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女子高校生と僕達の奇跡
第8話(桜視点)
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…なんて思案していたら、もう学校に行く時間になっていた。
いけない、いけない。
今日は高校の入学式なんだから。
家族に見送られながら、玄関を出る。
せっかくの春なんだから、もっと明るい気持ちで歩こう。
今日は天気がいい。
桜も満開で、入学式日和って感じ。
ふわっと桜が舞う。
まるで誰かが、また私のことを応援しているみたい。
なんて、こんなこと言ってたらまた変な子に見られちゃう。
と、1人で少し笑いながら歩いていると。
「おっはよー、桜!めっちゃ上機嫌だね(笑)」
あっ、明音だ!
「おはよーっ!」
って、私、顔に出てたのか…。
気をつけないと。
「で、なんでそんなに上機嫌なの?」
な、なんでって言われてもなぁ…。
「なになに~?」
…ここは、奥の手でも使うか…いくら親友の明音だとしても変な子だと思われるのは嫌だ。
「…明音と同じ高校なのが嬉しくて。」
もちろん、嘘は言っていない。
そうすると明音はふわりと笑う。
まるでお日様みたいに。
「私も嬉しいっ。」
…可愛い。彼女にしたい。
「桜の彼女にはなりませーんっ!」
「…声に出てた?冗談だけどね。」
「出てた出てた!わかってるよ~。」
2人であははっと笑う。
「さっ、行こ!高校っ!」
「そうだね!行こっか!」
桜がさっきよりも舞う。
綺麗な春の日。
二人とも目がキラキラして、今から始まる高校生活に期待と少しの不安を抱えて。
楽しそうに手を繋いで駆け出す。
…それを見守ってる人がいることには気付かれないままで。
いけない、いけない。
今日は高校の入学式なんだから。
家族に見送られながら、玄関を出る。
せっかくの春なんだから、もっと明るい気持ちで歩こう。
今日は天気がいい。
桜も満開で、入学式日和って感じ。
ふわっと桜が舞う。
まるで誰かが、また私のことを応援しているみたい。
なんて、こんなこと言ってたらまた変な子に見られちゃう。
と、1人で少し笑いながら歩いていると。
「おっはよー、桜!めっちゃ上機嫌だね(笑)」
あっ、明音だ!
「おはよーっ!」
って、私、顔に出てたのか…。
気をつけないと。
「で、なんでそんなに上機嫌なの?」
な、なんでって言われてもなぁ…。
「なになに~?」
…ここは、奥の手でも使うか…いくら親友の明音だとしても変な子だと思われるのは嫌だ。
「…明音と同じ高校なのが嬉しくて。」
もちろん、嘘は言っていない。
そうすると明音はふわりと笑う。
まるでお日様みたいに。
「私も嬉しいっ。」
…可愛い。彼女にしたい。
「桜の彼女にはなりませーんっ!」
「…声に出てた?冗談だけどね。」
「出てた出てた!わかってるよ~。」
2人であははっと笑う。
「さっ、行こ!高校っ!」
「そうだね!行こっか!」
桜がさっきよりも舞う。
綺麗な春の日。
二人とも目がキラキラして、今から始まる高校生活に期待と少しの不安を抱えて。
楽しそうに手を繋いで駆け出す。
…それを見守ってる人がいることには気付かれないままで。
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