125 / 175
第123話 とある日のしまづの日常
しおりを挟む
「よしひろ様、ノルマが達成できません!」
よしひろ 「なりあきらに連絡だ!」
「よしひさ様から胃の調子が悪いから会議休むとの連絡が!」
よしひろ 「よしひさ様おつきの役員を招集せよ!あと手紙の用意を!」
「としひさ様社内クーデターの噂が!?」
よしひろ 「なに、としひさが体の調子が悪いだと!薬飲んで寝ろ!と伝えよ」
「おとよ隊が・・・」
よしひろ 「ほっとけ!」
というわけでよしひろは朝からいう事を聞かないしまづの社員たち相手に悪戦苦闘していました。
とりわけ、兄のよしひさは消極的なサボタージュを、弟のとしひさは過激な反抗をしてしまづを混乱させていました。
その日の午後、よしひろは忙しい中、まずは兄よしひさの見舞いに行きました。
もちろんそれは口実で実際にはサンサン商事との軋轢について兄弟が腹を割って話し合うことが目的です。
「兄者よ、このままではしまづの面目が立ちません、このままでは日ノ本でのしまづの評判は地に下がります。悔しいでしょうがここは協力してください!」
よしひさ 「・・・」
よしひろ 「どうかしまづのため、我慢してください!お願いします!!」
よしひさ 「・・・!」
結局話し合いは上手くいきませんでした。
よしひろははじめ言葉を選んで話をしていましたが、だんだん感情が高ぶって話がくどくなりました。
すると、兄よしひさの機嫌がどんどん悪くなっていきました。
これに気づいたとき、よしひろは「しまった!」と思いました。
明らかに逆効果だとその時悟ったのです。
こうして、よしひろは自らの失敗を悟り、その日以降、兄に直接話すのではなく、兄の取り巻きの役員を通して説得するという方法に切り替えることにしました。
兄との話し合いの後、今度は弟であるとしひさの元によしひろは向かいます。
よしひろ 「巷では物騒な噂が出ている、今は無理をせず休んでおけ、そして調子が戻ったらわしに協力してくれ」
としひさ 「しまづ内部の不満は兄者の予想を超えて大きいものです!どうかそのことは頭に常に入れておいてください」
よしひろ 「分かった!肝に銘じておこう!だからまず体を整えて心を穏かにして欲しい!」
としひさ 「・・・分かりました」
こうして、よしひろは兄弟の間に感情の隙間を感じながら社内に戻ります。
次回はよしひろ以外の兄弟たちの想いを紹介したいと思います。
よしひろ 「なりあきらに連絡だ!」
「よしひさ様から胃の調子が悪いから会議休むとの連絡が!」
よしひろ 「よしひさ様おつきの役員を招集せよ!あと手紙の用意を!」
「としひさ様社内クーデターの噂が!?」
よしひろ 「なに、としひさが体の調子が悪いだと!薬飲んで寝ろ!と伝えよ」
「おとよ隊が・・・」
よしひろ 「ほっとけ!」
というわけでよしひろは朝からいう事を聞かないしまづの社員たち相手に悪戦苦闘していました。
とりわけ、兄のよしひさは消極的なサボタージュを、弟のとしひさは過激な反抗をしてしまづを混乱させていました。
その日の午後、よしひろは忙しい中、まずは兄よしひさの見舞いに行きました。
もちろんそれは口実で実際にはサンサン商事との軋轢について兄弟が腹を割って話し合うことが目的です。
「兄者よ、このままではしまづの面目が立ちません、このままでは日ノ本でのしまづの評判は地に下がります。悔しいでしょうがここは協力してください!」
よしひさ 「・・・」
よしひろ 「どうかしまづのため、我慢してください!お願いします!!」
よしひさ 「・・・!」
結局話し合いは上手くいきませんでした。
よしひろははじめ言葉を選んで話をしていましたが、だんだん感情が高ぶって話がくどくなりました。
すると、兄よしひさの機嫌がどんどん悪くなっていきました。
これに気づいたとき、よしひろは「しまった!」と思いました。
明らかに逆効果だとその時悟ったのです。
こうして、よしひろは自らの失敗を悟り、その日以降、兄に直接話すのではなく、兄の取り巻きの役員を通して説得するという方法に切り替えることにしました。
兄との話し合いの後、今度は弟であるとしひさの元によしひろは向かいます。
よしひろ 「巷では物騒な噂が出ている、今は無理をせず休んでおけ、そして調子が戻ったらわしに協力してくれ」
としひさ 「しまづ内部の不満は兄者の予想を超えて大きいものです!どうかそのことは頭に常に入れておいてください」
よしひろ 「分かった!肝に銘じておこう!だからまず体を整えて心を穏かにして欲しい!」
としひさ 「・・・分かりました」
こうして、よしひろは兄弟の間に感情の隙間を感じながら社内に戻ります。
次回はよしひろ以外の兄弟たちの想いを紹介したいと思います。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
デブだからといって婚約破棄された伯爵令嬢、前世の記憶を駆使してダイエットする~自立しようと思っているのに気がついたら溺愛されてました~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
デブだからといって婚約破棄された伯爵令嬢エヴァンジェリンは、その直後に前世の記憶を思い出す。
かつてダイエットオタクだった記憶を頼りに伯爵領でダイエット。
ついでに魔法を極めて自立しちゃいます!
師匠の変人魔導師とケンカしたりイチャイチャしたりしながらのスローライフの筈がいろんなゴタゴタに巻き込まれたり。
痩せたからってよりを戻そうとする元婚約者から逃げるために偽装婚約してみたり。
波乱万丈な転生ライフです。
エブリスタにも掲載しています。
半身転生
片山瑛二朗
ファンタジー
忘れたい過去、ありますか。やり直したい過去、ありますか。
元高校球児の大学一年生、千葉新(ちばあらた)は通り魔に刺され意識を失った。
気が付くと何もない真っ白な空間にいた新は隣にもう1人、自分自身がいることに理解が追い付かないまま神を自称する女に問われる。
「どちらが元の世界に残り、どちらが異世界に転生しますか」
実質的に帰還不可能となった剣と魔術の異世界で、青年は何を思い、何を成すのか。
消し去りたい過去と向き合い、その上で彼はもう一度立ち上がることが出来るのか。
異世界人アラタ・チバは生きる、ただがむしゃらに、精一杯。
少なくとも始めのうちは主人公は強くないです。
強くなれる素養はありますが強くなるかどうかは別問題、無双が見たい人は主人公が強くなることを信じてその過程をお楽しみください、保証はしかねますが。
異世界は日本と比較して厳しい環境です。
日常的に人が死ぬことはありませんがそれに近いことはままありますし日本に比べればどうしても命の危険は大きいです。
主人公死亡で主人公交代! なんてこともあり得るかもしれません。
つまり主人公だから最強! 主人公だから死なない! そう言ったことは保証できません。
最初の主人公は普通の青年です。
大した学もなければ異世界で役立つ知識があるわけではありません。
神を自称する女に異世界に飛ばされますがすべてを無に帰すチートをもらえるわけではないです。
もしかしたらチートを手にすることなく物語を終える、そんな結末もあるかもです。
ここまで何も確定的なことを言っていませんが最後に、この物語は必ず「完結」します。
長くなるかもしれませんし大して話数は多くならないかもしれません。
ただ必ず完結しますので安心してお読みください。
ブックマーク、評価、感想などいつでもお待ちしています。
この小説は同じ題名、作者名で「小説家になろう」、「カクヨム」様にも掲載しています。
異世界で夢の人気者に!帰りたくないんですけど!
だましだまし
ファンタジー
アルバイトと同人イベントの売り上げで生活費を稼ぎ、実家で暮らすマヤ。
漫画家デビューを目指すけど雑誌の入賞すら引っかからないし、SNSのフォロワーは増えないし…最近就職しろって親の圧が強すぎるー!
そんな圧から逃げてコンビニに向かってたら穴に落っこちた!
え!?道路に穴!?顔を上げたらまさかの異世界!?
こんな人気者になったのに帰りたくないんですけどー!?
ゼロからはじめる島津大河誘致
郭隗の馬の骨
エッセイ・ノンフィクション
南九州の架空の自治体、宮之城市(みやのしろ)で島津義弘公を大河ドラマに誘致したいと願う一人の青年(ハンドルネーム
祭り之介)と東京の引きこもりの若者(ハンドルネーム コモロウ)横浜に住む壮年の男(ハンドルネーム フウイ)との会話や議論を通じて目標に向かって進んでいく物語。
千客万来、皆様も読んでネットの祭りに参加してみませんか。
ダンジョンの戦闘配信? いやいや魔獣達のための癒しスローライフ配信です!!
ありぽん
ファンタジー
はぁ、一体この能力は何なんだ。
こんな役に立たないんじゃ、そりゃあパーティーから追放されるよな。
ん? 何だお前、自ら寄ってくるなんて、変わった魔獣だな。
って、おいお前! ずいぶん疲れてるじゃないか!?
だけど俺の能力じゃ……。
え? 何だ!? まさか!?
そうか、俺のこの力はそういうことだったのか。これなら!!
ダンジョンでは戦闘の配信ばかり。別に悪いことじゃいけけれど、だけど戦闘後の魔獣達は?
魔獣達だって人同様疲れるんだ。
だから俺は、授かったこの力を使って戦闘後の魔獣達を。いやいや共に暮らしている魔獣達が、まったりゆっくり暮らせるように、魔獣専用もふもふスローライフ配信を始めよう!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる