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第四章 最悪の再会と衝撃の宣言

八十二話

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「インディーズバンド『フィッシュバードベアー』の熊井雄介さんが、未成年淫行の疑いで事情聴取を受けた事が判明いたしました」


 ニュースキャスターは冷静に報道を続ける。


「調べによりますと、熊井さんは五年前、当時17歳の少女とみだらな関係を持ったことが、本人と思われる女性より週刊誌に情報提供があり……」


 あいつ、そんなところにまで手を出していたのか。

 俺はショックを通り越して呆れてしまった。


「これで熊井雄介も終わりだね」


 麗音が静かにひとりごちた。


「そうだな、まさかここまでの男とは思わなかったぜ、別れて正解だったな」


 朝食を取りつつ、俺達は熊井の報道を横目で見た。

-
数日後。

 雄介の女遊びの件はワイドショーで連日取り上げられた。

 桃澤からも別れを告げられたらしい。

 いい気味だ。

 ブーッ、ブーッ!

 仕事中、突然スマホが震えた。

 見ると、雄介からのラインだった。


『俊太郎、あれは、未成年淫行は嘘なんだ!』


 続いて電話が鳴った。

 何度切ってもかかってくるので俺は一度席を離れて電話に出た。


「俊太郎、俺の話を聞いてくれ!」

「もう連絡してくんな。ラインもブロックするからな」

「そんなこと言わないで、なあ、俺を助けてくれよ!」

 はあ?
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