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第4章 ドキドキの休日
休日がフラグの宝庫なのは乙女ゲームの鉄則です その1
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前回、
本命フラグが急上昇し、
シオンをグーパンチ(肩に)した私は
声高らかに
「もう少し恋(色んな美声)を楽しみたいの!」と
神子候補らしからぬ言葉を発した
その発言を
初めての休日の日に
とても後悔するはめになった
――――先程の発言から 数日後
初めての休みを迎える前日の夜
「ねぇ、明日は休日だけど、どこかへ行く予定はないの?」と
私の服にアイロンをかけながら聞いてくるシオンは
母親(オカン)にもみえる
「えー?特に何にも予定してないけど?」
オカ… シオンの問いに答える私といえば
ここ数日取り組んでいた、ダンスの教本と格闘中である
自分でも驚く位、意外とすぐにこの世界の仕組み?に
馴染んだものの、元の世界で社交ダンスなんていう
高尚なものを体験してこなかった為、
運動神経はそれなりにあるとはいえ
この世界独自の振りとタイミングに
四苦八苦していた…
「んー…右足を引くと同時に腕を…」
ブツブツと呟きながら教本を持って
ウロウロする私はさながら不審者だ
本番までは、まだ3ヶ月もあるとはいえ
これから行われる週1回の練習時間の度に、
ぎこちない動きで相手に迷惑をかけたくはない…
そんな私の小さなプライドが教本を手放させない
「あんまり頑張りすぎないようにね?」
シオンは無理に私を止めたりはしない
それは
私を選んでこの世界に招いたシオンの
ある種の「信頼」の証なんだろうと思うと
私も無茶はしないようにしようと思えるから不思議だ
私は人見知りする方なので、
こんなにもすんなりと「異性」の「執事」という存在を
受け入れられている自分が不思議に思える
私はシオンの姿を見て微笑む
「うん、ありがとう!」
「どういたしまして…
俺に頼らない、君のそういう努力家な所が好きだよ」
「あはは、いきなりドーピングはねぇ?
ホントにヤバくなったら「補正」とかは
お願いするかもしれないけど…」
シオンは「神」でもある為、隠しても仕方ないと思い
素直にぶっちゃける
「完璧に踊れるようにして とは願わないんだね?
ふふっ、本当にユウは面白いね…」
「あら、私だって欲はあるわよ?
でも、自分である程度まで行ける部分は
お願いするよりも努力した方が楽しいじゃない?」
私は努力や苦労をする事にも楽しみを見い出せる
お得な性格をしていると自分でも思う…
叶えて貰えるなら、非現実的な事をお願いして、
叶えて貰いたい!
「じゃあ、頑張るユウのお手伝いと行こうかな?
……私と踊っていただけますか?」
そういいながらシオンが緩く腰を折り、手を差し出して来る
相手の優雅な仕草に一瞬見とれるも差し出された手を取る
「喜んで…と、言いたいけど、
かなりお世話になりそうなので…お手柔らかにお願いします!」
こうして休日の話もそこそこにダンスの特訓に励むのであった
・
・
・
・
・
・
・
_____ 翌日の朝
「…ウ………………………ユウ…朝だよ?
そろそろ起きないとイベント起きちゃうよ?」
「ん゛ー……まだ寝てたーい………………………
…………って、イベント?」
昨日は夜遅くまでダンスの練習をしていた為
疲れてベッドに入ってすぐに寝入ってしまい、
シオンが明日の予定がどうだのと言っていたのを
すっかり忘れていた
起きるなりグッと背伸びをして
体を目覚めさせる
昨日のダンスのお蔭で少し筋肉痛気味だ
「そう、イベント!昨日言っておいたけど…
昨日はダンスに夢中で全然聞いてなかったでしょ?」
「あ゛ー………そういえば言ってたねー…?」
まだ眠気が全然取れていない頭で思い出してみる…
この世界の休日は元の世界の一般な休日と変わらずの
土・日の完全週休2日制
ゲームの中では
土曜日は大体がフレンドとの友好度を上げるのと
日曜日に意中の相手を誘う為の予備日で
日曜日は意中の人とのラブ度を上げる為に使われていた
そして今日は土曜日…
「今日はフレンドとの友好度UPの日かー…
確か土曜日にしか開いてないお店があったっけ…」
そう呟きながら
のそのそとベットから降りて洗面所で顔を洗う
「うん、今日も三割増し!」
タオルで水気を取りながら鏡を見て頷く
この世界の特殊効果?のお蔭で、
毎朝自分の顔を見るのが楽しくて仕方が無い
自分でもこんなに鏡をみるようになるとは思わなかった
そんなナルシストっぷりを発揮しながらリビングに戻ると
シオンが朝食を用意してくれていた
「おはよう、お寝坊な主様…
今朝の朝食は旅館で出てくるような ザ・和食 にしてみたよ」
「おはよう…炊きたてでツヤツヤの白いご飯に油揚げと葱の味噌汁…
わー!玉子焼きにシャケに納豆・おしんこまで!」
数日ぶりに見る和食に朝からテンションMAXになってしまう
この世界にも和食は存在するが、主流は洋食の為
ここ数日は洋食ばかり食べていた…
元々、和食があると知っていた為、
そんなに飢えてはいないつもりだったが
実際に和食を見てこんなにもテンションが上がるのは
日本人としての習慣がそうさせるのだろうか…
椅子に座って手を合わせる
「いただきます!」
すぐさまお味噌汁を飲み、シャケをつまみながら
ご飯を頬張る
…あぁ、なんて
「幸せ…和食サイコー!」
一口一口噛み締めながら食べていると
傍で見守っていたシオンが笑いをこらえていた
「ッ…ク、…あはははは!やっぱり和食は特別なんだ?
こんなにテッパンのようなリアクションするなんて…
プッ…ははは!」
どうやら我慢でなかったようだ
「そりゃそうよー…私は元々和食派だもん…てか、
神様なんだし、当然知っててやるのって悪趣味よ?シオン」
納豆を混ぜてご飯にかけながら苦言を呈してみるも
シオンは私が予想通りの行動を取った事が
事の他ツボったらしい
…神様にも意外なツボってあるんだね?
何処がそんなに可笑しいのかは理解できないが…
そんな暫く笑っていそうなシオンを放っておいて、私は朝食を食べきる
「ごちそうさまでした!凄く美味しかったよ」
「お粗末さまでした。俺そこ朝から良い笑いをありがとう」
食器を下げるシオンは薄ら涙目だ
「お腹も満たされたし、今日は買い物にでも行こうかなぁ」
食後のお茶(番茶)を飲みながら考えていると
シオンが食器を片づけて戻って来た
「どうせなら、庭園を散歩しながら日曜のデート相手の候補でも
考えた方がいいんじゃない?」
それは確かに一理ある
「そうだよねー…ダンスの事もあるし、
ヴェルやメリーと恋のライバルにもなりたくないし…
出来るだけ、アルファ様とサーディン様は避けておきたい所よね」
「そう言うと思って、はい。アルファ様とサーディン様の1日の予定だよ?」
言葉と共に何処からともなく出てきた紙には
お2人の出没マップ(リアルタイムの時間帯付き)が記載されていた
「流石神様!これでお2人を自然に避けられる……って、
げ…これ後5分以内に出ないと遭遇の恐れあり!ってなってるーー!!」
慌てて立ち上がりパジャマを脱ぐため寝室へ向かう
ドタバタと着替えを済ませると
スペシャル(チート)な魔法でシオンが髪の毛を
ハーフアップの編み込みに仕上げてくれた(薄化粧のオマケ付きで)
「ありがとう!今日はシオンは一緒に行くの?」
魔法で作ってもらった編み込みの部分に触れながら聞くと
シオンは緩く首を振る
「いや、今日は俺は同行しない方が良さそうだから残るよ」
他にやる事もあるし…という彼の呟きは
全身鏡をチェックしに行っていた私には、残念ながら聞こえては居なかった
「そう?なら早速行って来まーす!お昼には戻るね!」
「うん、いってらっしゃーい!…」
シオンから貰った紙が後1分とカウントダウンを始めたので慌てて部屋を出る
その為、
「いってらっしゃーい!……………フラグの宝庫へ」 という
呟きも、当然ながら聞こえなかったのである
・
・
・
・
・
・
・
・
「ふふっ…ユウは今日はどんなフラグを回収するかな?」
そんな余裕めいた言葉を呟いて、近くのソファに座るシオン
彼が指をスッと振っただけで
彼が居るソファの目の前に、大きなモニターが現れた
彼は映画館よろしくポップコーン片手に
大きなサイズのジュースを飲みながらそこに映る映像を見始めた
そこには
まるで画面が私を主役にドラマを作ったかのようなアングルで
リアルタイムで映っている
彼が神様だからこそ出来る所業だろう
そして
そんな神様は美しくも優雅に微笑みながら
画面を見つめているのであった
*******************************
ほぼ10か月振りの更新ですみません;;;
「歌ってマリアージュ」も並走で書いております!(来月UP予定)
本命フラグが急上昇し、
シオンをグーパンチ(肩に)した私は
声高らかに
「もう少し恋(色んな美声)を楽しみたいの!」と
神子候補らしからぬ言葉を発した
その発言を
初めての休日の日に
とても後悔するはめになった
――――先程の発言から 数日後
初めての休みを迎える前日の夜
「ねぇ、明日は休日だけど、どこかへ行く予定はないの?」と
私の服にアイロンをかけながら聞いてくるシオンは
母親(オカン)にもみえる
「えー?特に何にも予定してないけど?」
オカ… シオンの問いに答える私といえば
ここ数日取り組んでいた、ダンスの教本と格闘中である
自分でも驚く位、意外とすぐにこの世界の仕組み?に
馴染んだものの、元の世界で社交ダンスなんていう
高尚なものを体験してこなかった為、
運動神経はそれなりにあるとはいえ
この世界独自の振りとタイミングに
四苦八苦していた…
「んー…右足を引くと同時に腕を…」
ブツブツと呟きながら教本を持って
ウロウロする私はさながら不審者だ
本番までは、まだ3ヶ月もあるとはいえ
これから行われる週1回の練習時間の度に、
ぎこちない動きで相手に迷惑をかけたくはない…
そんな私の小さなプライドが教本を手放させない
「あんまり頑張りすぎないようにね?」
シオンは無理に私を止めたりはしない
それは
私を選んでこの世界に招いたシオンの
ある種の「信頼」の証なんだろうと思うと
私も無茶はしないようにしようと思えるから不思議だ
私は人見知りする方なので、
こんなにもすんなりと「異性」の「執事」という存在を
受け入れられている自分が不思議に思える
私はシオンの姿を見て微笑む
「うん、ありがとう!」
「どういたしまして…
俺に頼らない、君のそういう努力家な所が好きだよ」
「あはは、いきなりドーピングはねぇ?
ホントにヤバくなったら「補正」とかは
お願いするかもしれないけど…」
シオンは「神」でもある為、隠しても仕方ないと思い
素直にぶっちゃける
「完璧に踊れるようにして とは願わないんだね?
ふふっ、本当にユウは面白いね…」
「あら、私だって欲はあるわよ?
でも、自分である程度まで行ける部分は
お願いするよりも努力した方が楽しいじゃない?」
私は努力や苦労をする事にも楽しみを見い出せる
お得な性格をしていると自分でも思う…
叶えて貰えるなら、非現実的な事をお願いして、
叶えて貰いたい!
「じゃあ、頑張るユウのお手伝いと行こうかな?
……私と踊っていただけますか?」
そういいながらシオンが緩く腰を折り、手を差し出して来る
相手の優雅な仕草に一瞬見とれるも差し出された手を取る
「喜んで…と、言いたいけど、
かなりお世話になりそうなので…お手柔らかにお願いします!」
こうして休日の話もそこそこにダンスの特訓に励むのであった
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_____ 翌日の朝
「…ウ………………………ユウ…朝だよ?
そろそろ起きないとイベント起きちゃうよ?」
「ん゛ー……まだ寝てたーい………………………
…………って、イベント?」
昨日は夜遅くまでダンスの練習をしていた為
疲れてベッドに入ってすぐに寝入ってしまい、
シオンが明日の予定がどうだのと言っていたのを
すっかり忘れていた
起きるなりグッと背伸びをして
体を目覚めさせる
昨日のダンスのお蔭で少し筋肉痛気味だ
「そう、イベント!昨日言っておいたけど…
昨日はダンスに夢中で全然聞いてなかったでしょ?」
「あ゛ー………そういえば言ってたねー…?」
まだ眠気が全然取れていない頭で思い出してみる…
この世界の休日は元の世界の一般な休日と変わらずの
土・日の完全週休2日制
ゲームの中では
土曜日は大体がフレンドとの友好度を上げるのと
日曜日に意中の相手を誘う為の予備日で
日曜日は意中の人とのラブ度を上げる為に使われていた
そして今日は土曜日…
「今日はフレンドとの友好度UPの日かー…
確か土曜日にしか開いてないお店があったっけ…」
そう呟きながら
のそのそとベットから降りて洗面所で顔を洗う
「うん、今日も三割増し!」
タオルで水気を取りながら鏡を見て頷く
この世界の特殊効果?のお蔭で、
毎朝自分の顔を見るのが楽しくて仕方が無い
自分でもこんなに鏡をみるようになるとは思わなかった
そんなナルシストっぷりを発揮しながらリビングに戻ると
シオンが朝食を用意してくれていた
「おはよう、お寝坊な主様…
今朝の朝食は旅館で出てくるような ザ・和食 にしてみたよ」
「おはよう…炊きたてでツヤツヤの白いご飯に油揚げと葱の味噌汁…
わー!玉子焼きにシャケに納豆・おしんこまで!」
数日ぶりに見る和食に朝からテンションMAXになってしまう
この世界にも和食は存在するが、主流は洋食の為
ここ数日は洋食ばかり食べていた…
元々、和食があると知っていた為、
そんなに飢えてはいないつもりだったが
実際に和食を見てこんなにもテンションが上がるのは
日本人としての習慣がそうさせるのだろうか…
椅子に座って手を合わせる
「いただきます!」
すぐさまお味噌汁を飲み、シャケをつまみながら
ご飯を頬張る
…あぁ、なんて
「幸せ…和食サイコー!」
一口一口噛み締めながら食べていると
傍で見守っていたシオンが笑いをこらえていた
「ッ…ク、…あはははは!やっぱり和食は特別なんだ?
こんなにテッパンのようなリアクションするなんて…
プッ…ははは!」
どうやら我慢でなかったようだ
「そりゃそうよー…私は元々和食派だもん…てか、
神様なんだし、当然知っててやるのって悪趣味よ?シオン」
納豆を混ぜてご飯にかけながら苦言を呈してみるも
シオンは私が予想通りの行動を取った事が
事の他ツボったらしい
…神様にも意外なツボってあるんだね?
何処がそんなに可笑しいのかは理解できないが…
そんな暫く笑っていそうなシオンを放っておいて、私は朝食を食べきる
「ごちそうさまでした!凄く美味しかったよ」
「お粗末さまでした。俺そこ朝から良い笑いをありがとう」
食器を下げるシオンは薄ら涙目だ
「お腹も満たされたし、今日は買い物にでも行こうかなぁ」
食後のお茶(番茶)を飲みながら考えていると
シオンが食器を片づけて戻って来た
「どうせなら、庭園を散歩しながら日曜のデート相手の候補でも
考えた方がいいんじゃない?」
それは確かに一理ある
「そうだよねー…ダンスの事もあるし、
ヴェルやメリーと恋のライバルにもなりたくないし…
出来るだけ、アルファ様とサーディン様は避けておきたい所よね」
「そう言うと思って、はい。アルファ様とサーディン様の1日の予定だよ?」
言葉と共に何処からともなく出てきた紙には
お2人の出没マップ(リアルタイムの時間帯付き)が記載されていた
「流石神様!これでお2人を自然に避けられる……って、
げ…これ後5分以内に出ないと遭遇の恐れあり!ってなってるーー!!」
慌てて立ち上がりパジャマを脱ぐため寝室へ向かう
ドタバタと着替えを済ませると
スペシャル(チート)な魔法でシオンが髪の毛を
ハーフアップの編み込みに仕上げてくれた(薄化粧のオマケ付きで)
「ありがとう!今日はシオンは一緒に行くの?」
魔法で作ってもらった編み込みの部分に触れながら聞くと
シオンは緩く首を振る
「いや、今日は俺は同行しない方が良さそうだから残るよ」
他にやる事もあるし…という彼の呟きは
全身鏡をチェックしに行っていた私には、残念ながら聞こえては居なかった
「そう?なら早速行って来まーす!お昼には戻るね!」
「うん、いってらっしゃーい!…」
シオンから貰った紙が後1分とカウントダウンを始めたので慌てて部屋を出る
その為、
「いってらっしゃーい!……………フラグの宝庫へ」 という
呟きも、当然ながら聞こえなかったのである
・
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「ふふっ…ユウは今日はどんなフラグを回収するかな?」
そんな余裕めいた言葉を呟いて、近くのソファに座るシオン
彼が指をスッと振っただけで
彼が居るソファの目の前に、大きなモニターが現れた
彼は映画館よろしくポップコーン片手に
大きなサイズのジュースを飲みながらそこに映る映像を見始めた
そこには
まるで画面が私を主役にドラマを作ったかのようなアングルで
リアルタイムで映っている
彼が神様だからこそ出来る所業だろう
そして
そんな神様は美しくも優雅に微笑みながら
画面を見つめているのであった
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ほぼ10か月振りの更新ですみません;;;
「歌ってマリアージュ」も並走で書いております!(来月UP予定)
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