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第123話 とある日のしまづの日常

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「よしひろ様、ノルマが達成できません!」
よしひろ 「なりあきらに連絡だ!」
「よしひさ様から胃の調子が悪いから会議休むとの連絡が!」
よしひろ 「よしひさ様おつきの役員を招集せよ!あと手紙の用意を!」

「としひさ様社内クーデターの噂が!?」
よしひろ 「なに、としひさが体の調子が悪いだと!薬飲んで寝ろ!と伝えよ」
「おとよ隊が・・・」
よしひろ 「ほっとけ!」

というわけでよしひろは朝からいう事を聞かないしまづの社員たち相手に悪戦苦闘していました。
とりわけ、兄のよしひさは消極的なサボタージュを、弟のとしひさは過激な反抗をしてしまづを混乱させていました。

その日の午後、よしひろは忙しい中、まずは兄よしひさの見舞いに行きました。
もちろんそれは口実で実際にはサンサン商事との軋轢について兄弟が腹を割って話し合うことが目的です。

「兄者よ、このままではしまづの面目が立ちません、このままでは日ノ本でのしまづの評判は地に下がります。悔しいでしょうがここは協力してください!」

よしひさ 「・・・」
よしひろ 「どうかしまづのため、我慢してください!お願いします!!」
よしひさ 「・・・!」

結局話し合いは上手くいきませんでした。
よしひろははじめ言葉を選んで話をしていましたが、だんだん感情が高ぶって話がくどくなりました。

すると、兄よしひさの機嫌がどんどん悪くなっていきました。
これに気づいたとき、よしひろは「しまった!」と思いました。
明らかに逆効果だとその時悟ったのです。

こうして、よしひろは自らの失敗を悟り、その日以降、兄に直接話すのではなく、兄の取り巻きの役員を通して説得するという方法に切り替えることにしました。

兄との話し合いの後、今度は弟であるとしひさの元によしひろは向かいます。
よしひろ 「巷では物騒な噂が出ている、今は無理をせず休んでおけ、そして調子が戻ったらわしに協力してくれ」

としひさ 「しまづ内部の不満は兄者の予想を超えて大きいものです!どうかそのことは頭に常に入れておいてください」
よしひろ 「分かった!肝に銘じておこう!だからまず体を整えて心を穏かにして欲しい!」

としひさ 「・・・分かりました」
こうして、よしひろは兄弟の間に感情の隙間を感じながら社内に戻ります。
次回はよしひろ以外の兄弟たちの想いを紹介したいと思います。
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