、クリスタちゃんが紅茶に牛乳を入れている。美味しそうにミルクティーを飲むクリスタちゃんのためにも、わたくしはミルクを頼めてよかったと思っていた。
「ハインリヒおにいさま、ノルベルトおにいさま、わたくしもごいっしょしたかったです」
食堂の扉を開けて飛び込んできたのはユリアーナ殿下だった。ユリアーナ殿下のために椅子が用意されて、ユリアーナ殿下はハインリヒ殿下とノルベルト殿下の間に座る。
「ユリアーナも一緒に昼食会に出たかったのか。気付かなくてすまない」
「ユリアーナも誘えばよかったね。ごめん、ユリアーナ」
「わかればいいのです。エリザベートじょう、クリスタじょう、レーニじょう、エクムントどの、こんにちは」
「ご挨拶をありがとうございます、ユリアーナ殿下」
「ユリアーナ殿下はお幾つになられましたか?」
「ユリアーナ殿下、同席できて光栄です」
「ユリアーナ殿下、こんにちは」
わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんとエクムント様が挨拶をすると、ユリアーナ殿下は焼き菓子を自分のお皿に取り分けてから、返事をしてくださった。
「わたくし、よっつになりました。あきにはいつつになりますわ。らいねんのあきには、おちゃかいにさんかさせていただきます」
ユリアーナ殿下もそんな年になるのか。
出産予定日を超えてもなかなか生まれなかったユリアーナ殿下は、国王陛下も王妃殿下も心配させた。
お腹の中で死んでいるのではないかという噂すら立ったくらいなのだ。
お腹の中で動いているのを感じている王妃殿下ですら、なかなか生まれないことを心配してパウリーネ先生に相談していたようだ。
今は立派な四歳児になっているユリアーナ殿下にわたくしは感慨深く当時のことを思い出す。
「わたくし、おちゃかいにさんかできるようになったら、ディッペルけのおちゃかいも、リリエンタールけのおちゃかいも、へんきょうはくけのおちゃかいもさんかしたいとおもっております」
「ユリアーナ、辺境伯領にまで行けるの?」
「ハインリヒおにいさまと、ノルベルトおにいさまがいたら、おとうさまもおかあさまもはんたいしないとおもいます」
「辺境伯領も独立派が一掃されて安全になっているから行けないこともないかな」
「ノルベルトおにいさま、おねがいします」
「僕とハインリヒで父上と王妃殿下にお願いしてみよう」
ディッペル家とリリエンタール家は中央にあるので、お茶会に参加する分には問題ないし、公爵家なのでユリアーナ殿下をお招きできる身分ではある。だが辺境伯領となると、馬車と列車を乗り継いでかなり時間がかかるし、オルヒデー帝国の南の端になる。
ユリアーナ殿下を連れて行くのが不安なハインリヒ殿下の気持ちも分かる。
ノルベルト殿下は国王陛下と王妃殿下に掛け合って、ユリアーナ殿下を辺境伯領に連れて行く算段をしているようだ。
「わたくし、へんきょうはくりょうがどんなところかみたいのです。へんきょうはくりょうのかたは、エクムントどののように、かっしょくのはだをしているのでしょう?」
「そうですね。私は父が中央の生まれで、白い肌をしているので、若干肌の色は薄いですが、辺境伯領の民の中には肌の色が薄いものも、濃いものもいます」
「おうとではあまりそのようなかたはみかけません」
「辺境伯領の貴族はあまり王都には出てこないのですよ」
ユリアーナ殿下にエクムント様が説明している件に関しても、わたくしは少し考えるところがあった。
辺境伯領の貴族がもっと中央に出て来て、中央の貴族がもっと辺境伯領に気軽に来られる方法はないのか。
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