32 / 45
後日談
七海、4歳
しおりを挟む
元鷹野の部屋との間に扉を付けて、そちらに寝室を作って、七海の子ども用の柵のあるベッドと、要と鷹野用のキングサイズのベッドを入れた。抱き合うときには七海が眠ってから、ドアの向こうの要の部屋まで戻って、そこに入れたベッドで存分に乱れて、シャワーを浴びて七海の眠っている寝室に戻る。
面倒ではあったが、要と鷹野が一緒に眠って、七海も一人にしないためには、それくらいの気遣いが必要だった。
抱かれた後の鷹野はとても色っぽい。立っているときは身長差が気になるが、横になってしまえば、キスも容易にできてしまう。口付けて抱き締め合って眠るのが夢だったのに、それを壊したのは七海の乱入だった。
柵を乗り越えて七海がべちゃっと床に落ちて来たときには、要は慌てたが、鷹野はキスを止めて、七海の元に慣れた様子で歩いて行った。ベッドの隙間は1メートルほどなので、そこに落ちた七海は、寝ぼけながらもわしゃわしゃと両腕を動かして、要と鷹野のベッドに這い上がろうとしている。
抱き上げられて抱き締められると、七海は親指を吸いながら、鷹野の胸をもう片方の手で触って、すやすやと眠りについた。
「な、ななちゃん?」
「ときどき、僕のこと探して、一緒に寝たいみたいなんだよね」
「ななちゃんのベッドは、こっち!」
引き剥がそうとすると、七海が寝たままで泣き声を上げる。話を聞けば、2歳の頃からどうにかして自分のベッドを脱走しては、鷹野に抱っこされて眠りたい夜が、七海にはあるようだった。
「毎日じゃないし、七海ちゃんは小さいから許してあげて?」
「そ、そうだけどぉ」
せっかく二人で一緒に眠れるようになったのに、抱き締められているのは七海で、要ではない。あの分厚い胸、逞しい腕に抱き締められて眠るのをずっと夢見てきただけに、要はショックを隠し切れなかった。
仕方がないので、鷹野の背中から抱き締めて、腰に脚を絡めて眠るが、やはり寂しい。
結婚を前提にしたお付き合いも始まって、順調かと思われた生活も、意外なところで落とし穴があった。
「赤ちゃんできたら、ななちゃん、嫉妬したりするのかなぁ」
「どうかなぁ? 良いお姉ちゃんになってくれそうだけど」
19歳になった要は、鷹野と番にもなって、鷹野の父親も追い返して二度と来ていないので、二人を阻む障害は何もない気持ちになっていた。
「七海ちゃん、抱っこで寝るのが好きだからね」
「だっこ、だめなの?」
夕飯の支度をしている間、リビングで遊んでいた七海が、鷹野と要の会話に気付いて、鷹野の長い脚に纏わり付いてくる。鷹野が要と結婚することになったのは、純粋に喜んでいた七海だったし、赤ん坊のことを聞いても「可愛ければ弟でも妹でも良い」と答えていたので、納得しているのかと要は思い込んでいた。
「鷹野さんのお腹大きくなったら、抱っこはできなくなるかもしれないよ」
「あかちゃんおなかにきたら、だっこ、ないの!?」
「僕、鍛えてるからある程度はできると思うけど」
「鷹野さん、無理はだめです!」
出来るという鷹野と、止める要。二人の様子を見て、七海はしばらく考え込んでいたようだった。
「なな、できるだけあんよするけど、ママ、ぎゅーってしてくれるのはいーでしょ?」
「もちろん、七海ちゃんをぎゅーってできなかったら、僕も寂しいよ」
それで二人とも納得したはずなのだが、夜のベッドからの脱走は無意識のようで、赤ん坊の話をしてから、ますます激しくなった気がする。べちゃっと床の上に落ちても起きることなく、寝たままで鷹野の胸まで這い上がってくる七海。鷹野もほとんど眠ったままで七海を抱きしめる。
引き剥がして子ども用の柵のあるベッドに戻すと激しく泣くので、鷹野が起き出して七海を抱っこして寝かせるため、結果は同じだった。
「私の鷹野さんなのに……」
「赤ちゃん生まれたら、要ちゃんも抱きしめられなくなるよ?」
「その前にいっぱい抱きしめてもらおうと思ってたら!」
七海の眠っている寝室に戻らなければならないので、要は鷹野の意識が飛ぶくらいまで激しく抱くこともできなかった。ようやく番になって抑制剤もやめてくれて、発情期も存分に抱き合えるのに、鷹野を乱れさせることができない。
12歳から鷹野のことが好きで、やっと実った恋はまだまだ前途多難だった。
「ななね、これ、もらったの」
「誰から?」
「のぶくん」
保育園から帰ってきた七海が、蜂蜜ボーロを一袋持っていて、食べる前に鷹野に報告してくれた。「のぶくん」という男の子は、西洋菓子屋さんの子で、以前に七海が意地悪なことを言われて噛んでしまった年上の男の子だった。
「のぶくん、おうちのおてつだいしてて、なながいちばんすきなのなぁに? ってきかれて、はちみつボーロっていったら、つくってくれたの!」
「西洋菓子屋さんの子に蜂蜜ボーロ……」
「七海ちゃんのために作ってくれたんだね。大事に食べないと」
お洒落なケーキやプリンやムースなど、なんでもリクエストできたのに、七海は正直に一番好きなものを「のぶくん」に告げた。言われて「のぶくん」の方も真面目に蜂蜜ボーロを作ってきたようだった。
「ママとかなちゃんがけっこんするのっていったら、『ほんとうのママになるんだな。よかったな』っていってくれたのよ」
後日「のぶくん」とご両親にお礼に紅茶の詰め合わせを届けると、ご両親はひどく恐縮していた。
「自分よりも10歳近く小さな子を苛めるなんて、一時間説教して、正座させてたんですよ」
「七海ちゃんが可愛かったから、話しかけたかったとか、それで七海ちゃんを傷付けることになってしまって、本当に申し訳なくて」
「七海ちゃんも噛んでしまったし、あの時のことはこちらこそすみませんでした」
鷹野とご両親が話をしている間に、「のぶくん」が七海にラッピングされた袋を差し出した。フィナンシェの入ったそれを受け取って、七海が涎を垂らしながら、お礼を言う。
「ありがとう、のぶくん」
「今はまだ修行中だから、それくらいしか作れないけど、もっと大きくなったら、綺麗で美味しいの作るから、食べてくれよな」
「うん、たのしみにしてるね!」
「でも、一番好きなのは蜂蜜ボーロなんだろ?」
「だぁいすき!」
あまりお菓子は食べさせていない七海は、初めて見るフィナンシェに興味津々だった。
「のぶくんって、ななちゃんのこと、好きなのかな?」
「そうじゃないかな。七海ちゃんも好きそう」
年上の男の子から好かれていて、七海の方も満更ではなさそうに見える二人。「のぶくん」の方は中学生だが、背が高く体格ががっしりしていて、どことなく鷹野と似ているのに、要は気付いていた。
「ママとかなちゃんとななでたべようね」
「ミルクティーを淹れようか?」
「あまぁいの?」
帰り路に七海を真ん中に手を繋いで、鷹野と要と三人で歩く。できるだけ歩くと約束した日から、七海は疲れている時以外は鷹野に抱っこを求めなくなってきていた。
「ななちゃんはミルクたっぷりの甘いのね」
「ミルクティーすき。ママもすき。かなちゃんもすき」
生後すぐに母親からは捨てられた七海は、母親を知らない。その分だけ、鷹野に母親を求めても仕方はない。
それでも、夜中に柵を乗り越えて、べちゃっと床の上に七海が落ちる音がするたびに、要は願わずにいられない。
一日も早く七海が大きくなって、一人で寝られるように。
毎日というほど頻繁ではないが、週に2、3回は鷹野の胸に這い上がってくる七海。
「まだ4歳だから……あー! でも、私の鷹野さんなのにー!」
耐えつつも、要もまだ19歳。鷹野を独り占めにしたい気持ちと葛藤していた。
面倒ではあったが、要と鷹野が一緒に眠って、七海も一人にしないためには、それくらいの気遣いが必要だった。
抱かれた後の鷹野はとても色っぽい。立っているときは身長差が気になるが、横になってしまえば、キスも容易にできてしまう。口付けて抱き締め合って眠るのが夢だったのに、それを壊したのは七海の乱入だった。
柵を乗り越えて七海がべちゃっと床に落ちて来たときには、要は慌てたが、鷹野はキスを止めて、七海の元に慣れた様子で歩いて行った。ベッドの隙間は1メートルほどなので、そこに落ちた七海は、寝ぼけながらもわしゃわしゃと両腕を動かして、要と鷹野のベッドに這い上がろうとしている。
抱き上げられて抱き締められると、七海は親指を吸いながら、鷹野の胸をもう片方の手で触って、すやすやと眠りについた。
「な、ななちゃん?」
「ときどき、僕のこと探して、一緒に寝たいみたいなんだよね」
「ななちゃんのベッドは、こっち!」
引き剥がそうとすると、七海が寝たままで泣き声を上げる。話を聞けば、2歳の頃からどうにかして自分のベッドを脱走しては、鷹野に抱っこされて眠りたい夜が、七海にはあるようだった。
「毎日じゃないし、七海ちゃんは小さいから許してあげて?」
「そ、そうだけどぉ」
せっかく二人で一緒に眠れるようになったのに、抱き締められているのは七海で、要ではない。あの分厚い胸、逞しい腕に抱き締められて眠るのをずっと夢見てきただけに、要はショックを隠し切れなかった。
仕方がないので、鷹野の背中から抱き締めて、腰に脚を絡めて眠るが、やはり寂しい。
結婚を前提にしたお付き合いも始まって、順調かと思われた生活も、意外なところで落とし穴があった。
「赤ちゃんできたら、ななちゃん、嫉妬したりするのかなぁ」
「どうかなぁ? 良いお姉ちゃんになってくれそうだけど」
19歳になった要は、鷹野と番にもなって、鷹野の父親も追い返して二度と来ていないので、二人を阻む障害は何もない気持ちになっていた。
「七海ちゃん、抱っこで寝るのが好きだからね」
「だっこ、だめなの?」
夕飯の支度をしている間、リビングで遊んでいた七海が、鷹野と要の会話に気付いて、鷹野の長い脚に纏わり付いてくる。鷹野が要と結婚することになったのは、純粋に喜んでいた七海だったし、赤ん坊のことを聞いても「可愛ければ弟でも妹でも良い」と答えていたので、納得しているのかと要は思い込んでいた。
「鷹野さんのお腹大きくなったら、抱っこはできなくなるかもしれないよ」
「あかちゃんおなかにきたら、だっこ、ないの!?」
「僕、鍛えてるからある程度はできると思うけど」
「鷹野さん、無理はだめです!」
出来るという鷹野と、止める要。二人の様子を見て、七海はしばらく考え込んでいたようだった。
「なな、できるだけあんよするけど、ママ、ぎゅーってしてくれるのはいーでしょ?」
「もちろん、七海ちゃんをぎゅーってできなかったら、僕も寂しいよ」
それで二人とも納得したはずなのだが、夜のベッドからの脱走は無意識のようで、赤ん坊の話をしてから、ますます激しくなった気がする。べちゃっと床の上に落ちても起きることなく、寝たままで鷹野の胸まで這い上がってくる七海。鷹野もほとんど眠ったままで七海を抱きしめる。
引き剥がして子ども用の柵のあるベッドに戻すと激しく泣くので、鷹野が起き出して七海を抱っこして寝かせるため、結果は同じだった。
「私の鷹野さんなのに……」
「赤ちゃん生まれたら、要ちゃんも抱きしめられなくなるよ?」
「その前にいっぱい抱きしめてもらおうと思ってたら!」
七海の眠っている寝室に戻らなければならないので、要は鷹野の意識が飛ぶくらいまで激しく抱くこともできなかった。ようやく番になって抑制剤もやめてくれて、発情期も存分に抱き合えるのに、鷹野を乱れさせることができない。
12歳から鷹野のことが好きで、やっと実った恋はまだまだ前途多難だった。
「ななね、これ、もらったの」
「誰から?」
「のぶくん」
保育園から帰ってきた七海が、蜂蜜ボーロを一袋持っていて、食べる前に鷹野に報告してくれた。「のぶくん」という男の子は、西洋菓子屋さんの子で、以前に七海が意地悪なことを言われて噛んでしまった年上の男の子だった。
「のぶくん、おうちのおてつだいしてて、なながいちばんすきなのなぁに? ってきかれて、はちみつボーロっていったら、つくってくれたの!」
「西洋菓子屋さんの子に蜂蜜ボーロ……」
「七海ちゃんのために作ってくれたんだね。大事に食べないと」
お洒落なケーキやプリンやムースなど、なんでもリクエストできたのに、七海は正直に一番好きなものを「のぶくん」に告げた。言われて「のぶくん」の方も真面目に蜂蜜ボーロを作ってきたようだった。
「ママとかなちゃんがけっこんするのっていったら、『ほんとうのママになるんだな。よかったな』っていってくれたのよ」
後日「のぶくん」とご両親にお礼に紅茶の詰め合わせを届けると、ご両親はひどく恐縮していた。
「自分よりも10歳近く小さな子を苛めるなんて、一時間説教して、正座させてたんですよ」
「七海ちゃんが可愛かったから、話しかけたかったとか、それで七海ちゃんを傷付けることになってしまって、本当に申し訳なくて」
「七海ちゃんも噛んでしまったし、あの時のことはこちらこそすみませんでした」
鷹野とご両親が話をしている間に、「のぶくん」が七海にラッピングされた袋を差し出した。フィナンシェの入ったそれを受け取って、七海が涎を垂らしながら、お礼を言う。
「ありがとう、のぶくん」
「今はまだ修行中だから、それくらいしか作れないけど、もっと大きくなったら、綺麗で美味しいの作るから、食べてくれよな」
「うん、たのしみにしてるね!」
「でも、一番好きなのは蜂蜜ボーロなんだろ?」
「だぁいすき!」
あまりお菓子は食べさせていない七海は、初めて見るフィナンシェに興味津々だった。
「のぶくんって、ななちゃんのこと、好きなのかな?」
「そうじゃないかな。七海ちゃんも好きそう」
年上の男の子から好かれていて、七海の方も満更ではなさそうに見える二人。「のぶくん」の方は中学生だが、背が高く体格ががっしりしていて、どことなく鷹野と似ているのに、要は気付いていた。
「ママとかなちゃんとななでたべようね」
「ミルクティーを淹れようか?」
「あまぁいの?」
帰り路に七海を真ん中に手を繋いで、鷹野と要と三人で歩く。できるだけ歩くと約束した日から、七海は疲れている時以外は鷹野に抱っこを求めなくなってきていた。
「ななちゃんはミルクたっぷりの甘いのね」
「ミルクティーすき。ママもすき。かなちゃんもすき」
生後すぐに母親からは捨てられた七海は、母親を知らない。その分だけ、鷹野に母親を求めても仕方はない。
それでも、夜中に柵を乗り越えて、べちゃっと床の上に七海が落ちる音がするたびに、要は願わずにいられない。
一日も早く七海が大きくなって、一人で寝られるように。
毎日というほど頻繁ではないが、週に2、3回は鷹野の胸に這い上がってくる七海。
「まだ4歳だから……あー! でも、私の鷹野さんなのにー!」
耐えつつも、要もまだ19歳。鷹野を独り占めにしたい気持ちと葛藤していた。
0
お気に入りに追加
81
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R18】殿下!そこは舐めてイイところじゃありません! 〜悪役令嬢に転生したけど元潔癖症の王子に溺愛されてます〜
茅野ガク
恋愛
予想外に起きたイベントでなんとか王太子を救おうとしたら、彼に執着されることになった悪役令嬢の話。
☆他サイトにも投稿しています
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
溺愛ダーリンと逆シークレットベビー
葉月とに
恋愛
同棲している婚約者のモラハラに悩む優月は、ある日、通院している病院で大学時代の同級生の頼久と再会する。
立派な社会人となっていた彼に見惚れる優月だったが、彼は一児の父になっていた。しかも優月との子どもを一人で育てるシングルファザー。
優月はモラハラから抜け出すことができるのか、そして子どもっていったいどういうことなのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる