上 下
42 / 175

第40話 しまづの宴会その5

しおりを挟む
社長のよしひさの演説で出だしから熱いしまづの宴会、早速飲めや歌えの大騒ぎになりました。
副社長のよしひろはドズル・サビのコスプレで部下に酒を注いで回ります。
もちろん部下たちもよしひろに酒を飲ませようと張り切ります。

彼と部下の間には不思議と上下関係がないかのような空気が漂います。
副社長より、現場の親方みたいな感じが表現としては近いかもしれません。

社長のよしひさの近くには常に専務のとしひさがいます。
何故なら、よしひさは体が弱く、酒も弱いために酒を誘われても受ける量に限界があります。

それに比べて、としひさはしまづの中でも超の付く酒豪です。
まるで王を守る騎士の如くよしひさを守ります。
そして、酒豪の多いさつまの誘いをすべて受け、盃を飲み干す姿はまさに忠臣の趣きがありました。

ちなみによしひさはギレン・サビの、としひさはキシリア・サビのコスプレをして宴会にのぞんでいます。
ちなみにとしひさはマスクとヘルメットをかぶっているためいろいろ面倒臭そうでした。

常務のいえひさとその息子で室長のとよひさは比較的自由な立場だったので、大いに酒を楽しみ、料理も堪能することが出来ました。
いえひさはあまり気苦労がないせいか、年齢より若く見えガルマ・サビのコスプレもよく似ていると評判でした。

とよひさのミネハ様のコスプレはとても似合っていましたが、とよひさの外見は和風美人だったので似合ってはいても似てはいませんでした。
しかし、美少女っぽい見かけなのでパーティでは目立つこと、目立つこと!

写真を取る周りの野次馬があまりに多いため、ガード役のおとよ隊がオタクがコスプレイベントを仕切るがごとくてきぱきととよひさの周りを整理していきました。

よしひろの息子のひさやすはパーティの隅っこで気配を消しながら楽しんでいます。
もう一人の息子ただつねはバマーン様のコスプレをしていましたが、どうみても陰キャなOLの雰囲気を漂わせていました。

こうしてしまづの会社主催のパーティは盛り上がり、成功をおさめました。
しかし、この後しまづの会社には怒涛の展開が待ち受けていました。

※機動戦士ガンダムのキャラ名について、本作では念のため表記をわざとオリジナルに対して少し変えて表示しました。
ただ、あくまでコスプレと演説のパロディということで、オリジナルをリスペクトしつつネタにしたということでご了承いただけたら幸いです。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

最後に言い残した事は

白羽鳥(扇つくも)
ファンタジー
 どうして、こんな事になったんだろう……  断頭台の上で、元王妃リテラシーは呆然と己を罵倒する民衆を見下ろしていた。世界中から尊敬を集めていた宰相である父の暗殺。全てが狂い出したのはそこから……いや、もっと前だったかもしれない。  本日、リテラシーは公開処刑される。家族ぐるみで悪魔崇拝を行っていたという謂れなき罪のために王妃の位を剥奪され、邪悪な魔女として。 「最後に、言い残した事はあるか?」  かつての夫だった若き国王の言葉に、リテラシーは父から教えられていた『呪文』を発する。 ※ファンタジーです。ややグロ表現注意。 ※「小説家になろう」にも掲載。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

その断罪、三ヶ月後じゃダメですか?

荒瀬ヤヒロ
恋愛
ダメですか。 突然覚えのない罪をなすりつけられたアレクサンドルは兄と弟ともに深い溜め息を吐く。 「あと、三ヶ月だったのに…」 *「小説家になろう」にも掲載しています。

婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。

束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。 だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。 そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。 全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。 気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。 そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。 すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。

処理中です...