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五章
アルトリアの決意「後編」
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「まあ、この話はしなくてもいいでしょう。さあ、剣を抜きなさいクロノスの残り香よ」
ルミエルは、長い前髪を手櫛で掻き分けつつ余裕な様子をアルトリア達に見せつけた。アルトリアは柄に手を伸ばすも、小刻みに四肢は震え力が入らない。鞘と鍔が擦れ合い敗北の歌を唄う。
「アルトリア様、大丈夫です」
バルハは、柄に触れてる手をそっと握る。
「で、でも」
「大丈夫です。貴女様の力……、良いですか? これは、先代の王に言われていた言葉です。アルトリア様、貴女様は王の歴史が始まって以来最高の力を持っているのですよ。自信を持ってください」
垂れた瞼の奥の優しい瞳が・声が・手から伝わる温もりが、安堵感をくれた。バルハの発言に根拠はない。幼き頃に亡くなった親の記憶はどれもこれもが蜃気楼。もしかしたらアルトリア自身をその気にさせる為についた嘘かもしれない。けれど、それでもアルトリアにとって誰かに認められるという事はそれだけで十分価値のあるもの。
「分かったわ……」
アルトリアは慣れない手つきで鞘から剣を抜く。
「でも、なぜ私達は貴方達と無意味に戦わなくてはならないの?」
ルミエルは、宙で腕を組み見下す。
「戦う? 無意味? これだから、低俗の考えつまり固定概念は反吐が出ますね。良いですか、全てには意味が有り成すべく足る根拠が存在しているのですよ」
「根、拠?」
「ええ。空が空であるのにも風が風であるのにも。まぁ、君達には一生理解の出来ない尊いモノです。それに、知った所でどーするのですか? クロノスの残り香よ」
アルトリアは声に力を込めて清く口にした。
「もし、互いに理解ができるのなら争いをやめるべき!!」
ルミエルは、興味を抱かない冷めた声だが意思の疎通は出来ている。虫とは違い意見を言い合える。ならばと、ルミエルは言葉での解決を望んだ。彼となら話を酌み交わし分かり合えると思っていた。
──いや、錯覚していたのだ。
それを分からせるかのように乾いた笑いがアルトリアの鼓膜を残酷にも引っ掻き回す。
「ハハッ──。クロノスの残り香よ、君は何処まで愚かなのですか? 理解をしてどおするのです? 理解をしても、解決策が無ければ意味が無いのですよ。互いに利が無い理解は意味がない」
「そんなの分からないじゃない!」
「いいえ、分かっているのです。だからこそ、試練が必要なのですよ」
「試練?」
「ええ、少し話をしすぎましたね。つまり、私と貴女達とは分かり合えてはいけないのです。すれ違い食い違い恨み憎しみブレない鉾を向け続けなさい。でなきゃ、死は貴女を食い潰す!!」
ルミエルは、片手を天に掲げると手のひらには琥珀色をした粒子が集まる。音もなく静かに粒子は一つの大きな塊となり、気がついた時には二又をした一筋の槍と化していた。神々しく輝く槍の切っ先でルミエルは空に円を描く。
「さあ、抗いなさい人類の希望よ。我、神法を持って第一の試練とならん」
「バルハは、私の背後に! 何としても護るから!」
アルトリアは、バルハに心配をかけまいと声を張り上げた。だが、双眸はルミエルが描いた魔法陣に絶望を見る。神が下す天罰とも言える絶対的な力を形とした光の刃が、数百と魔法陣の中から切っ先をアルトリア達に向けていた。
「臆した先に見るものは死、のみだと知りなさい。閃光の雨」
ルミエルが、手を振り下ろしたと同時に無数の刃は射出されけたたましい音を奏でながら命を裂かんと空を斬る。
(時を止めれば……でも、もし相手に効かなかったら、なら剣で対抗……でも私にそんな実力は……なら逃げ──)
ゼロ距離になる数秒間のうちに様々な思考が駆け巡った。護らなくてはいけない責任感が、初めてアルトリアに命の重さを現実的へと仕向けたのだ。慎重に、的確に対処をし次へ繋げる策を工作しようとした。のが、間違えだったと気がつくのに時間はかからなかった。
突如、襲った衝撃と後頭部から感じる痛みにアルトリアは自分が押されて倒されたと気がつく。
瞳に写るのは、覆いかぶさったバルハの笑顔とこの場所に於いては不可思議に感じる頬が濡れる生暖かい感覚。
「バル……ハ?」
「アルトリア様、お怪我はございませんか?」
平常に努めているのだろうが、バルハの息遣いは異様だった。不規則であり、何かが器官に詰まっているかのように鈍い呼吸音。
「これは……血?」
頬を伝う何かを拭い瞳に写すと、薄暗くても分かる程に赤かった。
「この老いぼれ、最後に貴女様のお役に立てて良かった、です」
力なく、バルハは体をアルトリアへと預けた。
アルトリアは気が狂いそうな感情を精一杯押し殺し体を起こしてバルハを抱える。服は真っ赤に染まり、バルハの血はさながら川のように、アルトリアの鎧から流れ続けた。いつしか、二人の周りは真っ赤な水溜りができバルハの色素は命の色を消してゆく。
「バルハ、ねえ、バルハ起きなさい!! なんで、なんで! そんな、嘘……なんで私を庇って」
「ゴホッ……。アルトリア様、貴女様は幾重の命の上に君臨しなくてはならないのです。命には等しく平等であり、優劣をつけてはならない。貴女様は生きて、国を護らなくてはならないのです。一人の人間では無く、数多の命が往来する国を……将又、世界を……だから生きなくてはならないのです」
「分かった……分かったからもう喋らないで」
真っ赤な手を強く握り、泣きそうな気持ちを無理やり押し殺し、バルハが望むであろう王女を演じる。バルハは、それでも青ざめた唇を口の端から血を垂らしながらも動かし続けた。
「私は、覚悟をしていたのです死を。あのメンバーで、間違いなく足でまとい」
「そんな事ないわよ!」
バルハは、優しい笑顔を浮かべ首を振るう。
「いいえ。心の支えよりなにより、必要なのは戦力です。私は、死に場所を求め最後は自ら命を絶つつもりでした。貴女様の未来を邪魔するのはしたくなかったのです。今回だって、私が居なければ判断が鈍ったりしなかった。でも、本当に最後の最期で貴女様を守れて幸せ、でした──」
バルハの瞳は光を失い、それでもアルトリアを写す。呼吸は止まり、まだ少し暖かい体温は熱を忘れ固まってゆく。アルトリアは、我慢していた感情が爆発しなりふり構わず叫んだ。
「うぁぁぁあぁぁぁ……ッ! バルハ、バルハバルハ……。一人にしないでよ、私は……私はぁ……」
バルハの頭を抱え、一頻り泣き叫ぶ。様々な思い出があった。
(畑を汗水共に流しながら耕し、昼には冷たい飲み物を笑顔で一緒に飲んだ。
料理が下手だった頃、丸焦げになった野菜を苦笑いをしながらも食べてくれた。
川遊びをしていた時も近くでずっと見守ってくれた。
体を壊した時は一日中看病してくれた。
帝都に行くのが怖い私の代わりに、いつも帝都に行ってくれた。私の思い出の中にはいつも絶対バルハが居たのに……)
「それすらも、私が自ら奪ってしまった……。私の甘えと、私の自覚の無さが招いた死よりも辛い罰。そう、これが私に課せられた天罰……」
「そうです、クロノスの残り香よ。貴女は、力を振るうべきだった。何も考えることなく、確固たる自信の元で秘められた力を。王たる力を」
「そうね。そうよね、王は一つの命の上で成り立つものではなく、成り立ってはいけない存在なのだから……。決めたわ、救うのではない。救世主となることも無い。私は私の国を造る為に貴方を殺します」
立ち上がり、剣を構えルミエルを穿つ。瞳に宿ったのは殺意ではなく、ぶれることの無い王としての使命だった。
ルミエルは、長い前髪を手櫛で掻き分けつつ余裕な様子をアルトリア達に見せつけた。アルトリアは柄に手を伸ばすも、小刻みに四肢は震え力が入らない。鞘と鍔が擦れ合い敗北の歌を唄う。
「アルトリア様、大丈夫です」
バルハは、柄に触れてる手をそっと握る。
「で、でも」
「大丈夫です。貴女様の力……、良いですか? これは、先代の王に言われていた言葉です。アルトリア様、貴女様は王の歴史が始まって以来最高の力を持っているのですよ。自信を持ってください」
垂れた瞼の奥の優しい瞳が・声が・手から伝わる温もりが、安堵感をくれた。バルハの発言に根拠はない。幼き頃に亡くなった親の記憶はどれもこれもが蜃気楼。もしかしたらアルトリア自身をその気にさせる為についた嘘かもしれない。けれど、それでもアルトリアにとって誰かに認められるという事はそれだけで十分価値のあるもの。
「分かったわ……」
アルトリアは慣れない手つきで鞘から剣を抜く。
「でも、なぜ私達は貴方達と無意味に戦わなくてはならないの?」
ルミエルは、宙で腕を組み見下す。
「戦う? 無意味? これだから、低俗の考えつまり固定概念は反吐が出ますね。良いですか、全てには意味が有り成すべく足る根拠が存在しているのですよ」
「根、拠?」
「ええ。空が空であるのにも風が風であるのにも。まぁ、君達には一生理解の出来ない尊いモノです。それに、知った所でどーするのですか? クロノスの残り香よ」
アルトリアは声に力を込めて清く口にした。
「もし、互いに理解ができるのなら争いをやめるべき!!」
ルミエルは、興味を抱かない冷めた声だが意思の疎通は出来ている。虫とは違い意見を言い合える。ならばと、ルミエルは言葉での解決を望んだ。彼となら話を酌み交わし分かり合えると思っていた。
──いや、錯覚していたのだ。
それを分からせるかのように乾いた笑いがアルトリアの鼓膜を残酷にも引っ掻き回す。
「ハハッ──。クロノスの残り香よ、君は何処まで愚かなのですか? 理解をしてどおするのです? 理解をしても、解決策が無ければ意味が無いのですよ。互いに利が無い理解は意味がない」
「そんなの分からないじゃない!」
「いいえ、分かっているのです。だからこそ、試練が必要なのですよ」
「試練?」
「ええ、少し話をしすぎましたね。つまり、私と貴女達とは分かり合えてはいけないのです。すれ違い食い違い恨み憎しみブレない鉾を向け続けなさい。でなきゃ、死は貴女を食い潰す!!」
ルミエルは、片手を天に掲げると手のひらには琥珀色をした粒子が集まる。音もなく静かに粒子は一つの大きな塊となり、気がついた時には二又をした一筋の槍と化していた。神々しく輝く槍の切っ先でルミエルは空に円を描く。
「さあ、抗いなさい人類の希望よ。我、神法を持って第一の試練とならん」
「バルハは、私の背後に! 何としても護るから!」
アルトリアは、バルハに心配をかけまいと声を張り上げた。だが、双眸はルミエルが描いた魔法陣に絶望を見る。神が下す天罰とも言える絶対的な力を形とした光の刃が、数百と魔法陣の中から切っ先をアルトリア達に向けていた。
「臆した先に見るものは死、のみだと知りなさい。閃光の雨」
ルミエルが、手を振り下ろしたと同時に無数の刃は射出されけたたましい音を奏でながら命を裂かんと空を斬る。
(時を止めれば……でも、もし相手に効かなかったら、なら剣で対抗……でも私にそんな実力は……なら逃げ──)
ゼロ距離になる数秒間のうちに様々な思考が駆け巡った。護らなくてはいけない責任感が、初めてアルトリアに命の重さを現実的へと仕向けたのだ。慎重に、的確に対処をし次へ繋げる策を工作しようとした。のが、間違えだったと気がつくのに時間はかからなかった。
突如、襲った衝撃と後頭部から感じる痛みにアルトリアは自分が押されて倒されたと気がつく。
瞳に写るのは、覆いかぶさったバルハの笑顔とこの場所に於いては不可思議に感じる頬が濡れる生暖かい感覚。
「バル……ハ?」
「アルトリア様、お怪我はございませんか?」
平常に努めているのだろうが、バルハの息遣いは異様だった。不規則であり、何かが器官に詰まっているかのように鈍い呼吸音。
「これは……血?」
頬を伝う何かを拭い瞳に写すと、薄暗くても分かる程に赤かった。
「この老いぼれ、最後に貴女様のお役に立てて良かった、です」
力なく、バルハは体をアルトリアへと預けた。
アルトリアは気が狂いそうな感情を精一杯押し殺し体を起こしてバルハを抱える。服は真っ赤に染まり、バルハの血はさながら川のように、アルトリアの鎧から流れ続けた。いつしか、二人の周りは真っ赤な水溜りができバルハの色素は命の色を消してゆく。
「バルハ、ねえ、バルハ起きなさい!! なんで、なんで! そんな、嘘……なんで私を庇って」
「ゴホッ……。アルトリア様、貴女様は幾重の命の上に君臨しなくてはならないのです。命には等しく平等であり、優劣をつけてはならない。貴女様は生きて、国を護らなくてはならないのです。一人の人間では無く、数多の命が往来する国を……将又、世界を……だから生きなくてはならないのです」
「分かった……分かったからもう喋らないで」
真っ赤な手を強く握り、泣きそうな気持ちを無理やり押し殺し、バルハが望むであろう王女を演じる。バルハは、それでも青ざめた唇を口の端から血を垂らしながらも動かし続けた。
「私は、覚悟をしていたのです死を。あのメンバーで、間違いなく足でまとい」
「そんな事ないわよ!」
バルハは、優しい笑顔を浮かべ首を振るう。
「いいえ。心の支えよりなにより、必要なのは戦力です。私は、死に場所を求め最後は自ら命を絶つつもりでした。貴女様の未来を邪魔するのはしたくなかったのです。今回だって、私が居なければ判断が鈍ったりしなかった。でも、本当に最後の最期で貴女様を守れて幸せ、でした──」
バルハの瞳は光を失い、それでもアルトリアを写す。呼吸は止まり、まだ少し暖かい体温は熱を忘れ固まってゆく。アルトリアは、我慢していた感情が爆発しなりふり構わず叫んだ。
「うぁぁぁあぁぁぁ……ッ! バルハ、バルハバルハ……。一人にしないでよ、私は……私はぁ……」
バルハの頭を抱え、一頻り泣き叫ぶ。様々な思い出があった。
(畑を汗水共に流しながら耕し、昼には冷たい飲み物を笑顔で一緒に飲んだ。
料理が下手だった頃、丸焦げになった野菜を苦笑いをしながらも食べてくれた。
川遊びをしていた時も近くでずっと見守ってくれた。
体を壊した時は一日中看病してくれた。
帝都に行くのが怖い私の代わりに、いつも帝都に行ってくれた。私の思い出の中にはいつも絶対バルハが居たのに……)
「それすらも、私が自ら奪ってしまった……。私の甘えと、私の自覚の無さが招いた死よりも辛い罰。そう、これが私に課せられた天罰……」
「そうです、クロノスの残り香よ。貴女は、力を振るうべきだった。何も考えることなく、確固たる自信の元で秘められた力を。王たる力を」
「そうね。そうよね、王は一つの命の上で成り立つものではなく、成り立ってはいけない存在なのだから……。決めたわ、救うのではない。救世主となることも無い。私は私の国を造る為に貴方を殺します」
立ち上がり、剣を構えルミエルを穿つ。瞳に宿ったのは殺意ではなく、ぶれることの無い王としての使命だった。
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