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誘致絶望編6 VIXの恐怖、しくじり軍師フウイ

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ウイルスの影響は人と人をつなぐ祭りを事実上無力化し、人の往来を大きく制限しました。

しかし、それだけではありません。

経済的にも大ダメージを与えていました。



フウイは投資をしていました。

彼の行っていた投資に「VIX」というのがあります。

通称「恐怖指数」簡単に言うと投資家たちが、戦争や国家や企業などの経済破綻といった危険な事態が起きると数字が増える指数です。



この指数は何も起きない場合どんどん下がっていきます。

事実、その指数は100分の1以下に落ち込みました。

フウイはそのVIX指数の逆関数(つまり安全になると価値が上がる)の銘柄を大量に買っていました。



それと同時に突然の場合に備えて、VIX関数に比例する銘柄も万が一の時に備えて所有していました。

フウイは過去100年近いアメリカの株式相場の推移及び、VIX指数(推定値を含む)を研究していました。



彼の研究によると、もしVIX指数が跳ね上がるときはほとんどの場合上がり始めてから2か月まで上昇傾向にあると読んでいました。

なので、もしVIX指数が上がっても自分が持っているVIX指数に素直に従う銘柄に資金を移せば、損を取り返し、結果としては2~3倍になるともくろんでいました。



しかし、彼の読みは見事に外れました。

そして彼は莫大な財産を失い、例えるなら、中国のバブルがはじけて呆けてあ戦としているオジサンのような状態になってしまいました。

次回はその顛末を詳しくお伝えします。
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