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ねこネコ編(6)最強ねこ

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話は少し脱線します。(というかもうすでに脱線しまくってますが)

ねこの世界にも序列というものがあります。

実は長い間、このねこが沢山いる空間を仕切る「女王」がいました。



彼女の名は「カリン」といいます。

大きさ大きいですが、そこにいるオスたちと比べて大きいわけではありませんでした。

そして姿は純白、混じりっけなしの真っ白です。



かつてはオスねこ相手にケンカをして勝って今の地位を築きましたが、最近はケンカではなく貫禄で抑えていました。

ちなみに彼女が病気で一時的に部屋からいなくなると、そこは弱肉強食の世界、雄ねこたちが争いを再び始めます。



とりわけ目立ったのが「ベッカム」という白く大きなオスでした。

彼はケンカっぱやくすぐに強そうな雄とケンカしました。

それに対して、彼よりさらに大きい黒猫のオスが部屋にいてベッカムとケンカをします。



すると黒ねこがベッカムに勝ちます。

ベッカムはその後4回ほどケンカを仕掛けますが、その度に負けてしまいその後で自分より弱い相手のねこ相手にケンカをするというパターンを繰り返していました。



でもさすがに4回目の後は精神的に折れたのか、ベッカムも落ち込んでケンカもせず食欲も落ちるという有様です。

こうしたことの後、女王が返ってくるともともとジェントルマンな黒ねこはボスの座を女王に返します。



こうして、秩序を保つことで猫同士のけんかが抑制される、そんなねこの世界の事情がありました。



カリンの性格はねこウォッチャー馬骨によると「和田あき〇」に似ているという評価です。



雌ねこ同士の争いやいさかいがあるとよく仲裁していました。

ねこがケンカをする場合、引き分けというのはあまりないので多くの場合カリンは強いねこをけん制して仲裁していました。



こうして、弱い立場のねこを結果的に守っていたのです。
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