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テレビ放映戦国大名総選挙その47 武田信玄

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武田信玄編、いささか脱線した部分もありましたが、もう少し脱線にお付き合いください。



地域ごとの連合、時代ごとの連合などいろんな区分けをしましたが、大きく戦国幕末連合とそれ以外の主に文化を中心とする連合で大河ドラマの「紅白歌合戦」みたいな感じの企画をやってもいいと思います。



私が皆様に強く伝えたいのは、山梨、長野、新潟の皆さんが自分達の土地の英雄たちについて力の限り発信したこと。



そしてかつての敵と競争しながらもそれは足を引っ張ったり、怨念によるものではなかったことを知ってほしかったのです。



そして、NHKの大河ドラマを通じてその思いと努力は全国に伝わり様々な良い影響を残しているという事実も理解してもらいたいと。



正直申し上げて、大河ドラマの話をしたときにかつての怨恨があるために大河ドラマが難しいと言われる人物やテーマの話を沢山聞きました。



しかし、30~40年前にそうした殺戮の時代があった地域がそれぞれの歴史を胸を張って他所の人々に知らしめていたことを知る私としてはどうしても過去の遺恨よりも未来に向けた前向きなメッセージや計画を実現する方が良いと思いました。



そしてもしどうしても遺恨を断つのが難しいというのであれば、歴史は多面的に表現できるので、武田信玄と上杉謙信のようにそれぞれが大河ドラマ化してバランスをとるという方法もあります。



さらにはそれぞれが他の地域と協力して、親和性の高い所と協力するという方法も提案しました。



何度も言いますが、歴史が忘却により消えるというのは最悪の結果だと思います。

それなら、たとえ悪名でも一時期有名になって、それから再評価されるように運動する方がはるかに良いのではないかというのが私の持論です。



今は武田信玄の生きた戦国と違い、武器を使って人を殺すような時代ではありません。



でも、生き残りのためにあがいていかないと将来の道筋が細くなるという点では決して安穏としている場合ではないかもしれません。



声を出して、アイデアを募り、組めるところとは同盟し、切磋琢磨して存在感をアピールする、地方にとって厳しいかもしれませんがきっとやってみる価値はあると思います。



全ての大河誘致、すべての企画、すべての地域でうまくいくと考えるのは楽観的すぎるかもしれません。



それでも全力で出来る何かがあるだけでも、戦える環境になるだけでも生きている意味はあるのではないかと思います。



過疎との戦いは武田信玄や武田勝頼よりもハードかもしれませんが、ぜひ奮い立ってもらえたらと期待します。
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