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十一章 奏歌くんとの十一年目
27.イギリス旅行のご提案
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春公演の初日を終わってマンションの部屋に帰ると、奏歌くんが待っていてくれた。奏歌くんに私は聞きたいことがあったので、素早く手と顔を洗ってリビングのテーブルの奏歌くんの正面に座る。課題を終わらせて晩ご飯の準備に入ろうとしていた奏歌くんは、参考書をリュックサックに入れる手を止めて私を見た。
「奏歌くんは今年も夏休みは補講があるの?」
「今年からは就職コースに入ってるから、補講はないよ。他のひとは就職セミナーとか受けるみたいだけど、僕は留学するって言ってるからそれもない」
そうなると夏休みの長期間丸々奏歌くんは空いていることになる。私は秋公演があるので長期間は休めないが、秋公演は九月からなので八月に入る直前なら纏まった休みがとれるかもしれなかった。
春公演も始まったばかりで秋公演のことを考えるのも、夏休みのことを考えるのも気が早すぎるかもしれないが、私には夏休みに行きたいところがあったのだ。
「イギリスに、行ってみない?」
私の提案に奏歌くんのハニーブラウンの目が見開かれる。イギリスに行くのは高校を卒業した後だと奏歌くんは決めていたのだろう。私もそう思っていたけれど、実際にやっちゃんと茉優ちゃんがいなくなってしまうとこんなにも寂しい。
会えるのならば会いたいと思うのも当然のことだろう。
「イギリスに……海瑠さん、日程が取れるのかな?」
「なんとか交渉してみる。七月の終わりならばできないことはないと思うんだ」
イギリスに行くとなると奏歌くんの表情が輝いてくるのが分かる。思春期で素直になれないところはあったけれど、奏歌くんがやっちゃんと茉優ちゃんのことを本当に家族だと思っていて、大事にしていたのを私は知っている。イギリスにやっちゃんと茉優ちゃんが行ってしまって一番悲しいのは奏歌くんに違いないのだ。
「イギリス旅行ができるか、母さんと交渉してみる」
「私からもメッセージを入れておくね」
海外に行くためには事前に色んな手続きがあるのだが、それに時間がかかると私は劇団の海外公演で学んでいた。国内公演でも移動が大変だったが、フランスに行くのはもっと大変だった。
「イギリスに行く手続きができるかな?」
「それは、海香と美歌さんに手伝ってもらう」
私と奏歌くんだけでは不安だったので、イギリスに行く手続きは海香と美歌さんに手伝ってもらうことにして私と奏歌くんの夏休みの予定は決まった。去年も一昨年も茉優ちゃんとやっちゃんはイギリスに行っているのだから、夏休み期間中にイギリスに行けないなんてことはないだろう。
分からないことはやっちゃんと茉優ちゃんにメッセージを送ったり、通話したりして聞けばいいし、茉優ちゃんとやっちゃんが暮らすイギリスについて私も行ってみて知りたいと思っていた。
春公演の休憩時間に食堂に行くと、沙紀ちゃんが来ていた。沙紀ちゃんも広報で舞台の様子を見に来たのだろう。
「海瑠さん、こんにちは!」
「こんにちは、沙紀ちゃん。一緒に食べる?」
「ご一緒していいんですか?」
普段は百合と美鳥さんと真月さんと一緒のテーブルでお弁当を食べるのだが、そこに今日は沙紀ちゃんが加わった。
「海瑠さん、聞きましたか? 劇団の広報はフリーランスになってる篠田さんに外注して、ポスター作りは続けてもらうらしいですよ」
「え!? やっちゃんがポスターを作り続けるの!?」
「篠田さんのセンスに匹敵する人材が誰もいないので、しばらくは篠田さんの監修のもとでポスターを作る感じです」
「篠田さんのポスター、ファンの皆様にものすごく評判がよかったものね」
「そうなんですよ、篠田さんは『神』なのです!」
熱く語る沙紀ちゃんに百合も同意しているが、私はやっちゃんがどういう気持ちでポスターを作っていたかを知っているだけに微妙な気持ちになってしまう。それでも見ているひとにはやっちゃんの気持ちは届いていないようで、美しいポスターの印象だけが届いているようだった。
「篠田さん、本当に優秀でしたからね」
「広報のトップがいなくなるなんて」
美鳥さんと真月さんもやっちゃんを絶賛している。
――皇妃の演目のポスターは何を考えて作ったんですか? 死の象徴役が羽を生やして、光の中を降り立つ構図はどうやったら思い付くんですか?
――あー、あれ? なんか、全然オッケーが出なくて、眠くて、もうどうでもいいやと思って出したら通った。
――シャーロックホームズのパンフレットはどうだったんですか? ホームズとワトソンを強調して、女役トップスターの百合さんを小さくしか写さないあの構図がよく通りましたね。
――あれは……なんだったっけ? 写真撮影のミスで、百合さんが大きく映ってる写真がどうしてもなくて、胡麻化したんだったっけ?
――ガラシャの演目のポスターでは、敢えて二人を剥き合わせずに背中向きで撮ったのは何か意図があったんですか?
――向き合わせるとどうしても視点が合わなくて、逆向きにしてみたら、何となく良い感じになったような気がしたんだよ。
どうでもいいやと思って出した、胡麻化した、何となく良い感じになったような気がした。
思い出すだけでやっちゃんのポスターやパンフレット作りが適当だったのが分かるが、それでもセンスがある人間というのは素晴らしいものを作ってしまうのかもしれない。
あの会話に関しては百合と美鳥さんと真月さんには聞かせられないし、沙紀ちゃんも聞いていたはずなのになんで尊敬できるのか疑問だが、とりあえず私は黙ってお弁当を食べるのに集中した。
春公演は四月中続く。
春公演が終われば五月に入って、私のお誕生日を五月の連休に奏歌くんが祝ってくれることになっている。
そういえば、四月と言えば新年度だ。
私はそこでようやく奏歌くんが高校二年生になっていることに気付いた。四月で進級して奏歌くんは高校二年生になっている。進級祝いも何もしていなかったことを思い出して、私は稽古の帰りにケーキを買っていくことにした。
百合にデパートの地下のケーキ売り場に寄ってもらって、小さなホールケーキを買う。オペラという名前のチョコレートの艶々としたケーキはとても美味しそうだった。
ケーキを買って帰ると、奏歌くんはマンションの部屋にいた。まだ春休み期間中なので時間が自由になるのだろう。二年生からは補講もないと言っていたから、奏歌くんと過ごせる時間がまた増える。
「奏歌くん、進級おめでとう! ケーキを買ってきたよ」
「ありがとう、海瑠さん。あまり変わった気はしないんだけどね」
「それでも奏歌くんの成長のお祝いだもの。祝わせて」
ケーキを取り出すと奏歌くんがハニーブラウンの目を輝かせる。
「オペラだ」
「知ってるの?」
「パリのオペラ座をイメージして作られたケーキなんだよ。コーヒーとチョコレートの風味が絶妙なんだ」
パリのオペラ座をイメージして作られたケーキと言われて、私の中で海外公演が浮かんできた。オペラ座で公演をして、奏歌くんと一緒に街でケーキを食べた。
――エクレアと、サントノレと、オペラをください! 飲み物は紅茶で!
日本語ではっきりと注文した奏歌くんに、店員さんは間違えずに注文の品を持ってきた。日本語でも通じるのだと奏歌くんを尊敬した六年前の夏、私はフランスで本場のオペラを食べていた。
「思い出した、フランスで食べたやつね」
「そうだよ。海瑠さん、ちゃんと覚えててくれたんだね」
舞台以外のことは記憶があいまいになってしまう私でも、奏歌くんと食べたものは覚えている。
丸く艶々としたホールのオペラを切って、奏歌くんに紅茶を淹れてもらって、私は味わった。濃厚なチョコレートとコーヒーの味に私は酔いしれたのだった。
「奏歌くんは今年も夏休みは補講があるの?」
「今年からは就職コースに入ってるから、補講はないよ。他のひとは就職セミナーとか受けるみたいだけど、僕は留学するって言ってるからそれもない」
そうなると夏休みの長期間丸々奏歌くんは空いていることになる。私は秋公演があるので長期間は休めないが、秋公演は九月からなので八月に入る直前なら纏まった休みがとれるかもしれなかった。
春公演も始まったばかりで秋公演のことを考えるのも、夏休みのことを考えるのも気が早すぎるかもしれないが、私には夏休みに行きたいところがあったのだ。
「イギリスに、行ってみない?」
私の提案に奏歌くんのハニーブラウンの目が見開かれる。イギリスに行くのは高校を卒業した後だと奏歌くんは決めていたのだろう。私もそう思っていたけれど、実際にやっちゃんと茉優ちゃんがいなくなってしまうとこんなにも寂しい。
会えるのならば会いたいと思うのも当然のことだろう。
「イギリスに……海瑠さん、日程が取れるのかな?」
「なんとか交渉してみる。七月の終わりならばできないことはないと思うんだ」
イギリスに行くとなると奏歌くんの表情が輝いてくるのが分かる。思春期で素直になれないところはあったけれど、奏歌くんがやっちゃんと茉優ちゃんのことを本当に家族だと思っていて、大事にしていたのを私は知っている。イギリスにやっちゃんと茉優ちゃんが行ってしまって一番悲しいのは奏歌くんに違いないのだ。
「イギリス旅行ができるか、母さんと交渉してみる」
「私からもメッセージを入れておくね」
海外に行くためには事前に色んな手続きがあるのだが、それに時間がかかると私は劇団の海外公演で学んでいた。国内公演でも移動が大変だったが、フランスに行くのはもっと大変だった。
「イギリスに行く手続きができるかな?」
「それは、海香と美歌さんに手伝ってもらう」
私と奏歌くんだけでは不安だったので、イギリスに行く手続きは海香と美歌さんに手伝ってもらうことにして私と奏歌くんの夏休みの予定は決まった。去年も一昨年も茉優ちゃんとやっちゃんはイギリスに行っているのだから、夏休み期間中にイギリスに行けないなんてことはないだろう。
分からないことはやっちゃんと茉優ちゃんにメッセージを送ったり、通話したりして聞けばいいし、茉優ちゃんとやっちゃんが暮らすイギリスについて私も行ってみて知りたいと思っていた。
春公演の休憩時間に食堂に行くと、沙紀ちゃんが来ていた。沙紀ちゃんも広報で舞台の様子を見に来たのだろう。
「海瑠さん、こんにちは!」
「こんにちは、沙紀ちゃん。一緒に食べる?」
「ご一緒していいんですか?」
普段は百合と美鳥さんと真月さんと一緒のテーブルでお弁当を食べるのだが、そこに今日は沙紀ちゃんが加わった。
「海瑠さん、聞きましたか? 劇団の広報はフリーランスになってる篠田さんに外注して、ポスター作りは続けてもらうらしいですよ」
「え!? やっちゃんがポスターを作り続けるの!?」
「篠田さんのセンスに匹敵する人材が誰もいないので、しばらくは篠田さんの監修のもとでポスターを作る感じです」
「篠田さんのポスター、ファンの皆様にものすごく評判がよかったものね」
「そうなんですよ、篠田さんは『神』なのです!」
熱く語る沙紀ちゃんに百合も同意しているが、私はやっちゃんがどういう気持ちでポスターを作っていたかを知っているだけに微妙な気持ちになってしまう。それでも見ているひとにはやっちゃんの気持ちは届いていないようで、美しいポスターの印象だけが届いているようだった。
「篠田さん、本当に優秀でしたからね」
「広報のトップがいなくなるなんて」
美鳥さんと真月さんもやっちゃんを絶賛している。
――皇妃の演目のポスターは何を考えて作ったんですか? 死の象徴役が羽を生やして、光の中を降り立つ構図はどうやったら思い付くんですか?
――あー、あれ? なんか、全然オッケーが出なくて、眠くて、もうどうでもいいやと思って出したら通った。
――シャーロックホームズのパンフレットはどうだったんですか? ホームズとワトソンを強調して、女役トップスターの百合さんを小さくしか写さないあの構図がよく通りましたね。
――あれは……なんだったっけ? 写真撮影のミスで、百合さんが大きく映ってる写真がどうしてもなくて、胡麻化したんだったっけ?
――ガラシャの演目のポスターでは、敢えて二人を剥き合わせずに背中向きで撮ったのは何か意図があったんですか?
――向き合わせるとどうしても視点が合わなくて、逆向きにしてみたら、何となく良い感じになったような気がしたんだよ。
どうでもいいやと思って出した、胡麻化した、何となく良い感じになったような気がした。
思い出すだけでやっちゃんのポスターやパンフレット作りが適当だったのが分かるが、それでもセンスがある人間というのは素晴らしいものを作ってしまうのかもしれない。
あの会話に関しては百合と美鳥さんと真月さんには聞かせられないし、沙紀ちゃんも聞いていたはずなのになんで尊敬できるのか疑問だが、とりあえず私は黙ってお弁当を食べるのに集中した。
春公演は四月中続く。
春公演が終われば五月に入って、私のお誕生日を五月の連休に奏歌くんが祝ってくれることになっている。
そういえば、四月と言えば新年度だ。
私はそこでようやく奏歌くんが高校二年生になっていることに気付いた。四月で進級して奏歌くんは高校二年生になっている。進級祝いも何もしていなかったことを思い出して、私は稽古の帰りにケーキを買っていくことにした。
百合にデパートの地下のケーキ売り場に寄ってもらって、小さなホールケーキを買う。オペラという名前のチョコレートの艶々としたケーキはとても美味しそうだった。
ケーキを買って帰ると、奏歌くんはマンションの部屋にいた。まだ春休み期間中なので時間が自由になるのだろう。二年生からは補講もないと言っていたから、奏歌くんと過ごせる時間がまた増える。
「奏歌くん、進級おめでとう! ケーキを買ってきたよ」
「ありがとう、海瑠さん。あまり変わった気はしないんだけどね」
「それでも奏歌くんの成長のお祝いだもの。祝わせて」
ケーキを取り出すと奏歌くんがハニーブラウンの目を輝かせる。
「オペラだ」
「知ってるの?」
「パリのオペラ座をイメージして作られたケーキなんだよ。コーヒーとチョコレートの風味が絶妙なんだ」
パリのオペラ座をイメージして作られたケーキと言われて、私の中で海外公演が浮かんできた。オペラ座で公演をして、奏歌くんと一緒に街でケーキを食べた。
――エクレアと、サントノレと、オペラをください! 飲み物は紅茶で!
日本語ではっきりと注文した奏歌くんに、店員さんは間違えずに注文の品を持ってきた。日本語でも通じるのだと奏歌くんを尊敬した六年前の夏、私はフランスで本場のオペラを食べていた。
「思い出した、フランスで食べたやつね」
「そうだよ。海瑠さん、ちゃんと覚えててくれたんだね」
舞台以外のことは記憶があいまいになってしまう私でも、奏歌くんと食べたものは覚えている。
丸く艶々としたホールのオペラを切って、奏歌くんに紅茶を淹れてもらって、私は味わった。濃厚なチョコレートとコーヒーの味に私は酔いしれたのだった。
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