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郭隗の馬の骨

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テレビ放映戦国大名総選挙その66 織田信長

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一向宗は基本的には当時の為政者の敵となる存在でした。

それは、その教義と実際の行動によって領主を排除し「一向宗の国」を作ったことからも明らかです。



しかし、織田信長の視点で見れば、はじめから今に伝わるような憎悪をもって相対していたわけではなかったようです。



前の章でも触れましたが、交渉なしのせん滅というわけではなく、戦の駆け引きをしながらの行動だったのでまあ、普通の戦闘と言っていい範囲でした。



しかし、同じ一向宗でも長島一向一揆による戦いは凄惨を極めたものでした。

まず初戦で、一揆勢は織田信興の守る尾張・小木江城を攻撃。

信興を自害させ城を奪取し、さらに桑名城の滝川一益を敗走させました。



まず、信長の弟がここで死んでいます。

そして、他にも戦線があり、すぐには長島に行けなかった信長は1回目の侵攻として周辺の村々に放火し、「今回はこれぐらいで許してやる」という感じで退却を始めました。



ところが、この退却時に一揆勢が見事な追い打ちをかけて織田家の名将柴田勝家に怪我をさせ、殿をつとめた氏家卜全と、その家臣数名が討ち死にしました。



この時点で、身内を殺され戦で敗れメンツ丸つぶれです。

次の戦までに信長はいろいろ考えたようで時間をおいて2度目の侵攻を行います。



2度目の侵攻は浅井、朝倉を滅亡させた後という士気の高い時期に行われました。

素人相手という油断もなく、大軍による準備に加え、海上輸送も考慮に入れて船についても準備をしました。



この戦いで、織田軍は多くの城を落としました。

とりわけ地下道を掘って敵の城を落とすといった奇策などもあって信長に降伏する勢力がある程度出てきました。



しかし、長島の本隊については船の調達がうまくいかなかったようで侵攻はここまでとなりました。



ぼちぼち戦果もあったので「今回はこれくらいで許してやる」という感じで信長軍は退却を始めました。



しかし、またもや一揆勢の追撃のターンです。

退く最中、門徒側が多芸山で待ち伏せし、またもや弓・鉄砲で攻撃を仕掛けてきました。



信長は林通政を殿軍としたが、折悪く雨が降り出して火縄銃が使用不可となってしまい、白兵戦となった。



林通政が討ち取られ、また正午過ぎからの風雨で人足がいくらか凍え死にするなどの損害を出したが、通政や毛屋猪介らの部隊の奮戦によって夜に信長は一揆勢を振り切って大垣城へと到着。10月26日には岐阜へと帰還した。



この記録から、信長軍はまたもや一向宗にしてやられたようです。

彼の怒りがどのような形でだれに対して発露したか、次の章で説明したいと思います。
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