上 下
5 / 19
龍王誕生

難しい話はスキップでOK

しおりを挟む
今の俺はソルトと呼ばれる魚のウロコのようなドラゴンの話を延々と聞かされ続けられそれに合わせてジンジャーと呼ばれる苔が生えた岩のドラゴン昔の自慢話しをしてくる。
正直言ってさっきの戦闘の方が遥かにマシに思える激戦だった。(マジ)

「つまり無法者の闘争本能の塊であるドラゴン達を束ねる龍王の力を恐れた神は他種族に力を与え勇者と言われる者を作り出しその勇者達に龍王を討伐させたというわけだな」

「はい、あの日まだ幼い幼竜だった我らは怯えながら城から逃げだしましたそこから先は城が崩れ落ちる景色だけしか覚えていません」

そんな過去があったとは思いもしなかったぜ、それにやはり龍王でも数の暴力には敵わなかったのか。

「よし、お前らの無念は我が必ず晴らしてみせよう、王たる者家臣の為に神すらも撃ち破るのがこの
我の理想の龍王なのだからな」

「やはり、私の目に狂いは無かった」

「そうだな、俺たちでこの若造を王にするのだ」

ここまで期待されたら王になるしか道はないな。

「ところで何で昔からの仲のお前達があんなところで決闘してたんだ?」

「そ、それは」

「う、うぬ」

「何だ黙りこくって言いにくい事なのか?」

「いえ、話しましょう今後に関わる話しですから」

「お、おい」

「ジンジャー貴方もこの話しの重要性が分かってるはずだ」

「分かった話してやってくれ」

「では、我らが何故あそこで争っていたかを話したいと思います。 あの時王が来る1時間前に我らはある魔法によって操られていたのです」

「ん、魔法?」

「はい、チャーム系最上位の魔法ドラゴンチャームを使われてしまい我らは自我を保てずに争いを始めようとしました」

「で、そこに我がちょうど来たというわけか」

「はい」

「しかし、我と戦う時は共闘してたではないか?」

「それは王の咆哮が我らに掛かった魔法を吹きとばしたおかげでございます」

「あれは凄まじかったからのう」

成る程そういうことか。
俺の咆哮は最上位クラスの洗脳魔法を解くレベルの衝撃を持つということか。

「ところで、最上位魔法を使える者は何人いるんだ?」

「はい、今の所分かっているのは勇者の子孫だけが使用可能ということぐらいです」

「なるほど、ではお前達に魔法を掛けた勇者の子孫とやらはどの種族の者か分かるか?」

「はい、チャーム系を得意とする吸血鬼でしょう」

「では、他の種族の得意とする魔法を教えてくれ」

「は、人間は雷、獣人は身体強化、魔族は転移、
人魚は水、エルフは回復、亜人は武器合成、天使は極光を得意としています」

「よし、では今の所ここから近い種族の集落は何処だ」

「まさか、乗り込むきですか?」

「いや、敵情視察だ」

「なるほど、ここから近い種族の集落は亜人です」

「そういえば、武器合成ってどんな魔法なんだ?」

「武器合成は武器と武器を合成させワンランク上の武器を作ることができる魔法です」

ゲームでいう錬金みたいなものだろう。

「よし、今後の課題は仲間の龍を集めながら敵対する種族を殲滅することする」

「「おおー」」

「じゃ、明日に備えて寝るか」

「そうですね」

「その前にお前さんの名前はまだ聞いて無いのだが何という名前なんじゃ」

「りゅう…

いや、竜司は人間の時の名前だ今の俺は龍なんだそれなら別の名前がいいだろう、そうなるとんあにがいいか?  そうだドラキンのアバター名を使おう。

「我の名はザッハーグである」

「「おおー」」

「「ザッハーグ様我らはこの命を貴方様に捧げます」」

いきなり始まったリアルドラキン生活は日々をただダラダラ過ごしてた俺に目標を与えてくれた、現在の最終目標は神とその力を持った種族の勇者の撃破である。



次回で一気に本編に近ずけます。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

孕ませねばならん ~イケメン執事の監禁セックス~

あさとよる
恋愛
傷モノになれば、この婚約は無くなるはずだ。 最愛のお嬢様が嫁ぐのを阻止? 過保護イケメン執事の執着H♡

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

生まれたばかりですが、早速赤ちゃんセラピー?始めます!

mabu
児童書・童話
超ラッキーな環境での転生と思っていたのにママさんの体調が危ないんじゃぁないの? ママさんが大好きそうなパパさんを闇落ちさせない様に赤ちゃんセラピーで頑張ります。 力を使って魔力を増やして大きくなったらチートになる! ちょっと赤ちゃん系に挑戦してみたくてチャレンジしてみました。 読みにくいかもしれませんが宜しくお願いします。 誤字や意味がわからない時は皆様の感性で受け捉えてもらえると助かります。 流れでどうなるかは未定なので一応R15にしております。 現在投稿中の作品と共に地道にマイペースで進めていきますので宜しくお願いします🙇 此方でも感想やご指摘等への返答は致しませんので宜しくお願いします。

怠惰生活希望の第六王子~悪徳領主を目指してるのに、なぜか名君呼ばわりされているんですが~

服田 晃和
ファンタジー
 ブラック企業に勤めていた男──久岡達夫は、同僚の尻拭いによる三十連勤に体が耐え切れず、その短い人生を過労死という形で終えることとなった。  最悪な人生を送った彼に、神が与えてくれた二度目の人生。  今度は自由気ままな生活をしようと決意するも、彼が生まれ変わった先は一国の第六王子──アルス・ドステニアだった。当初は魔法と剣のファンタジー世界に転生した事に興奮し、何でも思い通りに出来る王子という立場も気に入っていた。 しかし年が経つにつれて、激化していく兄達の跡目争いに巻き込まれそうになる。 どうにか政戦から逃れようにも、王子という立場がそれを許さない。 また俺は辛い人生を送る羽目になるのかと頭を抱えた時、アルスの頭に一つの名案が思い浮かんだのだ。 『使えない存在になれば良いのだ。兄様達から邪魔者だと思われるようなそんな存在になろう!』 こうしてアルスは一つの存在を目指すことにした。兄達からだけではなく国民からも嫌われる存在。 『ちょい悪徳領主』になってやると。

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

処理中です...