上 下
55 / 175

第53話 切れたナイフのようながるかん

しおりを挟む
りゅうぞうじと島津による遭遇戦が始まりました。
りゅうぞうじのHPは25000!温泉や肉、甘酒などが入った饅頭が混在し、お菓子としてのボリュームは十分です。

加えてりゅうぞうじ四天王の5人となべしま勢、そして大将のたかのぶという豪華な布陣です。

それに対してしまず勢はなんといえひさ一人が大将でHPは9000!、そしてカードはがるかん中心の装備でした。

りゅうぞうじ側としては相手は劣勢で将も一人、特別な装備もないということで舐めてかかっていました。
大将のたかのぶは全軍に周りを囲ませて包囲、殲滅するように鷹揚に命じます。

これに対して、いえひさはもともと偵察が目的だったので一撃離脱を狙っていました。
そこで、固有戦法や補助効果を攻撃力と移動力に全振りしました。

その上で回りが皆敵だらけの中、動きの一番鈍く、やる気のなさそうなポイントに突撃し、そのまま離脱する作戦を敢行します。

実はこの時、前の戦いの経験からがるかんの移動力と攻撃力にレベルアップが生じ、普通のがるかんよりはるかに切れ味の鋭い攻撃力と移動力を兼ね備えた、切れたナイフのような陣形になり、会心の一撃がりゅうぞうじ勢に突き刺さりました。

そのころ、りゅうぞうじの他の将と軍勢は既にその場を離脱したしまず勢に対して、ポカーンとした状態で、しばらく啞然とした後に追撃をしました。
しかも、大軍であるがゆえにそれぞれの将との連携が取れず、混乱していて事実上無力な遊兵になっていました。

いえひさは当初の予定通り敵将の一角に突撃して穴をあけて安全圏まで離脱しました。
ちなみに突撃されたりゅうぞうじの将のユニットは見事打ち取られ、陣もボロボロという悲惨な状態でした。

安全圏に到達し、後続の味方もあらかたそろったいえひさがサレンダーを宣言しようとした時、驚くべきことが起きました。

りゅうぞうじ勢の敗北のお知らせがいえひさの知る所となったのです。
敗因はりゅうぞうじの打ち取ったユニットがなんと総大将のたかのぶだったのです!!
しおりを挟む
感想 86

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

にくなまず
ファンタジー
今年から冒険者生活を開始した主人公で【ソロ】と言う適正のノア(15才)。 その適正の為、戦闘・日々の行動を基本的に1人で行わなければなりません。 そこで元上級冒険者の両親と猛特訓を行い、チート級の戦闘力と数々のスキルを持つ事になります。 『悠々自適にぶらり旅』 を目指す″つもり″の彼でしたが、開始早々から波乱に満ちた冒険者生活が待っていました。

【完結】敵は恐山にあり!?

十文字心
歴史・時代
出てくる皆が主人公! 幸せに暮らしていたある地方領主の娘である灘姫。突然味方の裏切りに会い城と家族を無くし、敵に誘拐されてしまいます。生き残ったくノ一、弥生とともに茶屋へと潜入し、自国を滅亡へと陥れた敵国の情報を探っていると、事はただの領土争いではなく非常に複雑な展開を迎えます。 敵は恐山にあり!? 六月は21時頃更新予定です。 第八回歴史時代小説大賞 エントリー作品。 (旧タイトル灘姫は新月と共に) 主な登場人物 【灘姫】 羽後にある曉国の姫。両親を殺され、裏切者に捕えられるが逃げだすことに成功。忍頭の言葉を頼りに旅に出る。容姿端麗で頭脳明晰な完璧美女。 【弥生】 灘姫の侍女兼護衛。 裏切者から逃げ出した灘姫に再会し 一緒に旅に出る。 運動神経抜群のくノ一。 【弥助】 城の忍部隊の中堅。 兄弟子に師匠を殺され自信喪失。 師匠より預かった巻物と遺言を頼りに 灘姫を探す旅に出る。 【左京】 灘姫を連れ去った忍。 姫を解放した後行方不明。 【才蔵】 弥助と弥生が幼き頃より親代わりとして育ててくれた、暁国の忍頭。 【風魔小太郎】 弥助の師匠である、才蔵の師匠。 師匠を亡くした弥助の手助けを してくれる心優しき翁。 【猿飛佐助】 弥助、弥生の実の父親。 才蔵とは幼なじみであるが 性格は正反対の孤高の忍者。 己の利益のみを考えて動く。 ※本編は予告なく加筆修正します。 本作の中の国名は架空です。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています

空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。 『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。 「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」 「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」 そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。 ◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)

はぁ?とりあえず寝てていい?

夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。 ※第二章は全体的に説明回が多いです。 <<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>

処理中です...