上 下
46 / 175

第44話 九州戦役編 秘密兵器国崩し

しおりを挟む
おおとも方はしまづの罠に見事嵌り、袋のネズミとなりました。
当初しまづの2倍近くあったHPはみるみる削られ、主力のカードである温泉饅頭やガステイラがどんどんやられていきます。

よしむねや二人の部長、たわら、しが、は必死で退却をし、何とか落ち着きました。
ここで和平をすれば被害はまだ限定的でしたが、社長としてのメンツがよしむねにありました。

そこで、長年南蛮菓子研究で培った技術を生かした新兵器を投入することを決断しました。
その名は「国崩し!!!」

いわば砲台のような物で、移動力やコストがメチャクチャ高く、扱いの難しい物でした。
その代わり、射程距離と破壊力は絶大で、今現在優位なしまづ勢の勢いを止める可能性はありました。

よしむねは二人の部長に命じ、国崩しを中心にがっちり守る形で陣形の再編成をしました。
さて、勢いに乗っていたしまづ勢ですが、何やらおおとも勢から怪しげな新兵器が出てきたため陣を整えました。

すると、おおとも陣の中央から何やら強力な閃光と巨大な弾がしまづ陣に向かってきます。
しまづの長距離ユニットである、「がすたどん!」のはるか上を通過して本陣に向かって行きます。

実はこのカードゲームは相手のHPをゼロにするか、あるいは総大将のユニットを破壊するか、あるいは相手がサレンダーすることが勝敗の条件となっています。
つまり、戦いの全体が有利でも総大将のよしひさのユニットがやられたら勝負は負けです。

良い機会なので追加で説明すると、総大将以外のよしひろやいえひさ、相手の大友陣の部長二人もそれぞれ固有のユニットを持ち、もしそのユニットがやられると傘下のカードとルールによって分配された分のHPが減少するシステムになっています。

相手の国崩しの射程が分からないしまづ勢は急いで全軍をいったん後方に下げることにしました。


しおりを挟む

処理中です...