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2.寝ても醒めてもクレアのようだ
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「クレア様…?」
再び目を覚ますと、さっきと同じ天井だった。
そしてクレアと呼ばれる俺。
夢だけど、夢じゃなかった?醒めたと思ったけどまだ夢?
「ん…」
起き上がろうとするが、やっぱり起きれない。
「奥様!クレア様がお気付きになりました!!」
シックなメイド服をきた女性(まあ、メイドなんだろう)が、隣の部屋へ呼びかける。すると、絶世の美女が駆け寄ってきて、起き上がれない俺を抱きしめる。
「ああ、よかった、可愛いクレア。もうあの湖に近づいてはだめよ?いえ、お外に行くのも危ないわね、そうだわ、もうお外に行くのはやめましょう!」
名案だとばかりに笑う美女。銀髪ウェーブ。瞳は翠色だが、クレアの母親だろうか。ゲームでビジュアルなんて出てきてないが、頭の中の情報が、これは母親だと言っている。
そして発言がヤバイくないか。モンペ?モンペなの??
「おかあさま、」
舌っ足らずな喋り方。現在クレアは5歳。入学前だ。
「クレア、どうしたの?どこか痛む?」
「あたまが、いたくて、ちょっとねむいです」
「そうね、クレアは湖に落ちた後、一週間も高熱で意識が無かったのよ。可哀想に、まだ本調子じゃないのね。また様子を見に来るから、ゆっくりおやすみなさい。」
おでこに美女からの口付けで大興奮、とはならなかった。母親だとしか思ってないから嬉しいなぁくらいだった。
部屋から出ていく母を後目に、俺は記憶を整理することにした。
まずは深呼吸。
俺は、クレア・ブローナになってしまった。のだろうか。夢じゃなければそうだ。感覚も、なにもかもが現実のそれで、5歳までクレアとして生きてきた記憶がある。けど俺はゲーム会社で働いてて、でも突然息が出来なくて、しんで、おれは35歳?いや、でもクレアは16で死んで、ダメだ。
2つの記憶が混在してる。
でも、俺がクレア・ブローナなんだとしたら、すべき事は1つ。
死亡フラグを折る。
そして、ゲームの世界に来たからには!冒険一択!!
再び目を覚ますと、さっきと同じ天井だった。
そしてクレアと呼ばれる俺。
夢だけど、夢じゃなかった?醒めたと思ったけどまだ夢?
「ん…」
起き上がろうとするが、やっぱり起きれない。
「奥様!クレア様がお気付きになりました!!」
シックなメイド服をきた女性(まあ、メイドなんだろう)が、隣の部屋へ呼びかける。すると、絶世の美女が駆け寄ってきて、起き上がれない俺を抱きしめる。
「ああ、よかった、可愛いクレア。もうあの湖に近づいてはだめよ?いえ、お外に行くのも危ないわね、そうだわ、もうお外に行くのはやめましょう!」
名案だとばかりに笑う美女。銀髪ウェーブ。瞳は翠色だが、クレアの母親だろうか。ゲームでビジュアルなんて出てきてないが、頭の中の情報が、これは母親だと言っている。
そして発言がヤバイくないか。モンペ?モンペなの??
「おかあさま、」
舌っ足らずな喋り方。現在クレアは5歳。入学前だ。
「クレア、どうしたの?どこか痛む?」
「あたまが、いたくて、ちょっとねむいです」
「そうね、クレアは湖に落ちた後、一週間も高熱で意識が無かったのよ。可哀想に、まだ本調子じゃないのね。また様子を見に来るから、ゆっくりおやすみなさい。」
おでこに美女からの口付けで大興奮、とはならなかった。母親だとしか思ってないから嬉しいなぁくらいだった。
部屋から出ていく母を後目に、俺は記憶を整理することにした。
まずは深呼吸。
俺は、クレア・ブローナになってしまった。のだろうか。夢じゃなければそうだ。感覚も、なにもかもが現実のそれで、5歳までクレアとして生きてきた記憶がある。けど俺はゲーム会社で働いてて、でも突然息が出来なくて、しんで、おれは35歳?いや、でもクレアは16で死んで、ダメだ。
2つの記憶が混在してる。
でも、俺がクレア・ブローナなんだとしたら、すべき事は1つ。
死亡フラグを折る。
そして、ゲームの世界に来たからには!冒険一択!!
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