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五章 十六歳の性教育
18.新年のパーティーで永遠の話を
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新年のパーティーでロヴィーサ嬢は白を基調としたドレスを着てくれた。セシーリア嬢は一見白に見えるが、光が反射すると水色の光沢のある、銀色の刺繍が入ったドレスを着ていた。
ロヴィーサ嬢とセシーリア嬢で同じ雰囲気のドレスを着ているので、どうしても貴族の目がそちらに向いてしまう。
社交の場で同じ色のドレスを着るのは基本的に失礼な行為だと考えられていた。身分が上のものが同じ色のドレスを着ていたら、身分が下のものは着替えてもう一度やってくるか、そのパーティーを辞退するかしかない。
ロヴィーサ嬢はこの国の公爵家の当主、セシーリア嬢は魔族の国の宰相家の令嬢、どちらの身分が上かは微妙なところだが、衣装が被ってしまっている印象を周囲が受けてざわめいているのは確かなことだった。
この件にどう対処するのだろうと僕がドキドキして見守っていると、ロヴィーサ嬢がセシーリア嬢に手を差し伸べる。ロヴィーサ嬢の手を取ったセシーリア嬢は一緒に歩き出す。
「エルランド殿下のところまで、わたくしにエスコートさせてくださいませ」
「ロヴィーサ様ったら、格好いいんですから」
「セシーリア様があまりにお美しいから、誰かに声をかけられないかエルランド殿下もご心配でしょう」
「ロヴィーサ様もとてもお美しいですわ」
和やかに話しながらロヴィーサ嬢はセシーリア嬢をエルランド兄上のところまで手を取って送って行った。エルランド兄上の手を取るセシーリア嬢が優雅にロヴィーサ嬢にお辞儀をする。
「ありがとうございました、ロヴィーサ様」
「どういたしまして、セシーリア様」
ロヴィーサ嬢も膝を折って優雅なお辞儀をする。
仲のよい二人の様子に貴族たちからざわめきが消えていた。
僕のところに戻って来たロヴィーサ嬢は堂々と顔を上げていた。
ロヴィーサ嬢のドレスに関しても、セシーリア嬢のドレスに関しても、「結婚式や婚約式ではないのに」という声も上がっているようだが、ロヴィーサ嬢もセシーリア嬢もそれを気にしていない。
僕はロヴィーサ嬢に白いドレスを着て欲しかったので、その声を封じてしまいたくて、そういう声が聞こえると睨み付けているのだが、誰が言ったか分からないように群衆に隠れてしまうので犯人が見つけられない。
「エドヴァルド殿下、よそ見をしないでくださいませ。わたくしだけ見ていてください」
「ロヴィーサ嬢!?」
「何が聞こえようと気にすることはないのです。わたくしたちに落ち度は何もないのですから」
失礼な声に怒っている僕をロヴィーサ嬢は可愛いことを言って、あっさりと封じ込めてしまった。照れ屋なロヴィーサ嬢が「わたくしだけを見ていてください」などというなんて、僕は幸せで倒れそうになる。
「ロヴィーサ嬢は今日も美しいです。髪を巻くといつも以上に豪奢なイメージになりますね」
「社交の場では華やかな方がいいのではないかと思いまして。わたくしは髪の色が暗いでしょう? 巻けば少しは華やかになるのではないかと思ったのです」
普段の緩く波打つロヴィーサ嬢の髪も美しいが、きっちりと巻いているロヴィーサ嬢の髪はとても豪奢に見える。
「僕のような色素の薄いものからすれば、ロヴィーサ嬢の髪は色が濃くて、印象的で、とても美しく見えます」
「そう言っていただけると嬉しいです」
「ロヴィーサ嬢、踊りましょう」
手を差し伸べると、ロヴィーサ嬢が僕の手に手を重ねてくれる。
セシーリア嬢もエルランド兄上と踊っている。エリアス兄上とユリウス義兄上は寄り添って壇上から会場を見下ろしていた。
「ロヴィーサ嬢は最初からダンスのステップが完璧でしたね」
「高等学校の体育の授業で教わりました。わたくし、体を動かすのが好きなので、ダンスも好きなのですよ」
「ロヴィーサ嬢と踊っていると、僕までダンスが上手になった気がします」
ロヴィーサ嬢のステップは完璧だ。手の動きから足さばきまで全てが完璧で、つま先まで美しい。これが教育された淑女なのだと実感させられる。
エルランド兄上の方を見てみると、セシーリア嬢も同じくダンスが完璧だった。ロヴィーサ嬢は運動が得意なのでダンスも得意なのだろうが、セシーリア嬢は宰相家の御令嬢で王家に嫁ぐ可能性もあったから相当練習したに違いない。
アンニーナ嬢がロヴィーサ嬢に淑女の礼儀作法を習っている様子を見ていたので、ロヴィーサ嬢やセシーリア嬢の振る舞いが誰にでもできるものではなく、相当の努力で培ったものだと理解できていた。
ダンスが終わるとロヴィーサ嬢とセシーリア嬢とエルランド兄上と、王家のテーブルに食べ物を取りに行った。エルランド兄上は一番にカレーパンを取っている。
「これ、大好きなのですよ。今年も食べられて嬉しいです」
「エルランド殿下のためにわたくしが作りました」
「セシーリア嬢が? それならば、大事に食べないと」
仲睦まじいエルランド兄上とセシーリア嬢に、エリアス兄上とユリウス義兄上も壇上から降りて王家のテーブルに来ていた。
「ロヴィーサ様からマグロの捌き方を教えていただきました。そのマグロで作ったネギトロ鉄火です」
「ユリウスが作ってくれたのならば、私が食べないといけないな」
「巨大なマグロを捌くのは大変でしたが、エリアスのためと思えば」
「ユリウス……」
ユリウス義兄上とエリアス兄上もいい雰囲気になっている。
僕は食べたかった天むすを手に取っていた。齧るとぷりぷりとした身の海老天が入ったおにぎりの美味しさに微笑む。
「ロヴィーサ嬢、いい海老ですね」
「セシーリア様の魔法で捕らえたものですよ。冷凍して鮮度を保っていたのです」
セシーリア嬢が以前に魔窟に来たときに氷の魔法で捕らえて冷凍して鮮度を保っていたものを、今日のために解凍して使ったようだ。
「セシーリア嬢の魔法は本当に便利ですね」
「魔窟を探索するのにセシーリア様が一緒に来ていただくと、捕獲が楽なので助かります」
最初は足手まといになるのではないかと思われたセシーリア嬢だったが、その魔法はロヴィーサ嬢の狩りに大変役立っていた。魔窟での探索もセシーリア嬢と数回行っている。
「今年でわたくしは二十三歳、エドヴァルド殿下は十七歳になられますね」
「僕は魔族です。ロヴィーサ嬢との年齢差は埋まらないどころか、年々広がっていくでしょう」
父上より年上のダミアーン伯父上がエルランド兄上と同じ年くらいに見えるのだ。セシーリア嬢は僕と同じくらいの年齢の少女に見えている。
魔族と人間でははっきりと寿命の長さの違いを僕は見せつけられていた。
「わたくしは、幸せですね」
「寂しくはないのですか?」
「わたくしは、十五で母を亡くしています。あんな思いはもう二度としたくない。エドヴァルド殿下がずっと若くて長生きしてくれるのならば、わたくしの勝手なわがままですが、エドヴァルド殿下を先に失う可能性は低いことになります」
「僕はロヴィーサ嬢を看取らなければいけないかもしれない」
僕の言葉にロヴィーサ嬢が穏やかに微笑む。
「以前に永遠の話をしましたね」
「人生の終わりのときに、もう一度僕と人生をやり直したいと思えたら、それが永遠ではないかという話でしたか」
「そうです。エドヴァルド殿下、わたくしの愛は永遠です。例えわたくしが先にエドヴァルド殿下を遺して死んだとしても、わたくしは永遠にエドヴァルド殿下を想っています」
種族が違うのだから寿命が違うことも仕方がない。
それも理解した上でロヴィーサ嬢は僕を愛してくれている。
僕はまだロヴィーサ嬢が先に死ぬかもしれないということに関して、覚悟ができていなかった。
それでもロヴィーサ嬢と別れる選択肢はない。
「長く長く生きてください」
「はい、お祖母ちゃんになっても、愛してくださいね」
「ロヴィーサ嬢は可愛いお祖母ちゃんになると思います。誰よりも美しくて高潔な」
懇願するようにロヴィーサ嬢の手を取った僕に、ロヴィーサ嬢が微笑む。
これは悲しい話ではないのだ。
そう思えるようになるのだろうか。
僕にはまだまだ覚悟が足りない。
ロヴィーサ嬢とセシーリア嬢で同じ雰囲気のドレスを着ているので、どうしても貴族の目がそちらに向いてしまう。
社交の場で同じ色のドレスを着るのは基本的に失礼な行為だと考えられていた。身分が上のものが同じ色のドレスを着ていたら、身分が下のものは着替えてもう一度やってくるか、そのパーティーを辞退するかしかない。
ロヴィーサ嬢はこの国の公爵家の当主、セシーリア嬢は魔族の国の宰相家の令嬢、どちらの身分が上かは微妙なところだが、衣装が被ってしまっている印象を周囲が受けてざわめいているのは確かなことだった。
この件にどう対処するのだろうと僕がドキドキして見守っていると、ロヴィーサ嬢がセシーリア嬢に手を差し伸べる。ロヴィーサ嬢の手を取ったセシーリア嬢は一緒に歩き出す。
「エルランド殿下のところまで、わたくしにエスコートさせてくださいませ」
「ロヴィーサ様ったら、格好いいんですから」
「セシーリア様があまりにお美しいから、誰かに声をかけられないかエルランド殿下もご心配でしょう」
「ロヴィーサ様もとてもお美しいですわ」
和やかに話しながらロヴィーサ嬢はセシーリア嬢をエルランド兄上のところまで手を取って送って行った。エルランド兄上の手を取るセシーリア嬢が優雅にロヴィーサ嬢にお辞儀をする。
「ありがとうございました、ロヴィーサ様」
「どういたしまして、セシーリア様」
ロヴィーサ嬢も膝を折って優雅なお辞儀をする。
仲のよい二人の様子に貴族たちからざわめきが消えていた。
僕のところに戻って来たロヴィーサ嬢は堂々と顔を上げていた。
ロヴィーサ嬢のドレスに関しても、セシーリア嬢のドレスに関しても、「結婚式や婚約式ではないのに」という声も上がっているようだが、ロヴィーサ嬢もセシーリア嬢もそれを気にしていない。
僕はロヴィーサ嬢に白いドレスを着て欲しかったので、その声を封じてしまいたくて、そういう声が聞こえると睨み付けているのだが、誰が言ったか分からないように群衆に隠れてしまうので犯人が見つけられない。
「エドヴァルド殿下、よそ見をしないでくださいませ。わたくしだけ見ていてください」
「ロヴィーサ嬢!?」
「何が聞こえようと気にすることはないのです。わたくしたちに落ち度は何もないのですから」
失礼な声に怒っている僕をロヴィーサ嬢は可愛いことを言って、あっさりと封じ込めてしまった。照れ屋なロヴィーサ嬢が「わたくしだけを見ていてください」などというなんて、僕は幸せで倒れそうになる。
「ロヴィーサ嬢は今日も美しいです。髪を巻くといつも以上に豪奢なイメージになりますね」
「社交の場では華やかな方がいいのではないかと思いまして。わたくしは髪の色が暗いでしょう? 巻けば少しは華やかになるのではないかと思ったのです」
普段の緩く波打つロヴィーサ嬢の髪も美しいが、きっちりと巻いているロヴィーサ嬢の髪はとても豪奢に見える。
「僕のような色素の薄いものからすれば、ロヴィーサ嬢の髪は色が濃くて、印象的で、とても美しく見えます」
「そう言っていただけると嬉しいです」
「ロヴィーサ嬢、踊りましょう」
手を差し伸べると、ロヴィーサ嬢が僕の手に手を重ねてくれる。
セシーリア嬢もエルランド兄上と踊っている。エリアス兄上とユリウス義兄上は寄り添って壇上から会場を見下ろしていた。
「ロヴィーサ嬢は最初からダンスのステップが完璧でしたね」
「高等学校の体育の授業で教わりました。わたくし、体を動かすのが好きなので、ダンスも好きなのですよ」
「ロヴィーサ嬢と踊っていると、僕までダンスが上手になった気がします」
ロヴィーサ嬢のステップは完璧だ。手の動きから足さばきまで全てが完璧で、つま先まで美しい。これが教育された淑女なのだと実感させられる。
エルランド兄上の方を見てみると、セシーリア嬢も同じくダンスが完璧だった。ロヴィーサ嬢は運動が得意なのでダンスも得意なのだろうが、セシーリア嬢は宰相家の御令嬢で王家に嫁ぐ可能性もあったから相当練習したに違いない。
アンニーナ嬢がロヴィーサ嬢に淑女の礼儀作法を習っている様子を見ていたので、ロヴィーサ嬢やセシーリア嬢の振る舞いが誰にでもできるものではなく、相当の努力で培ったものだと理解できていた。
ダンスが終わるとロヴィーサ嬢とセシーリア嬢とエルランド兄上と、王家のテーブルに食べ物を取りに行った。エルランド兄上は一番にカレーパンを取っている。
「これ、大好きなのですよ。今年も食べられて嬉しいです」
「エルランド殿下のためにわたくしが作りました」
「セシーリア嬢が? それならば、大事に食べないと」
仲睦まじいエルランド兄上とセシーリア嬢に、エリアス兄上とユリウス義兄上も壇上から降りて王家のテーブルに来ていた。
「ロヴィーサ様からマグロの捌き方を教えていただきました。そのマグロで作ったネギトロ鉄火です」
「ユリウスが作ってくれたのならば、私が食べないといけないな」
「巨大なマグロを捌くのは大変でしたが、エリアスのためと思えば」
「ユリウス……」
ユリウス義兄上とエリアス兄上もいい雰囲気になっている。
僕は食べたかった天むすを手に取っていた。齧るとぷりぷりとした身の海老天が入ったおにぎりの美味しさに微笑む。
「ロヴィーサ嬢、いい海老ですね」
「セシーリア様の魔法で捕らえたものですよ。冷凍して鮮度を保っていたのです」
セシーリア嬢が以前に魔窟に来たときに氷の魔法で捕らえて冷凍して鮮度を保っていたものを、今日のために解凍して使ったようだ。
「セシーリア嬢の魔法は本当に便利ですね」
「魔窟を探索するのにセシーリア様が一緒に来ていただくと、捕獲が楽なので助かります」
最初は足手まといになるのではないかと思われたセシーリア嬢だったが、その魔法はロヴィーサ嬢の狩りに大変役立っていた。魔窟での探索もセシーリア嬢と数回行っている。
「今年でわたくしは二十三歳、エドヴァルド殿下は十七歳になられますね」
「僕は魔族です。ロヴィーサ嬢との年齢差は埋まらないどころか、年々広がっていくでしょう」
父上より年上のダミアーン伯父上がエルランド兄上と同じ年くらいに見えるのだ。セシーリア嬢は僕と同じくらいの年齢の少女に見えている。
魔族と人間でははっきりと寿命の長さの違いを僕は見せつけられていた。
「わたくしは、幸せですね」
「寂しくはないのですか?」
「わたくしは、十五で母を亡くしています。あんな思いはもう二度としたくない。エドヴァルド殿下がずっと若くて長生きしてくれるのならば、わたくしの勝手なわがままですが、エドヴァルド殿下を先に失う可能性は低いことになります」
「僕はロヴィーサ嬢を看取らなければいけないかもしれない」
僕の言葉にロヴィーサ嬢が穏やかに微笑む。
「以前に永遠の話をしましたね」
「人生の終わりのときに、もう一度僕と人生をやり直したいと思えたら、それが永遠ではないかという話でしたか」
「そうです。エドヴァルド殿下、わたくしの愛は永遠です。例えわたくしが先にエドヴァルド殿下を遺して死んだとしても、わたくしは永遠にエドヴァルド殿下を想っています」
種族が違うのだから寿命が違うことも仕方がない。
それも理解した上でロヴィーサ嬢は僕を愛してくれている。
僕はまだロヴィーサ嬢が先に死ぬかもしれないということに関して、覚悟ができていなかった。
それでもロヴィーサ嬢と別れる選択肢はない。
「長く長く生きてください」
「はい、お祖母ちゃんになっても、愛してくださいね」
「ロヴィーサ嬢は可愛いお祖母ちゃんになると思います。誰よりも美しくて高潔な」
懇願するようにロヴィーサ嬢の手を取った僕に、ロヴィーサ嬢が微笑む。
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