6 / 27
第一章 愛が重め故、断罪されました
オレだけ諦めるなんて、そんなカッコ悪い真似、出来る筈がないよな? (side ジャン)
しおりを挟む
エリーズが来て、三か月あまり経った頃―
エリーズより王都に戻る旨を告げられた。
精一杯カッコつけて。
まるでほんのしばしの別れだと、何も気にしていない様な程を装って精一杯笑って。
何とか無事エリーズを送り出した後で、ようやくオレは、あの時の侍女の気持ちが分かった気がした。
オレはずっと
『あの時自分が身を引いたのは正しかったのか、それともそれは不誠実な事だったのか』
と、侍女の目に最後自分がどう映っていたのかばかりを気にしていた。
しかし相手の為にならぬからと、必死に自身の思いを諦めるよう自分に言い聞かせてきた側の思いとしては……。
相手が幸せになってくれればただそれだけで十分だったようだ。
改めて、自分がいかにガキだったかを思い知らされて恥ずかしくなる。
同時に、
『これで自分の事しか考えられない子どもだった自分の恋が終わったように、エリーズの中にあるオレへの思いも終わるだろう』
……少しセンチメンタルな気分に浸りながら、そう考えたオレは甘かった。
◇◆◇◆◇
離れてなお、エリーズは毎日オレに手紙を書いて寄越した。
いや、正しくは毎日届く訳ではない。
こんな田舎に王都からの郵便を毎日せっせと運ぶ者はない。
王都からの郵便が届くのは週に一度。
それ故、毎週末、七通から九通程度の封筒が一度にオレの元に届くのだ。
こちらで三か月暮らした彼女もこうした郵便事情はよく知っているはずだ。
だから手紙はせめて週に一度出すだけで十分間に合う事を、彼女も分かっているだろうに。
エリーズはそんな郵便事情など全くお構いなしに、毎日オレ宛の手紙を書いているようだった。
いや、一週間は七日しかないのに手紙が九通以上来ているのだから毎日以上か。
筆まめというか、何というか……。
エリーズらしいとでも言えばいいのだろうか?
エリーズからの分厚い封筒を見た配達人は
「どんな大掛かりな事業の嘆願書なんですか?!」
と戦慄いていた。
オレが開いた手紙を遠目に見た者は、こちらの生活を気遣う内容がビッチリ書かれた文面に
「呪いの手紙ですか??!」
と怯えていた。
手紙にはいつも子ども達への菓子やら何やらが沢山添えてあったから。
それを毎回運んでくれる者は
「愛が重い!!」
とウンザリしていた。
そしてエリーズからの手紙はいつも
『結婚してください!』
の言葉で締めくくられていた。
その最後の一文に力なく笑って独り言ちる。
「あー、それは無理だな……」
無罪を証明された今、エリーズは再び子爵のオレには到底手の届かない人となってしまった。
結婚どころか、最早気楽に話しかける事さえ今は叶うまい。
こんなことなら、王都などに行かせなければよかった。
彼女が世間知らずな事につけ込んで、王太子妃になる為に必要な純潔を奪ってしまえばよかった。
気を緩めるとそんな汚い思いが沸き上がってしまう。
しかしその一方で。
王太子妃となるに相応しい高潔な彼女を守りきり、あるべき場所に帰すことが出来た事を、オレは誇りにも感じていた。
◇◆◇◆◇
ある暖かな午後の事だった。
エリーズからの贈り物を受け取りに来た孤児院の子ども達に、エリーズがいつここに戻って来るのか尋ねられた。
「もう、ここには戻ってこない」
思い切ってそう本当の事を告げれば、子ども達が泣き出してしまった。
「どうして? どうして帰ってこないの?? エリーズ、すぐ帰って来るって言ってたよ?」
そう泣きながら詰められて。
オレは情けなく眉尻を下げる事しか出来なかった。
「エリーズがここには戻りたくないって言ったの?」
「そうじゃないが……」
「私、エリーズと長い事はなれてて寂しい。エリーズだってきっとそうよ。だから、ジャン様が早く迎えに行ってあげて!」
オレがエリーズを迎えに?
子ども達の言葉に思わず頭を掻いた。
そんな事、考えてもみなかった。
でもまぁ……。
思いついたとて、侍女と駆け落ちするのとは訳が違う。
王太子妃候補を攫って逃げるなど土台無理な話だった。
「それは……出来ない。そんな事をしたらここも、キミ達の家も無くなってしまう」
前回彼女を庇った時は、侯爵家が上手く裏から手を回したからオレにお咎めはなかった。
しかし今もし彼女を攫って逃げたら、今度こそオレは反逆者だ。
子爵である父にも、延いてはこの領地にもお咎めが及ばない筈がない。
『年端も行かない子どもに残酷な事を言ってしまった』
そう気まずく思い、子ども達に背を向けようとした時だった。
「だからって諦めるの?」
いつもエリーズにくっついていた、六つにもならない女の子マリーが真っすぐオレの目を見据えてそう言った。
「エリーズなら諦めないよ!」
「そうだよ、エリーズなら絶対諦めない!」
マリーの声を受けて、子ども達が口々にそう騒ぎ始める。
「…………」
子ども達の真っすぐな思いが眩しかった。
子ども達のその向こう見ずな青さを酷く好ましく思った。
そして。
オレはそれと同時に、大切な人を守る為に早く大人になりたいと願っていたはずだった自分が、今となってはすっかり年を取り過ぎてしまっていた事に気づいた。
結局誰も守れぬまま、成長するのではなくただ老いて腑抜けてしまった自分。
それを老成した気になって、ほろ苦い思いと共に無理矢理飲み込んで、また大切な人を締めようとした時だった。
「エリーズはいつも言ってたよ。ジャン様は利益では動かない。でも困った人の為なら誰よりも先に動いてくれるとってもとっても素敵な騎士様だったって!!」
マリーがまた思いもかけず、そんな事を言うから。
オレは年甲斐もなく自分の胸が、かつての様にまた熱くなってしまったのを感じた。
すぐさま飛び出したい気持ちにかられたが、それでもまだ少しの迷いも残っていて。
屋敷の者達の顔をゆっくり見渡せば、驚いた事に皆笑顔で頷いてくれている。
最後に目が合った父は家令に言って、あの日エリーズが仕立てに出した上着を持ってこさせた。
どうやらこれを持ってとっととエリーズを連れ戻しに行けとのことらしい。
エリーズに会って、彼女のひたむきさ真っすぐさに絆される前の父なら、
『決して馬鹿な真似などせぬように』
と寧ろ厳しく止めてきただろうに、全く。
上着を受け取る際、家令が小く声で耳打ちしてきた。
「四日後に大規模な夜会が予定されていると、エリーズ様伝手で繋がった辺境伯からうかがっております。恐らくそこで何等かの発表があると思われますから、お迎えに向かわれるのであれば急がれたほうがよいかと」
エリーズより王都に戻る旨を告げられた。
精一杯カッコつけて。
まるでほんのしばしの別れだと、何も気にしていない様な程を装って精一杯笑って。
何とか無事エリーズを送り出した後で、ようやくオレは、あの時の侍女の気持ちが分かった気がした。
オレはずっと
『あの時自分が身を引いたのは正しかったのか、それともそれは不誠実な事だったのか』
と、侍女の目に最後自分がどう映っていたのかばかりを気にしていた。
しかし相手の為にならぬからと、必死に自身の思いを諦めるよう自分に言い聞かせてきた側の思いとしては……。
相手が幸せになってくれればただそれだけで十分だったようだ。
改めて、自分がいかにガキだったかを思い知らされて恥ずかしくなる。
同時に、
『これで自分の事しか考えられない子どもだった自分の恋が終わったように、エリーズの中にあるオレへの思いも終わるだろう』
……少しセンチメンタルな気分に浸りながら、そう考えたオレは甘かった。
◇◆◇◆◇
離れてなお、エリーズは毎日オレに手紙を書いて寄越した。
いや、正しくは毎日届く訳ではない。
こんな田舎に王都からの郵便を毎日せっせと運ぶ者はない。
王都からの郵便が届くのは週に一度。
それ故、毎週末、七通から九通程度の封筒が一度にオレの元に届くのだ。
こちらで三か月暮らした彼女もこうした郵便事情はよく知っているはずだ。
だから手紙はせめて週に一度出すだけで十分間に合う事を、彼女も分かっているだろうに。
エリーズはそんな郵便事情など全くお構いなしに、毎日オレ宛の手紙を書いているようだった。
いや、一週間は七日しかないのに手紙が九通以上来ているのだから毎日以上か。
筆まめというか、何というか……。
エリーズらしいとでも言えばいいのだろうか?
エリーズからの分厚い封筒を見た配達人は
「どんな大掛かりな事業の嘆願書なんですか?!」
と戦慄いていた。
オレが開いた手紙を遠目に見た者は、こちらの生活を気遣う内容がビッチリ書かれた文面に
「呪いの手紙ですか??!」
と怯えていた。
手紙にはいつも子ども達への菓子やら何やらが沢山添えてあったから。
それを毎回運んでくれる者は
「愛が重い!!」
とウンザリしていた。
そしてエリーズからの手紙はいつも
『結婚してください!』
の言葉で締めくくられていた。
その最後の一文に力なく笑って独り言ちる。
「あー、それは無理だな……」
無罪を証明された今、エリーズは再び子爵のオレには到底手の届かない人となってしまった。
結婚どころか、最早気楽に話しかける事さえ今は叶うまい。
こんなことなら、王都などに行かせなければよかった。
彼女が世間知らずな事につけ込んで、王太子妃になる為に必要な純潔を奪ってしまえばよかった。
気を緩めるとそんな汚い思いが沸き上がってしまう。
しかしその一方で。
王太子妃となるに相応しい高潔な彼女を守りきり、あるべき場所に帰すことが出来た事を、オレは誇りにも感じていた。
◇◆◇◆◇
ある暖かな午後の事だった。
エリーズからの贈り物を受け取りに来た孤児院の子ども達に、エリーズがいつここに戻って来るのか尋ねられた。
「もう、ここには戻ってこない」
思い切ってそう本当の事を告げれば、子ども達が泣き出してしまった。
「どうして? どうして帰ってこないの?? エリーズ、すぐ帰って来るって言ってたよ?」
そう泣きながら詰められて。
オレは情けなく眉尻を下げる事しか出来なかった。
「エリーズがここには戻りたくないって言ったの?」
「そうじゃないが……」
「私、エリーズと長い事はなれてて寂しい。エリーズだってきっとそうよ。だから、ジャン様が早く迎えに行ってあげて!」
オレがエリーズを迎えに?
子ども達の言葉に思わず頭を掻いた。
そんな事、考えてもみなかった。
でもまぁ……。
思いついたとて、侍女と駆け落ちするのとは訳が違う。
王太子妃候補を攫って逃げるなど土台無理な話だった。
「それは……出来ない。そんな事をしたらここも、キミ達の家も無くなってしまう」
前回彼女を庇った時は、侯爵家が上手く裏から手を回したからオレにお咎めはなかった。
しかし今もし彼女を攫って逃げたら、今度こそオレは反逆者だ。
子爵である父にも、延いてはこの領地にもお咎めが及ばない筈がない。
『年端も行かない子どもに残酷な事を言ってしまった』
そう気まずく思い、子ども達に背を向けようとした時だった。
「だからって諦めるの?」
いつもエリーズにくっついていた、六つにもならない女の子マリーが真っすぐオレの目を見据えてそう言った。
「エリーズなら諦めないよ!」
「そうだよ、エリーズなら絶対諦めない!」
マリーの声を受けて、子ども達が口々にそう騒ぎ始める。
「…………」
子ども達の真っすぐな思いが眩しかった。
子ども達のその向こう見ずな青さを酷く好ましく思った。
そして。
オレはそれと同時に、大切な人を守る為に早く大人になりたいと願っていたはずだった自分が、今となってはすっかり年を取り過ぎてしまっていた事に気づいた。
結局誰も守れぬまま、成長するのではなくただ老いて腑抜けてしまった自分。
それを老成した気になって、ほろ苦い思いと共に無理矢理飲み込んで、また大切な人を締めようとした時だった。
「エリーズはいつも言ってたよ。ジャン様は利益では動かない。でも困った人の為なら誰よりも先に動いてくれるとってもとっても素敵な騎士様だったって!!」
マリーがまた思いもかけず、そんな事を言うから。
オレは年甲斐もなく自分の胸が、かつての様にまた熱くなってしまったのを感じた。
すぐさま飛び出したい気持ちにかられたが、それでもまだ少しの迷いも残っていて。
屋敷の者達の顔をゆっくり見渡せば、驚いた事に皆笑顔で頷いてくれている。
最後に目が合った父は家令に言って、あの日エリーズが仕立てに出した上着を持ってこさせた。
どうやらこれを持ってとっととエリーズを連れ戻しに行けとのことらしい。
エリーズに会って、彼女のひたむきさ真っすぐさに絆される前の父なら、
『決して馬鹿な真似などせぬように』
と寧ろ厳しく止めてきただろうに、全く。
上着を受け取る際、家令が小く声で耳打ちしてきた。
「四日後に大規模な夜会が予定されていると、エリーズ様伝手で繋がった辺境伯からうかがっております。恐らくそこで何等かの発表があると思われますから、お迎えに向かわれるのであれば急がれたほうがよいかと」
18
お気に入りに追加
1,079
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ヒロイン不在だから悪役令嬢からお飾りの王妃になるのを決めたのに、誓いの場で登場とか聞いてないのですが!?
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
ヒロインがいない。
もう一度言おう。ヒロインがいない!!
乙女ゲーム《夢見と夜明け前の乙女》のヒロインのキャロル・ガードナーがいないのだ。その結果、王太子ブルーノ・フロレンス・フォード・ゴルウィンとの婚約は継続され、今日私は彼の婚約者から妻になるはずが……。まさかの式の最中に突撃。
※ざまぁ展開あり
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
【完結】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
婚約破棄してくださって結構です
二位関りをん
恋愛
伯爵家の令嬢イヴには同じく伯爵家令息のバトラーという婚約者がいる。しかしバトラーにはユミアという子爵令嬢がいつもべったりくっついており、イヴよりもユミアを優先している。そんなイヴを公爵家次期当主のコーディが優しく包み込む……。
※表紙にはAIピクターズで生成した画像を使用しています
光の王太子殿下は愛したい
葵川真衣
恋愛
王太子アドレーには、婚約者がいる。公爵令嬢のクリスティンだ。
わがままな婚約者に、アドレーは元々関心をもっていなかった。
だが、彼女はあるときを境に変わる。
アドレーはそんなクリスティンに惹かれていくのだった。しかし彼女は変わりはじめたときから、よそよそしい。
どうやら、他の少女にアドレーが惹かれると思い込んでいるようである。
目移りなどしないのに。
果たしてアドレーは、乙女ゲームの悪役令嬢に転生している婚約者を、振り向かせることができるのか……!?
ラブラブを望む王太子と、未来を恐れる悪役令嬢の攻防のラブ(?)コメディ。
☆完結しました。ありがとうございました。番外編等、不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる