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Ⅱ.近づく距離
11.心を添わせる
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なんとなく消化不良の残る話と共に昼食を終えた悠里は、午後からは再び畑仕事を始めた。だが、闇兎にまとわりつかれて困りきってしまう。
「きゅうきゅう!」
「もう……そんなにくっつかれたら作業できないよ……」
鳴き声をあげながら甘えてくるのを拒むのは難しかった。やけに今日は甘えただから、白珠に連れ去られた後に何かあったのだろうかと心配にもなる。
「悠里は、休んでいたらどうだ?」
作業の手が止まる悠里を見かねた様子の狼泉が、苦笑しながら言う。
「でも、僕の畑なのに……」
「悠里はこれまで一人で頑張っていたんだろう? たまには休むことも必要だと思う」
「それなら、狼泉も休もうよ。一日くらい、作業しなくても大丈夫だから」
悠里だけが休むのは気が引ける。じっと見つめて訴えるが、狼泉は首を縦に振らない。
「俺が作業するのは、飯を食べさせてもらっている身として当然だ。……俺は悠里の二倍以上食べるし」
狼泉が片目を瞑り笑う。その茶化した言い方に、悠里も思わず笑ってしまった。
確かに、狼泉は驚くほどの量を食べる。用意した分を毎回全て食べきるので、どんどん作る量を増やしているのだが、いまだに残されたことがない。
美味しそうに食べてくれるから悠里は嬉しいくらいだし、負担だと感じたこともない。だが、狼泉の方は少し気にしていたようだ。
「――対価を払うことができればいいのだが、なにぶん手持ちがなくてな……。労働力で賄わせてほしいんだ」
「そんなに気にしなくていいのに」
真剣な眼差しで言われ、悠里はどう答えるべきか迷った。
狼泉が金銭どころか何も荷物を持っていないことは知っている。最初は山で遭難中に失くしたのだと思っていたが、後から、そもそも山に入る時点で何も持っていなかったのだと聞いた。
その理由は分からない。少なくとも、魔獣を狩るために山に入ったわけではないことは確かだ。倒れていたときの狼泉の格好は、あまりにも軽装だったのだから。
狼泉にはあまりに謎が多すぎる。語ってくれる気がないのを寂しく思うが、悠里はどうしても狼泉を嫌いになれなかった。
「――そもそも、お金をもらっても、こんな山の中では使い道がないんだけどね。でも、狼泉が気にしているなら、頑張って働いてもらおうかな。くれぐれも、無理はしないでね?」
病み上がりである狼泉を気遣いながら、意志を尊重して悠里は引き下がった。すると、狼泉が目を細めて笑う。
「分かった。ありがとう、悠里」
「お礼を言うのは僕の方だと思うけど?」
「嬉しかったら、礼を言うのは当然だろう。悠里は俺の話を聞いて、意志を尊重してくれる。それが、どれだけありがたいことか――」
狼泉の目が遠くを見つめる。過去を思い返していることが、その表情から分かった。
それがなんだか寂しい。悠里は感情に突き動かされて、狼泉の腕をぎゅっと握り、注意を引いた。
「狼泉。僕はちゃんとあなたを見てる。だから、狼泉もあまりよそ見をしないで、僕を見て」
狼泉が目を丸くして悠里を見下ろした。その目に映っていることが嬉しいと、悠里は微笑みかける。
暫くして、狼泉の手が悠里の手に重なった。土で汚れていても、温かくて安心感を覚える大きな手だ。
「……あぁ、そうだな」
柔らかな笑みが狼泉の顔に広がる。慈しむように目を細め、照れくさそうに、額を悠里の頭に擦りつけてくる。
闇兎や白珠が甘えてくる時のような仕草に、悠里はくすぐったさを感じて身を震わせた。
「――今の俺には、悠里がいるのか。……それが、こんなに嬉しいことだとは知らなかった。こんなに心を震わせることだとは……」
囁かれる言葉は、低く掠れ消えていく。
不意に、かき抱くように悠里の身体に腕が回った。強すぎる腕の力は、少し苦しい。だが、悠里は何も言わず、狼泉に寄り添う。
狼泉が今何を考えているか分からない。何も言ってくれないから。だが、その身に抱えた悲哀や苦しさが、触れているところから伝わってくるようだった。だから、離れたくない。
(僕がもっと大きかったらよかったのに。狼泉を包んで、悲しいこと全部、吸いとってしまえたらよかったのに……)
どれだけ腕を伸ばしても、悠里の華奢な体格では狼泉を包み込んでやることなんてできない。それが悔しいが、今はできることをしようと、狼泉に心を寄り添わせる。自分の温もりが、少しでも狼泉を癒せることを祈って――。
「……きゅう」
暫くして、不満そうな闇兎の鳴き声がする。これまで黙って見守ってくれていたというのに、我慢しきれなくなったらしい。
狼泉が身じろぎをして離れていくので、悠里の心に隙間風が吹いたような気分になった。抱きしめ合うことで癒されていたのは、本当は悠里の方だったのかもしれない。
「……突然、悪い。あぁ、服も汚してしまった……」
謝る狼泉の顔を見上げ、悠里は首を横に振る。
「大丈夫、払えば落ちるから。狼泉は大丈夫?」
何が、とは明言せず、悠里は眉を下げる狼泉の顔を見上げて首を傾げた。
狼泉は頬をうっすらと赤く染め、小さく頷く。
「甘えてしまった……」
「僕がわがままを言ったからだもん。気にしないで」
「わがまま?」
きょとんと目を丸くする狼泉に、悠里はふふっと笑った。
「よそ見しないで、僕を見て、って」
咄嗟に出てきた言葉だったが、改めて考えると、なんだか恥ずかしい気がしてくる。狼泉の記憶の中の誰かに嫉妬していたみたいな言葉だ。
悠里は目を伏せ、狼泉の肩に額をぶつける。恥ずかしさを紛らわせたかったのだ。
「……それか」
低く魅力的な声が、笑みを含んで囁きかけてくる。悠里は頬が熱くなり、顔を上げられなくなった。
「――違うと分かっているのに、誤解しそうになったな。男をあまり舞い上がらせない方がいい。調子に乗らせると、襲われるぞ」
悠里はぱちりと目を瞬かせる。狼泉の言葉の意味がよく分からなかった。
思わず顔を上げると、悠里の顔を見た狼泉が、スッと目を細める。
「どういう意味?」
「……こういう、無防備な可愛い顔を見せられると、理性なんてあっさりなくなってしまうという意味だ」
その声に笑みの気配はなくなり、悠里の身体の芯を熱くするような、不思議な色気が滲んでいた。悠里は言葉の意味を理解できないまま、狼泉の顔を見上げて固まってしまう。
「――ほら、注意したばかりだぞ」
困ったように微笑んだ狼泉が、悠里をやんわりと押して離れた。
開いた距離が寂しく感じられた悠里は、無意識で「嘘ばっかり……」と小さく呟く。
だって、悠里の目には、狼泉が理性をなくしたようには、見えなかったのだ。
「きゅうきゅう!」
「もう……そんなにくっつかれたら作業できないよ……」
鳴き声をあげながら甘えてくるのを拒むのは難しかった。やけに今日は甘えただから、白珠に連れ去られた後に何かあったのだろうかと心配にもなる。
「悠里は、休んでいたらどうだ?」
作業の手が止まる悠里を見かねた様子の狼泉が、苦笑しながら言う。
「でも、僕の畑なのに……」
「悠里はこれまで一人で頑張っていたんだろう? たまには休むことも必要だと思う」
「それなら、狼泉も休もうよ。一日くらい、作業しなくても大丈夫だから」
悠里だけが休むのは気が引ける。じっと見つめて訴えるが、狼泉は首を縦に振らない。
「俺が作業するのは、飯を食べさせてもらっている身として当然だ。……俺は悠里の二倍以上食べるし」
狼泉が片目を瞑り笑う。その茶化した言い方に、悠里も思わず笑ってしまった。
確かに、狼泉は驚くほどの量を食べる。用意した分を毎回全て食べきるので、どんどん作る量を増やしているのだが、いまだに残されたことがない。
美味しそうに食べてくれるから悠里は嬉しいくらいだし、負担だと感じたこともない。だが、狼泉の方は少し気にしていたようだ。
「――対価を払うことができればいいのだが、なにぶん手持ちがなくてな……。労働力で賄わせてほしいんだ」
「そんなに気にしなくていいのに」
真剣な眼差しで言われ、悠里はどう答えるべきか迷った。
狼泉が金銭どころか何も荷物を持っていないことは知っている。最初は山で遭難中に失くしたのだと思っていたが、後から、そもそも山に入る時点で何も持っていなかったのだと聞いた。
その理由は分からない。少なくとも、魔獣を狩るために山に入ったわけではないことは確かだ。倒れていたときの狼泉の格好は、あまりにも軽装だったのだから。
狼泉にはあまりに謎が多すぎる。語ってくれる気がないのを寂しく思うが、悠里はどうしても狼泉を嫌いになれなかった。
「――そもそも、お金をもらっても、こんな山の中では使い道がないんだけどね。でも、狼泉が気にしているなら、頑張って働いてもらおうかな。くれぐれも、無理はしないでね?」
病み上がりである狼泉を気遣いながら、意志を尊重して悠里は引き下がった。すると、狼泉が目を細めて笑う。
「分かった。ありがとう、悠里」
「お礼を言うのは僕の方だと思うけど?」
「嬉しかったら、礼を言うのは当然だろう。悠里は俺の話を聞いて、意志を尊重してくれる。それが、どれだけありがたいことか――」
狼泉の目が遠くを見つめる。過去を思い返していることが、その表情から分かった。
それがなんだか寂しい。悠里は感情に突き動かされて、狼泉の腕をぎゅっと握り、注意を引いた。
「狼泉。僕はちゃんとあなたを見てる。だから、狼泉もあまりよそ見をしないで、僕を見て」
狼泉が目を丸くして悠里を見下ろした。その目に映っていることが嬉しいと、悠里は微笑みかける。
暫くして、狼泉の手が悠里の手に重なった。土で汚れていても、温かくて安心感を覚える大きな手だ。
「……あぁ、そうだな」
柔らかな笑みが狼泉の顔に広がる。慈しむように目を細め、照れくさそうに、額を悠里の頭に擦りつけてくる。
闇兎や白珠が甘えてくる時のような仕草に、悠里はくすぐったさを感じて身を震わせた。
「――今の俺には、悠里がいるのか。……それが、こんなに嬉しいことだとは知らなかった。こんなに心を震わせることだとは……」
囁かれる言葉は、低く掠れ消えていく。
不意に、かき抱くように悠里の身体に腕が回った。強すぎる腕の力は、少し苦しい。だが、悠里は何も言わず、狼泉に寄り添う。
狼泉が今何を考えているか分からない。何も言ってくれないから。だが、その身に抱えた悲哀や苦しさが、触れているところから伝わってくるようだった。だから、離れたくない。
(僕がもっと大きかったらよかったのに。狼泉を包んで、悲しいこと全部、吸いとってしまえたらよかったのに……)
どれだけ腕を伸ばしても、悠里の華奢な体格では狼泉を包み込んでやることなんてできない。それが悔しいが、今はできることをしようと、狼泉に心を寄り添わせる。自分の温もりが、少しでも狼泉を癒せることを祈って――。
「……きゅう」
暫くして、不満そうな闇兎の鳴き声がする。これまで黙って見守ってくれていたというのに、我慢しきれなくなったらしい。
狼泉が身じろぎをして離れていくので、悠里の心に隙間風が吹いたような気分になった。抱きしめ合うことで癒されていたのは、本当は悠里の方だったのかもしれない。
「……突然、悪い。あぁ、服も汚してしまった……」
謝る狼泉の顔を見上げ、悠里は首を横に振る。
「大丈夫、払えば落ちるから。狼泉は大丈夫?」
何が、とは明言せず、悠里は眉を下げる狼泉の顔を見上げて首を傾げた。
狼泉は頬をうっすらと赤く染め、小さく頷く。
「甘えてしまった……」
「僕がわがままを言ったからだもん。気にしないで」
「わがまま?」
きょとんと目を丸くする狼泉に、悠里はふふっと笑った。
「よそ見しないで、僕を見て、って」
咄嗟に出てきた言葉だったが、改めて考えると、なんだか恥ずかしい気がしてくる。狼泉の記憶の中の誰かに嫉妬していたみたいな言葉だ。
悠里は目を伏せ、狼泉の肩に額をぶつける。恥ずかしさを紛らわせたかったのだ。
「……それか」
低く魅力的な声が、笑みを含んで囁きかけてくる。悠里は頬が熱くなり、顔を上げられなくなった。
「――違うと分かっているのに、誤解しそうになったな。男をあまり舞い上がらせない方がいい。調子に乗らせると、襲われるぞ」
悠里はぱちりと目を瞬かせる。狼泉の言葉の意味がよく分からなかった。
思わず顔を上げると、悠里の顔を見た狼泉が、スッと目を細める。
「どういう意味?」
「……こういう、無防備な可愛い顔を見せられると、理性なんてあっさりなくなってしまうという意味だ」
その声に笑みの気配はなくなり、悠里の身体の芯を熱くするような、不思議な色気が滲んでいた。悠里は言葉の意味を理解できないまま、狼泉の顔を見上げて固まってしまう。
「――ほら、注意したばかりだぞ」
困ったように微笑んだ狼泉が、悠里をやんわりと押して離れた。
開いた距離が寂しく感じられた悠里は、無意識で「嘘ばっかり……」と小さく呟く。
だって、悠里の目には、狼泉が理性をなくしたようには、見えなかったのだ。
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