113 / 124
第六章 突然の別れ
百十三話
しおりを挟む
「おはようございます!」
9:30。
俺は会社に到着した。
フロアがどよめく。
「どうしたんだ兎山、確か退職って……」
「すみません部長、引き継ぎしてなくて!今から引き継ぎ資料作ってもいいですか!?」
俺はデスクに向かいながら部長に宣言する。
俺の気迫に押された部長は、
「あ、ああ……分かった」
と了承してくれた。
-
PCの電源を入れ、営業データの入っているサーバーへログインする。
そこには、過去何万件もの取引データが入っていた。
(流石に多いな……)
鷲見さんに手伝ってもらっているとはいえ、ここから調べていくのは骨が折れる作業だ。
……今までの俺ならな。
俺はラインで鷲見さんに連絡する。
『鷲見さん、この十年で取引があった「結婚式場」は何件ですか?』
すぐに既読が付く。
『145件です、関東だけでも70件、東京に絞ると35件』
『ありがとうございます!』
次いで、各式場のリストが送られてきた。
『直近だと〇〇区のホースシューチャペルが取り引きありますが、まさか今から一件ずつ周るおつもりですか?』
『そのまさかですよ』
俺はPCの電源を落とすと出入口へ向かった。
「皆さん、突然辞めてすみません!お世話になりました!」
そう叫んだ後、到着したエレベーターに俺は飛び乗った。
9:30。
俺は会社に到着した。
フロアがどよめく。
「どうしたんだ兎山、確か退職って……」
「すみません部長、引き継ぎしてなくて!今から引き継ぎ資料作ってもいいですか!?」
俺はデスクに向かいながら部長に宣言する。
俺の気迫に押された部長は、
「あ、ああ……分かった」
と了承してくれた。
-
PCの電源を入れ、営業データの入っているサーバーへログインする。
そこには、過去何万件もの取引データが入っていた。
(流石に多いな……)
鷲見さんに手伝ってもらっているとはいえ、ここから調べていくのは骨が折れる作業だ。
……今までの俺ならな。
俺はラインで鷲見さんに連絡する。
『鷲見さん、この十年で取引があった「結婚式場」は何件ですか?』
すぐに既読が付く。
『145件です、関東だけでも70件、東京に絞ると35件』
『ありがとうございます!』
次いで、各式場のリストが送られてきた。
『直近だと〇〇区のホースシューチャペルが取り引きありますが、まさか今から一件ずつ周るおつもりですか?』
『そのまさかですよ』
俺はPCの電源を落とすと出入口へ向かった。
「皆さん、突然辞めてすみません!お世話になりました!」
そう叫んだ後、到着したエレベーターに俺は飛び乗った。
52
お気に入りに追加
448
あなたにおすすめの小説
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
地味で冴えない俺の最高なポディション。
どらやき
BL
前髪は目までかかり、身長は160cm台。
オマケに丸い伊達メガネ。
高校2年生になった今でも俺は立派な陰キャとしてクラスの片隅にいる。
そして、今日も相変わらずクラスのイケメン男子達は尊い。
あぁ。やばい。イケメン×イケメンって最高。
俺のポディションは片隅に限るな。
麗しの眠り姫は義兄の腕で惰眠を貪る
黒木 鳴
BL
妖精のように愛らしく、深窓の姫君のように美しいセレナードのあだ名は「眠り姫」。学園祭で主役を演じたことが由来だが……皮肉にもそのあだ名はぴったりだった。公爵家の出と学年一位の学力、そしてなによりその美貌に周囲はいいように勘違いしているが、セレナードの中身はアホの子……もとい睡眠欲求高めの不思議ちゃん系(自由人なお子さま)。惰眠とおかしを貪りたいセレナードと、そんなセレナードが可愛くて仕方がない義兄のギルバート、なんやかんやで振り回される従兄のエリオットたちのお話し。完結しました!
彼の理想に
いちみやりょう
BL
あの人が見つめる先はいつも、優しそうに、幸せそうに笑う人だった。
人は違ってもそれだけは変わらなかった。
だから俺は、幸せそうに笑う努力をした。
優しくする努力をした。
本当はそんな人間なんかじゃないのに。
俺はあの人の恋人になりたい。
だけど、そんなことノンケのあの人に頼めないから。
心は冗談の中に隠して、少しでもあの人に近づけるようにって笑った。ずっとずっと。そうしてきた。
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
嫌われ者の僕が学園を去る話
おこげ茶
BL
嫌われ者の男の子が学園を去って生活していく話です。
一旦ものすごく不幸にしたかったのですがあんまなってないかもです…。
最終的にはハピエンの予定です。
Rは書けるかわからなくて入れるか迷っているので今のところなしにしておきます。
↓↓↓
微妙なやつのタイトルに※つけておくので苦手な方は自衛お願いします。
設定ガバガバです。なんでも許せる方向け。
不定期更新です。(目標週1)
勝手もわかっていない超初心者が書いた拙い文章ですが、楽しんでいただければ幸いです。
誤字などがありましたらふわふわ言葉で教えて欲しいです。爆速で修正します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる