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十一章 奏歌くんとの十一年目
10.茉優ちゃんの誕生日と子どもの話
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莉緒さんと茉優ちゃんは公演に来る前にケーキを買っておいて、篠田家の冷蔵庫に入れておいたようだ。
公演が終わって化粧を落として着替えて楽屋から出ると、奏歌くんとやっちゃんが待っていた。やっちゃんを通じて奏歌くんが楽屋に来られるのも、やっちゃんがお弁当を届けられるのも、クリスマス公演までなのかと考えるとしみじみとしてしまう。
「奏歌くんのお弁当がない生活を私は送るの……!?」
衝撃の事実に気付いて楽屋前の廊下で立ち尽くす私。
私にとっては奏歌くんのお弁当が毎日の稽古の励みであり、癒しだった。そのお弁当がなくなってしまうということは、絶望に落とされたに等しい。
「安心して、海瑠さん。僕が早起きをして、海瑠さんのマンションにお弁当を届けてから高校に行くよ」
「奏歌くん、とても嬉しいけど、負担にならない?」
泣きそうな気分になっていた私に優しく奏歌くんが言ってくれる。
「高校までの道をちょっと遠回りすれば海瑠さんの部屋に着くし、それほど大変じゃないよ」
「ごめんね、奏歌くん。奏歌くんのお弁当がないと、私、生きていけないから」
縋るようにして言う私に、「生きていけない!?」とやっちゃんが妙な顔をしているが、奏歌くんに睨まれて黙り込んでしまった。奏歌くんのお弁当がないと毎日の生きがいがない。
逆にこれからは奏歌くんに「おはよう」と「行ってきます」「行ってらっしゃい」を言ってから稽古場に行けるのだと考え直すと、急に気分が明るくなる。奏歌くんのお弁当がなくなるどころか、奏歌くんが毎朝私の部屋に来てくれる。落ち込んでいた気持ちは吹き飛んでしまった。
「奏歌くんと毎朝会えるのかぁ。本当に大変じゃない?」
「僕は受験コースには行かないから、朝も時間に余裕がある方なんだ。日本で受験しないとは先生に伝えてあるし、コースとしては就職・留学コースだけど、就職用のセミナーにも参加しなくていいんだよ」
コースとかセミナーとか言われても全然分からないが、奏歌くんに時間の余裕があることだけは理解できた。一年生のときにはみんな同じコースで勉強するのだが、二年生からコースが変わって来るのだと奏歌くんは教えてくれる。
「国立理系コース、私立理系コース、国立文系コース、私立文系コースってあって、それぞれに授業が変わって来るんだけど、僕はどれとも違う就職・留学コースに入るんだ」
就職・留学コースは大学に行かない子や専門学校に進む子や高校卒業後就職する子などが集っているらしい。奏歌くんはその中でも、海外に留学するという名目でそのコースに入っているので、英語の授業を個人的に教えてくれる先生もいると聞いて安心する。
私も英語は聞き取りも喋りもできるのだが、初めてのひとには警戒してしまってどうしてもコミュニケーションが取れない。海外だけでなく、国内でも英語だけでなく知らないひとに話しかけられてしまうと、日本語でもしどろもどろになってしまうのだからどうしようもない。
「日帰り温泉では知らないひとに話しかけられて怖かったし、奏歌くんが英語を喋れるようになってくれるのはありがたいわ」
「海瑠さんのCDを何度も聞いてるから、耳が英語に慣れたのか、外国人の先生の話もかなり聞き取れるようになったんだよ」
奏歌くんの役に立っている喜びがわいてくる。
朗読のCD作成は、秋公演が終わった後もスケジュールに入っていたが、私は気合を入れて挑もうと思っていた。
やっちゃんの車に乗って篠田家にお邪魔する。
莉緒さんと茉優ちゃんは、莉緒さんの車で先に帰っていた。
「お祖母ちゃんとの観劇すごく素敵だったわ」
「女役トップスターの百合さんが主役だなんて、百合さんのファンをずっと続けて来たけど、感激で涙が出そうだった」
「そう言ってもらえると百合も喜ぶと思います」
「海瑠さん、本当にありがとう」
「ありがとうございました」
口々にお礼を言われて私もいい気分になっていた。
劇団の方針で男役トップスターが主役をやるのが当然と思われていた時代も終わりを告げるのかもしれない。それとも伝説の女役トップスターと言われる百合だからこそ成し遂げられた偉業で、これ以後女役トップスターが主役となることはないのか。未来のことは私にも分からない。
ただ、十年以上頑張ってきた百合が認められたことは、トップスターの相方としても、幼馴染としても嬉しいことだった。
「最後のガラシャが介錯されるところでは泣いちゃった」
「私も涙が出たわ」
「素晴らしかったわよね」
「素敵な演目だったわ」
祖母と孫の二人で話し合う様子も美しい。私たちの演じた劇が茉優ちゃんと莉緒さんの思い出になるのならば何よりのことだと私は思っていた。
晩ご飯の下ごしらえをしていたやっちゃんが、奏歌くんとキッチンに立って仕上げをしていく。今日は茉優ちゃんのお誕生日なので、やっちゃんと奏歌くんが晩ご飯の支度を引き受けたようだった。
「ただいまー! 間に合った?」
「美歌お母さん、お帰りなさい。さっき帰って来たところよ」
「素晴らしい演目だったって話してたところです」
仕事から帰って来た美歌さんに、茉優ちゃんと莉緒さんが説明している。
「今日は仕事がハードで汗だくよ。失礼して、先にシャワーを浴びさせてもらうわね」
疲れているはずなのに元気にバスルームに入って行った美歌さんがシャワーを浴びて髪を乾かしている間に、晩ご飯は出来上がっていた。
チキンのマスタード焼きとポトフ風の野菜の煮込みに、揚げた皮付きのくし形のジャガイモ。どれも美味しくてご飯が進む。
食べ終わると、莉緒さんが持って来ていた風呂敷包みを開けた。中には畳紙に包まれた着物と帯と、帯揚げや帯締めなどの和装の一式セットが入っていた。
「茉優ちゃんには少しずつ私の財産を分けたいと思っているの。その一部としてこれを受け取ってちょうだい」
「お祖母ちゃん、ありがとう」
「財産の生前分与もするつもりよ」
茉優ちゃんがイギリスに行く前に莉緒さんは財産を生前分与することを考えていたようだ。茉優ちゃんが莉緒さんの手を握る。
「お祖母ちゃん、傍にはいられないけれど、元気で長生きしてね」
「もちろん長生きはするつもりよ。茉優ちゃんと安彦さんの間に子どもが生まれたら、絶対にイギリスまで会いに行きますからね!」
まだまだ若い莉緒さんならばイギリスにも行くことができるだろう。
子どもの話を出されて茉優ちゃんは顔を真っ赤にして、やっちゃんは席を外してコーヒーを淹れに行っていた。
奏歌くんが紅茶を淹れてくれて、私と茉優ちゃんと奏歌くんは紅茶で、莉緒さんとやっちゃんと美歌さんはコーヒーでケーキを食べる。ケーキはいつも行くタルトのお店のモンブランタルトだった。
ケーキを食べていると隣りに座っている奏歌くんが、真剣な表情になっていた。
「茉優ちゃんは人間で、やっちゃんは吸血鬼だから、子どもが吸血鬼同士よりはずっとできやすいんだって母さんが言ってた」
吸血鬼同士では血が濃すぎて子どもが非常にできにくい。その話は以前に美歌さんにも聞いた覚えがある。吸血鬼同士の間に生まれた奏歌くんは、とても希少なのだと真里さんも言っていた。
「吸血鬼とワーキャットだとどうなんだろうね」
奏歌くんの疑問に私は答えることができない。ただ一つ思い付いたのは、海香と宙夢さんのことだった。
「海香はワーキャット、宙夢さんは犬の獣人で、さくらとかえでがいるでしょう? 種族が違ってたら、意外と子どもはできにくくないのかもしれないわ」
私が答えると奏歌くんが頬を染める。
「まだ、全然そういう時期じゃないって分かってるんだけど、海瑠さんと結婚したら、子どもはたくさん欲しいって思ってるんだ」
「奏歌くん子ども好きだったっけ?」
「僕は一人っ子でしょう? 父さんのことがあって、兄さんができたけど、やっぱり一人っ子の時期が長かったし、実感がないんだ」
「真尋さんと出会ったのは最近だものね」
「僕が一人っ子で寂しかった分、自分の子どもには兄弟がいて欲しい」
奏歌くんの考えを聞きながら、私は奏歌くんの赤ちゃんを産むのが自分だというのにまだ実感がわいていなかった。
公演が終わって化粧を落として着替えて楽屋から出ると、奏歌くんとやっちゃんが待っていた。やっちゃんを通じて奏歌くんが楽屋に来られるのも、やっちゃんがお弁当を届けられるのも、クリスマス公演までなのかと考えるとしみじみとしてしまう。
「奏歌くんのお弁当がない生活を私は送るの……!?」
衝撃の事実に気付いて楽屋前の廊下で立ち尽くす私。
私にとっては奏歌くんのお弁当が毎日の稽古の励みであり、癒しだった。そのお弁当がなくなってしまうということは、絶望に落とされたに等しい。
「安心して、海瑠さん。僕が早起きをして、海瑠さんのマンションにお弁当を届けてから高校に行くよ」
「奏歌くん、とても嬉しいけど、負担にならない?」
泣きそうな気分になっていた私に優しく奏歌くんが言ってくれる。
「高校までの道をちょっと遠回りすれば海瑠さんの部屋に着くし、それほど大変じゃないよ」
「ごめんね、奏歌くん。奏歌くんのお弁当がないと、私、生きていけないから」
縋るようにして言う私に、「生きていけない!?」とやっちゃんが妙な顔をしているが、奏歌くんに睨まれて黙り込んでしまった。奏歌くんのお弁当がないと毎日の生きがいがない。
逆にこれからは奏歌くんに「おはよう」と「行ってきます」「行ってらっしゃい」を言ってから稽古場に行けるのだと考え直すと、急に気分が明るくなる。奏歌くんのお弁当がなくなるどころか、奏歌くんが毎朝私の部屋に来てくれる。落ち込んでいた気持ちは吹き飛んでしまった。
「奏歌くんと毎朝会えるのかぁ。本当に大変じゃない?」
「僕は受験コースには行かないから、朝も時間に余裕がある方なんだ。日本で受験しないとは先生に伝えてあるし、コースとしては就職・留学コースだけど、就職用のセミナーにも参加しなくていいんだよ」
コースとかセミナーとか言われても全然分からないが、奏歌くんに時間の余裕があることだけは理解できた。一年生のときにはみんな同じコースで勉強するのだが、二年生からコースが変わって来るのだと奏歌くんは教えてくれる。
「国立理系コース、私立理系コース、国立文系コース、私立文系コースってあって、それぞれに授業が変わって来るんだけど、僕はどれとも違う就職・留学コースに入るんだ」
就職・留学コースは大学に行かない子や専門学校に進む子や高校卒業後就職する子などが集っているらしい。奏歌くんはその中でも、海外に留学するという名目でそのコースに入っているので、英語の授業を個人的に教えてくれる先生もいると聞いて安心する。
私も英語は聞き取りも喋りもできるのだが、初めてのひとには警戒してしまってどうしてもコミュニケーションが取れない。海外だけでなく、国内でも英語だけでなく知らないひとに話しかけられてしまうと、日本語でもしどろもどろになってしまうのだからどうしようもない。
「日帰り温泉では知らないひとに話しかけられて怖かったし、奏歌くんが英語を喋れるようになってくれるのはありがたいわ」
「海瑠さんのCDを何度も聞いてるから、耳が英語に慣れたのか、外国人の先生の話もかなり聞き取れるようになったんだよ」
奏歌くんの役に立っている喜びがわいてくる。
朗読のCD作成は、秋公演が終わった後もスケジュールに入っていたが、私は気合を入れて挑もうと思っていた。
やっちゃんの車に乗って篠田家にお邪魔する。
莉緒さんと茉優ちゃんは、莉緒さんの車で先に帰っていた。
「お祖母ちゃんとの観劇すごく素敵だったわ」
「女役トップスターの百合さんが主役だなんて、百合さんのファンをずっと続けて来たけど、感激で涙が出そうだった」
「そう言ってもらえると百合も喜ぶと思います」
「海瑠さん、本当にありがとう」
「ありがとうございました」
口々にお礼を言われて私もいい気分になっていた。
劇団の方針で男役トップスターが主役をやるのが当然と思われていた時代も終わりを告げるのかもしれない。それとも伝説の女役トップスターと言われる百合だからこそ成し遂げられた偉業で、これ以後女役トップスターが主役となることはないのか。未来のことは私にも分からない。
ただ、十年以上頑張ってきた百合が認められたことは、トップスターの相方としても、幼馴染としても嬉しいことだった。
「最後のガラシャが介錯されるところでは泣いちゃった」
「私も涙が出たわ」
「素晴らしかったわよね」
「素敵な演目だったわ」
祖母と孫の二人で話し合う様子も美しい。私たちの演じた劇が茉優ちゃんと莉緒さんの思い出になるのならば何よりのことだと私は思っていた。
晩ご飯の下ごしらえをしていたやっちゃんが、奏歌くんとキッチンに立って仕上げをしていく。今日は茉優ちゃんのお誕生日なので、やっちゃんと奏歌くんが晩ご飯の支度を引き受けたようだった。
「ただいまー! 間に合った?」
「美歌お母さん、お帰りなさい。さっき帰って来たところよ」
「素晴らしい演目だったって話してたところです」
仕事から帰って来た美歌さんに、茉優ちゃんと莉緒さんが説明している。
「今日は仕事がハードで汗だくよ。失礼して、先にシャワーを浴びさせてもらうわね」
疲れているはずなのに元気にバスルームに入って行った美歌さんがシャワーを浴びて髪を乾かしている間に、晩ご飯は出来上がっていた。
チキンのマスタード焼きとポトフ風の野菜の煮込みに、揚げた皮付きのくし形のジャガイモ。どれも美味しくてご飯が進む。
食べ終わると、莉緒さんが持って来ていた風呂敷包みを開けた。中には畳紙に包まれた着物と帯と、帯揚げや帯締めなどの和装の一式セットが入っていた。
「茉優ちゃんには少しずつ私の財産を分けたいと思っているの。その一部としてこれを受け取ってちょうだい」
「お祖母ちゃん、ありがとう」
「財産の生前分与もするつもりよ」
茉優ちゃんがイギリスに行く前に莉緒さんは財産を生前分与することを考えていたようだ。茉優ちゃんが莉緒さんの手を握る。
「お祖母ちゃん、傍にはいられないけれど、元気で長生きしてね」
「もちろん長生きはするつもりよ。茉優ちゃんと安彦さんの間に子どもが生まれたら、絶対にイギリスまで会いに行きますからね!」
まだまだ若い莉緒さんならばイギリスにも行くことができるだろう。
子どもの話を出されて茉優ちゃんは顔を真っ赤にして、やっちゃんは席を外してコーヒーを淹れに行っていた。
奏歌くんが紅茶を淹れてくれて、私と茉優ちゃんと奏歌くんは紅茶で、莉緒さんとやっちゃんと美歌さんはコーヒーでケーキを食べる。ケーキはいつも行くタルトのお店のモンブランタルトだった。
ケーキを食べていると隣りに座っている奏歌くんが、真剣な表情になっていた。
「茉優ちゃんは人間で、やっちゃんは吸血鬼だから、子どもが吸血鬼同士よりはずっとできやすいんだって母さんが言ってた」
吸血鬼同士では血が濃すぎて子どもが非常にできにくい。その話は以前に美歌さんにも聞いた覚えがある。吸血鬼同士の間に生まれた奏歌くんは、とても希少なのだと真里さんも言っていた。
「吸血鬼とワーキャットだとどうなんだろうね」
奏歌くんの疑問に私は答えることができない。ただ一つ思い付いたのは、海香と宙夢さんのことだった。
「海香はワーキャット、宙夢さんは犬の獣人で、さくらとかえでがいるでしょう? 種族が違ってたら、意外と子どもはできにくくないのかもしれないわ」
私が答えると奏歌くんが頬を染める。
「まだ、全然そういう時期じゃないって分かってるんだけど、海瑠さんと結婚したら、子どもはたくさん欲しいって思ってるんだ」
「奏歌くん子ども好きだったっけ?」
「僕は一人っ子でしょう? 父さんのことがあって、兄さんができたけど、やっぱり一人っ子の時期が長かったし、実感がないんだ」
「真尋さんと出会ったのは最近だものね」
「僕が一人っ子で寂しかった分、自分の子どもには兄弟がいて欲しい」
奏歌くんの考えを聞きながら、私は奏歌くんの赤ちゃんを産むのが自分だというのにまだ実感がわいていなかった。
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