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帰省編
伝言
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―――天狗さんに送ってもらい、僕達は無事に家へ辿り着く。
「まさか静也くんと和正くんが山に登っておるとは思わなかった、危険な目にあって
いたのに助けるのが遅れて悪かったの」
天狗さんにそう言われ、僕と和正は首を横に振る。
「俺が探検に行こうって誘ったんです。まさか本当に大妖怪が出るとは思って
なくて・・・」
「僕も、もっと早くに山を下りるように言えば良かったんです。夕方は危険だって
知っていたのに・・・」
僕達がそう言うと、天狗さんは過ぎた事はしょうがないと僕達の頭を撫でる。
「まあ、二人に怪我が無くて良かったわい。わしは帰るが、二人で大丈夫かの?」
天狗さんの言葉に僕達は頷く。すると天狗さんはそうかと言って大きな羽を広げ、
飛び去って行った。
天狗さんの姿が見えなくなり、僕達は家に入る。
「疲れたぁ~」
居間に入った途端、和正がそう言って寝っ転がる。
「早く手を洗ってください、夕飯作りますよ」
手を洗って戻ってきても和正が寝っ転がったままだったので、僕は言う。すると
和正はゴロンとうつ伏せになり言った。
「動きたくねー・・・」
気持ちは分かるが、生憎僕も夕飯を一人で二人分用意する気力は残っていない。
どうやったら和正が動く気になるかを少し考え、思い付いた事に自分で恥ずかしく
なる。それでもやってみなければ分からないので、僕は思い切って言ってみた。
「我儘言うんじゃねえ、ご飯作るからさっさと手洗って手伝え」
素で話してみる、それが僕の思い付いた事だった。僕の言葉に和正はバッと顔を
上げると嬉しそうに分かったよと言って立ち上がり、手を洗いに洗面所へ向かう。
「静也ー、今日は野菜炒めにしようぜー?」
洗面所から和正の声が聞こえる。
「じゃあ僕は野菜洗っておくので、和正は火を起こして野菜切るの手伝って
くださいね」
僕はそう言いながら台所へと向かった。
―――その後僕と和正はのんびりと春休みを満喫し、ついに寮へ帰る日がやって
きた。
「和正、また来てね!誠にもよろしく!!」
天春が和正にそう言って手を振る。
「おう、またな!」
和正も天春に手を振り返す。
「静也、今度帰って来る時はちゃんと連絡してからにしなさいよ!」
赤芽がそう言って僕を見たので、頷いておいた。
「それじゃあ、また」
僕と和正は天春と赤芽に背を向けて歩き出す。
「あ、ちょっと待って!」
天春に呼び止められ振り向くと、天春は僕に、赤芽は和正に駆け寄った。
「静、これ皆で飲んで!」
そう言って天春は僕に天檎の実のジュースが入ったボトルを渡してきた。
「ありがとうございます」
僕が受け取ると、天春は僕に耳打ちした。
「お父さんから伝言。この前静達を襲ったのっぺらぼう、晴みたいな人間見かけた
って言ってたって」
「は?!!」
思わず大きな声が出た。和正と赤芽が驚いてこちらを見たが、それどころでは
なかった。
「詳しい事は、分かり次第また連絡するって言ってた。良かったね!!」
「良かった、良かったけど急すぎんだろ・・・」
僕は頭を抱えて座り込む。突然の朗報に感情が追い付いていなかった。
「静也?大丈夫か?」
和正が心配そうに声を掛けてきたので、コクコクと頷く。
「あんた天春に何言われたのよ・・・」
赤芽が呆れたように言う。僕は気持ちを落ち着かせ立ち上がると、天春に言った。
「分かりました、待ってます。天狗さんにお礼言っておいてください」
天春は分かった!と言うとニッコリと笑った。
そんな僕達を横目に、赤芽は和正に話し掛けた。
「和正、あなたに頼みがあるの」
「俺に?」
「・・・静也の事、頼んだわよ。私は妖だから同じ学校には行けない。だから、
和正があの子の傍にいてあげて」
和正は一瞬驚いた顔をした後、すぐにニッと笑って言った。
「おう、任せとけ!俺だけじゃない、誠も彩音もずっと静也の友達だからな!」
それを聞いた赤芽は満足そうに頷いた後、僕を見て言った。
「あんた、女の友達もできたのね」
「・・・だったら何ですか」
「静也の女友達、私しかいなかったじゃない?てっきり人間の女は嫌いなのかと
思って」
「あのですね、僕の初めての人間の友達は和正なんです!そもそも人間と友達になる
ことが無かったのに、好きも嫌いもありませんよ!」
「そうなのか?!」
和正が驚いた声を上げる。天春はそうなんだよね~と頷いていた。
―――流石にそろそろ行かないとバスに間に合わないという事で、天春と赤芽に
別れを告げ僕達はバス停へと向かった。帰りものんびりしたいという事で、天春に
送ってもらうのではなく電車で帰ることにしたのだ。
バスに乗って、最寄り駅へ。丁度良いタイミングで来た電車に乗り、僕達は学園を
目指す。
「あと数日で、俺達4年生になるんだな~」
電車に揺られウトウトしていると、和正が外の景色を眺めながら言った。
「そうですね。前に4年の先輩から聞きましたが、4年生になると実践授業の一環
として二人一組で妖討伐に行くようになるんですよね」
「らしいな。ペアかー、俺誰と組むか悩むなー・・・」
「誠じゃないんですか?」
「俺もそう思ってたんだけどさ、のっぺらぼうと戦った時の静也の指示が良すぎて
今めっちゃ迷ってる」
「僕と組もうかと?」
「そうそう。いやでもなあ、誠の事だから俺か静也か彩音としか組もうとしない
だろ?俺が静也と組んじゃったら、誠は彩音となんだよなあ」
「彩音の式神と誠は仲良さそうですし、問題ない気もしますけどね」
「甘いな、静也」
「え?」
和正は少し苦い顔をすると言った。
「誠、テンション上がると手加減一切できなくなるんだ。そんな誠を彩音が止められ
ると思うか?」
「無理・・・ですね」
「だろ?」
「和正は誠を止められるんですか?」
「正面切って止めるのは絶対無理だな。何故かあいつ俺にだけはどんな時でも手加減
してくれるから、隙を見つけて説得してる」
初めての合同授業の時の誠を思い出す。あの時の誠は僕の言葉に一切耳を傾けては
いなかったけど、もしかしたら和正の言葉ならちゃんと聞いてくれていたのかも
しれない。・・・まあ、和正気絶してたけど。
「・・・まあそういう訳で、必然的に誠を止められるのは俺と静也だけになる」
確かに僕は誠に勝った。だけどあれは逃げていただけで、勝因は本当に偶然の産物
だった。
「止められる自信ないですけどね・・・」
僕がそう言うと、和正は何言ってんだと笑って言った。
「お前刀持ったらめちゃくちゃ強いじゃんか。それに、幻霧だっけ?その技も
あるし」
「武器が無いと弱いだけです。それと・・・幻霧の練習はしてるんですけど、自分の
意志で出すのってまだ上手くできなくて」
「え、練習相手は?」
「誠です」
「誠一回がっつり食らってるのに、よく練習相手になってくれたな・・・」
「いや、誠から言い出したんですよ。『ボクで練習してみない?』って」
「誠からなあ・・・」
「申し訳ないからって断ってたんですけど、殺す気でやるから殺す気でおいでって
言われて、つい・・・」
「・・・俺その場にいたら気絶しそう」
「あー・・・まあ、僕と誠が放課後に訓練室で模擬戦してるって聞きつけた人達が
何人か見に来ましたけど、皆気絶するか腰抜かして逃げてましたね」
「こっっわ」
和正は想像したのか青い顔で言う。僕は苦笑し、外の景色を眺める。
少し開いた車窓から、少し冷たくも心地良い風が流れてきた。
「和正はきっと僕の指示が無くてもちゃんと戦えます。能力の威力も高いし、
射撃精度はプロ顔負け。だから、えっと・・・」
また眠気が襲ってくる。僕は眠くて回らなくなった頭でどうにか言葉を紡いだ。
「和正は、誠と組んであげてください。僕は、和正は強いって信じてますから」
何を言っているんだ僕は。駄目だ、完全に頭が回っていない。
「分かった、誠に言ってみるよ。一緒に組もうって」
和正は眠そうな僕に苦笑いしながらそう言うと、おやすみと言った。
「おやすみ・・・」
そう言って僕は眠りに落ちる。学校の最寄り駅に着いたらきっと和正が起こして
くれるだろう。そんなことを考えながら。
「まさか静也くんと和正くんが山に登っておるとは思わなかった、危険な目にあって
いたのに助けるのが遅れて悪かったの」
天狗さんにそう言われ、僕と和正は首を横に振る。
「俺が探検に行こうって誘ったんです。まさか本当に大妖怪が出るとは思って
なくて・・・」
「僕も、もっと早くに山を下りるように言えば良かったんです。夕方は危険だって
知っていたのに・・・」
僕達がそう言うと、天狗さんは過ぎた事はしょうがないと僕達の頭を撫でる。
「まあ、二人に怪我が無くて良かったわい。わしは帰るが、二人で大丈夫かの?」
天狗さんの言葉に僕達は頷く。すると天狗さんはそうかと言って大きな羽を広げ、
飛び去って行った。
天狗さんの姿が見えなくなり、僕達は家に入る。
「疲れたぁ~」
居間に入った途端、和正がそう言って寝っ転がる。
「早く手を洗ってください、夕飯作りますよ」
手を洗って戻ってきても和正が寝っ転がったままだったので、僕は言う。すると
和正はゴロンとうつ伏せになり言った。
「動きたくねー・・・」
気持ちは分かるが、生憎僕も夕飯を一人で二人分用意する気力は残っていない。
どうやったら和正が動く気になるかを少し考え、思い付いた事に自分で恥ずかしく
なる。それでもやってみなければ分からないので、僕は思い切って言ってみた。
「我儘言うんじゃねえ、ご飯作るからさっさと手洗って手伝え」
素で話してみる、それが僕の思い付いた事だった。僕の言葉に和正はバッと顔を
上げると嬉しそうに分かったよと言って立ち上がり、手を洗いに洗面所へ向かう。
「静也ー、今日は野菜炒めにしようぜー?」
洗面所から和正の声が聞こえる。
「じゃあ僕は野菜洗っておくので、和正は火を起こして野菜切るの手伝って
くださいね」
僕はそう言いながら台所へと向かった。
―――その後僕と和正はのんびりと春休みを満喫し、ついに寮へ帰る日がやって
きた。
「和正、また来てね!誠にもよろしく!!」
天春が和正にそう言って手を振る。
「おう、またな!」
和正も天春に手を振り返す。
「静也、今度帰って来る時はちゃんと連絡してからにしなさいよ!」
赤芽がそう言って僕を見たので、頷いておいた。
「それじゃあ、また」
僕と和正は天春と赤芽に背を向けて歩き出す。
「あ、ちょっと待って!」
天春に呼び止められ振り向くと、天春は僕に、赤芽は和正に駆け寄った。
「静、これ皆で飲んで!」
そう言って天春は僕に天檎の実のジュースが入ったボトルを渡してきた。
「ありがとうございます」
僕が受け取ると、天春は僕に耳打ちした。
「お父さんから伝言。この前静達を襲ったのっぺらぼう、晴みたいな人間見かけた
って言ってたって」
「は?!!」
思わず大きな声が出た。和正と赤芽が驚いてこちらを見たが、それどころでは
なかった。
「詳しい事は、分かり次第また連絡するって言ってた。良かったね!!」
「良かった、良かったけど急すぎんだろ・・・」
僕は頭を抱えて座り込む。突然の朗報に感情が追い付いていなかった。
「静也?大丈夫か?」
和正が心配そうに声を掛けてきたので、コクコクと頷く。
「あんた天春に何言われたのよ・・・」
赤芽が呆れたように言う。僕は気持ちを落ち着かせ立ち上がると、天春に言った。
「分かりました、待ってます。天狗さんにお礼言っておいてください」
天春は分かった!と言うとニッコリと笑った。
そんな僕達を横目に、赤芽は和正に話し掛けた。
「和正、あなたに頼みがあるの」
「俺に?」
「・・・静也の事、頼んだわよ。私は妖だから同じ学校には行けない。だから、
和正があの子の傍にいてあげて」
和正は一瞬驚いた顔をした後、すぐにニッと笑って言った。
「おう、任せとけ!俺だけじゃない、誠も彩音もずっと静也の友達だからな!」
それを聞いた赤芽は満足そうに頷いた後、僕を見て言った。
「あんた、女の友達もできたのね」
「・・・だったら何ですか」
「静也の女友達、私しかいなかったじゃない?てっきり人間の女は嫌いなのかと
思って」
「あのですね、僕の初めての人間の友達は和正なんです!そもそも人間と友達になる
ことが無かったのに、好きも嫌いもありませんよ!」
「そうなのか?!」
和正が驚いた声を上げる。天春はそうなんだよね~と頷いていた。
―――流石にそろそろ行かないとバスに間に合わないという事で、天春と赤芽に
別れを告げ僕達はバス停へと向かった。帰りものんびりしたいという事で、天春に
送ってもらうのではなく電車で帰ることにしたのだ。
バスに乗って、最寄り駅へ。丁度良いタイミングで来た電車に乗り、僕達は学園を
目指す。
「あと数日で、俺達4年生になるんだな~」
電車に揺られウトウトしていると、和正が外の景色を眺めながら言った。
「そうですね。前に4年の先輩から聞きましたが、4年生になると実践授業の一環
として二人一組で妖討伐に行くようになるんですよね」
「らしいな。ペアかー、俺誰と組むか悩むなー・・・」
「誠じゃないんですか?」
「俺もそう思ってたんだけどさ、のっぺらぼうと戦った時の静也の指示が良すぎて
今めっちゃ迷ってる」
「僕と組もうかと?」
「そうそう。いやでもなあ、誠の事だから俺か静也か彩音としか組もうとしない
だろ?俺が静也と組んじゃったら、誠は彩音となんだよなあ」
「彩音の式神と誠は仲良さそうですし、問題ない気もしますけどね」
「甘いな、静也」
「え?」
和正は少し苦い顔をすると言った。
「誠、テンション上がると手加減一切できなくなるんだ。そんな誠を彩音が止められ
ると思うか?」
「無理・・・ですね」
「だろ?」
「和正は誠を止められるんですか?」
「正面切って止めるのは絶対無理だな。何故かあいつ俺にだけはどんな時でも手加減
してくれるから、隙を見つけて説得してる」
初めての合同授業の時の誠を思い出す。あの時の誠は僕の言葉に一切耳を傾けては
いなかったけど、もしかしたら和正の言葉ならちゃんと聞いてくれていたのかも
しれない。・・・まあ、和正気絶してたけど。
「・・・まあそういう訳で、必然的に誠を止められるのは俺と静也だけになる」
確かに僕は誠に勝った。だけどあれは逃げていただけで、勝因は本当に偶然の産物
だった。
「止められる自信ないですけどね・・・」
僕がそう言うと、和正は何言ってんだと笑って言った。
「お前刀持ったらめちゃくちゃ強いじゃんか。それに、幻霧だっけ?その技も
あるし」
「武器が無いと弱いだけです。それと・・・幻霧の練習はしてるんですけど、自分の
意志で出すのってまだ上手くできなくて」
「え、練習相手は?」
「誠です」
「誠一回がっつり食らってるのに、よく練習相手になってくれたな・・・」
「いや、誠から言い出したんですよ。『ボクで練習してみない?』って」
「誠からなあ・・・」
「申し訳ないからって断ってたんですけど、殺す気でやるから殺す気でおいでって
言われて、つい・・・」
「・・・俺その場にいたら気絶しそう」
「あー・・・まあ、僕と誠が放課後に訓練室で模擬戦してるって聞きつけた人達が
何人か見に来ましたけど、皆気絶するか腰抜かして逃げてましたね」
「こっっわ」
和正は想像したのか青い顔で言う。僕は苦笑し、外の景色を眺める。
少し開いた車窓から、少し冷たくも心地良い風が流れてきた。
「和正はきっと僕の指示が無くてもちゃんと戦えます。能力の威力も高いし、
射撃精度はプロ顔負け。だから、えっと・・・」
また眠気が襲ってくる。僕は眠くて回らなくなった頭でどうにか言葉を紡いだ。
「和正は、誠と組んであげてください。僕は、和正は強いって信じてますから」
何を言っているんだ僕は。駄目だ、完全に頭が回っていない。
「分かった、誠に言ってみるよ。一緒に組もうって」
和正は眠そうな僕に苦笑いしながらそう言うと、おやすみと言った。
「おやすみ・・・」
そう言って僕は眠りに落ちる。学校の最寄り駅に着いたらきっと和正が起こして
くれるだろう。そんなことを考えながら。
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