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良い天気だなぁ。
「アレンちゃん。」
風も気持ちいい。
「アレンちゃん?」
あ、ちょうちょ。
「アレンちゃん!!!」
わかってるようるさいなぁ~!!やっちゃった気がするのはわかってるもん!
「もん!じゃないの!!絶対嫌われたの!!」
え……!?嫌われた……??
「なんで気づいてないの??助けた子にあんな態度取られたら嫌われるに決まってるの。も~!せっかくの運命の人なのに!!」
きらわれた。
「な、泣かないの!!まだ運命は続いてるからこれから頑張れば大丈夫なの!!」
どうすれば好きになって貰えるかな?
「…とりあえずアレンちゃんはコミュニケーション能力を鍛えるべきなの。」
僕エルフの中ではコミュ強よ?
「エルフは全員コミュ障なの。その中で強くてもコミュ障はコミュ障なの。」
またまた(笑)
「心の声は元気なのになんでそれをそのまま口に出せないの…?」
いや長文喋る人怖くない?あ、リズは全然怖くないんだけどね?必要なことだけ伝えた方がコミュニケーション取れるじゃん?
「ダメなのコイツ。」
失礼な!僕は褒められて伸びるタイプなんですけど?あーあ。今ので伸びしろなくなりましたぁ~!
「そんなんだから運命に嫌われるの」
刺さった。
「ごめん、言いすぎたの。」
いいよ。
「おーい!」
この声は!!レオ様!!もう会えないかと思ってた!!
また会えるなんて嬉しすぎる!なになに何の用!?
「まだ何か?」
「わざわざ呼び止めてごめんな、俺ソロで冒険者やってるんだけど、ヒーラー探しててさ。Bランク以上だとソロのヒーラーって滅多にいなくて。もし良かったらパーティ組んでくれないかなって。」
「パーティ」
「嫌かな?」
それって結婚の申し込みって事!?
「そんなわけないの。」
ないか。
「まあ、良いけど」
「本当か!?良かった、ありがとう!俺の事も知ってもらいたいし、君のことも知りたいから、この後ご飯でも食べに行かない?」
え。
いまから!?ごはん!?
このご尊顔を眺めながら!?
僕食事の作法とか大丈夫かな?人間とエルフの文化の違いってやっぱりあると思うし、食事中ってマント外さなきゃじゃん!絶対髪ボサボサだって!!
心の準備と作法の確認させてください。
「急に誘われても困る。」
「そう、だよな。ごめん。」
「……」
「……」
リズぅ、
「何やってるの!?明日誘うの!!」
「あ、明日なら」
「本当?良かった。それなら明日昼にギルド前…、いや、君多分今日で有名人になってると思うからもし良ければ宿まで迎えに行くよ」
有名人?あ、そっか、エルフってバレたからか。珍しいもんな。俺なんか見に来たってどうせ時間の無駄なのに。自虐の意を込めて思わず鼻で笑っちゃう。
「人間は暇なんだな。」
「……。エルフは忙しいのか?」
ん?何の話だ?人間より長寿だから暇を持て余してる筈だけど、エルフに興味をもってくれてる…ってこと!?
でも俺はエルフの国でも田舎出身だからスタンダードなエルフの知識を与えられないかもしれない!夢を壊しちゃったら嫌だなぁ…!
「エルフに興味が?それなら本で読んだらどうだ」
うん、それが良い。本なら正確な知識が得られるだろうし!俺も人間界の事は本とリズに習ったし!
ちなみに人間の国の言葉もエルフの国からの道中で勉強したんだよね、僕は他のエルフより頭がよくないから日常会話の習得に1週間もかかっちゃった。
「本でも読んだことはあるよ。書いてあった通り高飛車だな。」
高飛車…?オッケーリズ!高飛車の意味は?
「アレンちゃん、リズはもう頭が痛いの」
え?どうした!?体調悪い!?そう言えばギルドにいる時から小刻みに震えてたり急に黙ったりして心配だったんだよ!!
「体調悪いわけじゃないの。アレンちゃんの会話能力が終わってて精神的に来てるの。」
え?具体的にどの辺が??まあいっか。リズがしんどそうだし帰ろっか。レオ様には明日も会えるし♪
「帰る。あんたとの会話は疲れる。」
「な…っ!そうかよ。俺も同意見ですけど。」
そっか。もう夕方だし、レオ様も疲れがでるよね!
じゃ、帰るか。
「それじゃあ。」
「待った、陽が落ちてきたし宿まで送る。明日迎えに行く場所把握しておきたいし、それから君の名前知りたいんだけどいいかな?」
紳士だ!送ってくれるなんて優しい!すき!
それに僕がヒーラー適正があるって知ってたって事は名前も知ってる筈なのに聞いてくれて…!?あれ、僕名乗ってなかった!!?
「アレン」
「アレン、いい名前だな」
うわぁっ、呼ばれただけでなんか心臓がキュッてする…!嬉しいけど死んじゃいそう…!
「あまり呼ぶな」
「あ、ごめん」
「……」
「……」
うん、いい感じに会話できたな!
「ぜんっっっっっぜん!できてないの!!」
あるぇ?
宿に着くまで無言でした。無言でも苦にならない関係って理想だと思うんだよねぇ!
「アレンちゃん。」
風も気持ちいい。
「アレンちゃん?」
あ、ちょうちょ。
「アレンちゃん!!!」
わかってるようるさいなぁ~!!やっちゃった気がするのはわかってるもん!
「もん!じゃないの!!絶対嫌われたの!!」
え……!?嫌われた……??
「なんで気づいてないの??助けた子にあんな態度取られたら嫌われるに決まってるの。も~!せっかくの運命の人なのに!!」
きらわれた。
「な、泣かないの!!まだ運命は続いてるからこれから頑張れば大丈夫なの!!」
どうすれば好きになって貰えるかな?
「…とりあえずアレンちゃんはコミュニケーション能力を鍛えるべきなの。」
僕エルフの中ではコミュ強よ?
「エルフは全員コミュ障なの。その中で強くてもコミュ障はコミュ障なの。」
またまた(笑)
「心の声は元気なのになんでそれをそのまま口に出せないの…?」
いや長文喋る人怖くない?あ、リズは全然怖くないんだけどね?必要なことだけ伝えた方がコミュニケーション取れるじゃん?
「ダメなのコイツ。」
失礼な!僕は褒められて伸びるタイプなんですけど?あーあ。今ので伸びしろなくなりましたぁ~!
「そんなんだから運命に嫌われるの」
刺さった。
「ごめん、言いすぎたの。」
いいよ。
「おーい!」
この声は!!レオ様!!もう会えないかと思ってた!!
また会えるなんて嬉しすぎる!なになに何の用!?
「まだ何か?」
「わざわざ呼び止めてごめんな、俺ソロで冒険者やってるんだけど、ヒーラー探しててさ。Bランク以上だとソロのヒーラーって滅多にいなくて。もし良かったらパーティ組んでくれないかなって。」
「パーティ」
「嫌かな?」
それって結婚の申し込みって事!?
「そんなわけないの。」
ないか。
「まあ、良いけど」
「本当か!?良かった、ありがとう!俺の事も知ってもらいたいし、君のことも知りたいから、この後ご飯でも食べに行かない?」
え。
いまから!?ごはん!?
このご尊顔を眺めながら!?
僕食事の作法とか大丈夫かな?人間とエルフの文化の違いってやっぱりあると思うし、食事中ってマント外さなきゃじゃん!絶対髪ボサボサだって!!
心の準備と作法の確認させてください。
「急に誘われても困る。」
「そう、だよな。ごめん。」
「……」
「……」
リズぅ、
「何やってるの!?明日誘うの!!」
「あ、明日なら」
「本当?良かった。それなら明日昼にギルド前…、いや、君多分今日で有名人になってると思うからもし良ければ宿まで迎えに行くよ」
有名人?あ、そっか、エルフってバレたからか。珍しいもんな。俺なんか見に来たってどうせ時間の無駄なのに。自虐の意を込めて思わず鼻で笑っちゃう。
「人間は暇なんだな。」
「……。エルフは忙しいのか?」
ん?何の話だ?人間より長寿だから暇を持て余してる筈だけど、エルフに興味をもってくれてる…ってこと!?
でも俺はエルフの国でも田舎出身だからスタンダードなエルフの知識を与えられないかもしれない!夢を壊しちゃったら嫌だなぁ…!
「エルフに興味が?それなら本で読んだらどうだ」
うん、それが良い。本なら正確な知識が得られるだろうし!俺も人間界の事は本とリズに習ったし!
ちなみに人間の国の言葉もエルフの国からの道中で勉強したんだよね、僕は他のエルフより頭がよくないから日常会話の習得に1週間もかかっちゃった。
「本でも読んだことはあるよ。書いてあった通り高飛車だな。」
高飛車…?オッケーリズ!高飛車の意味は?
「アレンちゃん、リズはもう頭が痛いの」
え?どうした!?体調悪い!?そう言えばギルドにいる時から小刻みに震えてたり急に黙ったりして心配だったんだよ!!
「体調悪いわけじゃないの。アレンちゃんの会話能力が終わってて精神的に来てるの。」
え?具体的にどの辺が??まあいっか。リズがしんどそうだし帰ろっか。レオ様には明日も会えるし♪
「帰る。あんたとの会話は疲れる。」
「な…っ!そうかよ。俺も同意見ですけど。」
そっか。もう夕方だし、レオ様も疲れがでるよね!
じゃ、帰るか。
「それじゃあ。」
「待った、陽が落ちてきたし宿まで送る。明日迎えに行く場所把握しておきたいし、それから君の名前知りたいんだけどいいかな?」
紳士だ!送ってくれるなんて優しい!すき!
それに僕がヒーラー適正があるって知ってたって事は名前も知ってる筈なのに聞いてくれて…!?あれ、僕名乗ってなかった!!?
「アレン」
「アレン、いい名前だな」
うわぁっ、呼ばれただけでなんか心臓がキュッてする…!嬉しいけど死んじゃいそう…!
「あまり呼ぶな」
「あ、ごめん」
「……」
「……」
うん、いい感じに会話できたな!
「ぜんっっっっっぜん!できてないの!!」
あるぇ?
宿に着くまで無言でした。無言でも苦にならない関係って理想だと思うんだよねぇ!
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