269 / 394
九章 奏歌くんとの九年目
25.チーズフォンデュで33歳の誕生日を
しおりを挟む
春公演の期間中の取材の日がやってきた。衣装を着て化粧もして、写真撮影をされながら私と百合と美鳥さんと真月さんが話す。
「今回は真月さんは、悪女の百合に利用される役なんだよね」
「探偵ものって犯人を当てたりするじゃないですか。私、ポスターにもパンフレットにもはっきり犯人だって書かれてますからね。ネタバレも何もないですよね」
「純朴そうな真月さんの演技から、犯人の狂気に陥るところがすごい迫力なんですよ」
私と真月さんと美鳥さんで話している間、百合は珍しく口を挟まずに静かに聞いていた。インタビューのときは百合が一番口数が多いような気がしていたのに、今日は勝手が違う。
「百合、どうしたの?」
「私は悪女なのよ。真月さんを弄んで犯罪に走らせて、海瑠と美鳥さんを騙し通して逃げるの」
「うん、影の主役って言われてるよね」
「それなのに、世間の評価が伴ってない気がするんですけど」
それが不満で百合は黙り込んでいたというわけだ。
「妖艶な美女の悪役なんて話題を持っていきそうなのに、みんな、海瑠と美鳥さんのことばかり。そりゃ、主役だから仕方ないんだけど、女役トップスターの扱いがあまりにも雑だと思うのよ」
「百合はどうしてほしいの?」
「もっと、河本百合をよろしくお願いします!」
カメラ目線でポーズを決める百合に美鳥さんと真月さんから笑い声が上がる。いつも通りに和んで来た取材に私も落ち着いて答えることができた。
「取材お疲れ様。これ、かなくんから」
取材の終わりにやっちゃんから手渡されたのは重箱に入ったお弁当だった。この量ならば真月さんと美鳥さんも一緒に食べられる。
「ありがとう、やっちゃん。やっちゃん、辞めることいつ頃言うつもり?」
「うーん、ギリギリかな」
やっちゃんはまだしばらくは劇団の広報を辞めることを公表しないつもりのようだった。津島さんにはきっちりと口止めをしてあるので大丈夫だが、百合が聞いてぽろりと漏らさないように気を付けなければいけない。
その日のお昼は食堂で美鳥さんと真月さんと、奏歌くんの作ったお弁当を分けて食べた。
取材内容は雑誌に載って、その雑誌を奏歌くんはしっかりと手に入れていた。私のファンであり、百合のファンであり、劇団のファンでもある奏歌くんは、私のよき理解者だ。奏歌くんが全力で応援してくれるからこそ私も仕事を頑張ろうと思える。
「海瑠さんの誕生日なんだけど、簡単にチーズフォンデュでいいかな?」
「え!? チーズフォンデュって簡単なの!?」
中間テストが近いので忙しい奏歌くんは、それでも私のお誕生日を精一杯祝おうとしてくれている。その気持ちは有難いし、嬉しいのだが、簡単なものといわれてチーズフォンデュが出て来るとは思わなかった。
以前の私の誕生日にも食べたけれど、私はチーズが好きなのでチーズフォンデュはとても好きだ。そのことを奏歌くんが覚えていてくれたのも嬉しい。
「チーズを溶かして、具材を茹でたり焼いたりして切っておくだけだから、手間は少ないよ」
「そうなんだ。チーズフォンデュ、大好きだから嬉しいわ」
誕生日が待ち遠しくなる私だった。
春公演は大成功で千秋楽を迎えた。シャーロック・ホームズとジョン・ワトソンができているとか妙な評判も流れたけれど、舞台自体が成功で終わったのは嬉しいことだ。引き続き私はお誕生日のお茶会の練習に入っていたが、今年は美鳥さんと真月さんがお祝いに出演してくれるということだった。
「三人のダンスを入れましょう。歌は客席に降りてファンサービスをしながら歌ってもらいます」
演出家の先生に指導されて美鳥さんと真月さんと練習をする。劇団員は若いうちに退団してしまうひとも多い中、私と百合と美鳥さんと真月さんはかなりの古株になっていた。
「海瑠さん、33歳ですか? 全然見えませんね」
「年々若返っているんじゃないですか」
「はは……まさか、そんなこと」
ないと断言したかったけれど、私は本当はワーキャットで、猫の本性を持っている普通の人間ではない。老いも奏歌くんと出会った頃で止まっているのだから、若く見えても全くおかしくはなかった。
周囲が違和感を覚える前にどこか遠い場所に行かなければいけない。誰も私を知らないような場所に。それを考えてやっちゃんも茉優ちゃんと注目されない遠い場所に行こうとしているのだろう。
劇団を私が退団して、奏歌くんも高校を卒業したら一番にやっちゃんと茉優ちゃんのいるイギリスを訪ねる。それは私たちの約束でもあり、楽しみにもなっていた。
日本を離れることは寂しいけれど、やっちゃんと茉優ちゃんがいると思えばそれほど怖くはない。
「海瑠さんのお誕生日、私たちも祝わなきゃ!」
「お茶会に出てくれてる時点で祝ってもらってるよ」
「もっと豪華にサプライズしたいですね」
「サプライズって言ってる時点でサプライズじゃなくない?」
劇団に入った当初は百合としかほとんど話さなかった私が、美鳥さんや真月さんとも話すようになっている。これは大きな変化だった。気軽に話し合える仲間がいるということは幸せなことだ。
お茶会の練習が終わると、私はマンションに帰った。時間が遅くなっていたので奏歌くんの姿はないけれど、キッチンからお味噌汁のお出汁の匂いがして、ご飯の炊ける甘い香りがしている。奏歌くんの残り香を吸い込めば私は翌日も元気に過ごせる気がした。
誕生日の当日、美鳥さんと真月さんはお茶会の最後に大きな花束を私にくれた。
「海瑠さんお誕生日おめでとうございます」
「これからもよろしくお願いします」
驚いている私の肩を抱いて、美鳥さんと真月さんが演目になかった歌を一曲歌ってくれた。それは海外の歌手の誕生日の歌だった。アカペラだったがとても嬉しくて私は胸がいっぱいになって泣きそうになってしまった。
お茶会が終わって部屋に戻ると奏歌くんが勉強をしながら待っていてくれた。大きな花束を抱いている私を見ると、奏歌くんが歩み寄って花束を受け取ってくれる。
「綺麗なお花だね。ダリヤかな?」
摘まみ細工のような花びらのお花はダリヤというらしい。初夏から秋にかけて咲く花なのだと奏歌くんは教えてくれた。
「奏歌くんは花にも詳しいのね」
「母さんの受け売りだよ。母さんは花が好きだから」
花が好きだけれど、家を空けることが多いから世話ができなくてあまり買えないという美歌さん。美歌さんの影響で奏歌くんも花に詳しいようだった。
「お誕生日おめでとう、海瑠さん」
テーブルの上を片付けて奏歌くんがホットプレートを置いてチーズフォンデュの準備をする。
「海瑠さんは疲れたでしょう。先にお風呂に入って来て」
促されて私は有難くお風呂に入らせてもらうことにした。化粧も完全に落とし切れていないし、初夏とはいえ舞台の上で歌って踊って、汗をかいたのは確かだ。
戻って来ると奏歌くんが、チーズを牛乳と白ワインで溶かして、カリカリに焼いて一口大に切ったパンと、ソーセージと、ブロッコリーと、茹でたジャガイモと人参を準備して、椅子に座る。
チーズフォンデュのための長い串のようなものもあるのだが、私と奏歌くんはお箸で食べることにしていた。
私も椅子に座って手を合わせた。
「いただきます」
「たっぷり召し上がれ」
遠慮なくチーズにパンを付けて食べると、熱々でとても美味しい。濃厚なチーズが絡むと、パンも、ブロッコリーも、ソーセージも、茹でたジャガイモと人参も、全く違う味わいになる。
「海瑠さん、これ、挑戦してみない?」
「ミニトマト?」
奏歌くんが串のようなものを刺してミニトマトを丸々一個チーズの中に入れる。私も真似してしばらくチーズの中に入れておいた。
取り出して食べたミニトマトは甘酸っぱさとチーズの濃厚さがよく合って美味しい。
「いけるね!」
「うん、美味しい!」
美味しいことを確かめた奏歌くんと私は、いそいそと次のミニトマトをチーズフォンデュの中に投入していた。
「今回は真月さんは、悪女の百合に利用される役なんだよね」
「探偵ものって犯人を当てたりするじゃないですか。私、ポスターにもパンフレットにもはっきり犯人だって書かれてますからね。ネタバレも何もないですよね」
「純朴そうな真月さんの演技から、犯人の狂気に陥るところがすごい迫力なんですよ」
私と真月さんと美鳥さんで話している間、百合は珍しく口を挟まずに静かに聞いていた。インタビューのときは百合が一番口数が多いような気がしていたのに、今日は勝手が違う。
「百合、どうしたの?」
「私は悪女なのよ。真月さんを弄んで犯罪に走らせて、海瑠と美鳥さんを騙し通して逃げるの」
「うん、影の主役って言われてるよね」
「それなのに、世間の評価が伴ってない気がするんですけど」
それが不満で百合は黙り込んでいたというわけだ。
「妖艶な美女の悪役なんて話題を持っていきそうなのに、みんな、海瑠と美鳥さんのことばかり。そりゃ、主役だから仕方ないんだけど、女役トップスターの扱いがあまりにも雑だと思うのよ」
「百合はどうしてほしいの?」
「もっと、河本百合をよろしくお願いします!」
カメラ目線でポーズを決める百合に美鳥さんと真月さんから笑い声が上がる。いつも通りに和んで来た取材に私も落ち着いて答えることができた。
「取材お疲れ様。これ、かなくんから」
取材の終わりにやっちゃんから手渡されたのは重箱に入ったお弁当だった。この量ならば真月さんと美鳥さんも一緒に食べられる。
「ありがとう、やっちゃん。やっちゃん、辞めることいつ頃言うつもり?」
「うーん、ギリギリかな」
やっちゃんはまだしばらくは劇団の広報を辞めることを公表しないつもりのようだった。津島さんにはきっちりと口止めをしてあるので大丈夫だが、百合が聞いてぽろりと漏らさないように気を付けなければいけない。
その日のお昼は食堂で美鳥さんと真月さんと、奏歌くんの作ったお弁当を分けて食べた。
取材内容は雑誌に載って、その雑誌を奏歌くんはしっかりと手に入れていた。私のファンであり、百合のファンであり、劇団のファンでもある奏歌くんは、私のよき理解者だ。奏歌くんが全力で応援してくれるからこそ私も仕事を頑張ろうと思える。
「海瑠さんの誕生日なんだけど、簡単にチーズフォンデュでいいかな?」
「え!? チーズフォンデュって簡単なの!?」
中間テストが近いので忙しい奏歌くんは、それでも私のお誕生日を精一杯祝おうとしてくれている。その気持ちは有難いし、嬉しいのだが、簡単なものといわれてチーズフォンデュが出て来るとは思わなかった。
以前の私の誕生日にも食べたけれど、私はチーズが好きなのでチーズフォンデュはとても好きだ。そのことを奏歌くんが覚えていてくれたのも嬉しい。
「チーズを溶かして、具材を茹でたり焼いたりして切っておくだけだから、手間は少ないよ」
「そうなんだ。チーズフォンデュ、大好きだから嬉しいわ」
誕生日が待ち遠しくなる私だった。
春公演は大成功で千秋楽を迎えた。シャーロック・ホームズとジョン・ワトソンができているとか妙な評判も流れたけれど、舞台自体が成功で終わったのは嬉しいことだ。引き続き私はお誕生日のお茶会の練習に入っていたが、今年は美鳥さんと真月さんがお祝いに出演してくれるということだった。
「三人のダンスを入れましょう。歌は客席に降りてファンサービスをしながら歌ってもらいます」
演出家の先生に指導されて美鳥さんと真月さんと練習をする。劇団員は若いうちに退団してしまうひとも多い中、私と百合と美鳥さんと真月さんはかなりの古株になっていた。
「海瑠さん、33歳ですか? 全然見えませんね」
「年々若返っているんじゃないですか」
「はは……まさか、そんなこと」
ないと断言したかったけれど、私は本当はワーキャットで、猫の本性を持っている普通の人間ではない。老いも奏歌くんと出会った頃で止まっているのだから、若く見えても全くおかしくはなかった。
周囲が違和感を覚える前にどこか遠い場所に行かなければいけない。誰も私を知らないような場所に。それを考えてやっちゃんも茉優ちゃんと注目されない遠い場所に行こうとしているのだろう。
劇団を私が退団して、奏歌くんも高校を卒業したら一番にやっちゃんと茉優ちゃんのいるイギリスを訪ねる。それは私たちの約束でもあり、楽しみにもなっていた。
日本を離れることは寂しいけれど、やっちゃんと茉優ちゃんがいると思えばそれほど怖くはない。
「海瑠さんのお誕生日、私たちも祝わなきゃ!」
「お茶会に出てくれてる時点で祝ってもらってるよ」
「もっと豪華にサプライズしたいですね」
「サプライズって言ってる時点でサプライズじゃなくない?」
劇団に入った当初は百合としかほとんど話さなかった私が、美鳥さんや真月さんとも話すようになっている。これは大きな変化だった。気軽に話し合える仲間がいるということは幸せなことだ。
お茶会の練習が終わると、私はマンションに帰った。時間が遅くなっていたので奏歌くんの姿はないけれど、キッチンからお味噌汁のお出汁の匂いがして、ご飯の炊ける甘い香りがしている。奏歌くんの残り香を吸い込めば私は翌日も元気に過ごせる気がした。
誕生日の当日、美鳥さんと真月さんはお茶会の最後に大きな花束を私にくれた。
「海瑠さんお誕生日おめでとうございます」
「これからもよろしくお願いします」
驚いている私の肩を抱いて、美鳥さんと真月さんが演目になかった歌を一曲歌ってくれた。それは海外の歌手の誕生日の歌だった。アカペラだったがとても嬉しくて私は胸がいっぱいになって泣きそうになってしまった。
お茶会が終わって部屋に戻ると奏歌くんが勉強をしながら待っていてくれた。大きな花束を抱いている私を見ると、奏歌くんが歩み寄って花束を受け取ってくれる。
「綺麗なお花だね。ダリヤかな?」
摘まみ細工のような花びらのお花はダリヤというらしい。初夏から秋にかけて咲く花なのだと奏歌くんは教えてくれた。
「奏歌くんは花にも詳しいのね」
「母さんの受け売りだよ。母さんは花が好きだから」
花が好きだけれど、家を空けることが多いから世話ができなくてあまり買えないという美歌さん。美歌さんの影響で奏歌くんも花に詳しいようだった。
「お誕生日おめでとう、海瑠さん」
テーブルの上を片付けて奏歌くんがホットプレートを置いてチーズフォンデュの準備をする。
「海瑠さんは疲れたでしょう。先にお風呂に入って来て」
促されて私は有難くお風呂に入らせてもらうことにした。化粧も完全に落とし切れていないし、初夏とはいえ舞台の上で歌って踊って、汗をかいたのは確かだ。
戻って来ると奏歌くんが、チーズを牛乳と白ワインで溶かして、カリカリに焼いて一口大に切ったパンと、ソーセージと、ブロッコリーと、茹でたジャガイモと人参を準備して、椅子に座る。
チーズフォンデュのための長い串のようなものもあるのだが、私と奏歌くんはお箸で食べることにしていた。
私も椅子に座って手を合わせた。
「いただきます」
「たっぷり召し上がれ」
遠慮なくチーズにパンを付けて食べると、熱々でとても美味しい。濃厚なチーズが絡むと、パンも、ブロッコリーも、ソーセージも、茹でたジャガイモと人参も、全く違う味わいになる。
「海瑠さん、これ、挑戦してみない?」
「ミニトマト?」
奏歌くんが串のようなものを刺してミニトマトを丸々一個チーズの中に入れる。私も真似してしばらくチーズの中に入れておいた。
取り出して食べたミニトマトは甘酸っぱさとチーズの濃厚さがよく合って美味しい。
「いけるね!」
「うん、美味しい!」
美味しいことを確かめた奏歌くんと私は、いそいそと次のミニトマトをチーズフォンデュの中に投入していた。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
約束してね。恋をするって
いずみ
恋愛
宇都木陽介は、天文部に所属する高校二年生。今夜も、せっせとバイトして買った新しい望遠鏡を持って、高台の公園で天体観測を楽しんでいた。
そこにふらりとあらわれたのは、白いワンピースを着た無表情な少女。幽霊かとも見まごうその少女に、陽介は見覚えがあった。
学校での様子とは月と太陽のように違う顔を持つ木ノ芽藍。
陽介の学校生活と進路が、藍によって乱されていく。
高校生のあれやこれやです。でもやっぱりちょっと変な話です。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の低田悠真のクラスには『高嶺の花』と呼ばれるほどの人気がある高嶺結衣という女子生徒がいる。容姿端麗、頭脳明晰、品行方正な高嶺さんは男女問わずに告白されているが全て振っていた。彼女には好きな人がいるらしい。
ゴールデンウィーク明け。放課後にハンカチを落としたことに気付いた悠真は教室に戻ると、自分のハンカチの匂いを嗅いで悶える高嶺さんを見つける。その場で、悠真は高嶺さんに好きだと告白されるが、付き合いたいと思うほど好きではないという理由で振る。
しかし、高嶺さんも諦めない。悠真に恋人も好きな人もいないと知り、
「絶対、私に惚れさせてみせるからね!」
と高らかに宣言したのだ。この告白をきっかけに、悠真は高嶺さんと友達になり、高校生活が変化し始めていく。
大好きなおかずを作ってきてくれたり、バイト先に来てくれたり、放課後デートをしたり、朝起きたら笑顔で見つめられていたり。高嶺の花の高嶺さんとの甘くてドキドキな青春学園ラブコメディ!
※2学期編3が完結しました!(2024.11.13)
※お気に入り登録や感想、いいねなどお待ちしております。
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
今宵、薔薇の園で
天海月
恋愛
早世した母の代わりに妹たちの世話に励み、婚期を逃しかけていた伯爵家の長女・シャーロットは、これが最後のチャンスだと思い、唐突に持ち込まれた気の進まない婚約話を承諾する。
しかし、一か月も経たないうちに、その話は先方からの一方的な申し出によって破談になってしまう。
彼女は藁にもすがる思いで、幼馴染の公爵アルバート・グレアムに相談を持ち掛けるが、新たな婚約者候補として紹介されたのは彼の弟のキースだった。
キースは長年、シャーロットに思いを寄せていたが、遠慮して距離を縮めることが出来ないでいた。
そんな弟を見かねた兄が一計を図ったのだった。
彼女はキースのことを弟のようにしか思っていなかったが、次第に彼の情熱に絆されていく・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる