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第三章 同居開始で溺愛されてます
五十一話
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麗音は面食らったような表情で目を瞬かせた。
「大切な人?」
「ああ。……今日、給湯室で話してる時に行ってただろ、大切な人がいるって。俺なんかとの同居止めて、その人と暮らせばいいじゃねえか」
「えっと……しゅん兄ちゃん?」
「いくら幼馴染でも、こんな地味で冴えない男と暮らし続けるメリットなんてないだろ。せっかく部屋も広いんだし、さっさとその人読んでこいよ」
「ちょっと」
「頼むから、お前だけでも幸せになって……」
「話聞いて!」
麗音の大声にビクッと体が跳ねる。
麗音は謝った後、俺の目を見て言った。
「その……大切な人って、しゅん兄ちゃんのことだよ?」
「……へ?」
「俺、大切な人ってしゅん兄ちゃんしかいないけど」
麗音はまっすぐな瞳でなおも俺を見続ける。
「……いやいや!それは幼馴染でってことだろ?好きな女の子とか」
「いないよ。俺しゅん兄ちゃんが一番大切」
「……っ」
駄目だ、俊太郎。
こいつはただの幼馴染、同僚、よくて友人としてしか付き合ってはいけないんだ。
俺がなんて返そうかと言いあぐねていると、麗音は更に耳を疑うようなことを言った。
「俺、しゅん兄ちゃんと結婚するつもりだもん」
「大切な人?」
「ああ。……今日、給湯室で話してる時に行ってただろ、大切な人がいるって。俺なんかとの同居止めて、その人と暮らせばいいじゃねえか」
「えっと……しゅん兄ちゃん?」
「いくら幼馴染でも、こんな地味で冴えない男と暮らし続けるメリットなんてないだろ。せっかく部屋も広いんだし、さっさとその人読んでこいよ」
「ちょっと」
「頼むから、お前だけでも幸せになって……」
「話聞いて!」
麗音の大声にビクッと体が跳ねる。
麗音は謝った後、俺の目を見て言った。
「その……大切な人って、しゅん兄ちゃんのことだよ?」
「……へ?」
「俺、大切な人ってしゅん兄ちゃんしかいないけど」
麗音はまっすぐな瞳でなおも俺を見続ける。
「……いやいや!それは幼馴染でってことだろ?好きな女の子とか」
「いないよ。俺しゅん兄ちゃんが一番大切」
「……っ」
駄目だ、俊太郎。
こいつはただの幼馴染、同僚、よくて友人としてしか付き合ってはいけないんだ。
俺がなんて返そうかと言いあぐねていると、麗音は更に耳を疑うようなことを言った。
「俺、しゅん兄ちゃんと結婚するつもりだもん」
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