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五章 奏歌くんとの五年目
25.一日だけの誕生日の演目
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誕生日のお茶会の当日、たった一度しかない演目のために劇団のトップスターコンビの喜咲さんと百合、二番手コンビの私と前園さんが揃っていた。お茶会の会場は劇団の会場よりも狭く舞台も狭いので、四人だけの演目が始まる。
海外でバレエダンサーとして研修を始めた百合に、私と組んでダンス事業を立ち上げた喜咲さんが声をかける。そこにはコーチとして専任になっている前園さんもいる。
私と百合で舞台を作り上げる。そのために喜咲さんと前園さんが裏方で支えてくれる物語だ。
舞台上で舞台を模した私と百合のバレエが始まると観客席からため息が漏れるのが聞こえた。私たちは美しいバレエダンサーを演じられているようだ。
舞台を大成功で終えて、最後に私と前園さん、百合と喜咲さんでダブルデュエットダンスで終わるはずだったのだが、喜咲さんがアドリブを仕掛けて来た。
前園さんと踊る私を強引に手を取って二人で踊り出す。示し合わせたように百合と前園さんは真ん中に私と喜咲さんを据えて両脇でアドリブで踊っている。
「何をするんですか?」
「あまりにも魅力的だったから」
やり取りがピンマイクでしっかりと録音されてしまったのを私は後悔した。
素早く喜咲さんの腕から抜け出した私は前園さんと手を取り、喜咲さんは百合のところへ戻って行く。
たった一度だけの演目で、DVD撮影も入っていたのに物凄いアドリブをしてしまった喜咲さん。悪びれることなくファンサービスを終えて手を振って退場していた。
もしかすると喜咲さんも、同期の喜咲さんがトップスターとなったことで私と軋轢が生まれたと書き立てたがる雑誌社を黙らせたかったのかもしれない。アドリブであれだけ絡むだけ私たちは仲良しなのだと見せつけたかったのかもしれない。
反省会で喜咲さんはこってり叱られていたが、平気な顔で話を聞いていた。
お茶会が終わって夕方には帰って来るとドアを開けるとご飯の炊ける匂いがする。
新しく買った紺のストライプのエプロンを着て、奏歌くんがキッチンに立っていた。
「お帰りなさい! 晩御飯、もうすぐだよ」
電子レンジでできる肉じゃがと、サーモンのマリネのサラダを作って待っていてくれた奏歌くんは、電子レンジで何かを温めている。香ばしいいい匂いがしているが、お醤油のようなみりんのようなそれが、何なのかは分からない。
「海瑠さん、やっちゃんが角煮作ってくれたんだ。今日は角煮丼と肉じゃがとサーモンのマリネのサラダだよ!」
電子レンジから出てきたのはぷるぷるの三枚肉の角煮だった。それを厚切りにして奏歌くんがご飯の上に乗せる。温泉卵も割り入れて、上から角煮の煮汁をかけると物凄く美味しそうな角煮丼が出来上がった。
「角煮丼、美味しそう」
「海瑠さんのお誕生日だからリクエストしちゃったんだ。温泉卵は容器にお湯を入れて僕が作ったんだよ」
茹で卵や半熟卵や温泉卵が作れる容器は買っていたので、お湯を注いで一定時間待って卵を上げると半熟卵か温泉卵か茹で卵か選べるようになっていた。
「今夜は味玉を作ろうね」
「味玉ってなぁに?」
「味付け煮卵のことだよ」
黄身がとろりと半熟の卵を味のついた液に浸けておくのだと聞いて、それだけで美味しい気配がする。海香のじゃりじゃりの卵焼きですっかり卵に警戒心を持っていた私だが、奏歌くんと一緒ならば卵は大好物になっていた。
蕩けるぷるぷるの角煮と温泉卵が絡んでご飯が進む。たれの味付けも絶妙だった。
ご飯をお代わりして食べてしまってお腹いっぱいになった私に、奏歌くんがお風呂の用意もしてくれる。
「ごめんね、お風呂まで」
「今日は海瑠さんのお誕生日だもん。何でもさせてよ」
そうなのだ。
今日私は29歳になった。
お腹がいっぱい過ぎて、舞台でも疲れていて眠くなった私は、お風呂に入って奏歌くんがお風呂に入って出てきたら、奏歌くんの髪を乾かしてしまって、寝ることにした。
もう奏歌くんは一緒に寝てくれることはなくなったけれど、同じ屋根の下にいるのだと思えば少しも寂しくはない。
「海瑠さん、明日の朝はケーキが待ってるからね」
「楽しみにしてる」
私は寝室に、奏歌くんは奏歌くんの部屋に「お休みなさい」を言って向かう。
充実した一日は良い眠りをもたらしてくれた。
翌日の朝ご飯は味玉丼だった。
私がお風呂に入っている間に奏歌くんは味付け煮卵を作っていてくれたのだ。半分に切られた煮卵は真ん中の黄金に光る黄身がとろりと溶け出しそうになっている。
横に添えられたウインナーも美味しそうだ。
煮卵とウインナーでご飯を食べて、切った糠漬けをぽりぽりと食む。29歳になっても変わらず私は幸福な朝を迎えていた。
「小学校に行かなきゃいけないから、ちょっと急ぐね」
ランドセルを準備する奏歌くんがばたばたと朝ご飯を終えてしまうのが寂しいが、遅れて食べ終わった私は食器を食洗器に入れて洗った。
マンションの下に美歌さんの車が来ている気配に奏歌くんをエントランスまで送って行く。
「行ってきます、海瑠さん!」
「行ってらっしゃい」
送り出してから麦茶を飲もうとして開けた冷蔵庫に箱が入っていることに気付く。それが何か鈍い私でも分かった。
「ケーキだ!」
昨日の夜はご飯をお代わりしてお腹がいっぱい過ぎてケーキまで食べられなかった。今日の朝に食べようと約束していたがすっかりと忘れてしまった。
これは奏歌くんが小学校から帰ってからのおやつにするしかない。
午前中はストレッチをしながらゆったり過ごし、昼食を冷蔵庫に入っていたお惣菜と味付け煮卵で済ませると、私はそわそわしだしてしまう。早く奏歌くんを迎えに行きたい。
早めに行った篠田家では美歌さんがさくらと遊んでいた。
「さくら、今日は遊びに来てたんですか?」
「私が休みだから、預かったのよ」
抱っこしようと手を伸ばすと、首を振って「いやいや」されてしまう。よちよちと歩いて美歌さんの足元に寄って、さくらは両手を広げて抱っこを強請っていた。
「分かりやすい……こういうところも私に似てるのかしら」
ちょっと叔母として悔しい気持ちはあるが、美歌さんに抱っこされたさくらがとても良いお顔なので何とも言えない。
「海瑠さん、ウインナーコーヒーって飲んだことある?」
「ウインナーがコーヒーに入ってるんですか?」
朝ご飯に食べた煮卵に添えたウインナーを思い出して、あれがコーヒーと合うのかと目を丸くした私に美歌さんがくすくすと笑う。
「生クリーム入りのコーヒーのことよ。昨日のケーキの余りの生クリームがあるんです」
コーヒーに泡立てた生クリームを浮かせたウインナーコーヒーを美歌さんは作ってくれた。甘い生クリームがコーヒーに溶けて、滑らかでマイルドになっている。
美味しくウインナーコーヒーをいただいていると、奏歌くんが帰って来た。
「ただいま! 海瑠さん、いる?」
「お帰りなさい。帰ってすぐに海瑠さんなんだから」
「だって、玄関に靴があったんだもん」
玄関に靴があったことで奏歌くんは私が来ていることに気付いてくれたようだった。リビングに入って来た奏歌くんは早口でほっぺたを真っ赤にしている。
「朝にケーキ食べようかと思ったけど、忘れちゃったんだ」
「そう。それでおやつに食べようと思って、迎えに来たの!」
「海瑠さん! 母さん、行ってきます」
大急ぎで水筒を洗って、ランドセルから宿題をリュックサックに移して奏歌くんが美歌さんに挨拶をする。
「さくらちゃん来てるのも見てないわね、あれ」
海瑠さんしか見えてない。
そんなことを言われてしまって私は嬉しいような恥ずかしいような気分になる。
奏歌くんは私に夢中でいてくれる。
私が何歳になっても、奏歌くんが何歳になっても、これがずっと続けばいい。大人になるにつれて気持ちが変わることがあるかもしれないと言われたことはあるけれど、奏歌くんは出会ってからもうすぐ五年経つのにますます私のことが好きでいてくれるような気がする。
これからも奏歌くんの成長を見守れるのが楽しみでたまらなかった。
海外でバレエダンサーとして研修を始めた百合に、私と組んでダンス事業を立ち上げた喜咲さんが声をかける。そこにはコーチとして専任になっている前園さんもいる。
私と百合で舞台を作り上げる。そのために喜咲さんと前園さんが裏方で支えてくれる物語だ。
舞台上で舞台を模した私と百合のバレエが始まると観客席からため息が漏れるのが聞こえた。私たちは美しいバレエダンサーを演じられているようだ。
舞台を大成功で終えて、最後に私と前園さん、百合と喜咲さんでダブルデュエットダンスで終わるはずだったのだが、喜咲さんがアドリブを仕掛けて来た。
前園さんと踊る私を強引に手を取って二人で踊り出す。示し合わせたように百合と前園さんは真ん中に私と喜咲さんを据えて両脇でアドリブで踊っている。
「何をするんですか?」
「あまりにも魅力的だったから」
やり取りがピンマイクでしっかりと録音されてしまったのを私は後悔した。
素早く喜咲さんの腕から抜け出した私は前園さんと手を取り、喜咲さんは百合のところへ戻って行く。
たった一度だけの演目で、DVD撮影も入っていたのに物凄いアドリブをしてしまった喜咲さん。悪びれることなくファンサービスを終えて手を振って退場していた。
もしかすると喜咲さんも、同期の喜咲さんがトップスターとなったことで私と軋轢が生まれたと書き立てたがる雑誌社を黙らせたかったのかもしれない。アドリブであれだけ絡むだけ私たちは仲良しなのだと見せつけたかったのかもしれない。
反省会で喜咲さんはこってり叱られていたが、平気な顔で話を聞いていた。
お茶会が終わって夕方には帰って来るとドアを開けるとご飯の炊ける匂いがする。
新しく買った紺のストライプのエプロンを着て、奏歌くんがキッチンに立っていた。
「お帰りなさい! 晩御飯、もうすぐだよ」
電子レンジでできる肉じゃがと、サーモンのマリネのサラダを作って待っていてくれた奏歌くんは、電子レンジで何かを温めている。香ばしいいい匂いがしているが、お醤油のようなみりんのようなそれが、何なのかは分からない。
「海瑠さん、やっちゃんが角煮作ってくれたんだ。今日は角煮丼と肉じゃがとサーモンのマリネのサラダだよ!」
電子レンジから出てきたのはぷるぷるの三枚肉の角煮だった。それを厚切りにして奏歌くんがご飯の上に乗せる。温泉卵も割り入れて、上から角煮の煮汁をかけると物凄く美味しそうな角煮丼が出来上がった。
「角煮丼、美味しそう」
「海瑠さんのお誕生日だからリクエストしちゃったんだ。温泉卵は容器にお湯を入れて僕が作ったんだよ」
茹で卵や半熟卵や温泉卵が作れる容器は買っていたので、お湯を注いで一定時間待って卵を上げると半熟卵か温泉卵か茹で卵か選べるようになっていた。
「今夜は味玉を作ろうね」
「味玉ってなぁに?」
「味付け煮卵のことだよ」
黄身がとろりと半熟の卵を味のついた液に浸けておくのだと聞いて、それだけで美味しい気配がする。海香のじゃりじゃりの卵焼きですっかり卵に警戒心を持っていた私だが、奏歌くんと一緒ならば卵は大好物になっていた。
蕩けるぷるぷるの角煮と温泉卵が絡んでご飯が進む。たれの味付けも絶妙だった。
ご飯をお代わりして食べてしまってお腹いっぱいになった私に、奏歌くんがお風呂の用意もしてくれる。
「ごめんね、お風呂まで」
「今日は海瑠さんのお誕生日だもん。何でもさせてよ」
そうなのだ。
今日私は29歳になった。
お腹がいっぱい過ぎて、舞台でも疲れていて眠くなった私は、お風呂に入って奏歌くんがお風呂に入って出てきたら、奏歌くんの髪を乾かしてしまって、寝ることにした。
もう奏歌くんは一緒に寝てくれることはなくなったけれど、同じ屋根の下にいるのだと思えば少しも寂しくはない。
「海瑠さん、明日の朝はケーキが待ってるからね」
「楽しみにしてる」
私は寝室に、奏歌くんは奏歌くんの部屋に「お休みなさい」を言って向かう。
充実した一日は良い眠りをもたらしてくれた。
翌日の朝ご飯は味玉丼だった。
私がお風呂に入っている間に奏歌くんは味付け煮卵を作っていてくれたのだ。半分に切られた煮卵は真ん中の黄金に光る黄身がとろりと溶け出しそうになっている。
横に添えられたウインナーも美味しそうだ。
煮卵とウインナーでご飯を食べて、切った糠漬けをぽりぽりと食む。29歳になっても変わらず私は幸福な朝を迎えていた。
「小学校に行かなきゃいけないから、ちょっと急ぐね」
ランドセルを準備する奏歌くんがばたばたと朝ご飯を終えてしまうのが寂しいが、遅れて食べ終わった私は食器を食洗器に入れて洗った。
マンションの下に美歌さんの車が来ている気配に奏歌くんをエントランスまで送って行く。
「行ってきます、海瑠さん!」
「行ってらっしゃい」
送り出してから麦茶を飲もうとして開けた冷蔵庫に箱が入っていることに気付く。それが何か鈍い私でも分かった。
「ケーキだ!」
昨日の夜はご飯をお代わりしてお腹がいっぱい過ぎてケーキまで食べられなかった。今日の朝に食べようと約束していたがすっかりと忘れてしまった。
これは奏歌くんが小学校から帰ってからのおやつにするしかない。
午前中はストレッチをしながらゆったり過ごし、昼食を冷蔵庫に入っていたお惣菜と味付け煮卵で済ませると、私はそわそわしだしてしまう。早く奏歌くんを迎えに行きたい。
早めに行った篠田家では美歌さんがさくらと遊んでいた。
「さくら、今日は遊びに来てたんですか?」
「私が休みだから、預かったのよ」
抱っこしようと手を伸ばすと、首を振って「いやいや」されてしまう。よちよちと歩いて美歌さんの足元に寄って、さくらは両手を広げて抱っこを強請っていた。
「分かりやすい……こういうところも私に似てるのかしら」
ちょっと叔母として悔しい気持ちはあるが、美歌さんに抱っこされたさくらがとても良いお顔なので何とも言えない。
「海瑠さん、ウインナーコーヒーって飲んだことある?」
「ウインナーがコーヒーに入ってるんですか?」
朝ご飯に食べた煮卵に添えたウインナーを思い出して、あれがコーヒーと合うのかと目を丸くした私に美歌さんがくすくすと笑う。
「生クリーム入りのコーヒーのことよ。昨日のケーキの余りの生クリームがあるんです」
コーヒーに泡立てた生クリームを浮かせたウインナーコーヒーを美歌さんは作ってくれた。甘い生クリームがコーヒーに溶けて、滑らかでマイルドになっている。
美味しくウインナーコーヒーをいただいていると、奏歌くんが帰って来た。
「ただいま! 海瑠さん、いる?」
「お帰りなさい。帰ってすぐに海瑠さんなんだから」
「だって、玄関に靴があったんだもん」
玄関に靴があったことで奏歌くんは私が来ていることに気付いてくれたようだった。リビングに入って来た奏歌くんは早口でほっぺたを真っ赤にしている。
「朝にケーキ食べようかと思ったけど、忘れちゃったんだ」
「そう。それでおやつに食べようと思って、迎えに来たの!」
「海瑠さん! 母さん、行ってきます」
大急ぎで水筒を洗って、ランドセルから宿題をリュックサックに移して奏歌くんが美歌さんに挨拶をする。
「さくらちゃん来てるのも見てないわね、あれ」
海瑠さんしか見えてない。
そんなことを言われてしまって私は嬉しいような恥ずかしいような気分になる。
奏歌くんは私に夢中でいてくれる。
私が何歳になっても、奏歌くんが何歳になっても、これがずっと続けばいい。大人になるにつれて気持ちが変わることがあるかもしれないと言われたことはあるけれど、奏歌くんは出会ってからもうすぐ五年経つのにますます私のことが好きでいてくれるような気がする。
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