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15.二回目の妊娠
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三歳になってレンとリリとリクとライラは人間の姿になれるようになっていた。
フレーズは相変わらずずっと燕の姿だったから、レンとリリとリクとライラは少しフレーズとは違う発達を遂げるのかもしれない。
灰色に黒の混じった髪に金色の目のレンは少し癖毛で、リリは髪の毛がくるくると巻いていた。
リクとライラは銀色に黒の混じった髪で、紫の目で、髪の毛はストレートだ。
「レンは僕にそっくりですね」
「リリは私にそっくりだわ」
「リリとリクがいると、ラーイとリラが小さい頃を思い出します」
「リクったらお兄ちゃんそっくりだものね」
レンとリリとリクとライラには、リラとラーイが小さな頃に着ていた服を着せていた。人間の姿になっても白虎だったときの癖が抜けずに、四つ足で歩いたり、体を舐めて整えようとしたり、白虎用のお手洗いで用を足してしまったり、服を着たままお風呂に入ってしまったり、最初は失敗だらけだったが、少しずつレンもリリもリクもライラも人間の姿に慣れて来た。
数日でスプーンで食事ができるようになったのは、食欲が勝ったからだとリラは思っている。
「ママ、おいちいね」
「てって、つかえるよ」
時々零しながらもスプーンで一生懸命食べているレンとリリの口元を拭いてやりながら、レイリとリラは食べさせる手伝いをした。
セイランは子どもたちに聞いていた。
「白虎の姿には戻れるのか?」
「びゃっこ?」
「らー、にゃーにゃーなれないの」
「レン、ちょっとむつかしい」
「どうすればいいの?」
白虎の姿に戻ることができないリクとライラとレンとリリに、セイランが説明する。
「自らの内なる獣を解き放つのだ。そなたたちの本性は白虎なのだからな」
「うちなるけもの?」
「うちなるけものってなぁに?」
「白虎のことだ」
「にゃーにゃーじゃないの?」
「ママ、わかんないー!」
よく分からなくてラーイが説明を求められているが、ラーイもうまく言えないでいる。
リラはここが自分の出番だと理解した。
子どもたちの前に出てポーズを決める。
「変身するのよ!」
「へんちん?」
「へんちん、なぁに?」
「どうやるの?」
「おしえて!」
「自分が自分じゃなくなるみたいな気持ちで、強く強く変身した姿を頭に思い描くの。そして叫ぶのよ! 変身! って!」
「へんちん!」
「へーんちん!」
「へんちんするー!」
「りーもー!」
しっかりとリラの気持ちは伝わったようで、変身の掛け声をかけるとリクもライラもレンもリリも白虎の姿になれている。
「ママとおなじになるときも、へんちん?」
「そうよ! 心に思い描くのよ!」
「へんちん!」
「へーんちん!」
「レンもへんちん!」
「りーも!」
人間の姿になる方法もしっかりと教えた。
ずっとリラは薔薇乙女仮面に変身してきた。それが役に立った瞬間だった。
レンとリリとリクとライラが六歳になって、小学校に入学する年になると、ラーイが入学のためにポーチや服を準備してくれた。
リラとレイリはレンとリリのために小学校で使う道具に名前を書いた。
入学式ではリラはレイリとセイランとラーイと一緒に保護者席に座った。
「お名前を呼ぶので、大きな声で返事をしてください」
「はい!」
「リクくん」
「は、はい!」
「ライラちゃん!」
「はーい!」
「レンくん」
「はい」
「リリちゃん」
「はいっ!」
みんな可愛くお手手を上げて返事ができている。
担任の先生はヘルミーナで、リラのときと同じでリラは安心して任せることができた。
「ママ、このポーチも、ふくも、ぜんぶママがつくってくれたの?」
「そうだよ。きにいった?」
「すごく! どれもすてきでうれしい」
リクはラーイのことを「ママ」と呼んでいる。産んだのはセイランだが、リクとライラはラーイから生まれたと思い込んでいるようなのだ。
「ぼく、おおきくなったら、ママとおなじしたてやさんになりたいんだ」
「リク、僕の後を継いでくれるの?」
「うん! ぼく、ママのあとをつぎたい」
リクはもう将来を決めている。
それにライラとリリも負けずに言っていた。
「わたし、おおきくなったらパパのあとをついで、とちがみさまになるのよ!」
「わたしもなりたい!」
ライラとリリは土地神様になるつもりのようだった。
「ぼくは、まだわかんない。なにになればいいんだろ」
「ゆっくり決めていいんですよ、レン」
まだ六歳では将来も分からないだろう。迷っているレンにはレイリが優しく声をかけていた。
入学式が終わって、子どもたちが子ども部屋で団子になって眠っているときに、レイリの部屋でリラはレイリを前に詰め寄っていた。
「レイリ様、もういいわよね?」
「リラ、二人きりのときは呼び捨てにする約束ですよ」
「レイリ、愛してるわ」
抱き付いて口付けを交わすと、レイリがリラを寝台の上に優しく横たえる。リラの腰に跨って着物とふんどしを脱いでいくレイリに、リラは魔法を使って中心を生やした。
レイリはリラの服も剥がして脱がせていく。
立派なそそり立つ中心に口付けて舌を這わされると、リラは腰を揺らしてじれったくなってしまう。
「レイリ、出したら消えちゃうんだから! 意地悪しないでぇ!」
「ずっと欲しかったんです。僕にも楽しませてくださいよ?」
悪戯っぽい表情で言うレイリにリラは体勢を入れ替えた。
寝台の上にレイリを押し倒して、リラがレイリにのしかかる。
「私の愛を受け止めて?」
濡れた後孔に指を差し入れて解してから、リラはレイリの中に一気に押し入った。
腰を動かしてレイリの中を突けば、レイリが甘い声を漏らす。
「リラ、悦いです! あぁっ! そこっ! もっと!」
「ここが好きなのね。もっとシてあげる」
一点を突けばレイリの中が蠢いて、中心からはとろとろと白濁が零れているのが分かる。白濁を零す立派な中心も、リラに使うことはないのだと思うと可愛くて、リラは手でそこを握って扱く。
「あぁっ! ダメぇ! 同時、ダメぇ!」
「ここ、気持ちいいの?」
「リラ! 胸! 胸に触ってください」
中心ではなく胸に触って欲しいと豊かな胸を押しつけられて、リラはレイリの乳首を摘まむ。こりこりと捏ねて引っ張ると、レイリの中が強く締まる。
中で絶頂したのが分かって、リラは更にレイリを責め立てた。
奥で白濁を吐き出して、中心が消えてしまうと、また魔法で生やして、リラは何度もレイリを抱いた。
数日後、セイランとラーイが報告してきた。
「胎に赤子がおる。命の輝きが二つ見える」
「セイラン様と僕の三人目と四人目の赤ちゃんだよ」
感動しているラーイにリラは少し悔しい気持ちになる。
リラとレイリも毎晩のように睦み合っているのに、今回先に妊娠したのはセイランの方だった。
最初の妊娠がレイリの方だったので、リラは若干の優越感を持っていたが、今度はラーイに先を越されてしまったようだ。
「レイリ様、私たちにも赤ちゃんが欲しいわ!」
「これだけは僕が決められることではありませんからね」
小学校から帰って来たリクとライラがラーイのお腹に引っ付いている。
「あかちゃん、いるの?」
「おねえちゃんになるの?」
「僕じゃないんだけど……」
相変わらずリクとライラはラーイが母親だと勘違いしているようだ。
夏休み前にレイリがそっとリラに告げてくれた。
「リラ、お腹に赤ちゃんがいます」
「本当!? レイリ様、嬉しい!」
喜びの余りレイリに飛び付いたリラに、レンとリリが金色の目を丸くしている。
「レン、リリ、お兄ちゃんとお姉ちゃんになるのよ!」
「ぼく、おにいちゃん?」
「ママのおなかにあかちゃんがいるの!?」
走って来てリラのお腹にくっ付くレンとリリの誤解をリラは解かない方向で決めていた。
フレーズは相変わらずずっと燕の姿だったから、レンとリリとリクとライラは少しフレーズとは違う発達を遂げるのかもしれない。
灰色に黒の混じった髪に金色の目のレンは少し癖毛で、リリは髪の毛がくるくると巻いていた。
リクとライラは銀色に黒の混じった髪で、紫の目で、髪の毛はストレートだ。
「レンは僕にそっくりですね」
「リリは私にそっくりだわ」
「リリとリクがいると、ラーイとリラが小さい頃を思い出します」
「リクったらお兄ちゃんそっくりだものね」
レンとリリとリクとライラには、リラとラーイが小さな頃に着ていた服を着せていた。人間の姿になっても白虎だったときの癖が抜けずに、四つ足で歩いたり、体を舐めて整えようとしたり、白虎用のお手洗いで用を足してしまったり、服を着たままお風呂に入ってしまったり、最初は失敗だらけだったが、少しずつレンもリリもリクもライラも人間の姿に慣れて来た。
数日でスプーンで食事ができるようになったのは、食欲が勝ったからだとリラは思っている。
「ママ、おいちいね」
「てって、つかえるよ」
時々零しながらもスプーンで一生懸命食べているレンとリリの口元を拭いてやりながら、レイリとリラは食べさせる手伝いをした。
セイランは子どもたちに聞いていた。
「白虎の姿には戻れるのか?」
「びゃっこ?」
「らー、にゃーにゃーなれないの」
「レン、ちょっとむつかしい」
「どうすればいいの?」
白虎の姿に戻ることができないリクとライラとレンとリリに、セイランが説明する。
「自らの内なる獣を解き放つのだ。そなたたちの本性は白虎なのだからな」
「うちなるけもの?」
「うちなるけものってなぁに?」
「白虎のことだ」
「にゃーにゃーじゃないの?」
「ママ、わかんないー!」
よく分からなくてラーイが説明を求められているが、ラーイもうまく言えないでいる。
リラはここが自分の出番だと理解した。
子どもたちの前に出てポーズを決める。
「変身するのよ!」
「へんちん?」
「へんちん、なぁに?」
「どうやるの?」
「おしえて!」
「自分が自分じゃなくなるみたいな気持ちで、強く強く変身した姿を頭に思い描くの。そして叫ぶのよ! 変身! って!」
「へんちん!」
「へーんちん!」
「へんちんするー!」
「りーもー!」
しっかりとリラの気持ちは伝わったようで、変身の掛け声をかけるとリクもライラもレンもリリも白虎の姿になれている。
「ママとおなじになるときも、へんちん?」
「そうよ! 心に思い描くのよ!」
「へんちん!」
「へーんちん!」
「レンもへんちん!」
「りーも!」
人間の姿になる方法もしっかりと教えた。
ずっとリラは薔薇乙女仮面に変身してきた。それが役に立った瞬間だった。
レンとリリとリクとライラが六歳になって、小学校に入学する年になると、ラーイが入学のためにポーチや服を準備してくれた。
リラとレイリはレンとリリのために小学校で使う道具に名前を書いた。
入学式ではリラはレイリとセイランとラーイと一緒に保護者席に座った。
「お名前を呼ぶので、大きな声で返事をしてください」
「はい!」
「リクくん」
「は、はい!」
「ライラちゃん!」
「はーい!」
「レンくん」
「はい」
「リリちゃん」
「はいっ!」
みんな可愛くお手手を上げて返事ができている。
担任の先生はヘルミーナで、リラのときと同じでリラは安心して任せることができた。
「ママ、このポーチも、ふくも、ぜんぶママがつくってくれたの?」
「そうだよ。きにいった?」
「すごく! どれもすてきでうれしい」
リクはラーイのことを「ママ」と呼んでいる。産んだのはセイランだが、リクとライラはラーイから生まれたと思い込んでいるようなのだ。
「ぼく、おおきくなったら、ママとおなじしたてやさんになりたいんだ」
「リク、僕の後を継いでくれるの?」
「うん! ぼく、ママのあとをつぎたい」
リクはもう将来を決めている。
それにライラとリリも負けずに言っていた。
「わたし、おおきくなったらパパのあとをついで、とちがみさまになるのよ!」
「わたしもなりたい!」
ライラとリリは土地神様になるつもりのようだった。
「ぼくは、まだわかんない。なにになればいいんだろ」
「ゆっくり決めていいんですよ、レン」
まだ六歳では将来も分からないだろう。迷っているレンにはレイリが優しく声をかけていた。
入学式が終わって、子どもたちが子ども部屋で団子になって眠っているときに、レイリの部屋でリラはレイリを前に詰め寄っていた。
「レイリ様、もういいわよね?」
「リラ、二人きりのときは呼び捨てにする約束ですよ」
「レイリ、愛してるわ」
抱き付いて口付けを交わすと、レイリがリラを寝台の上に優しく横たえる。リラの腰に跨って着物とふんどしを脱いでいくレイリに、リラは魔法を使って中心を生やした。
レイリはリラの服も剥がして脱がせていく。
立派なそそり立つ中心に口付けて舌を這わされると、リラは腰を揺らしてじれったくなってしまう。
「レイリ、出したら消えちゃうんだから! 意地悪しないでぇ!」
「ずっと欲しかったんです。僕にも楽しませてくださいよ?」
悪戯っぽい表情で言うレイリにリラは体勢を入れ替えた。
寝台の上にレイリを押し倒して、リラがレイリにのしかかる。
「私の愛を受け止めて?」
濡れた後孔に指を差し入れて解してから、リラはレイリの中に一気に押し入った。
腰を動かしてレイリの中を突けば、レイリが甘い声を漏らす。
「リラ、悦いです! あぁっ! そこっ! もっと!」
「ここが好きなのね。もっとシてあげる」
一点を突けばレイリの中が蠢いて、中心からはとろとろと白濁が零れているのが分かる。白濁を零す立派な中心も、リラに使うことはないのだと思うと可愛くて、リラは手でそこを握って扱く。
「あぁっ! ダメぇ! 同時、ダメぇ!」
「ここ、気持ちいいの?」
「リラ! 胸! 胸に触ってください」
中心ではなく胸に触って欲しいと豊かな胸を押しつけられて、リラはレイリの乳首を摘まむ。こりこりと捏ねて引っ張ると、レイリの中が強く締まる。
中で絶頂したのが分かって、リラは更にレイリを責め立てた。
奥で白濁を吐き出して、中心が消えてしまうと、また魔法で生やして、リラは何度もレイリを抱いた。
数日後、セイランとラーイが報告してきた。
「胎に赤子がおる。命の輝きが二つ見える」
「セイラン様と僕の三人目と四人目の赤ちゃんだよ」
感動しているラーイにリラは少し悔しい気持ちになる。
リラとレイリも毎晩のように睦み合っているのに、今回先に妊娠したのはセイランの方だった。
最初の妊娠がレイリの方だったので、リラは若干の優越感を持っていたが、今度はラーイに先を越されてしまったようだ。
「レイリ様、私たちにも赤ちゃんが欲しいわ!」
「これだけは僕が決められることではありませんからね」
小学校から帰って来たリクとライラがラーイのお腹に引っ付いている。
「あかちゃん、いるの?」
「おねえちゃんになるの?」
「僕じゃないんだけど……」
相変わらずリクとライラはラーイが母親だと勘違いしているようだ。
夏休み前にレイリがそっとリラに告げてくれた。
「リラ、お腹に赤ちゃんがいます」
「本当!? レイリ様、嬉しい!」
喜びの余りレイリに飛び付いたリラに、レンとリリが金色の目を丸くしている。
「レン、リリ、お兄ちゃんとお姉ちゃんになるのよ!」
「ぼく、おにいちゃん?」
「ママのおなかにあかちゃんがいるの!?」
走って来てリラのお腹にくっ付くレンとリリの誤解をリラは解かない方向で決めていた。
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