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Ⅰ.異界での出会い
4.運命との出会い
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「この世界に来てから、驚きの連続だったな……」
朝から畑仕事をしていた悠里は、休憩がてらやってきた山中の湖の傍らで、饅頭を齧った。混ぜ込んである木苺のジャムの甘みが、悠里を癒してくれる。
草むらの傍で、闇兎がねこじゃらしのような草にパンチを繰り返して遊んでいるのが、なんとものどかな雰囲気だ。
先ほどまで思い出していたのは、異界・満颯に渡ってきた当初のこと。
まさか別の世界に突如放り込まれることがあるなんて、十六歳だった悠里は夢にも思ったことがなかった。当然、ここで暮らし始めた当初は、日本での常識との隔たりに困惑し、悩んでばかり。
悠里を天藍たちの元まで導いてくれた闇兎の正体もまた、驚きだった。
魔獣という生き物は、非常に興味深い。高い身体能力と知性を持ち、悠里が話す言葉のほとんどを理解する。深く交流すればするほど、新たな謎が生まれて、悠里は魅了されてしまった。
「藍じい様たちに、保護してもらえてよかったな……」
数年前に亡くなってしまった天藍たちを思い出し、悠里は目を細める。
湖の水面が、日光を反射してキラキラと輝いていた。こうして景色を美しいと思えるほど、悠里の心に余裕ができたのは、紛れもなく天藍たちのおかげである。
彼らは、右も左も分からず失敗ばかり繰り返す悠里を、常に温かく見守り、一人で生きていけるまで導いてくれた。
悠里は、彼らが亡くなった後には家や畑を引き継ぎ、つつがなく暮らしている。
「人里から離れているのには、困ってしまうけど……」
思わず苦笑がこぼれる。
悠里が譲り受けた家があるこの山は、完全に人里から隔絶された場所だった。道と言えるものは獣道程度しかなく、人が踏み入ってくることはほぼない。
悠里は一応、一番近くの人里までの行き方や所要時間を教えられている。だが、一週間歩き通しになる可能性を聞かされては、行こうなどとは思えなかった。
そもそも人里から離れ住んでいた天藍たちは、金銭というものをほとんど持っておらず、異界渡りをしてきた悠里はなおさらである。人里に行ったところで、どうやって生活すれば良いのか。
悠里にとって、天藍たちから譲り受けた家とその周囲だけが、この世界で安心できる場所だった。一人きりなのは寂しいが、たくさんの魔獣たちが悠里を見守ってくれているから耐えられる。
「グルルル……」
ガサッと近くの草むらが揺れ、白毛のヒョウのような魔獣が現れる。
白雪豹という種族で、悠里が付けた名は白珠。闇兎と同じように普段から悠里の元に遊びにくることが多い魔獣だ。
いつもは穏やかな雰囲気なのだが、今日は少し違っていた。
「白珠、どうしたの?」
名を呼びながら問いかけた悠里の目に、白珠の前足が赤く染まっているのが映る。
「――怪我を……!?」
慌てて駆け寄ると、頬をペロリと舐められた。白珠の目が、柔らかく細められている。
よくよく前足を観察すると、それは怪我ではなく、どこかで血がついたものだと分かった。
「なんだ……。狩りでもしていたの?」
ホッとしつつ尋ねる悠里に、白珠が首を横に振る。そして、悠里をどこかに連れていこうとするように、上着の裾を噛み引っ張った。
「え? いったい、どこに……」
白珠がこのように悠里を導くのは珍しい。普段とは違う雰囲気とあわせて考えると、何か異常が起きていると思わずにはいられなかった。
「きゅ?」
困惑しながら歩く悠里の傍に、闇兎が駆け寄ってきて首を傾げる。
「なんだろうね?」
闇兎に答えながら、悠里は白珠の後に続いて歩き続けた。闇兎がついてきてくれるので心強い。
◇◇◇
暫く歩いた先にあったのは、一本の大木だ。その木の根元には、天藍たちの墓がある。
この場所は魔獣にとって不可侵とされているようで、いつだって穏やかな静けさが漂っていた。
だが、今日はいつもと違い、刺々しさを感じる空気だ。
いったいなぜなのか。
見渡した悠里の目に、周囲を囲む数多の魔獣の姿が映る。殺気立った彼らによって、張りつめた緊張感が漂っているのだ。
「みんな、どうしたの……」
普段とはまるで違う魔獣の様子に、悠里は困惑した。殺気立っていても悠里に襲いかかろうとする様子はないが、少しばかり腰が引けてしまうのはしかたない。
「グルル」
白珠が顎を動かす。示したのは大木の裏の方だ。
悠里は戸惑いながら歩を進める。白珠と闇兎はついてこなかった。彼らも他の魔獣と同様、悠里によほどの危機が迫るか、同行を求められなければ、大木に近づこうとはしないのだ。
「この先には、木立しかないはず……――」
悠里の呟きが途切れた。鋭く息を吸い込み、身体が固まる。
――目の前の光景がにわかには信じられなかった。
「……ッ、大丈夫ですか!?」
硬直から解放された途端、悠里は走る。
木の根元に、横たわる男の姿があった。地面を赤く染めながら、ピクリとも動かない。
おそるおそる口元に手をかざすと、微かに息が触れた。ホッとしながら、悠里は怪我の具合を診る。
天璃から、いくらか治療のノウハウは得ていたが、それがどこまで通じるか、悠里は自信がなかった。
「……闇兎、白珠!」
呼んだ途端、二体が駆け寄ってくる。
「闇兎、この人、外傷がひどいみたい。癒せる?」
「……きゅうぅ?」
まるで「本当にするの?」と問われているような声だった。悠里は強く頷く。魔獣が人を好かないというのは知っているが、同時に悠里の望みを断らないことも、経験から理解していた。
「きゅ……――」
しかたないと言いたげに、ため息のような声を吐き、闇兎が男の手に額をつける。途端に、男を黒い靄のようなものが覆った。
魔獣は種族ごとに特殊能力を持っていて、闇兎の能力は『外傷の治癒』だった。癒される者の生命力を用いるらしく、どこででも使えるものではないようだが、すごい力だと思う。
靄が晴れた後には、うっすらと傷跡が残る男の姿があった。呼吸が、先ほどまでよりも安定しているように感じられる。
悠里は安堵して、身体から力を抜いた。後は、ゆっくり療養させれば回復しそうだ。
「……白珠、家まで運んでくれる?」
男は悠里より一回り以上大きい立派な体格である。療養するには家で寝かせるのが一番だが、悠里の力では運ぶことはできないだろう。
すぐにそれを見て取り、白珠を頼ると、当然と言いたげに頷かれた。闇兎と違い、人間の男を助けることを、白珠は反対していないようだ。
「――白珠が助けを呼んだんだから、当然か」
男を白珠の背に乗せるのを手伝いながら、悠里は呟く。だが、内心では、白珠の行動に疑問を抱いていた。
人間を嫌う魔獣が、なぜ男を助けようと決めたのか。闇兎や他の魔獣の様子を見るに、男が悠里同様に、魔獣に好かれる性質というわけではないようだが。
数多の殺気立った魔獣たちから男を守るように、悠里は白珠の傍らを歩む。小さな疑問は、悠里の心に違和感として残り続けた。
朝から畑仕事をしていた悠里は、休憩がてらやってきた山中の湖の傍らで、饅頭を齧った。混ぜ込んである木苺のジャムの甘みが、悠里を癒してくれる。
草むらの傍で、闇兎がねこじゃらしのような草にパンチを繰り返して遊んでいるのが、なんとものどかな雰囲気だ。
先ほどまで思い出していたのは、異界・満颯に渡ってきた当初のこと。
まさか別の世界に突如放り込まれることがあるなんて、十六歳だった悠里は夢にも思ったことがなかった。当然、ここで暮らし始めた当初は、日本での常識との隔たりに困惑し、悩んでばかり。
悠里を天藍たちの元まで導いてくれた闇兎の正体もまた、驚きだった。
魔獣という生き物は、非常に興味深い。高い身体能力と知性を持ち、悠里が話す言葉のほとんどを理解する。深く交流すればするほど、新たな謎が生まれて、悠里は魅了されてしまった。
「藍じい様たちに、保護してもらえてよかったな……」
数年前に亡くなってしまった天藍たちを思い出し、悠里は目を細める。
湖の水面が、日光を反射してキラキラと輝いていた。こうして景色を美しいと思えるほど、悠里の心に余裕ができたのは、紛れもなく天藍たちのおかげである。
彼らは、右も左も分からず失敗ばかり繰り返す悠里を、常に温かく見守り、一人で生きていけるまで導いてくれた。
悠里は、彼らが亡くなった後には家や畑を引き継ぎ、つつがなく暮らしている。
「人里から離れているのには、困ってしまうけど……」
思わず苦笑がこぼれる。
悠里が譲り受けた家があるこの山は、完全に人里から隔絶された場所だった。道と言えるものは獣道程度しかなく、人が踏み入ってくることはほぼない。
悠里は一応、一番近くの人里までの行き方や所要時間を教えられている。だが、一週間歩き通しになる可能性を聞かされては、行こうなどとは思えなかった。
そもそも人里から離れ住んでいた天藍たちは、金銭というものをほとんど持っておらず、異界渡りをしてきた悠里はなおさらである。人里に行ったところで、どうやって生活すれば良いのか。
悠里にとって、天藍たちから譲り受けた家とその周囲だけが、この世界で安心できる場所だった。一人きりなのは寂しいが、たくさんの魔獣たちが悠里を見守ってくれているから耐えられる。
「グルルル……」
ガサッと近くの草むらが揺れ、白毛のヒョウのような魔獣が現れる。
白雪豹という種族で、悠里が付けた名は白珠。闇兎と同じように普段から悠里の元に遊びにくることが多い魔獣だ。
いつもは穏やかな雰囲気なのだが、今日は少し違っていた。
「白珠、どうしたの?」
名を呼びながら問いかけた悠里の目に、白珠の前足が赤く染まっているのが映る。
「――怪我を……!?」
慌てて駆け寄ると、頬をペロリと舐められた。白珠の目が、柔らかく細められている。
よくよく前足を観察すると、それは怪我ではなく、どこかで血がついたものだと分かった。
「なんだ……。狩りでもしていたの?」
ホッとしつつ尋ねる悠里に、白珠が首を横に振る。そして、悠里をどこかに連れていこうとするように、上着の裾を噛み引っ張った。
「え? いったい、どこに……」
白珠がこのように悠里を導くのは珍しい。普段とは違う雰囲気とあわせて考えると、何か異常が起きていると思わずにはいられなかった。
「きゅ?」
困惑しながら歩く悠里の傍に、闇兎が駆け寄ってきて首を傾げる。
「なんだろうね?」
闇兎に答えながら、悠里は白珠の後に続いて歩き続けた。闇兎がついてきてくれるので心強い。
◇◇◇
暫く歩いた先にあったのは、一本の大木だ。その木の根元には、天藍たちの墓がある。
この場所は魔獣にとって不可侵とされているようで、いつだって穏やかな静けさが漂っていた。
だが、今日はいつもと違い、刺々しさを感じる空気だ。
いったいなぜなのか。
見渡した悠里の目に、周囲を囲む数多の魔獣の姿が映る。殺気立った彼らによって、張りつめた緊張感が漂っているのだ。
「みんな、どうしたの……」
普段とはまるで違う魔獣の様子に、悠里は困惑した。殺気立っていても悠里に襲いかかろうとする様子はないが、少しばかり腰が引けてしまうのはしかたない。
「グルル」
白珠が顎を動かす。示したのは大木の裏の方だ。
悠里は戸惑いながら歩を進める。白珠と闇兎はついてこなかった。彼らも他の魔獣と同様、悠里によほどの危機が迫るか、同行を求められなければ、大木に近づこうとはしないのだ。
「この先には、木立しかないはず……――」
悠里の呟きが途切れた。鋭く息を吸い込み、身体が固まる。
――目の前の光景がにわかには信じられなかった。
「……ッ、大丈夫ですか!?」
硬直から解放された途端、悠里は走る。
木の根元に、横たわる男の姿があった。地面を赤く染めながら、ピクリとも動かない。
おそるおそる口元に手をかざすと、微かに息が触れた。ホッとしながら、悠里は怪我の具合を診る。
天璃から、いくらか治療のノウハウは得ていたが、それがどこまで通じるか、悠里は自信がなかった。
「……闇兎、白珠!」
呼んだ途端、二体が駆け寄ってくる。
「闇兎、この人、外傷がひどいみたい。癒せる?」
「……きゅうぅ?」
まるで「本当にするの?」と問われているような声だった。悠里は強く頷く。魔獣が人を好かないというのは知っているが、同時に悠里の望みを断らないことも、経験から理解していた。
「きゅ……――」
しかたないと言いたげに、ため息のような声を吐き、闇兎が男の手に額をつける。途端に、男を黒い靄のようなものが覆った。
魔獣は種族ごとに特殊能力を持っていて、闇兎の能力は『外傷の治癒』だった。癒される者の生命力を用いるらしく、どこででも使えるものではないようだが、すごい力だと思う。
靄が晴れた後には、うっすらと傷跡が残る男の姿があった。呼吸が、先ほどまでよりも安定しているように感じられる。
悠里は安堵して、身体から力を抜いた。後は、ゆっくり療養させれば回復しそうだ。
「……白珠、家まで運んでくれる?」
男は悠里より一回り以上大きい立派な体格である。療養するには家で寝かせるのが一番だが、悠里の力では運ぶことはできないだろう。
すぐにそれを見て取り、白珠を頼ると、当然と言いたげに頷かれた。闇兎と違い、人間の男を助けることを、白珠は反対していないようだ。
「――白珠が助けを呼んだんだから、当然か」
男を白珠の背に乗せるのを手伝いながら、悠里は呟く。だが、内心では、白珠の行動に疑問を抱いていた。
人間を嫌う魔獣が、なぜ男を助けようと決めたのか。闇兎や他の魔獣の様子を見るに、男が悠里同様に、魔獣に好かれる性質というわけではないようだが。
数多の殺気立った魔獣たちから男を守るように、悠里は白珠の傍らを歩む。小さな疑問は、悠里の心に違和感として残り続けた。
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