上 下
338 / 639

ミカンとサツマと英語としまづ(その二)

しおりを挟む
先ほどのエピソードでミカンと薩摩のエピソードを紹介しました。

英語圏ではサツマというのがミカンの代わりに普通に使われているということでした。



この辺は英語圏の方に聞いたほうがいいのでしょうが、ミカンという言葉も伝わっているそうなので、どちらがより使われているかなどは私には皆目見当がつきません。

それでも、最初に聞いた情報だと英語に浸透した日本語として紹介されていたのでかなり浸透しているのかなという感じです。



さて、300話以上島津について話を書いているわけですが、ここでお恥ずかしいお話を一つ。

実は、執筆し始めたころは「しまづ」か「しまず」か迷うことが度々ありました。



頭の中で何十年も「島津」とインプットされていたのでピンとこなかったのです。

ツイッターのコメントでもありましたがこれが薩摩、鹿児島の人間ならば誰でも知っていることかと思いますが、作者は東京と横浜に長年住んでいたため文字の島津はよく知っていても、耳で聞くしまづはあまり縁がありませんでした。



テレビなどの音声媒体でもあまり出てこないうえに文字表示も少ないので全国単位で見ると私みたいな人結構いるかもしれないなあと思いました。

なので良い機会なので紹介しました。



実は明治時代にも私と似たような迷いをした例があるようです。

仙厳園という島津と大変かかわりの深い場所のホームページを見ますと、おおよそ明治時代から、島津家は「SHIMADZU」の表記を正しいものと確定して用いていたとのことです。



これは、31代忠秀が「30代忠重の家庭教師として英国から来ていた、ミス・エセル・ハワードから『DZU』が正しいと聞いている」と語っています。

ちなみにいくつか補足しますとこの家庭教師はイギリスから派遣された人物で、以前はドイツ皇帝の皇子を教えていたようなすごい人物だったそうです。



そして、正統派のイギリス英語ということでより正確な発音を求めた結果、「SHIMADZU」を正式な表示としたということらしいです。

ちなみにDZUという表現は英国上流階級の言葉遣いらしいので上品なイメージもあるみたいです。



私自身は英語はトンとだめなのでこの辺でギブアップしますが、仙厳園のホームページではさらに詳しい説明や歴史的経緯が書かれていますので興味がありましたらどうかご覧になってください。



この章の結びに正しい情報と興味深い資料を教えてくださった皆様にもう一度感謝申し上げます。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

親戚のおじさんに犯された!嫌がる私の姿を見ながら胸を揉み・・・

マッキーの世界
大衆娯楽
親戚のおじさんの家に住み、大学に通うことになった。 「おじさん、卒業するまで、どうぞよろしくお願いします」 「ああ、たっぷりとかわいがってあげるよ・・・」 「・・・?は、はい」 いやらしく私の目を見ながらニヤつく・・・ その夜。

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

妻がエロくて死にそうです

菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。 美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。 こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。 それは…… 限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常

おむつオナニーやりかた

rtokpr
エッセイ・ノンフィクション
おむつオナニーのやりかたです

ロリっ子がおじさんに種付けされる話

オニオン太郎
大衆娯楽
なろうにも投稿した奴です

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

体育教師に目を付けられ、理不尽な体罰を受ける女の子

恩知らずなわんこ
現代文学
入学したばかりの女の子が体育の先生から理不尽な体罰をされてしまうお話です。

処理中です...