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第64話 しまづの懺悔室サイドB

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しまづの懺悔室で本作の作者である「郭隗の馬の骨」がしまづの裏ボスただよし様にこってり絞られていたころ、この懺悔室の1階下にある社長室では社長のよしひさと副社長のよしひろがいました。

奇しくもただよし様と同じ位置に社長のよしひさが、脇によしひろがいました。
ちなみに社長室に呼ばれたのはよしひさの甥、よしひろの子であるただつねです。

まず父であるよしひろが口を開きます。
内容は「調子に乗るな!酒には気をつけろ!サッカーにハマるな!おなごには気をつけろ!その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

とにかくくどくて長い!
実はよしひろは息子限定で説教が長い!という性癖がありました。
なにぶん、しまづ一の愛妻家であり、しまづ一の部下思いでもある彼は同様にしまづ一の子供思いでもありました。

しかしここで問題が・・・
愛妻家としては長い手紙はピロートークなど問題の無いことがほとんど。

部下思いも自分を犠牲にして部下を守ったり、落ち込んだ部下を励ましたりといいことばかりなのですが、これが子供が相手になると途端にベクトルがマイナスに向かいます。

とにかく子供に対して心配性なため、くどい説教という形で愛情表現をしてしまいます。
これが、兄であるひさやすが相手だと、ひさやすがとても良くできた素直な息子だったため問題が起きませんでした。

しかし、とても良くできていないただつねにはこれは相性最悪でした。
なにしろ、ただつねは歩くナイフ、ならぬ歩く反抗期で父親の説教が大嫌いでした。
家でも聞きたくないのに会社でも聞かされると思うと涙が出てきます。

そこで社長であるよしひさの前で話をしようということになりました。
しかし、よしひさも物わかりの良い若者だったため、反抗期のただつねの気持ちを十分に理解できず、社長室は険悪な空気に包まれていました。

こうして、気まず~い空気が社長室を充満した時、ただつねは社長室を出ていきました。
そして、前回の話のように私と出会い、以心伝心で同じ道を大好きなサッカーをしながら帰ったという具合です。

※なお、似た感じの話としては毛利元就が手紙魔でやたら長い説明をくどくどとしたという話があります。

私見ですが、素直に言うことを聞く子は毛利隆元や本作のひさやすのような良い子タイプになり、ぐれるとただつねになり、ひねくれると小早川隆景のようなひねくれたいや、優れた策士になるのではと思いました。

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