121 / 175
第119話 新世代3人組の親との葛藤
しおりを挟む
サッカーが好きで、父親に複雑な感情をいだくという共通点を持つ3人、ただつね、ただおき、うじざね。
彼らは若いゆえなのか、反抗期をこじらせて父親に反発していました。
そんな彼らがある日、その不満を解消するべく、父親にとあるいたずらをすることにしました。
その内容は、それぞれの父親に向かってサッカーボールをおみまいするという微笑ましいものでした。
しかし、この三人、実はみな性格はともかくサッカーの技能は鋭く、おまけにこの機会にとばかりに父親に向かってマジでボールをくらわそうと企んでいました。
というわけでまずはしまづのただつねから親のよしひろにこん身のパスが・・・
おっとー、よしひろダイレクトに蹴り返しサッカーボールは空をかけてお星様のように消えていきました。
とっさの判断でしたが、よしひろは何事もなかったかのようにガハハハッと笑いながら去っていきました。
その時のただつねの悔しそうな顔と、それを見て笑う残り二人の意地悪な顔が、ああ、さすが友人、似た者同士通じるものがあるんだと第三者に納得させるものでした。
次はほそかわのただおきが父のふじたかに向かって鋭いパスを送ります。
それを察知したふじたかは冷静にトラップしてボールを巧みに頭、足、胸と巧みに操り、ボールの勢いがなくなってから息子のただおきにパスして返しました。
さすが完璧超人のふじたかです!
巧緻な技を息子に披露して格の違いを見せつけました。
対して、ただおきは唖然としてボールを受けた後、すっかり気分が落ち込んでしまいました。
それを見ていたただつねは先ほどの仕返しとばかりに笑い、うじざねも同調しました。
さあ、最後はいまがわのうじざねとその父よしもとです。
体力の衰えで隠居した父を思い、うじざねは前の二人と比べると優しいパスを送りました。
このあたり、ただつねやただおきと違い、うじざねは優しい人柄が見て取れます。
しかし、この後3人の予想を外す出来事が起きます。
なんと!よしもとはボールを踏みつけ、その圧倒的力でボールが破裂してしまったのです。
これは下手すると最初のよしひろよりもパワーがあるかも!?
そして、こう怒鳴ります。
「将軍の親族なめとんのか!コソコソ奇襲などせず堂々とでてこいやー!!!」
年の為体力が落ち込んだから隠居したという話なのに、話が違う!?
反抗期で威勢のよかった三人組はそれまでの余裕が嘘かと思われる体でその場を一目散に逃げていきました。
恐るべし、よしもと!恐るべし!!街道一の弓取り!!!
という話でした。
※今川義元の公家としてのイメージは多くの場合ステレオタイプな事が多く、それ以前の親類との争いや武田信玄や北条氏康などとの闘争を鑑みると体力的に劣るということはない可能性も。
ただ、本作はギャグパロディーなので敢て、今までの義元像の逆を突いただけなので真に受けないようによろしくお願いします。
彼らは若いゆえなのか、反抗期をこじらせて父親に反発していました。
そんな彼らがある日、その不満を解消するべく、父親にとあるいたずらをすることにしました。
その内容は、それぞれの父親に向かってサッカーボールをおみまいするという微笑ましいものでした。
しかし、この三人、実はみな性格はともかくサッカーの技能は鋭く、おまけにこの機会にとばかりに父親に向かってマジでボールをくらわそうと企んでいました。
というわけでまずはしまづのただつねから親のよしひろにこん身のパスが・・・
おっとー、よしひろダイレクトに蹴り返しサッカーボールは空をかけてお星様のように消えていきました。
とっさの判断でしたが、よしひろは何事もなかったかのようにガハハハッと笑いながら去っていきました。
その時のただつねの悔しそうな顔と、それを見て笑う残り二人の意地悪な顔が、ああ、さすが友人、似た者同士通じるものがあるんだと第三者に納得させるものでした。
次はほそかわのただおきが父のふじたかに向かって鋭いパスを送ります。
それを察知したふじたかは冷静にトラップしてボールを巧みに頭、足、胸と巧みに操り、ボールの勢いがなくなってから息子のただおきにパスして返しました。
さすが完璧超人のふじたかです!
巧緻な技を息子に披露して格の違いを見せつけました。
対して、ただおきは唖然としてボールを受けた後、すっかり気分が落ち込んでしまいました。
それを見ていたただつねは先ほどの仕返しとばかりに笑い、うじざねも同調しました。
さあ、最後はいまがわのうじざねとその父よしもとです。
体力の衰えで隠居した父を思い、うじざねは前の二人と比べると優しいパスを送りました。
このあたり、ただつねやただおきと違い、うじざねは優しい人柄が見て取れます。
しかし、この後3人の予想を外す出来事が起きます。
なんと!よしもとはボールを踏みつけ、その圧倒的力でボールが破裂してしまったのです。
これは下手すると最初のよしひろよりもパワーがあるかも!?
そして、こう怒鳴ります。
「将軍の親族なめとんのか!コソコソ奇襲などせず堂々とでてこいやー!!!」
年の為体力が落ち込んだから隠居したという話なのに、話が違う!?
反抗期で威勢のよかった三人組はそれまでの余裕が嘘かと思われる体でその場を一目散に逃げていきました。
恐るべし、よしもと!恐るべし!!街道一の弓取り!!!
という話でした。
※今川義元の公家としてのイメージは多くの場合ステレオタイプな事が多く、それ以前の親類との争いや武田信玄や北条氏康などとの闘争を鑑みると体力的に劣るということはない可能性も。
ただ、本作はギャグパロディーなので敢て、今までの義元像の逆を突いただけなので真に受けないようによろしくお願いします。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
最後に言い残した事は
白羽鳥(扇つくも)
ファンタジー
どうして、こんな事になったんだろう……
断頭台の上で、元王妃リテラシーは呆然と己を罵倒する民衆を見下ろしていた。世界中から尊敬を集めていた宰相である父の暗殺。全てが狂い出したのはそこから……いや、もっと前だったかもしれない。
本日、リテラシーは公開処刑される。家族ぐるみで悪魔崇拝を行っていたという謂れなき罪のために王妃の位を剥奪され、邪悪な魔女として。
「最後に、言い残した事はあるか?」
かつての夫だった若き国王の言葉に、リテラシーは父から教えられていた『呪文』を発する。
※ファンタジーです。ややグロ表現注意。
※「小説家になろう」にも掲載。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
その断罪、三ヶ月後じゃダメですか?
荒瀬ヤヒロ
恋愛
ダメですか。
突然覚えのない罪をなすりつけられたアレクサンドルは兄と弟ともに深い溜め息を吐く。
「あと、三ヶ月だったのに…」
*「小説家になろう」にも掲載しています。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる